東京都内のおススメ建築30選!見学必至の名建築をレポート

■葛西臨海水族園(谷口吉生)

続いておススメしたい名建築は谷口吉生氏の設計した葛西臨海水族園です。
葛西臨海水族園といえばドーナツ型の大水槽を回遊するクロマグロが有名で、オープンから約30年でのべ約5500万人が訪れる都内を代表する人気スポットでもありますが、建築も一級品なのです。
この建築は入口から変わっていて、水族館の入り口には約30mの巨大なドームと水盤があるのみです。水盤は目の前の東京湾と連続するようにデザインされていて、水盤の下に入ることによってまるで海の中に入っていくような体験ができる水族館なのです。

谷口氏の建築はガラスとコンクリートというモダニズムの素材を使いながら、日本古来からの建築要素や周辺環境との関係性を巧みに建築に反映させていていて、まさに日本の現代建築の一つの完成形ともいえます。

詳細記事
・葛西臨海公園は建築に注目!名建築が一挙に巡れる公園を徹底レポート【東京葛西】
ちなみに同じ敷地に建つ展望広場レストハウス(1995年)も谷口吉生氏の設計で、訪れた際は是非合わせて見てみることをおススメします。

設計:谷口吉生/谷口建築設計研究所
所在地:東京都江戸川区臨海町6-2-3
アクセス:葛西臨海公園駅徒歩約5分
竣工:1989年
公式HP:https://www.tokyo-zoo.net/zoo/kasai/

■ドラード和世陀
経済成長が続き、段々と建築が工業製品化・標準化していった時代に登場したのが、日本建築界の鬼才とも呼ばれる梵寿綱(ぼんじゅこう)氏です。

ドラード早稲田

梵寿綱氏の代表作ともいえるこちらのドラード和世陀は、こう見えて1階が理髪店、上階が集合住宅として現役で使われているエキセントリックな建築です
梵寿綱氏は様々な職人や工芸家、彫刻家と共に「梵寿綱と仲間たち」というグループを結成し、均一化・標準化していく工業製品のように建築とは全く異なった建築をつくり続けた建築家です。

ドラード早稲田

梵寿行氏の建築は、人間が考えて、人間が手を動かした結果に出来きあがった建築であり、一見奇抜に見えますが、よくよく見ているとそれ自体が人間賛歌を表現しているようにも感じます。

ドラード早稲田

よく梵寿綱氏はその作風から「日本のガウディ」と呼ばれることも多いですが、ガウディが聖なるものへ向かったとしたら、梵寿綱氏は真逆の「俗」なるものへ向かった建築家ではないかと思います。
まさに実物大の工芸品のような建築は、とてつもなくエネルギッシュ。ドラード和世陀にはそんな俗なるものの魅力と、エネルギーがぎっしりと詰まっています。

尚、梵寿綱氏の都内の建築についてはこちらの記事にもまとめていますので、興味のある方は是非併せてご覧ください。
関連記事
・異端の建築家 梵寿綱がデザインした東京都内のおススメ作品10選【東京】

設計者:梵寿綱
所在地:東京都新宿区鶴巻町517
最寄り駅:早稲田駅徒歩10分
竣工:1983年

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6.宗教建築が面白い!深淵な空間を堪能する

■東京カテドラル(丹下健三)

東京で見たい建築を考えた時に欠かせないのがこの東京カテドラル聖マリア大聖堂です。
設計を行ったのは代々木体育館と同じく建築界の大巨匠 丹下健三氏で、代々木体育館と並んで丹下健三氏の代表作といわれるのがこちらの教会です。
外観は私たちが普段イメージするような教会らしくない、シルバーに輝く8枚のシェル構造の外壁によって成り立っているのですが、内部に入ると上空に伸びる8枚のシェルは頂上部で十字架の形で合わさっています。

トップライトから漏れる光で教会の内部は荘厳な雰囲気に包まれていて、まさに神と対峙するような言葉には尽くしがたい空間をつくり出していてます。
構造的な合理性、巧みな配置計画、空間の美しさなど、すべてが融和した空間は、20世紀の日本建築の頂点でもあり、建築好きであれば一度は見てほしい名建築です。

設計:丹下健三/丹下健三・都市・建築設計研究所
所在地:東京都文京区関口3-16-15
アクセス:護国寺駅、江戸川橋駅徒歩約15分
竣工:1964年
公式HP:https://cathedral-sekiguchi.jp/

■築地本願寺(伊東忠太)

築地本願寺は、インド風の外観と和風の内観が合わさった世界でも類を見ない不思議お寺です。
一見して奇抜な建物なのですが、設計を行ったのは日本建築史の創始者ともいわれる伊東忠太氏で、彼の最高傑作ともいわれる建築です。
なぜ唐突にインド?とも思う方もいるかもしれませんが、仏教の源流をはるかインドまで遡り結晶させたのがこの築地本願寺で、建築史に精通した伊東忠太氏が全霊をかけてデザインした建築は見どころが満載です。

また、伊東忠太氏の建築には生き物が随所に配置されていることも注目ポイントで、入口を守るのは狛犬ではなく2体の獅子だったり、階段の手すりや梁の下に鎮座する生き物など、建築に潜む魑魅魍魎を探してみるのも面白いです。
詳細レポート
・築地本願寺がスゴイ!インド風建築の秘密を徹底解説【東京築地】

設計:伊東忠太
所在地:東京都中央区新富2-7-8
最寄り駅:築地駅徒歩1分
竣工:1934年
公式HP:https://tsukijihongwanji.jp/

■東京ジャーミイ

東京ジャーミイの建築

東京ジャーミイは代々木上原の井の頭通り沿いに建つ日本最大のモスク。
モスク建設に当たってはトルコから直接材料を運び、トルコの職人や建築家を呼び寄せてつくっただけあって、建物の内外はどこを見ても精巧で丁寧な装飾で溢れています。
一見すると美しい模様のようにみえる装飾はすべてアラビア語のカリグラフィーになっていて、その1つ1つがクルアーン(コーラン)などをはじめとするイスラムのメッセージとなっています。
信者以外の見学も肝要に受け入れてくれていて、全く違った文化にふれることは、こんなにも心を豊かにしてくれるのだ、と強く感じる至高の名建築です。

東京ジャーミイのゲストスペース
東京ジャーミイ礼拝堂

東京ジャーミイについてはこちらの記事で詳しい見学レポートも書いていますので是非合わせてご覧ください。
詳細記事
・東京ジャーミイを見学!建築が美し過ぎるモスクを徹底レポート【東京代々木上原】

設計:ムハッリム・ヒリミィ・シェナルプ+鹿島建設
所在地:東京都渋谷区大原1-16
アクセス:代々木上原駅徒歩約3分
竣工:2000年
開館時間:10:00~18:00
入館料:無料
日本語ガイド付きツアー:毎週土曜・日曜・祝日の14:30~(無料)
公式HP:https://tokyocamii.org/ja/
備考:2002年度日本建築学会作品選集

7.もはや伝説!メタボリズムの建築達

■静岡新聞・静岡放送東京支社ビル
新橋駅と有楽町の間に建つ静岡新聞・静岡放送東京支社ビルは、建築家丹下健三氏が設計を手掛けたオフィスビル。

静岡新聞・静岡放送東京支社外観

このビルは中央のシャフトが幹となり、人やモノやエネルギーや情報を輸送する幹線となって枝葉のように広がる事務所部分に繋がる構成となっていて、メタボリズム(新陳代謝)運動の代表作ともいえる建築です。

まさに建築自体が幹と枝葉からなる1本の樹木のような建築として考えられていて、樹木のような建築からは、かつての建築家が求めたモダニズムとは違った合理性と、社会の変化にフレキシブルに対応できる未来の都市のイメージを存分に感じることが出来ます。

静岡新聞・静岡放送東京支社

設計:丹下健三/丹下健三・都市・建築設計研究所
所在地:東京都中央区銀座8-3-7
アクセス:新橋駅徒歩3分
竣工:1967年

■中銀カプセルタワービル(※現存せず)

中銀カプセルタワービルメタボリズム(新陳代謝)運動の主要メンバーであった黒川紀章氏が設計した集合住宅です。
この建物はカプセル型住居が更新されることで建物自体が新陳代謝することが目指された建築で、設計当初はこのカプセルを取り外して、古くなったら取り換えることが構想されていました。(残念ながら一度も取り換えることはなく現在に至ります)

今でも実際に住んでいる人のいる集合住宅なので今回の記事の中では唯一内部の見学が自由にできない建物ではありますが、「中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト」で見学ツアーに申し込むことで見学が可能です。(私は一時期友人が住んでいたのでその時見学しました。こちらのツアーは未体験です)
ちなみにカプセルのサイズは約10m²で、これはトレーラに積めるサイズということで決定されています。このカプセルを取り外し、週末は郊外に持って行って自然の中で過ごすなんてことも考えられていたのが興味深いです。

こんな奇抜な見た目の建築ですが、日本の建築業界では伝説的な作品で、日本の近現代の建築史的価値も高い貴重な建築です。
詳細レポート
・メタボリズムの傑作!中銀カプセルタワーを外観から内部まで徹底レポート【東京銀座】

設計:黒川紀章
所在地:東京都中央区銀座8-16-10
アクセス:汐留駅徒歩5分、新橋駅徒歩5分
竣工:1972年
備考:2022年に解体されてしまいました。

■ヒルサイドテラス(槙文彦)

最後に紹介するヒルサイドテラスは代官山の旧山手通り沿いに建つ集合住宅、店舗、オフィスなどからなる複合施設群です。
今でこそお洒落でファッショナブルな店が連なるイメージのある代官山ですが、もともとは施主である朝倉家の建物が点在する高級住宅地でした。そこから約30年かけて徐々に開発を進め、建築をつくることで街そのものを育て、成熟させていった稀有な事例でもあります。
地域や敷地が持つ特性を注意深く反映させつつ、奥性など日本の伝統的な建築手法を巧みに再解釈してつくられた建築は、自然と人々を引き込み、街を回遊させます。

また、未来の建築・都市像を描きつつも実際にはほとんど実現・変化しなかったメタボリズムの建築の中で、長い時間の中で徐々に成長していったヒルサイドテラスはその稀有な実現例としても称賛されている建築群となっています。

設計:槇文彦/槇総合計画事務所(アネックスは元倉眞琴)
所在地:東京都渋谷区猿楽町
アクセス:代官山駅徒歩約3分
竣工:1969年~1998年
公式HP:http://hillsideterrace.com/

※時間や料金は記事執筆時点のものです。実際に訪れる際は公式HP等で最新の情報をご確認ください。

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