東京都内のおススメ建築30選!見学必至の名建築をレポート

■江戸東京たてもの園 前川國男自邸(前川國男)

続いて紹介する前川國男自邸は近代建築の3巨匠ル・コルビュジェの弟子にして、戦後の日本建築をリードしてきた建築家前川國男氏が自ら設計した自邸です。
この住宅は1942年に品川区の上大崎に建築されたものですが、現在は小金井市にある「江戸東京たてもの園」の中に移築され、誰でも内部に入って見学することができます。

和風な佇まいの中に、シンメトリーの構成と三角屋根と格子窓の組み合わせから幾何学的で美しい図形が浮かび上がってくる建築には前川國男の美学が結晶化しています。

限られた敷地を最大限に生かし、合理的な中に豊かで人間的な空間を作り出すというのはモダニズムが掲げた理想でしたが、前川氏はこれを日本の住宅で見事に実現してます。
その他にも外部とのかかわりや光の取り入れ方など、ル・コルビュジェから受け継いだ近代建築のスピリットが存分に体感できる名建築です。
詳細レポート
・前川國男自邸に潜入!木造モダニズム建築の傑作ってどんな建築?【東京小金井市】

設計:前川國男
所在地:東京都品川区上大崎(現在は東京都小金井市桜町3-7-1江戸東京たてもの園内に移築)
アクセス:武蔵小金井駅よりバス5分
竣工:1942年
公式HP:https://www.tatemonoen.jp/

■東京都庭園美術館(宮内省+アンリ・ラパン)

東京都庭園美術館は目黒駅から程なく歩いたところにある美術館です。
元々は昭和天皇の皇后である香淳皇后の叔父 朝香宮鳩彦王の邸宅として1933年に建てられた宮邸でしたが、1983年より東京都庭園美術館として一般公開され、以降四半世紀にわたって多くの人々に親しまれてきました。
2011年から改修工事のため長期休館していましたが、芸術家の杉本博司氏をアドバイザーに迎えた新館建設を経て2014年にリニューアルされました。

ガラス工芸家ルネ・ラリック正面のガラスのレリーフ扉をはじめ、床・壁・天井・照明・建具とどれも一級品ばかり。建物自体が当時のアールデコ様式を今に伝える貴重な歴史遺産でもあり、美術作品でもあります。

また、芸術家の杉本博司氏がアドバイザーを務めて完成した新館も建築・アート好きとしては大注目です。本館の歴史的建築物に対してシンプルなガラスの新館のコントラストがとても映えていて、2館を並べてみるととても面白いです。
関連レポート
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設計
 本館:宮内省内匠寮工務課+アンリ・ラパン(内装デザイン)
 新館:久米設計+杉本博司(アドバイザー)
 レストラン:久米設計
所在地:東京都港区白金台5-21-9
アクセス:目黒駅徒歩約5分
竣工:1933年(本館)、2013年(新館)、2018年(レストラン)
公式HP:https://www.teien-art-museum.ne.jp/

■国立西洋美術館(ル・コルビュジエ+前川國男)

国立西洋美術館近代建築の3巨匠ともいわれるフランスの建築家ル・コルビュジエによって設計され、2016年に世界遺産に登録されたことでも大きな話題となった建築です。
建築の歴史的な大変換ともいえるモダニズムの時代を牽引したル・コルビュジエの近代建築理論が結晶している建築は、まさに世界遺産の名にふさわしい作品です。
見どころは多いですが、例えばエントランスのピロティは必見で、柱で支えられた建物が宙に浮き、透明なガラスから光が差し込みます。
今となっては当たり前に見かけるピロティですが、これもコルビュジエの発明なのです。
このピロティは建物の正面性や権威性をなくし、利用者や周囲の環境に開いた建築とすることにも貢献しています。

初期の計画からは大きく変更されてしまいましたが、近づいてみると建物の内外の境界が打ち消されて広場と街と一体になっている空間が体験でき、コルビジュエの見ていた世界の一端を追体験できます。
詳細レポート
・国立西洋美術館ってどんな建築!?建築好きがその秘密を徹底解説【東京上野】

設計者:ル・コルビュジエ+前川國男
所在地:東京都台東区上野公園
アクセス:上野駅徒歩約5分
竣工:1959年
公式HP:https://www.nmwa.go.jp/jp/index.html
備考:世界文化遺産

■自由学園 明日館(フランク・ロイド・ライト+遠藤新)

自由学園 明日館

続いて紹介する自由学園明日館は、今から100年前の1921年に近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトと弟子の遠藤新の手により建てられた校舎です。
当時帝国ホテルの建設の為に来日していたライトは、自由学園の創立者である羽仁夫妻の教育理念に共鳴しこの建築をデザインするに至りました。
周囲の環境を丁寧に読み解き、幾何学形態を多用しながらデザインされた建築からは、自然に寄り添いながらも人間の持つ知性への信頼と期待をハッキリと感じ取ることができます。

自由学園 明日館
自由学園 明日館

1989年(平成元年)には大規模な補修工事がなされ、一般の見学者にも広く開放されています。特に見学の際は特に喫茶付きの800円のプランがおススメ。
ライトとその意志を継ぐ沢山の人たちの手によって残る至高の建築を、是非人生のうち一度は体験してほしい至高の建築です。

設計:フランク・ロイド・ライト+遠藤新(講堂は遠藤新)
所在地:東京都豊島区西池袋2-31-3
アクセス:池袋駅徒歩約12分
竣工:1921年、1927年(講堂)
開館時間:通常10:00~16:00
     休日見学日10:00~17:00(指定日)
休館日:月曜日、年末年始
見学料:見学のみ500円、喫茶付き見学800円
公式HP:https://jiyu.jp/
備考:国指定重要文化財
   DOCOMOMO Japan選定

■日本橋高島屋

日本橋高島屋

日本橋高島屋は関東大震災の復興建築として、高橋貞太郎氏のコンペ一等案に基づいて建てられた百貨店です。
1933年に建てられて以降は、建築家村野藤吾氏によって度々増築がなされているのも特徴で、2009年には百貨店建築としてはじめて重要文化財にも登録されました。
西洋の様式の中に時折見える日本の伝統建築を受け継いだ工夫やモチーフが随所にみられるのも見どころの一つで、建築家たちの努力と知性がそこ彼処に埋め込まれています。

正面の装飾から内部の照明・階段といった細かい部分まで見応えは抜群で、どこを見てもつくり手の工夫と歴史を体感できるまさに名建築です。

日本橋高島屋
日本橋高島屋

設計:高橋貞太郎+片岡安+前田健二郎(増築:村野藤吾)
所在地:東京都中央区日本橋2-4-1
アクセス:日本橋駅徒歩約2分、新日本橋駅徒歩約4分
竣工:1933年(1952年増築)
公式HP:https://www.takashimaya.co.jp/nihombashi/
備考:重要文化財

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5.経済成長期に生まれた名作たちがスゴい!

■目黒区庁舎(村野藤吾)

目黒区庁舎は元々は千代田生命保険の本社ビルとして建てられ、日本の戦後を代表する建築家である村野藤吾によって設計された建物です。
千代田生命の経営破たん後、2003年に目黒市庁舎として改修され、改修に当たっては大手設計事務所である安井建築設計事務所が設計を行いました。
村野は日生劇場や有楽町の旧読売会館の設計でも知られていますが、目黒区庁舎はそんな村野氏の最高傑作の一つともいわれている建築です。
建物全面がアルミ鋳物の格子で覆われていて、規則正しく並んだルーバー状の格子と格子によってつくりだされる影が外観のデザインの要となる美しい建築です。

建物内部でも絶妙にカーブする壁面から生み出される陰影や、建物に隣接した池から反射する光など、光と影を巧みに操りながら刻々と表情を変える美しい建築を創り出していて、まさに極上の空間体験ができる名建築となっています。
詳細レポート
・目黒区総合庁舎がスゴイ!村野藤吾の傑作建築を徹底レポート【東京中目黒】

設計:村野藤吾(改修:安井建築設計事務所)
所在地:東京都目黒区上目黒2-19-15
アクセス:中目黒駅徒歩約5分
竣工:1966年(改修:2003年)

■国立代々木屋内総合競技場(丹下健三)

国立代々木屋内総合競技場は代々木公園に隣接して建つスポーツ施設で、1964年の東京オリンピックの際に建設されました。
日本で開催される初めてのオリンピックの会場として、その意匠設計を20世紀の日本を代表する建築家 丹下健三氏が、構造設計を東大の坪井善勝氏が手掛けました。
当時のオリンピックの熱狂をそのまま形に表した渦のような代々木競技場は、競技場という用途と形態的な美しさ、構造的な合理性が高い次元で一致しているのが特徴。吊り構造による意匠と構造が融合したダイナミックな競技場は日本のみならず世界に衝撃を与えました。

64年のオリンピック当時小学生だった建築家の隈研吾氏もこの建築に感動して建築家を志したという話が残るほどに後の建築界に大きな影響を与えた作品で、東京を訪れた際には是非見ておきたい必見の建築です。

設計: 丹下健三/丹下健三・都市・建築設計研究所
所在地:東京都渋谷区神南2-1-1
アクセス:原宿駅徒歩約5分
竣工:1964年

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