今回は東京都渋谷区に建つ東急プラザ原宿 ハラカドを訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。
【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走
【この記事で分かること】
・ハラカドを実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・ハラカドの基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・ハラカドの建築的な見どころや注目ポイント
1.原宿・表参道の交差点に煌めくガラスの建築を訪問
今日訪れた東急プラザ原宿 ハラカドは、表参道と明治通りの交差点に建つ商業施設です。
この交差点といえば北側にはラフォーレ原宿、東側には建築家の中村拓志氏がデザインした東急プラザ表参道が建つ若者文化の中心地でしたが、そんな表参道/原宿の交差点に2024年の春にオープンしたのがこのハラカドです。
東急プラザ表参道は以前このブログでもレポートしましたが、ハラカドのオープンに際してオモカドという愛称がつけられて、オモカドとハラカドの2つの現代建築が相対する形となりました。
詳細記事
・原宿「東急プラザ表参道」見どころ満載の交差点のランドマーク建築をレポート
東急プラザ原宿 ハラカドは、微妙に角度のついたガラスパネルが建物を覆い、屋上には立体的なテラスが顔をのぞかせるデザインが特徴。
外装デザインを手掛けた平田晃久氏は、現代的なデザインの建物の中に植物を取り入れながら外部環境と絡み合うような建築を多く手掛ける建築家ですが、その手腕がハラカドでも遺憾なく発揮されています。
足元に立つと、ガラスの外装が立ち上がるスタイリッシュな建物ですが、壁面に設けられた植栽が建物の壁面を伝って太陽を求めて建物屋上で花開いているような躍動感と生命感を感じるのが面白いです。
外装を覆うガラスパネルは、よく見ると角度がつけられて街の景色や太陽の光を反射するパネルと、水平に立ち上がり建物の内部をほんのりと透過させるパネルとの2種類に分かれているのも注目ポイントです。
角度がつけられたガラスは後ろにバックパネルが取り付けられていて、日が落ちると洞窟のように内部が透けてみえる新たな外装が姿を現します。
ガラスに覆われた現代的な建物ですが、時間や天候によって刻々と表情が変化するデザインは、常に移り変わる流行の最先端をいく原宿らしさもあり、とてもユニークです。
2.内部も面白い!文化の発信拠点にして実験場を体験
建物の内部も天井設備がそのまま見えるラボのようなデザインとなっています。
表面を隠して取り繕くろうのではなく、フレキシブルな変化を許容する姿勢が内装からもよく伝わってきます。
建物内部はアパレルやファッション、文具やスイーツなど様々なショップが軒を連ねています。
また、ショップだけでなく、ポッドキャストスタジオ&アートギャラリーや約3,000冊の雑誌が集まるライブラリーCOVERなど文化や情報の発信拠点となるようなスペースが多く設けられているのが注目ポイントです。
また、地下1階には以前このブログでもレポートした高円寺の銭湯小杉湯がプロデュースする銭湯が設けられていることも大きな話題となりました。
これらの店舗は単体の施設としてだけでなく、例えば雑誌ライブラリーでは、出版社や著者とコラボしたイベントや商品と連動したり、銭湯は健康や美容に関連したショップと繋がったりと、施設内外で有機的な広がりが生み出されているのも面白いです。
こちらの4階スペースでは、フロア全体を「ハラッパ」と題し、インスタレーションやギャラリー展示と合わせた商空間が展開されていて、単なる商業施設とは一味違った体験・滞在型の空間を楽しむことができます。
ハラッパには私立珈琲小学校とコラボしたハラカドカフェもあり、こだわりの珈琲片手にチルアウトすることができます。
3.ランチからスイーツまで様々な店舗が軒を連ねる飲食街を堪能
5階から上は様々な飲食店が軒を連ねるレストラン・カフェフロアとなっています。
店舗は居酒屋やラーメン店から、スイーツ、次世代ファミレスまで様々な店舗があります。
例えばこちらの一風堂は、インバウンド客にも大人気で、日本のラーメンを味わおうとする観光客で賑わっていました。
また、多くの店舗がテイクアウトメニューを提供していて、屋上テラスでドリンク片手に佇んでいる人も多くみられました。
こちらの青果堂 fruitsparlorでは、名物 飲むフルーツポンチを頂きました。
フルーツたっぷりのドリンクは、甘すぎずスッキリしていて、とても爽やかな味わいでした。
ちなみに後ろに見えるのが岡本太郎氏のアート作品というのも何とも贅沢でした。
こちらのGiolittiのジェラートは、映画「ローマの休日」でオードリー・ヘプバーンが頬張っていたものでもあります。
ダークチョコレートとミルクのモノクロペアは、汗ばむ陽気のこの日にピッタリでとても美味しかったです。
お腹を満たした後は屋上テラスを散策しました。
立体的に展開されるテラスは各フロアで建物の内部と接続されていて、建築とテラスが有機的に繋がっているようでした。
また、視界が開けた屋上からの眺めも抜群で、都心の真ん中でこんなにも気持ちの良い空間があるのだと驚かされました。
素敵な建築をたっぷりと堪能して、この日の建築巡りも大満足のものとなりました。
とてもオススメの建築なので、皆さんも機会があれば是非訪れてみてくださいね。
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東急プラザ原宿 ハラカド
外装・屋上デザイン:平田晃久建築設計事務所
設計:日建設計
所在地:東京都渋谷区神宮前6-31-21
アクセス:明治神宮前駅より徒歩約1分
竣工:2024年
公式HP:https://harakado.tokyu-plaza.com/
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