葛西臨海公園は建築に注目!名建築が一挙に巡れる公園を徹底レポート【東京葛西】

今日は東京都江戸川区にある葛西臨海公園で建築巡りをしてきましたのでその模様をレポートしたいと思います。
いったいどんな建築トリップとなったのか、早速紹介していきたいと思います。

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1.谷口吉生の建築が一気に見れる!建築好き必見の葛西臨海公園

今日訪れたのは東京の東端にある葛西臨海公園。
葛西臨海公園と言えば年間約300万人以上の人が訪れる都内有数の公園でもありますが、今回の目的は建築。

Ffから葛西臨海公園の眺め

都民の憩いの場として多くの人が訪れる葛西臨海公園ですが、実は建築家谷口吉生氏の建築作品が一挙に3作品も見られる建築パワースポットでもあります。

谷口吉生氏と言えば東京国立博物館法隆寺宝物館や金沢の鈴木大拙館ニューヨーク近代美術館 新館等を手掛けた日本を代表する建築家。
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東京国立博物館_宝物殿
東京国立博物館宝物殿
鈴木大拙館

谷口氏の建築はガラスやアルミといった近代的な材料を使い、シンプルな造形の中に圧倒的な美しさと深淵さを表現する建築がその特徴です。
また、水をはじめとする自然の要素も巧みに建築に取り入れることでも知られる建築家でもありますが、眼前に東京湾が広がる葛西臨海公園はまさにそんな谷口氏にはうってつけのロケーションなのです。


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では早速、葛西臨海公園の名建築の世界にトリップしていきましょう!

2.ガラスの展望台 クリスタルビューに注目

葛西臨海公園駅を降りて中央園路を進む先に見えてくるのが展望レストハウス、通称クリスタルビューです。

最初は遠くに見える蜃気楼のように感じていた建物ですが、段々と近づいていくと大きなガラスの箱状の建物であることが分かります。
この建物の機能を説明するときは何とも説明がしづらくていつも困ってしまうのですが、地上に見えるガラス部分が東京湾や公園を見渡せる展望台、地下部分がカフェや休憩スペースとなっています。

さらに近づいてみると、大きなガラスの建物の上には屋根が浮かび、宙に浮くようなブリッジとスロープが建物の中に入れ子状に入っているのが分かります。
中央園路から連続するように建物の真ん中には門状の開口が設けられていて、近づくとゲートのようでもあります。

この建物でまず驚くのが、カーテンウォールの方立がそのまま構造体となって屋根を支えているということ。
遠目から見て屋根が宙に浮かんでいたように見えたのは錯覚ではなく、この細い方立の1本1本が屋根を支える構造体の一部となっているのです。

展望台というと、ついタワー型の展望台を想像してしまいますが、このクリスタルビューは高さ11m。
その代わり長辺が約74mほどあり、建物内を回遊しながら360度のパノラマ風景を楽しめます。
タワー状の展望台は見る人の位置がほぼ一定で、ビュースポットでは代わる代わる人々が入れ替わっていきますが、この展望台では建物内を散策しながらそれぞれの高さや場所で東京湾や公園内を眺めることが出来ます。

クリスタルビューというだけあって、丁寧にディテールを処理したガラス面からは純度の高い風景が楽しめます。
2階の一部は外部テラスとなっているのですが、写真で見るとガラスがあるのかないのか判断がつかないのが面白いですね。
手すりを兼ねた十字の鉄骨は、額縁のようでもあり十字架にも見え、抽象的な美しさに見惚れてしまいます。

ブリッジの途中にある入れ子状の部屋は、明るい展望スペースと対比するような暗闇となっています。
このスペースは暗がりを利用した映像コーナーになっているのですが、トンネルを抜けて向こう側に出ると、再び明るい日の光と自然が目に飛び込んでくる演出となっているのも注目ポイントです。

東側の展望スペースからはこの後向かう葛西臨海水族園の屋根が見えます。
緑の中にひょっこり頭を出すガラスの屋根は、東京湾の海の色ともぴったり合っていて、建物と海との関係を想起させられます。

機能らしい機能はなくとも、見る人によって様々な体験を引き起こし得る展望台は、目立った派手さはないものの味わい深い建築でした。

■展望レストハウスクリスタルビュー
設計:谷口吉生/谷口建築設計研究所
所在地:東京都江戸川区臨海町6-2-1
アクセス:葛西臨海公園駅徒歩約5分
竣工:1995年
開園時間:9:00~17:00
休園日:年末年始
入館料:無料

3.海の中に入り込むような葛西臨海水族園がスゴい!

続いて向かったのは今や葛西臨海公園の顔ともいえる葛西臨海水族園。
1989年の開園以来、延べ5000万人以上の来場者が来園したという日本を代表する水族館です。

入場ゲートを東京湾方向に直進し、階段を上った先にあるのは高さ約30mのガラスのドームです。
このガラスのドームが水族館の入口となっていて、来園者はこのドームからまるで海の中に潜るように水族館の内部へと入っていきます。

ドームの周りは谷口氏が得意とする水盤で覆われていて、建物は眼前に広がる海の一部のように錯覚してしまいます。
建物はこのドームを中心にきれいな円形になっていて、ドームの下には600種類を超える海の生き物や大水槽で群泳するクロマグロなどを間近で見ることが出来ます。

地下に向かうエスカレータのそばに展示してあった建築模型をみるとその構成がとても分かりやすいです。
直径約100mの円形の水盤の下に水族館がきれいに収められていて、蓋をすると海の一部になるのがよく分かります。
また、先ほどみたクリスタルビューがきれいな直方体の建築だったのに対して、こちらの水族園は綺麗な円形というのも面白いですね。
次のページから早速内部を見ていきたいと思います。


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