東京都内のおススメ建築決定版!見学におススメの名建築20選【東京】

建築巡りまとめ(東京)

皆さんこんにちは。建築好きのやま菜です。
今回は私が訪れた建築の中から、東京都内の建築見学に特にオススメの建築を厳選して20作品紹介したいと思います。
東京都内には膨大な数の有名建築や注目プロジェクトがありますが、数が多すぎて正直どれを見ていいか迷ってしまいますよね。
見るべき建築を検索してみても、他の人のインスタやSNSからの引用をまとめただけのサイトが多かったりで本当に見学におススメの建築はなかなかよく分からないもの。

そこで今回は東京都内の建築を実際に1000作品以上訪れた私の視点から、東京都内で本当に建築見学におススメな作品を厳選してみました。
選定にあたっては①有名建築家や設計事務所がデザインした注目建築②見どころが満載で実際に見学して満足度が高かったもの③実際に内部に入って存分に空間を体験できる作品、の3つの条件に合う建築をセレクトしました。
日本を代表する建築家の作品から海外の著名な建築家、大手設計事務所からゼネコンの作品まで幅広くチョイスしましたので、建築を学んでいる学生の方や、専門外だけど建築に興味がある方、東京を訪れる予定があってマストで訪れたい必見建築を知りたい方などは是非参考にしていただけると幸いです。

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1.有名建築家がデザインした空間を堪能しよう!

■高輪ゲートウェイ(隈研吾)

まず初めに紹介する高輪ゲートウェイ駅は2020年3月にJR山手線・京浜東北線の田町~品川駅間にできた新駅です。
設計を行ったのは今や日本で一番有名な建築家ともいえる隈研吾氏で、JR山手線の新駅としては1971年の西日暮里駅以来49年ぶりとなった事と合わせて大きな注目を浴びた建築です。
上空に掛けられた大屋根は日本の折り紙をデザインをモチーフにしていて、このジグザグに折れ曲がるフレームと薄い膜が張られている屋根が大きな特徴です。
隈研吾氏が自身の作品の中で長年問い直してきた「屋根」という部位を駅や街との関係性の中で再解釈している建築でもあり、隈研吾氏がここ十数年考え続けてきたことの集大成としても注目です。
駅自体が作品となっているので、アクセスのしやすさや内部空間の体験のしやすさも合わせて建築見学にイチオシの建築です。

詳細レポート
・高輪ゲートウェイ駅を見学!隈研吾氏による建築デザインのポイントを解説【東京高輪】

デザインアーキテクト:隈研吾建築都市設計事務所
設計:東日本旅客鉄道東京工事事務所、東京電気システム開発工事事務所、JR東日本コンサルタンツ・JR東日本建築設計JV
所在地:東京都港区港南2丁目
竣工:2020年

■浅草文化観光センター(隈研吾)

続いて紹介する浅草文化観光センターは浅草の雷門の目の前に建つ地上8階地下1階の観光センターです。
300㎡ちょっとの小さな敷地に観光案内所や多目的ホール、会議室、展示室、展望テラスが積層され、平屋の木造住宅が積み重なったデザインが特徴的な建物です。
こちらの建物も隈研吾氏によるデザインですが、平屋の家屋が積み木のように積み重なったデザインは隈氏が突き詰めた「屋根」というキーワードが最も分かりやすく表現されています。
積み重なった屋根の下では閉じながら開く、開きながら開くといった町屋の格子や障子といった日本古来からの建築手法を上手く援用していたり、浅草の街との関係性のつくり方などが見事な建築です。
用途も観光センターなので、内部も合わせてたっぷり見学して、その後は浅草の街に繰り出してみるのもおススメです。

詳細レポート
・隈研吾が設計した浅草文化観光センターに初潜入してきた【東京浅草】

設計:隈研吾建築都市設計事務所
所在地:東京都台東区雷門2-18-9
最寄り駅:伊勢崎線浅草駅徒歩5分、銀座線浅草駅徒歩1分、都営浅草線浅草駅徒歩2分
施工:2012年


↑高輪ゲートウェイ駅、国立競技場と今日本で一番注目の建築家隈研吾氏の最新作品集ですので、気になった方はチェックしてみてください!。(Amazonで見れます)

■東急プラザ表参道原宿(中村拓志)

東急プラザ表参道原宿は大地からにょきっと飛び出したような高層部とガラスの低層部が特徴的な商業ビルです。
この建物をデザインしたのは今を時めく注目建築家 中村拓志氏。
建物の内部へは表参道の交差点からミラーワールドのようなエスカレータで入っていくのですが、表参道を行きかう人々が刻々とミラーに映し出される風景は必見です。
外観からもわかる屋上も挑戦的で、自由に出入りできる屋上庭園ではここが表参道であることを忘れてしまうような木々が溢れた空間が広がっています。
まるで商業施設の上に根鉢を乗せたような建築は、栄養や水分を吸い上げるように地上から人々を建物内に引き込んで潤わせています。
2000年代初頭から流行した洗練されたブランド建築のイメージとは違って、癒し感がありつつワクワクするような、新たな商業建築像を感じさせる建築です。

詳細レポート
・東急プラザ表参道に潜入!その建築の魅力を徹底紹介【東京表参道】

設計:中村拓志+竹中工務店
所在地:東京都渋谷区神宮前4-30-3
最寄駅:表参道駅徒歩7分
竣工:2012年

2.海外の建築家による注目建築もスゴい!

■東京国際フォーラム(ラファエル・ヴィニオリ)

続いて紹介する東京国際フォーラムは有楽町駅前の旧東京都庁跡地に建てられたホール、展示室、会議室、商業施設や美術館などが入る複合文化施設です。
この旧東京都庁跡地に建てれた建築は日本で初めての本格的な国際公開コンペによって選ばれ、アメリカ在住の建築家ラファエル・ヴィニオリ氏によるデザイン案が選ばれました。
山手線の緩やかなカーブに沿うような不整形の敷地に、7つのホールや33の会議室、レストランやカフェ、美術館などが配置されていて、特にガラス棟の3600枚ものガラスパネルを使ったアトリウム空間に圧倒されます。
このアトリウムは先端にある巨大な2本の柱とキール鉄骨と呼ばれる白の梁によって支えられていて、上を見上げると目に入る船底のような屋根はまるでノアの箱舟のようです。
不整形な敷地に対する明快な建物配置、バブル期にしか建てられない贅沢な空間の使い方などこの建築でしか見れない注目ポイントが満載の建築です。

詳細レポート
・東京国際フォーラムがスゴい!バブルが生んだ名建築を建築好きがレポート【東京有楽町】

設計:ラファエル・ヴィニオリ建築士事務所
所在地:東京都千代田区丸の内3-5-1
アクセス:有楽町駅徒歩1分、東京駅徒歩5分
竣工:1996年

■ユニクロトーキョー(ヘルツォーク&ド・ムーロン)

UNIQLO TOKYOは2020年6月に銀座のマロニエゲートを改装してつくられたユニクロの旗艦店です。
元々は1984年に三菱地所設計によって建てられた建築を大改修してつくられた約5000㎡にも及ぶ売り場面積は、ユニクロの店舗としても国内最大級です。
設計を行ったスイスの建築家ユニット ヘルツォーク&ド・ムーロンは2008年の北京オリンピックの「鳥の巣」のスタジアムや表参道のプラダ青山店を手掛けた世界的な建築家です。
今回の改修の目玉は中央に設けられた4層の吹き抜けで、建物本来の梁や柱を露わにしたフレームがとても美しい建築です。
建物の構造が持つシンプルな美しさや、建物の構造が持っている機能性や合理性からくる美しさが存分に引き出されているのが注目ポイントで、これはまさにユニクロ自体のコンセプトとも一致しています。
ヘルツォーク&ド・ムーロンを一躍有名にした「テート・モダン」のプロジェクトも古い工場を改修し、建築自体を魅せる美術館にしていましたが、このUNIQLO TOKYOもその手法が生かされているのがよくわかる建築です。

詳細レポート
・ユニクロトーキョーに潜入!建築好き必見のデザインを徹底レポート【東京銀座】

建築デザイン:ヘルツォーク&ド・ムーロン
所在地:東京都中央区銀座3丁目2-1
アクセス:有楽町駅徒歩4分、銀座一丁目駅徒歩2分
竣工:2020年(改修)

3.組織設計事務所やゼネコンによる作品にも注目

■神保町シアタービル(日建設計)

神保町シアタービルは小学館と吉本興業が協同で企画した複合施設で、吉本興業のお笑い劇場や演劇、映画などが楽しめるおすすめスポットです。
設計を行ったのは日本最大の設計事務所である日建設計で、この作品を提案した山梨知彦氏・羽鳥達也氏によるチームは千葉のホキ美術館なども手掛けた最精鋭の建築です。
タケノコ状の形から卵の殻が割れて中からエネルギーが湧き出てくるような劇場のデザインが特徴的で、神保町界隈にかつてあった小劇場のエネルギッシュで活発な姿が現代に蘇っています。
建築業界で10年ほど前から業界を一変すると囁かされていたBIM(Building Information Modeling)という概念をいち早く取り入れて設計された建物で、デザイン面だけでなくその建築手法にも注目したい建築です。

詳細レポート
・神保町シアタービルがスゴイ!建築好きおススメの現代の小劇場をレポート【東京神保町】

設計:日建設計(山梨知彦+羽鳥達也)
所在地:東京都千代田区神田神保町1-23
アクセス:神保町駅徒歩3分
竣工:2007年

■北区立中央図書館(佐藤総合計画)

北区立中央図書館は北区中央公園内の旧陸軍兵器製造所内の赤レンガ棟を改修・増築して建てられた図書館です。
この元陸軍施設は戦後は米軍関連施設や倉庫として利用されていましたが、現在では北区に管理が移管され区立の中央図書館として活用されるようになりました。
三角屋根の赤レンガ部分に対して、ガラスとコンクリートのシンプルな建築が接続される構成となっていて、設計は近代建築の改修プロジェクトに定評がある大手設計事務所の佐藤総合計画が手掛けています。
図書館の読書スペースやカフェ部分など、倉庫の高い天井高が効果的に活用されているほか、敷地の高低差を見事に建築にとり込み、アプローチやイベントスペースなど環境を生かした様々な空間を生み出しているのも注目ポイントです。
古い建物に対してあえてガラスやコンクリートといった素材を用いることで、新旧のコントラストが生まれている点も見どころです。

詳細レポート
・赤レンガ倉庫を改修した北区立中央図書館がすごすぎた【東京十条】

設計:佐藤総合計画
所在地:東京都北区十条台1-2-5
アクセス:王子駅より徒歩15分、十条駅・東十条駅から徒歩12分
竣工:2008年

■MIYASHITA PARK(竹中工務店)

MIYASHITA PARKは渋谷駅前の明治通り沿いに建てられた商業施設・ホテル・公園が一体となった複合施設です。
元々は地上2階建ての宮下公園だった全長約330メートルの敷地に、3階建ての商業施設と屋上公園、地上4階~18階にはホテルが建設整備され、2020年7月に新たな宮下公園としてオープンしました。
渋谷ではスクランブルスクエアをはじめ続々と超高層の建築が計画される中、地上3階建てを基本としたMIYASHITA PARKはかなり変わった建築に見えます。
あえて鉄道や橋といった土木構築物のスケールをデザインの前面に出すことで、ヒューマンスケールから掛け離れた建築となることを避けているのはとてもユニークです。
また、こうした建築は総じて薄暗く閉鎖的になりがちですが、MIYASHITA PARKはかなり注意深く「抜け感」がデザインされているのが特徴で、小さな視線の誘導から街へ連続していく大きな移動の誘導まで都市スケールのデザインがされていることも注目ポイントです。

詳細レポート
・ミヤシタパークが激変!生まれ変わった空中公園を建築に注目してレポート【東京渋谷】

プロジェクトアーキテクト:日建設計
設計:竹中工務店
所在地:東京都渋谷区神宮前6-20他
アクセス:渋谷駅徒歩3分
竣工:2020年

■日比谷OKUROJI(東鉄工業+交建設計)

前半最後に紹介する日比谷OKUROJI(オクロジ)JR有楽町駅とJR新橋駅を繋ぐ線路の高架下約300mの区間の再開発プロジェクトで、2020年9月にオープンした最新スポットです。
プロジェクトの対象地となっている新橋から東京駅を繋ぐ東京市街線(新永間市街線高架橋)は1910年に日本初の鉄道高架橋として建設され、100年以上の歴史を持つ近代遺構でもあります。
まさに違った世界にトリップするかのような妖しさとワクワク感のあるエントランスを入ると、日常と非日常の世界が共存しつつ、「ちょっと特別な空間」に連れて行ってくれるトンネルのような内部空間が広がります。
日比谷側にある明治期から続く煉瓦アーチだけでなく、その後の時代につくられたコンクリートの高架にも注目で、明治から現代にかけた100年の歴史それぞれにスポットが当てたデザイン思想を読み取れます。
高架の間の空間は飲食店のテラススペースになっていたり、アウトドアショップのテントが張られたりと様々に活用されていて、古きを継承しつつ新時代に向けた新たな建築の息吹を感じることができます。

詳細レポート
・日比谷OKUROJIがスゴい!建築好きがその魅力とポイントをレポート【東京日比谷】

設計:東鉄工業+交建設計
所在地:東京都千代田区内幸町1-7
アクセス:日比谷駅より徒歩約6分、新橋駅より徒歩約6分
竣工:2020年

ちなみに東京都内の高架下建築については他にもこのブログで取り上げていますので興味のある方は是非合わせてご覧ください。
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