こんにちは、建築好きのやま菜です。
今日は東京都内にある建築デザインが素敵なランチスポットを紹介したいと思います。
数々の飲食店をレポートしてきた私が、その中でも特におススメしたいランチスポットを厳選して紹介いたしますので、今後の建築巡りやランチスポット探しの参考としていただければと思います。
【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走
【この記事で分かること】
・ランチにおススメの素敵な建築を実際に訪れて、写真と文字でレポート
・東京都内の著名な建築家がデザインした建築や歴史のある近代建築が分かる
1.KITTE丸の内/JPタワー(丸の内)
続いておススメするKITTE(キッテ)丸の内は、東京駅前の東京中央郵便局を保存・修復しながら建替えられたJPタワー内に入る商業施設です。
このKITTEは改装デザインを建築家の隈研吾氏が手掛けてたことでも知られ、中央の三角形の吹き抜けを中心とした新たな商業施設がデザインされています。
KITTEでは眼前に東京駅を望むことが出来る上階の他、地下には全国の名店を集めたラーメン激戦区 東京・丸の内が入っていることに注目です。
中でも千葉県松戸の超有名店である中華蕎麦 とみ田のつけ麺を、待ち時間も比較的少なく味わうことができる超穴場スポットとなっています。
他にも東京駅や丸の内・八重洲の眺望が楽しめるレストランやカフェ、老舗の果物専門店である千疋屋総本店など和洋中問わず様々なランチスポットがあり、有名店の一流の味を堪能することができます。
詳細記事
・JPタワーに潜入!近代建築の名残からKITTEまで魅力の建築をレポート【東京丸の内】
設計:三菱地所設計
KITTE内装:隈研吾/隈研吾建築都市設計事務所
原設計:吉田鉄朗
所在地:東京都千代田区丸の内2-7-2
アクセス:東京駅より徒歩約1分
竣工:2012年(1931年)
備考:第56回BCS賞
第24回BELCA賞ベストリフォーム部門
KITTE公式HP:https://marunouchi.jp-kitte.jp/
丸の内エリアには他にもランチにおススメのスポットがいくつもあります。
■Cafe1894(東京駅)
Cafe1984は、元々は1894年に建てられ老朽化等の理由から1968年に解体された三菱一号館美術館を、2009年に復元・再築してつくられたカフェ・レストランです。
店内に一歩足を踏み入れると、思わず息を呑んでしまうような迫力の2層吹き抜けの大空間が目の前に広がります。
明治期には銀行として使われていた建物は、荘厳にしてどこか懐かしい温もりも感じる建築となっていて、銀行建築時代そのままに復元された手前の待合スペースと、その向こう側には復元された窓口からは、見たことがないはずの当時の風景が浮かんでくる気さえします。
メニューは三菱一号館美術館とのタイアップで企画される限定メニューもあるので、訪れる際にはHPは要チェック。
また、人気ランチメニューのハンバーグステーキ マデラソース(2000円)はちょっとお値段はしますが、高級ホテルの味にも引けを取らない絶品の味。
ふっくらしてジューシーなハンバーグと濃厚で深みのあるソースが絡み合う一品は、今まで食べたハンバーグの中でも一番おいしかったです。
まさに映画の中の世界に迷い込んだような、至高の空間体験ができる丸の内でイチオシのランチスポットです。
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・Cafe1894がスゴい!明治の銀行建築を復元したカフェをレポート【東京丸の内】
設計:ジョサイア・コンドル(原設計)、三菱地所設計(復元)
所在地:東京都千代田区丸の内2-6-2
アクセス:東京駅より徒歩約5分
竣工:1894年竣工、1968年解体(2009年復元)
営業時間:11:00~22:00(変更となる場合あり)
定休日:元旦、不定休
席数:94席
備考:長期休館中
公式HP:https://mimt.jp/cafe1894/
2.TOKYO TORCH Terrace(大手町)
東京駅八重洲口の北側の常盤橋エリアの再開発によって生まれたTOKYO TORCH Terraceは、クラフトビール、フレンチ串揚げ、焼き鳥、フレンチなど様々な店舗が軒を連ねる新ランチスポットです。
TOKYO TORCHは2027年度完成の高さ約390mのタワーを含む大規模再開発プロジェクトで、この一大プロジェクトの第1弾として先行オープンした飲食店街TOKYO TORCH Terraceは様々な種類の全国の名店が軒を連ね、食・働・癒の新たな結節点となることが目指されていています。
例えばこちらの野乃鳥 丹波赤どり専門 とりのや 本店は兵庫県丹波篠山にある老舗養鶏農家が育てた丹波赤どりを使っ鶏料理の専門店。
おススメのランチコースの丹波赤どり そぼろ重(1980円)は素材の旨味や食感をしっかり感じる絶品のそぼろご飯で、今まで食べたそぼろご飯の中でナンバーワンの美味しさでした。
私が訪れた時は年末の休日ということで少し閑散としていましたが、錦鯉のアート遊具をはじめとするパブリックアートが点在していたり、全国の名産品が体験できるTOKYO TORCH Marketが定期的に開催されていたりと様々な仕掛けやイベントも満載で、2020年代の東京を象徴するスポットに育っていくことが期待される注目建築でもあります。
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・TOKYO TORCHに注目!建築好きがその魅力をレポート【東京大手町】
設計:三菱地所設計
所在地:東京都千代田区大手町2-6-4
アクセス:東京駅より徒歩約3分
竣工:2021年
営業時間:
レストラン
平日・土曜 11:00~23:00
日曜・祝日 11:00~22:00
カフェ
平日・土曜 7:00~20:00
日曜・祝日 9:00~18:00
備考:2022年日本空間デザイン賞入賞
公式HP:https://tokyotorch.mec.co.jp/
3.銀座ライオン 銀座七丁目店(銀座)
続いて紹介する銀座ライオン 銀座七丁目店は、現存する日本最古のビアホールとも呼ばれる老舗のビアホールです。
中に一歩入ると様々な装飾が散りばめられた天井や柱、大迫力のガラスモザイクの大壁画、豊穣と収穫をイメージした照明など、惚れ惚れとしてしまう素敵な空間が広がります。
お酒にピッタリのちょっと濃い目の味付けの料理、活気溢れるホール空間、キビキビとしたスタッフさんの動きと共に、昼間からビールを頂く至高の時間が楽しめる銀座のオススメランチスポットです。
詳細記事
・老舗ビアホール「銀座ライオン」 素敵すぎる建築で絶品ランチ
設計:菅原栄蔵
所在地:東京都中央区銀座7-9-20
アクセス:有楽町駅より徒歩約8分、銀座駅より徒歩約5分
竣工:1934年
備考:登録有形文化財
公式HP:https://www.ginzalion.jp/shop/brand/lionginza7/
4.資生堂パーラー/東京銀座資生堂ビル(銀座)
資生堂パーラーは、1902年に創業されたソーダファウンテン(当時は珍しかったソーダやアイスクリームを提供する店舗)にルーツをもつ老舗の洋食店です。
現在の東京銀座資生堂ビルは2000年にバロセロナ出身の建築家リカルド・ボフィル氏らチームのデザインにより建て替えられたものですが、資生堂パーラーは昔の味を受け継ぎつつ、現代の人にも受け入れられ愛される極上の味とサービスを提供し続けています。
リカルド・ボフィル氏といえば古典建築を引用した格式高いデザインと、集客を意識した商業空間を両立させる建築デザインに定評のある建築家。こちらのビルでも流行に左右されない普遍性と商業施設としてのキャッチーさの両方が見事に融合し、伝統を受け継ぎつつ時代の先端をいくような、洗練された空間と料理を味わえます。
設計:リカルド・ボフィル+文化科学高等研究院研究事業+清水建設
所在地:東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル4・5F
アクセス:新橋駅より徒歩約5分、銀座駅より徒歩約6分、有楽町駅より徒歩約9分
竣工:2000年
営業時間:11:30~21:30
定休日:月曜
備考:2002年度グッドデザイン賞
第28回東京建築賞優秀賞
5.FOOD&TIME ISETAN アトレ品川 クイーンズ伊勢丹(品川)
続いて紹介するFOOD&TIME ISETAN アトレ品川は品川駅の港南口直結のアトレの3階につくられたマーケットとフードコートの複合施設です。
内装デザインは新進気鋭の設計集団であるSUPPOSE DESIGN OFFICEが、全体のプロデューサーには渋谷ヒカリエのレストランフロアをはじめ数々の商業施設をプロデュースしてきた柴田陽子氏が起用されたことでも話題になった建築です。
フードコードエリアでは約110席の座席に個性的な店舗が軒を連ねていて、品川駅を利用する旅行者やビジネスマンも気軽に利用することができます。
フードコートで特に注目なのでは軽井沢に本店を置く老舗ベーカリー浅野屋の分店であるBOULANGERIE ASANOYA。
浅野屋と言えば1933年創業に創業し、軽井沢では行列が絶えない人気のベーカリーですが、まさか品川で楽しめるとは嬉しい限りです。
看板メニューの浅野屋カレーパンは外はカリッとしていますが、中はモチモチしている独特な味わいで、マイルドな味わいのカレーがクセになります。
詳細記事
・FOOD&TIME ISETANが面白い!話題の商業施設をレポート【東京品川】
設計:SUPPOSE DESIGN OFFICE
プロデュース:柴田陽子
所在地:東京都港区港南2丁目18-1 アトレ品川3階
アクセス:品川駅より徒歩約1分
竣工:2016年
営業時間:
クイーンズ伊勢丹 10:00~22:00
フードコート 8:00~22:00(平日)、10:00~22:00(土日祝)
フードコート座席数:110席
公式HP:https://www.atre.co.jp/store/shinagawa/shop/detail/401
6.T.Y.HARBOR(天王洲アイル)
T.Y.HARBORは、ワインやアート、建築模型の保管・展示で有名な寺田倉庫が天王洲アイルの倉庫を改修してつくったレストランです。
2005年、2015年と2度の大改修を経て完成したレストランは、倉庫の高い天井高を活かしたホールのようなレストラン内部と水辺と一体化するようなテラス席が特徴。
倉庫らしさを感じる荒々しい仕上げや白い壁とのコントラストが鮮やかなフレームや架構材など、もともとの建築を活かしたデザインに囲まれた中で、クラフトビールを始めとする各種ドリンクやバーベキューリブが楽しめる天王洲アイルきっての人気スポットとなっています。
詳細記事
・天王洲アイル「T.Y.HARBOR」倉庫を改修した素敵なレストランでランチ
設計:KROW
所在地:東京都品川区東品川2-1-3
アクセス:天王洲アイル駅より徒歩約6分
竣工:2015年(改修)
公式HP:https://www.tysons.jp/tyharbor/
7.鳥すきやき ぼたん(淡路町)
淡路町駅・小川町駅から程なく歩いたところにある神田須田町には、大正時代~昭和初期に建てられた老舗の料亭や割烹料理店が今も残されています。こちらの鳥すきやき ぼたんは創業以来鳥すきやき一本にこだわってきた鳥専門店。
3階部分は一部増築されたものですが、1・2階部分は建築当時の面影を色濃く残していて、淡いクリーム色の木造2階建ての建物は老舗の風格が漂います。
ぼたんは先ほど触れた池波正太郎氏をはじめ多くの作家や文化人も足繁く通ったお店としても知られていて、エントランスを入った正面の中庭、風合いを感じる内装などみどころも満載です。
未だにガスを一切使わないこだわりの炭火鳥すきは絶品で、伝統の空間と味を心ゆくまで堪能できます。
詳細記事
・神田「ぼたん」歴史ある近代建築で絶品鳥すき焼きを堪能
所在地:東京都千代田区神田須田町1-15
アクセス:淡路町駅・小川町駅より徒歩約2分、神田駅より徒歩約5分
竣工:昭和初期(1930年頃)
営業時間:11:30~21:00
定休日:日曜、祝日
座席数:100席
備考:東京都選定歴史的建造物
公式HP:https://www.sukiyaki-botan.co.jp/
鳥すきやき ぼたんの近くには、同時代に建てられたグルメ建築がいくつか残されていますが、もう1つおススメは1884年に創業したこちらの神田まつや 本店です。
■神田まつや 本店
このまつやは食通でも知られている池波正太郎が贔屓にしていたことでも知られていて、お昼時にはいつも大行列となる人気店です。
松を形どった正面左右の欄間や、2階屋根に吊り下げられたちょうちんの看板など風格と親しみやすさを併せ持ったデザインがとても素敵。
そば粉から薬味に至るまでこだわり抜いた絶品のお蕎麦が頂けるオススメのグルメ建築です。
所在地:東京都千代田区神田須田町1-13
アクセス:淡路町駅・小川町駅より徒歩約2分、神田駅より徒歩約5分
竣工:1925年
営業時間:
平日 11:00~20:00
土曜、祝日 11:00~19:00
定休日:日曜
備考:東京都選定歴史的建造物
公式HP:http://www.kanda-matsuya.jp/
8.天麩羅はちまき(神保町)
続いて紹介する天麩羅はちまきは、古本の街神保町に建つ老舗の天ぷら屋さんです。
この天麩羅(てんぷら)はちまきは、神保町に残る数少ない昭和初期の建物のうちのひとつで、かの文豪江戸川乱歩も足繁く通ったことでも知られています。
木造の建屋にスクラッチタイルの外装は、いかにも老舗といった雰囲気を醸し出していますが、ランチには江戸川乱歩も愛した穴子海老天丼がリーズナブルなお値段で頂けるとっておきのランチスポットとなっています。
ごま油の香りと天ぷらが上がる音を聞きながら味わう穴子海老天丼は想像以上にダイナミックで、さくさくした歯ごたえの中にしっとりした優しさのある絶品の味を楽しめます。
詳細記事
・神保町「天麩羅はちまき」文豪も通い詰めた老舗の天ぷら屋&建築をレポート
所在地:東京都千代田区神田神保町1-19
アクセス:神保町駅より徒歩約3分
竣工:昭和初期
創業:1931年
営業時間: 11:00~21:00
定休日:火曜
公式HP:https://gfyg100.gorp.jp/
9.学士会館(神保町)
学士会館は、関東大震災の復興建築として元々は旧帝国系大学出身者(学士)の交流の為に建てられた会館、レストラン、ホテル等の複合建築です。
外観は明るい基壇部分に対して軽やか且つ表情豊かな褐色のスクラッチタイルの外壁が立ち上がっていて、格式高さと優雅さが両立しています。
上に行くに従って小さく形を変えていく開口部、独特の形の影を落とす上階の半円形の庇、内外の細かい装飾など、シンプルな中に可愛らしくて表情豊かな仕掛けが散りばめられているのも見どころのひとつです。
交差点に面したセブンズハウスでは、牛肉トロトロの絶品カレーやスイーツが頂きながら陰影豊かな内装を堪能できます。
店内は半階高い位置にあるので、通りの喧騒からは少し距離を置きつつ、かすかに街の気配を感じることができてとても落ち着きます。
店内の天井まで伸びる大きな大開口からたっぷりの自然光が降り注いでいて、内装やテーブルの彫りの深い装飾が陰影豊かな表情を見せてくれるのもとても魅力的です。
設計(本館):高橋貞太郎+佐野利器
設計(新館):藤村朗
所在地:東京都千代田区神田錦町3-28
アクセス:神保町駅より徒歩約3分
竣工:1928年(本館)、1937年(新館)
備考:国指定登録有形文化財
公式HP:https://www.gakushikaikan.co.jp/
神保町には他にも魅力的なランチ建築がいくつもあります。
■Cafe Lush(小学館ビル)
こちらの小学館ビルは、白山通り沿いに建つ地上10階地下3階建ての小学館の本社ビルです。
塊感のある巨大なボリュームの建物は、順梁と逆梁を交互に組み合わせた凸凹スラブとコンクリート壁を利用した躯体放射冷暖房が採用されていて、不規則な勤務時間になりがちな出版社に対して快適な効率的な環境性能をもたらしつつ、堅牢でフレキシブルなオフィスを実現しています。
内側に絞られた低層部の外壁は建物を地震から守る構造計画によるものですが、街行く人にも優しい歩道空間を実現していて、意匠・構造・設備がハイレベルで融合しているのが伝わってきます。
1階のCafe Lushでは、神保町名物のカレーや特別コラボメニューがいただけるカフェ・レストランとなっていて、迫力の躯体やこだわりのデザインを体験しつつ、お腹も満たせるオススメのグルメスポットです。
設計:日建設計
所在地:東京都千代田区一ツ橋2-3-1
アクセス:神保町駅より徒歩約2分
竣工:2016年
10.パレスサイドビルディング(竹橋)
パレスサイドビルディングは、皇居のお堀の目の前に立つ地上9階地下6階建てのオフィス・商業等の複合施設です。
不整形な敷地に対して2つの巨大なヴォリュームを雁行して配置し、入隅部にエレベーターやトイレなどのコアが配されているのが特徴で、オフィス計画で生じる意匠・構造・設備の問題を一体的に解決する建築は大きな話題となりました。
日本的な繊細さと工業製品の合理性を併せ持った外装や、人や車の流れを受け流しつつ景観のアクセントとなる円柱コア、近未来感溢れる内部の造作、光と影による多彩な空間の表情など、どこをみても一級品の傑作建築です。
そんなパレスサイドビルでは地下階を中心に和・洋・中、カフェと様々な飲食店が軒を連ねています。
例えば地下1階に中華料理店、赤坂飯店 本店は、パレスサイドビルの中でも歴史の深い老舗の人気店です。
名物担々麺や麻婆豆腐など、本格的でありながら日本人の舌にも合う歴史の積み重なった味をレトロな内装と共に堪能できるイチオシのランチスポットです。
設計:林昌二/日建設計
所在地:東京都千代田区一ツ橋1-1-1
アクセス:竹橋駅より徒歩約1分
竣工:1966年
備考:営業時間、定休日等は店舗による
第9回BCS賞
第1回BELCA賞
11.迎賓館 赤坂離宮前休憩所(四谷・赤坂)
続いて紹介する迎賓館 赤坂離宮前休憩所は、赤坂離宮前につくられた案内所、カフェ、休憩所などの複合施設です。
設計を手掛けたのは新国立劇場や東京都現代美術館などの設計で知られる柳澤孝彦+TAK建築研究所で、円形の吹き抜けと噴水を中心に観光案内所と食事の楽しめるカフェレストランカーブドッチ迎賓館などが配置されています。
地下にある建築は、周りの喧騒からは一歩距離が置かれ、吹き抜け自然光が溢れる気持ちのよい空間となっていて、赤坂離宮の見学訪れるのにピッタリのランチスポットとなっています。
設計:柳澤孝彦+TAK建築研究所
所在地:東京都新宿区四谷1-12-11
アクセス:赤坂見附駅より徒歩約12分、四ツ谷駅より徒歩約4分
竣工:2020年
営業時間:9:00~17:00
定休日:水曜
公式HP:https://www.geihinkan.go.jp/akasaka/visit/rest_area/
ちなみに迎賓館 赤坂離宮自体も日にちは限られますが、前庭にキッチンカーがでてランチやアフタヌーンティーを楽しむことができます。
■迎賓館 赤坂離宮
迎賓館 赤坂離宮は、明治時代の終わりの1909年に東宮御所として建設されたネオ・バロック様式の宮殿建築で、東京23区内で唯一国宝にもなっている建築でもあります。
現在は、国の迎賓施設として使われていますが、定期的な公開日にはこちらの前庭や、建物内部を見ることができます。
豪華絢爛、当時の日本の建築・美術の粋を尽くした建築では、震えるような建築美を体感できます。
詳細記事
・赤坂「迎賓館 赤坂離宮」東京23区唯一の国宝!魅力溢れる近代建築をレポート
設計:片山東熊
改修設計:村野藤吾
所在地:東京都港区元赤坂2-1-1
アクセス:赤坂見附駅より徒歩約15分、四ツ谷駅より徒歩約7分
竣工:1909年(1974年改修)
備考:国宝
公式HP:https://www.geihinkan.go.jp/akasaka/
12.目黒区総合庁舎(中目黒)
最初に紹介する目黒区総合庁舎は元々は千代田生命保険の本社ビルとして建てられ、千代田生命の経営破たん後の2003年に目黒市庁舎として改修された建物です。
目黒区役所の見どころは建物と一体に計画された池や和室など様々ですが、中でもおススメなのは庁舎の中心にある食堂です。
こちらの定番のメニューのカツカレーは何と450円という驚きのお値段。区役所の食堂なので平日限定ですが、カツカレーの他にも500円~600円で食べられる定食などのお得なメニューが盛り沢山です。
加えてこちらの食堂からは廊下越しに外部の池やその向こうの和室を望むこともできる建築好きにはたまらないスポット。
この建物の設計を行ったのは日本の戦後を代表する建築家である村野藤吾氏で、改修に当たっては大手設計事務所の安井建築設計事務所が改修デザインを行いました。
村野は日生劇場や有楽町の旧読売会館の設計でも知られていますが、目黒区庁舎はそんな村野氏の最高傑作の一つともいわれている建築です。
詳細記事
・目黒区総合庁舎がスゴイ!村野藤吾の傑作建築を徹底レポート【東京中目黒】
設計:村野藤吾(改修:安井建築設計事務所)
所在地:東京都目黒区上目黒2-19-15
アクセス:中目黒駅より徒歩約5分
竣工:1966年(改修:2003年)
営業時間:11:00~14:00
定休日:土曜、日曜、祝日
備考:第10回BCS賞
13.古民家カフェ ウララ(代官山)
古民家カフェ ウララは、代官山の旧山の手通りから一本はいった路地沿いに建つカフェです。
スタイリッシュなショップが立ち並ぶ代官山において、時が止まったような不思議な雰囲気を纏った暖簾をくぐると、中庭のテラスと戦後間もなくに建てられた古い民家が姿を現します。
カフェは自家製出汁のうどんをメインに、季節によっては天然氷のかき氷なども人気となっていて、趣がある空間と絶品メニューを味わえる代官山の隠れグルメスポットとなっています。
所在地:東京都渋谷区猿楽町20-10
アクセス:代官山駅より徒歩約3分
竣工:1948年
14.つるとんたん UDON NOODLE Brasserie/渋谷スクランブルスクエア(渋谷)
渋谷スクランブルスクエアといえば、日建設計、隈研吾建築都市設計事務所、SANAA事務所がデザインアーキテクトとして建てられた地上47階地下7階、高さ約230mの超高層複合施設ですが、そんなスクランブルスクエアのイチオシのランチといえばつるとんたん UDON NOODLE Brasserie 渋谷スクランブルスクエア店です。
スクランブルスクエアは3方を高層ビルに囲われていますが、つるとんたんのある北側は高い建物がないので、渋谷の街が一望できる絶好のロケーションです。
内装は整形の天井のグリッドに対してH鋼型のデジタルバー斜めに交錯しながら乱立していて、渋谷の街や道路、人などの風景を切り取っ映像が映し出されています。
デジタルバーの他にも、渋谷のクリエイティブカルチャーを彷彿とさせるDJ機材やそれらをパッチワークした壁面ディスプレイなど、渋谷カルチャーを存分に味わうことが出来るおススメスポットです。
詳細記事
・つるとんたん渋谷店が面白い!内装デザインに注目のうどん店をレポート【東京渋谷】
内装設計:DESIGN STUDIO CROW
所在地:東京都渋谷区渋谷2丁目24-12 渋谷スクランブルスクエア13階
アクセス:渋谷駅直結
竣工:2019年
客席数:101席
営業時間:11:00~20:00
■渋谷ストリーム
ちなみにスクランブルスクエアの目の前に建つ渋谷ストリームも、いくつものランチスポットがはいる注目建築です。
旧東横線渋谷駅のホームと線路跡地等の再開発によって誕生した複合施設では、線路跡地を中心にSTREAM LINEと呼ばれる光と風、人の通り道が一体的に整備されていて、鉄道や隣に流れる渋谷川、ペデストリアンデッキと一体となった新たな空間が生み出されています。
STREAM LINE沿いに立ち並ぶ飲食店も魅力的ですが、3階の奥にある渋南テーブルという飲食エリアが穴場のランチスポットとしておススメです。
写真の鉄板料理専門店のTEPPAN KITCHENはお好み焼きから串焼き料理、ハンバーグなど様々な絶品料理をリーズナブルな価格て味わえるイチオシ店舗です。
明るいオークの木材、しめ縄、キッチンの板金と様々な素材がスタイリッシュに組み合わさったおしゃれな店舗は、おひとりさま利用から、デート、大人数の利用まで様々なシチュエーションで利用できます。
設計:東急設計コンサルタント+小嶋一浩+赤松佳珠子/シーラカンスアンドアソシエイツ
オフィスロビーデザイン:SUPPOSE DESIGN OFFICE
環境演出:東急エージェンシー+TAKT PROJECT+WOW+evala
所在地:東京都渋谷区渋谷3-21-3
アクセス:渋谷駅より徒歩約3分
竣工:2018年
備考:2019年度グッドデザイン賞
公式HP:https://shibuyastream.jp/
■黄金の塩らぁ麺 ドゥエイタリアン 渋谷
渋谷のグルメ建築でもう一つ見逃せないのが、渋谷フクラスに入る黄金の塩らぁ麺 ドゥエイタリアン 渋谷です。
イタリアンシェフによる「丼一杯のフルコース」をコンセプトにしたラーメンは、特製の濃厚クリームチーズを麺に絡めて食べる新感覚のラーメン店です。
デザインを手掛けたのは自社食堂「社食堂」をはじめ数々の飲食店を手掛けるSUPPOSE DESIGN OFFICEで、SUPPOSE DESIGN OFFICEのプロジェクトの中でも特にミニマムな大きさの店内には、こだわりが満載です。
厨房と一体となったような洗練られた店内では、ラーメンという食材をライブ感覚で堪能することができます。
詳細記事
・渋谷「黄金の塩らぁ麺 ドゥエイタリアン 渋谷」でラーメン×建築を堪能
設計:SUPPOSE DESIGN OFFICE
所在地:東京都渋谷区道玄坂1-2-3 渋谷フクラス6階
アクセス:渋谷駅より徒歩約3分
竣工:2019年
営業時間:11:00~23:00
座席数:17席
公式HP:https://www.dueitalian.jp/
15.社食堂(代々木上原)
代々木上原駅からほどなくの場所にある社食堂は1990年に建てられた鉄筋コンクリート造のマンションを改修したSUPPOSE DESIGN OFFICEの東京事務所兼社食です。
社食と言っても「社員の食堂」という従来の意味の社食ではなく「社員+社会の食堂=社食堂」をコンセプトにしていて、一般の人も利用できるのが特色です。
店内の半分のスペースは実際にSUPPOSE DESIGN OFFICEの東京オフィスとして使われているのですが、「クリエイターには閉じきったオフィス以外のところでもたらされる刺激や環境も重要なアイディアの元になる」という信念からこのようなオフィスにしているそうです。
看板メニューであるサポーズカレーは、何度通っても食べたくなるクセになる美味しさ。
お皿もSUPPOSE DESIGN OFFICEを主宰する吉田愛氏がデザイン監修を務めて完成させたこだわりの一品で、SUPPOSE DESIGN OFFICEを堪能するにはもってこいのおすすめスポットです。
詳細記事
・社食堂がスゴい!設計事務所が手掛けた話題の食堂をレポート【東京代々木上原】
設計:SUPPOSE DESIGN OFFICE
所在地:東京都渋谷区大山町18-23 B1F
アクセス:代々木上原駅より徒歩約6分
竣工:2017年(改修)
営業時間:11:00~21:00
定休日:日曜、祝日
【読むだけで建築について詳しくなれるイチオシの漫画】
実際に一級建築士の資格を持つ人気R18漫画家が描く、唯一無二の建築漫画が話題になっています。
話ごとに建築のデザインはもちろん、法規や構造、施工や不動産に渡って幅広く扱っていて、建築好きなら毎回ワクワクしながら読めて、建築の知識も吸収できる超おススメ漫画です
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また、当ブログでも漫画のレポートと、漫画と舞台となった亀戸の建築巡りについて紹介していますので、是非併せてご覧ください。
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・建築本「一級建築士矩子の設計思考」がスゴい!話題の本格建築漫画をレポート
2024年4月18日には「一級建築士矩子の設計思考」第3巻が発売になりました。
後半もおススメランチ建築が目白押しです