建築デザインが素敵な都内のおススメランチスポット30選

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16.ヤキトリてっちゃん talking GORILLA/シモキタエキウエ(下北沢)

ヤキトリてっちゃん talking GORILLAは、下北沢駅直結の商業施設シモキタエキウエの一角にできた飲食店です。
カラフルなアルファベットの文字が散りばめられた空間は、まるで昔からあったような雰囲気を醸し出していて様々なインスピレーションを喚起させてくれます。
隈研吾氏というと和の建築家のイメージも強いですが、実は廃材や古材を活かしたデザインも数多く手掛けている建築家でもあります。

ヤキトリてっちゃん-talking-GORILLA

名物料理のランチメニューポヨチキンランチ(600円)はローズマリーと鶏肉の香ばしい匂いに食欲が刺激される絶品メニュー。
ポムチキンはハーブで味付けした鶏を回転させながら焼いた料理。焼く際に余分な脂が落ちるので見た目以上にヘルシーな料理となっているのですが、味付けはかなりしっかりしているのでご飯がどんどん進みます。
ボリュームも結構あって、600円という価格も魅力的なので、下北沢駅を訪れたさには是非味わってもらいたい一品です。

ヤキトリてっちゃん talking GORILLAランチ
ポヨチキンランチ

詳細記事
・ヤキトリてっちゃんがスゴい!隈研吾氏デザインの下北駅上店舗をレポート【東京下北沢】

設計:隈研吾建築都市設計事務所
所在地:東京都世田谷区北沢2-24-2 シモキタエキウエ 2F
アクセス:下北沢駅より徒歩約1分
竣工:2019年

17.橙子猫-Orange Cat-/村上春樹ライブラリー(早稲田)

村上春樹ライブラリー

続いて紹介する村上春樹ライブラリー(早稲田大学国際文学館)は、早稲田大学の敷地内に建つ文学館・レストランです。
小説家・翻訳家の村上春樹氏からの資料の寄贈を受けて、元々は4号館だった校舎を大胆に改修し、村上春樹氏の作品の中に度々登場するトンネルをモチーフにしたデザインが特徴です。
地下に入る橙子猫-Orange Cat-は、村上氏が学生時代に経営していたジャズ喫茶にちなんで命名されたカフェレストラン。
学生自身が運営を行い、看板メニューの一つである季節野菜のドライカレーの他、気軽に軽食やドリンクも楽しめる新たなおススメランチスポットです。

村上春樹ライブラリー
村上春樹ライブラリー

詳細記事
・早稲田「早稲田大学国際文学館」村上春樹の魅力が体感できる建築をレポート

設計:隈研吾/隈研吾建築都市設計事務所
所在地:東京都新宿区西早稲田1-6
アクセス:早稲田駅より徒歩約6分
竣工:2021年
公式HP:https://www.waseda.jp/culture/wihl/

ちなみに都内の文学館にはおススメの建築&ランチスポットとなっているものがいくつもあります。
■喫茶どんぐり/世田谷文学館(芦花公園)

世田谷文学館

京王線芦花公園駅から程なく歩いたところにある世田谷文学館は、1995年に東京23区では初めての地域総合文学館としてオープンした文学館です。
世田谷文学館のデザインを手掛けた建築家の杉村憲司氏は世界的建築家であるノーマン・フォスター氏に師事した後に独立して建築家となり、その後は弁理士に転身し、現在は国際的な弁理士としても活躍するという異色な経歴を持つ人物です。
ガラスや金属といった現代的な素材を組み合わせながら周辺の環境と融合するような建物は、ノーマン・フォスター氏の建築のエッセンスが世田谷の地で開花したような見事な建築となっています。

そんな世田谷文学館に入る喫茶どんぐりも、都心の建物とは思えない緑と光に挟まれたレストランです。
ランチメニューは、パスタとピラフの2種類があって、中庭の自然を感じながらゆったりとした午後のひと時を過ごせるおススメのランチスポットとなっています。

世田谷文学館の喫茶どんぐり

設計:杉村憲司
所在地:東京都世田谷区南烏山1-10-10
アクセス:芦花公園駅より徒歩約6分
竣工:1995年
開館時間:10:00~18:00
休館日:月曜、年末年始
入館料(コレクション展):
 一般:200円
 大学生・高校生:150円
 中学生・小学生:100円
 65歳以上・障がい者:100円
※喫茶どんぐりは入館料不要
公式HP:https://www.setabun.or.jp/

18.カフェ アンリ・ファーブル/座・高円寺(高円寺)

座・高円寺

座・高円寺は、高円寺駅の北側エリアに建つホール、けいこ場、作業場、資料室、カフェ等の複合文化施設です。
日本を代表する建築家の伊東豊雄氏が設計を手掛けた建物は、片側鋼板コンクリートと呼ばれる特殊な外壁を使ったテント小屋のようなデザインが特徴。
軽やかに立ち上がる外壁と屋根には250個以上もある丸窓があけられていて、薄暗い内部空間を幻想的な光で照らします。

2階にあるカフェ アンリ・ファーブルは、特徴的な屋根と開口による空間が存分に体験できるおススメスポットとなっていて、サンドウィッチなどの軽食からパスタやカレーなどのランチメニューまで様々なメニューが味わえます。

座・高円寺
カフェ アンリ・ファーブル

設計:伊東豊雄建築設計事務所
所在地:東京都杉並区高円寺北2-1-2
アクセス:高円寺駅より徒歩約5分
竣工:2005年
営業時間:11:30~19:00
備考:第52回BCS賞

19.La kagu AKOMEYA食堂(神楽坂)

La kagu

la kagū(ラカグ)は、神楽坂駅を出てすぐのところに建つ商業施設です。
この建物は、元々は1969年に建てられた新潮社の倉庫でしたが、建築家の隈研吾氏の手によってリノベーションがなされ、街に開いた新たな商業施設として生まれ変わりました。
残念ながらla kagūは2019年に一度閉店してしまいましたが、隈研吾氏のデザインをそのままに食品・雑貨を扱う「AKOMEYA TOKYO」の旗艦店として再オープンがなされました。
広場に面するAKOMEYA食堂は、こだわりのお米とご飯によく合うおかずの組み合わせが素敵な食堂で、世界的な建築家の空間と美味しいご飯が存分に味わえるおススメのスポットです。

La kagu

設計:隈研吾/隈研吾建築都市設計事務所
所在地:東京都新宿区矢来町67
アクセス:神楽坂駅より徒歩約2分
竣工:2014年(改修)
備考:2015年度グッドデザイン賞
公式HP:https://www.akomeya.jp/store_info/store/sinlakagu/

20.国際文化会館(六本木)

国際文化会館

国際文化会館は、六本木駅から程なく歩いたところに建つ国際文化交流や及び知的協力の促進を目的としたホール、会議室、レストラン、宿泊施設などの複合施です。
戦後間もない1955年に本館が完成した建物は、前川國男、坂倉準三、吉村順三の三人の建築家が設計を手掛けました。
ル・コルビュジェやアントニン・レーモンドに師事し戦後の日本建築界を牽引した建築家の協働によってつくられた建物は、モダニズムのエッセンスを凝縮しつつ、隣接する日本庭園をはじめとする周辺環境や天から降り注ぐ自然光を巧みに取り入れているのが特徴です。
建物内外で軽やかでインターナショナルなデザインと、それぞれの建築家の個性溢れるデザイン、様々な表情を見せる素材とが融合する、戦後日本を代表する名建築です。

吉村順三の設計で増築されたレストランSAKURAでは、旬の食材を取り入れたフレンチを庭園を眺めながら楽しめるとっとおきのランチスポットとなっています。

国際文化会館
国際文化会館

設計:前川國男/前川國男建築設計事務所+坂倉準三/坂倉準三建築設計事務所+吉村順三/吉村順三建築設計事務所
所在地:東京都港区六本木5-11-16
アクセス: 麻布十番駅より徒歩約5分、六本木駅より徒歩約10分
竣工:1955年(本館)、1958年(レストラン)、1976年(西館)
備考:レストランは1958年に吉村順三により増築、西館は1976年に前川國男により増築 国登録有形文化財
1956年日本建築学会賞
第17回BELCA賞

21.フォレスティーユ精養軒/東京文化会館(上野)

東京文化会館

東京文化会館は、上野駅の公園口に建つ音楽ホールです。
日本で初めて組織的な音響設計がなされたホールとして生まれたこの建築は、向かいに建つ世界遺産・国立西洋美術館を設計したル・コルビュジエの弟子である前川國男によってデザインされました。
ガラスの仕切りと落ち葉のような床タイルは、まさに上野公園の一部のよう。
2階に入るレストラン フォレスティーユ精養軒はホールラウンジや上野公園の景色と一体となるようにデザインされていて、1961年より続く豊かな空間と上質な食事を心行くまで楽しめます。

フォレスティーユ精養軒

設計:前川國男
所在地:東京都台東区上野公園5-45
アクセス:上野駅より徒歩1分
竣工:1961年
公式HP:https://www.t-bunka.jp/
備考:第3回BCS賞

22.フラムドール/アサヒビール吾妻橋ビル(浅草)

フラムドール

続いて紹介するフラムドールは、浅草隅田川沿いに建つアサヒスーパードライホールに入るレストランです。
金色のオブジェは世界的なデザイナーであるフィリップ・スタルクがデザインしたもので、完成当初は隅田川沿いの景観を破壊すると批判も多くありましたが、今やこの建物は隅田川のランドマークとして定着しています。
建物はバブルの只中に建てられていて、空間全体を使った陰影豊かな演出や、乳白色の間仕切りによる驚きのトイレなど当時の雰囲気をそのまま体感できるのも注目ポイントです。

フラムドール

建物の内部は大きな吹き抜けによる大胆で贅沢な空間が広がっていて、昼間からビールを片手にお腹を満たすのにピッタリのスポットとなっています。

詳細記事
・吾妻橋「アサヒグループホール棟」不思議な形の隅田川のランドマークをレポート

設計:フィリップ・スタルク+野沢誠
所在地:東京都墨田区吾妻橋1-23-1
アクセス:浅草駅より徒歩約5分
竣工:1989年
営業時間:11:30~22:00
定休日:年末年始

23.神谷バー(浅草)

神谷バー

神谷バーは、浅草駅前のランドマークともいえる老舗のバー・レストランです。
神谷バーと言えば創業者神谷傳兵衛氏が生み出したカクテルである電気ブランが有名ですが、1921年に建てられた建築自体も大正ロマンの雰囲気と遊び心が随所にみられます。
垂直方向の伸びやかな雰囲気を柔らかくまとめている丸窓や、細かく色を使い分けたタイル端正だけれどしっかりデザインされた手すりなど、実は見どころが満載の建物となっています。
受け継がれた喫茶・レストランメニューも魅力的で、歴史ある建築と食事を一挙に楽しめる浅草のイチオシスポットです。

神谷バー
神谷バー

設計:清水組
所在地:東京都台東区浅草1-1-1
アクセス:浅草駅より徒歩約1分
竣工:1921年
備考:国登録有形文化財
営業時間:11:00~20:00
定休日:第二月曜、火曜
公式HP:http://www.kamiya-bar.com/

浅草には他にも注目のグルメ建築がいくつもあります。
■くら寿司 浅草ROX店

くら寿司 浅草ROX店

こちらのくら寿司の浅草ROX店は、2020年にオープンしたくら寿司のグローバル旗艦店です。
内装をはじめロゴから食器、従業員のユニホームに至る様々なデザインを佐藤可士和氏が手掛けていて、観光(Sightseeing)と食事(Eating)を組み合わせた造語「サイトイーティング(SightEating)」をコンセプトに、日本の祝祭空間を表現した注目の回転寿司店となっています。

内装デザインは歌川広重の浮世絵「東都名所高輪廿六夜 待遊興之図」にあるような、様々な人々が賑やかに行き交い交流する文化や風景をイメージしたものになっていて、グローバル化の中で多様な人々が交わるイメージに加えて、様々なネタが巡り巡る回転寿司のイメージにもピッタリ合っています。
また、木組みの大屋根が空間に統一感とシンボル性をもたらしていて、回転寿司らしい一つ屋根の下の一体感が存分に味わえるのもポイントです。

くら寿司 浅草ROX店
くら寿司 浅草ROX店

詳細記事
・くら寿司浅草ROX店がスゴい!佐藤可士和氏監修の注目建築をレポート【東京浅草】

内装デザイン:佐藤可士和/SAMURAI
所在地:東京都台東区浅草1-25-15 浅草ROX店4F
アクセス:つくばエクスプレス浅草駅より徒歩約1分
竣工:2020年
営業時間:11:00~23:00
公式HP:https://www.kurasushi.co.jp/shopsearch/shopdetails/?id=530
備考:第54回日本サインデザイン賞 銅賞
ICONIC AWARDS2021インテリア部門Best of Best受賞

24.ひぐらしベーカリー/ひぐらしガーデン(日暮里)

ひぐらしガーデン

ひぐらしガーデンは、日暮里駅からほどなく歩いたところにあるベーカリーと本屋さんが一体となった複合施設です。
住宅街の中に現れる大きな「イエガタ」の屋根を持つ建物は、新しさと懐かしさの両方を感じるちょっと不思議な建築。
パン屋さん、本屋さん、工房という3つの機能がこの大きな屋根によって1つにまとめ上げられていていて、大きな屋根に守られつつ街との繋がりも意識した建物になっている素敵な建物です。

ひぐらしベーカリー_ランチ

「縁側」のようにデザインされた店内席や、外に向かって少しだけ高さが上がるようにデザインされた庇など街と連続するための様々な仕掛けも必見です。
休日に訪れて、建築と焼きたてのパンを堪能する贅沢な時間が過ごせるおススメ建築です。
詳細記事
・ひぐらしガーデンがスゴい!建築も素敵なベーカリーを徹底レポート【東京日暮里】
ちなみに建築デザインが素敵なベーカリーについては以下の記事でも紹介しているので、是非合わせてチェックしてみて下さいね。
関連記事
・建築のデザインが素敵な都内のベーカリー10選

設計:SUPPOSE DESIGN OFFICE
所在地:東京都荒川区西日暮里2-6-7
アクセス:日暮里駅より徒歩約7分
竣工:2016年
営業時間:
 ベーカリー:8:00~17:00
 本屋:10:00~17:00
定休日:月曜
公式HP:http://higurashi-garden.co.jp/

25.カメクロ横丁/カメイドクロック(亀戸)

カメイドクロック

KAMEIDO CLOCK(カメイドクロック)は、亀戸駅の東口を出てすぐのところに2022年にオープンした商業施設です。
中でも注目なのが、1階に設けられた飲食店街であるカメクロ横丁で、カジュアルイタリアン、ホルモン、海鮮、天ぷらなどの様々なお店が軒を連ねるランチスポットとなっています。
カメクロ横丁の内装は、このブログでも何度か紹介しているいる窪田建築都市研究所がデザイン監修を務めていて、入口から徐々に通路の幅が狭くなって路地状になる配置や、下町の雑踏感を現在的な素材で演出した内装デザインなど見どころ満載のフードコートとなっています。

カメイドクロック
カメクロ横丁

デザイン監修(カメクロ横丁):窪田建築都市研究所
設計:東急設計コンサルタント+前田建設工業
所在地:東京都江東区亀戸6-31-6
アクセス:亀戸駅より徒歩約3分
竣工:2022年
備考:2023年度グッドデザイン賞
公式HP:https://www.kameidoclock.jp/

26.東京都中央卸売市場 豊洲市場(豊洲)

東京都中央卸売市場 豊洲市場

豊洲市場は、老朽化等の問題から築地から移転する形で2018年にオープンした新しい市場です。
日本最大の組織設計事務所である日建設計が手掛けた建物は、高度な物流管理と安全な品質・衛生管理を実現した最新の市場でもあります。
閉鎖型の市場として市場関係者と観光客の動線を明確に分けていて、来場者は見学通路やギャラリーから市場の見学や市場直送の海鮮が味わえる飲食店を堪能できます。
病院かオフィスのようなクリーンでスタイリッシュなデザインの建物の中で、気軽に絶品の海鮮料理を頂けるおススメのランチスポットです。

東京都中央卸売市場 豊洲市場
東京都中央卸売市場 豊洲市場

設計:日建設計
所在地:東京都江東区豊洲6-1
アクセス:市場前駅、新豊洲駅駅より徒歩約2分
竣工:2018年

ちなみに豊洲市場に隣接してつくられ、2024年にオープンした豊洲 千客万来もおススメのランチスポットです。
■豊洲 千客万来

豊洲 千客万来


江戸の街並みをモチーフにデザインされた3階建ての食楽棟と、その先に建つ地上9階建ての温浴棟により、コンパクトな敷地の中に癒やしとエンタメが融合した新名所となっています。

食楽棟の2~3階は木造でつくられていて、細かい凹凸や材料の使い分け、サインや装飾、裏表の動線の使い分けにより訪れた人を飽きさせず、賑わい感と溢れる街並みがつくりだされているのは見事です。
市場横ならではの海鮮メニューや、老舗の仲卸店が軒を連ねていて、豊洲市場と合わせてエリア一体を盛り上げていく起点となるような建物です。

豊洲 千客万来
豊洲 千客万来の海鮮

詳細記事
・豊洲「千客万来」市場に隣接する注目の商業施設をレポート

設計:万葉倶楽部+五洋建設+シェルター建築設計事務所
所在地:東京都江東区豊洲6-5-1
アクセス:市場前駅より徒歩約1分
竣工:2023年
公式HP:https://www.toyosu-senkyakubanrai.jp/

27.銀座シシリア 豊洲店(豊洲)

銀座シシリア 豊洲店

銀座シシリア 豊洲店は、2022年に完成した芝浦工業大学豊洲キャンパスの本部棟1階に入るレストランです。
デザインを手掛けたのは世界的な建築家としても知られる坂茂(ばんしげる)氏。坂氏は建築素材に紙管を使った作品を数多く手がけていることでも知られますが、店内では内装材から家具に至るまで紙を使ったデザインとなっているのが大きな特徴。
また、校舎のエントランスでもある大きなピロティに面してつくられたレストランは、シャッターを開くことで建築をキャンパス、さらには街と連続させるようなデザインとなっていて、向かいに建てられたカフェSIT Global Caffe empowered by Segafredo(デザインは同じく坂茂氏)と併せて建築ファンとしては見逃せない建築ランチスポットとなっています。

関連記事
・豊洲「銀座シシリア 豊洲店」坂茂氏デザインの学内レストランをレポート
・豊洲で建築巡り!おススメの名建築8選を紹介

設計:坂茂/坂茂建築設計
所在地:東京都江東区豊洲3-7-5 芝浦工業大学豊洲キャンパス 本部棟1階
アクセス:豊洲駅より徒歩約5分
竣工:2022年
営業時間:11:30~21:00

28.YUJI Ramen TOKYO/旧東京市営店舗向住宅(清澄白河)

旧東京市営店舗向住宅

清澄白河駅の駅前に建つ旧東京市営店舗向住宅は、1923年に起こった関東大震災の復興建築として建てられた店舗付住宅群です。
清澄通りに沿った約250mほどの区間には、建設から100年近い年月が経った現在でも数多くの建築が取り壊されることなく軒を連ねていますが、近年ではそんな建物を改修してカフェやラーメン店など新たな飲食店がオープンしています。

そんな建築群の中で特に注目なのがこちらのラーメン店YUJI Ramen TOKYO。
外装は大きく改修されていますが、古い躯体がそのまま内装に活用されていて、ユーヨークから逆輸入されたツナ骨ラーメンを堪能できます。
味わい深い建築空間と最新鋭のラーメンの両方を楽しめる隠れたおススメランチスポットです。

YUJI Ramen TOKYO
YUJI Ramen TOKYO

設計:東京市
所在地:東京都江東区清澄3-3
アクセス:清澄白河駅より徒歩約3分
竣工:1928年
営業時間:
 火曜~土曜 11:30~14:30、17:30~21:30
 日曜・祝日 11:30~19:30
定休日:月曜

29.ベルポート大森(大森)

大森ベルポート

大森ベルポートは、かつて大森駅の東口にあったいすゞ自動車の本社・工場跡地の再開発プロジェクトで建てられたオフィスビルです。
1991年と1996年の2期に分かれて建設された建物は、いすゞ本社の他は賃貸オフィスとして貸し出されていて、中央のアトリウムを公開空地とすることで高度利用がなされています。
何といっても注目なのは、日本最大級ともいわれる高さ約45m、4000㎡を超える超巨大アトリウム。
現在でもイベントやロケなどで度々使用されているので見たことがあるという人もいるかもしれませんが、この建物が計画されたバブルの時代の空気をパッキングしたような巨大な空間は圧巻です。

大森ベルポートのアトリウム

中でもおススメなのが、アトリウムの片翼に面した66キッチンで、窓際の席からは大迫力のアトリウム空間を心行くまで堪能できます。
人気メニューである熟成ハヤシソースのふわとろオムライスは、じっくり煮込まれたハヤシライスにふわふわのオムライスがのっていて安定の美味しさとなっています。

大森ベルポート

詳細記事
・大森ベルポートがスゴい!バブルの雰囲気漂う超豪華建築をレポート【東京大森】

設計:山下設計
所在地:東京都品川区南大井6-26
アクセス:大森駅より徒歩約5分
竣工:1991年、1996年
備考:1997年SDA賞
1991年日事連優秀賞建築作品表彰日事連会長賞

30.UPPER DECK TOKYO/羽田空港第2旅客ターミナル(羽田)

羽田空港国内線 第2旅客ターミナルUPPER DECK TOKYO

最後に紹介するUPPER DECK TOKYOは、羽田空港第2ターミナルの中につくられた飲食ゾーンで、2009年の羽田空港の大規模増築に際して建築家中村拓志氏によってデザインされたフードコートです。
第2のラウンジともいえるUPPER DECK TOKYOのフードコート空間には、中村拓志氏がセレクトした約250種類もの椅子が配置されていて、各店舗でテイクアウトした食べ物を各々が好きな席で食べられるように計画されています。

羽田空港国内線 第2旅客ターミナルUPPER DECK TOKYO

「無味乾燥に大量に並べられた椅子ではなく、それぞれ異なった個性ある椅子を配置することでそこに自分が座ったという記憶と愛着を残す」という中村氏のコンセプトから生まれた空間は、建築好き・デザイン好きであれば是非一度訪れてほしい空間。
また、UPPER DECK TOKYOではすぐ前の吹抜けからは空港を行きかう人々がライブで見え、まさに人間交差点といった感じでワクワクできるのもおススメのポイントです。

羽田空港国内線 第2旅客ターミナルUPPER DECK TOKYO

詳細記事
・羽田空港は建築がスゴい!話題の建築家による魅惑の空間をレポート【東京羽田】

設計:松田平田設計・NTTファシリティーズ・シーザーペリ共同企業体
デザイン監修:中村拓志/NAP建築設計事務所(2009年増築時)、隈研吾/(2020年増築時)
所在地:東京都大田区羽田空港3-4-2
アクセス:羽田空港第2ターミナル駅より徒歩約3分
竣工:2004年、2009年(増築)、2020年(増築)

おまけ1:旧山田守邸/蔦珈琲店(表参道駅)

最後に現在は閉店してしまった建築を紹介します。

蔦珈琲店

南青山の青山学院大学の西側の敷地に建つ蔦珈琲店は、建築家の山田守の自邸の一部を改修してつくられた珈琲店です。
この建物は日本武道館や京都タワーの設計者としても知られる建築家の山田守の旧自邸で、1980年代に元々ピロティだったスペースを改修し、北側の庭に大きく開いた珈琲店として生まれ変わりました。
緑あふれる中庭に向けたガラスの大開口からの眺めはまさに絶景。都心の一等地とは思えない、豊かでゆったりとした時間を味わえます。
ランチメニューは、チーズにコショウのアクセントが効いたクロックムッシュセットや、大きな具材と濃厚なルーが特徴のカレーセットなどが人気な他、プリンやケーキも楽しめるおススメの昼食スポットとなっています。

蔦珈琲店のランチ
蔦珈琲店の珈琲

設計:山田守(旧自邸)
所在地:東京都港区南青山5-11-20
アクセス:表参道駅より徒歩約5分
竣工:1959年
蔦珈琲店オープン年:1988年
備考:2023年閉店
公式HP:http://tsutacoffee.html.xdomain.jp/index.html

おまけ2:学士会館(神保町)

学士会館

学士会館は、関東大震災の復興建築として元々は旧帝国系大学出身者(学士)の交流の為に建てられた会館、レストラン、ホテル等の複合建築です。
外観は明るい基壇部分に対して軽やか且つ表情豊かな褐色のスクラッチタイルの外壁が立ち上がっていて、格式高さと優雅さが両立しています。
上に行くに従って小さく形を変えていく開口部、独特の形の影を落とす上階の半円形の庇、内外の細かい装飾など、シンプルな中に可愛らしくて表情豊かな仕掛けが散りばめられているのも見どころのひとつです。

学士会館

交差点に面したセブンズハウスでは、牛肉トロトロの絶品カレーやスイーツが頂きながら陰影豊かな内装を堪能できます。
店内は半階高い位置にあるので、通りの喧騒からは少し距離を置きつつ、かすかに街の気配を感じることができてとても落ち着きます。
店内の天井まで伸びる大きな大開口からたっぷりの自然光が降り注いでいて、内装やテーブルの彫りの深い装飾が陰影豊かな表情を見せてくれるのもとても魅力的です。

学士会館

設計(本館):高橋貞太郎+佐野利器
設計(新館):藤村朗
所在地:東京都千代田区神田錦町3-28
アクセス:神保町駅より徒歩約3分
竣工:1928年(本館)、1937年(新館)
備考:国登録有形文化財
2025年1月休館
公式HP:https://www.gakushikaikan.co.jp/

※記載している営業時間や金額は記事執筆時点のものです。変更となっている場合もありますので、訪れる際は公式HP等をご確認ください。


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