建築のデザインが素敵な都内のベーカリー12選

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今回は建築デザインとパンの両方が楽しめるおススメのベーカリーを厳選して紹介したいと思います。
美味しいパンが食べれて空間も素敵なベーカリーを一挙にまとめましたので、是非建築巡り・ベーカリー巡りの参考にしていただければと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・東京都内の建築が素敵なベーカリーの個別の訪問記事も書いています

【この記事で分かること】
・実際に訪れたベーカリー建築のレポートを写真と文字で解説
・建築デザインが素敵な東京都内のベーリーが分かる

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1.Cawaii Bread & Coffee(八丁堀)

まず初めに紹介するCawaii Bread & Coffeeは八丁堀で編集・執筆・出版を行うクリエイターユニットであるカワイイファクトリーがプロデュースと運営を行うベーカリーです。
この店舗の特徴は元々は印刷工場だったという約46㎡の小さなフロアを改修してつくられ、その設計は世界的にも著名な建築家である西沢立衛氏(西沢立衛建築設計事務所)が手掛けています。
店内の壁紙はこの店舗のためだけにつくられたオリジナルのデザインだったり、21世紀美術館などで西沢氏が実践している街と建築の境界といったテーマが凝縮されていたりと建築好きにとってはたまらない空間となっています。

2016年に増設された川辺のテラス席が特におススメ

詳細記事
・印刷工場を改修したカワイイ ブレッド&コーヒーを建築好きがレポート【東京八丁堀】

改修設計:西沢立衛建築設計事務所
所在地:東京都中央区八丁掘2-30-16 T&Yビル1F
アクセス:八丁堀駅から徒歩約5分
竣工:2014年(改修)
営業時間:7:00~17:00
定休日:月曜、火曜
席数:6席(+屋外テラス席6席)
公式HP:http://www.cawaiibreadandcoffee.com

2.B²(門前仲町)

B² ビースクエアード

B²(ビースクエアード)は、門前仲町と清澄白河を繋ぐ清澄通り沿いに建つカフェ&ベーカリーです。
工場やガレージを思わせる内装と、通りと一体となるような気軽に入れて開放的なデザインが特徴のお店となっています。
廃材風の什器や無彩色の内装に対して、アイランド状に配置された黒いタイルのカウンター兼陳列棚が空間をグッと引き締めているのも注目ポイントで、メリハリのある魅力的な店内空間でこだわりのパンと珈琲を楽しめます。

設計:小野寺匠吾建築設計事務所
所在地:東京都江東区深川1-9-10
アクセス:門前仲町駅より徒歩約12分
竣工:2020年
営業時間:9:00~18:00
公式HP:https://bsquared.jp/

3.ひぐらしベーカリー(日暮里)

続いて紹介するのが日暮里駅からほどなく歩いたところにあるひぐらしベーカリーです。
このベーカリーを手掛けたのは今一番注目の建築家集団と言ってもいいSUPPOSE DESIGN OFFICE。住宅街の中に現れる大きな「イエガタ」の屋根を持つ建物は新しさと懐かしさの両方を感じるちょっと不思議な建築です。
パン屋さん、本屋さん、工房という3つの機能が大きな屋根によって1つの建物としてまとめ上げられていていて、大きな屋根に守られつつ、街との繋がりも意識した建物になっています。
「縁側」のようにデザインされた店内席や、外に向かって少しだけ高さが上がるようにデザインされた庇など街と連続するための様々な仕掛けも必見です。

詳細記事
・ひぐらしガーデンがスゴい!建築も素敵なベーカリーを徹底レポート【東京日暮里】

設計:SUPPOSE DESIGN OFFICE
所在地:東京都荒川区西日暮里2-6-7ひぐらしガーデン内
アクセス:日暮里駅徒歩約7分
竣工:2016年
営業時間:
 ベーカリー:8:00~17:00
 本屋:10:00~17:00
定休日:月曜日
席数:40席
公式HP:http://higurashi-garden.co.jp/

4.ぱんとえすぷれっそと蒲田店(蒲田)

ぱんとえすぷれっそと内観

ぱんとえすぷれっそと 蒲田店は先ほど紹介したパンとエスプレッソとシリーズの最新店舗。
パンの本が開いたようなテーブルによってスペースを最大限節約しつつ、まるで絵本の世界を巡っているかのようなデザインが素敵なパン屋さんです。
このパン屋が面白いのは並んだパンをトレーに置いていく代わりに、欲しいパンの書かれたカードをレジに持って行ってパンを受け取るスタイルのパン屋さんであること。コロナ渦の病院にオープンしたパン屋さんらしい仕掛けも面白かったです。

ぱんとえすぷれっそとテーブル席
ぱんとえすぷれっそとパン

詳細記事
・蒲田「ぱんとえすぷれっそと」注目ベーカリーの新店舗をレポート

内装設計:木元洋佑建築設計室
建築(病院)設計:伊藤喜三郎建築研究所
所在地:東京都大田区西蒲田8-19-1
アクセス:蒲田駅徒歩約5分
竣工:2021年
営業時間:9:00~19:00
定休日:なし
公式HP:http://www.bread-espresso.jp/
備考:2023年閉店

5.パンとエスプレッソと自由形&なんとかプレッソ(自由が丘)

パンとエスプレッソと自由形(3階)

パンとエスプレッソと自由形(じゆうがた)は表参道の人気ベーカリー「パンとエスプレッソと」の姉妹店で、自由が駅から歩いて3分ほどのところにある商業施設Luz自由が丘3階に入ります。
店内に入ると早速正面に見えてくるのが、3次元的にカーブする白い壁面。こちらの壁はこの店舗の内装のメインアクセントともいえる壁で、テーブルの並ぶイートインコーナーとパン工房の間を仕切っています。
この雲をイメージしたという壁面は、パンの生地も彷彿とさせて、小麦から1つのパンが生み出されていくまさに魔法のようなパン作りのイメージとも重なるデザインとなっています。
有機的にカーブする開口部はパン作りの現場を垣間見せながらも、工房側の見せたくないところはさりげなくカバーされているなどとても合理的かつ丁寧にデザインされています。

食パン「ムー」をワッフル型に焼いたチョコムッフルが絶品

また、同じLuz自由が丘の1階には「なんとかプレッソ」も同じ建築家がデザインした販売専門店もあります。
こちらの店内では雲のようなふわふわと浮かぶ陳列棚がディスプレイされていて、こちらでも浜田晶則氏の目指す有機的でやわらかなデザインが堪能できます。

なんとかプレッソ(1階)

詳細記事
・パンとエスプレッソと自由形がスゴい!建築好き必見のベーカリをレポート【東京自由が丘】

設計:浜田晶則建築設計事務所
所在地:東京都目黒区自由が丘2-9-6
アクセス:自由が丘駅徒歩約3分
竣工:2017年
営業時間:10:00~18:00
定休日:なし
席数:20席(パンとエスプレッソと自由形)
公式HP:https://bread-espresso.jp/shop/jiyugata.html

6.baguette rabbit(自由が丘)

自由が丘でもう1つおススメなのが名古屋の有名ベーカリーの2号店で、baguette rabbit(バケットラビット)自由が丘店です。
「Baguette Museum」をコンセプトにした内装はシックで高級感が溢れるデザインとなっていて、自由が丘の他の店舗と一線を画したオリジナリティを与えています。
ショーウィンドウの向こうに動く石臼やショーアップされたパンなど、店内のいたるところにシェフのこだわりやパン作りへのリスペクトが込められていています。
無機質でシンプルな内装と、形や素材が様々な有機物としてのパンが対比されるような仕掛けは、斬新ですがよくよく考えてみるととても理にかなっています。
また、テーブルや棚といったインテリアはシンプルな矩形の形でデザインされていますが、これによって陳列されるいろいろな種類のパンがより映える効果もあったりしてとても興味深いインテリアとなっています。

人気メニューの4種のチーズパン カトルフロマージュ

詳細記事
・バケットラビットがスゴい!ミュージアムのようなベーカリをレポート【東京自由が丘】

設計:SPACE
所在地:東京都目黒区自由が丘1-16-14
アクセス:自由が丘駅徒歩約6分
竣工:2018年
営業時間:9:00~20:00
定休日:水曜
公式HP:https://baguetterabbit.allhearts.company/

7.gonno bakery market(西葛西)

続いておススメしたいのが西葛西駅からほどなくのところにあるゴンノ ベーカリー マーケット(gonno bakery market)です。
こちらのベーカリーは地元葛西の設計事務所が企画から設計、さらに運営まで行う新しいベーカリー。
この建築が面白いのは2000年に建てられた西葛西APARTMENTSと、18年後に建てられた西葛西APARTMENTS-2の間にある共有スペース「7丁目PLACE」があることです。
まるで街の中にできた渓谷のように、地域の人やこの建築を訪れた人が憩えるスペースになっていて、私が訪れた人も子供が走り回ったりロードバイクを停めて休憩している人がいたりとうまく活用されているようでした。
また、建築的には十字壁を使った構造形式によって可能となった大開口やフレキシブルなプラン割が可能になっている点も面白く、これから時間をかけて地域に根差していくのが楽しみな建築です。

ガッツリ系のメニューからタルトなどのデザートまでいろいろなメニューが楽しめます

詳細記事
・ゴンノベーカリーがスゴい!街に開いた名建築パン屋さんを徹底レポート【東京葛西】

設計:駒田建築設計事務所
所在地:東京都江戸川区西葛西7-29-10
アクセス:西葛西駅より徒歩約10分
竣工:2018年(西葛西APARTMENTS-2)、2000年(西葛西APARTMENTS)
備考:ローカルリパブリックアワード2019入選
   2019年度グッドデザイン賞
   日本建築学会作品選集2020
営業時間:
 ベーカリー 8:00~18:00
 ランチ  11:00~15:30
定休日:月曜、火曜
席数:36席(店内24席、テラス12席)
HP:https://gonnobakerymarket.owst.jp

8.SANBON BAKERY/D-RESIDENCE(葛西)

SANBON BAKERY

SANBON BAKERYは火災の閑静な住宅街に建つベーカリー、コインランドリー、住宅の複合施設D-RESIDENCEの1階にはいるベーカリーです。
3階建ての建物は浮遊感のある軒やグレーに塗られた軒下の外装によって、街と建築の中間領域の縁側のようなデザインとなっているのが特徴。障子のようなガラスのカーテンウォールや段々に連なる奥性のあるテラスなど、スタイリッシュでありながら日本建築のエッセンスがさり気なくデザインされているのも素敵です。
店内のカフェスペースもよいですが、天気のよい日は外のテラス席も心地よくちょっとしたピクニック気分で楽しめる素敵なお店です。

SANBON BAKERY

設計:中尾英己建築設計事務所
所在地:東京都江戸川区南葛西2-24-2
アクセス:葛西駅より徒歩約25分
竣工:2020年
営業時間:9:00~18:00
定休日:月曜、木曜
公式HP:https://sanbon-bakery.com/

9.神田川ベーカリー(早稲田)

都電荒川線の早稲田駅からすぐの住宅街の中にある神田川ベーカリーは建築の設計事務所が住宅街の中の空き家を取得して企画~運営まで行うというちょっと変わったベーカリーです。
リノベーションというとまっさらに生まれ変わった建築を想像しがちですが、この神田川ベーカリーを実際に訪れてみるとそういった派手な改修は全く見当たりません。むしろずっと前からそこにあったような簡素な装いにとても好感が持てるベーカリーです。
建物の1階正面の緑色のタイルがとても味わい深い雰囲気を醸し出しているのですが、タイルの色付けらタイル張りの作業まで1枚1枚自分たちでやったというのだから驚きです。暗すぎず明るすぎず、でも街の中から見るとちょっとしたアクセントにもなっているのがとても素敵な建築です。

看板メニューのあぶくりのカレーパンは絶品

詳細記事
・神田川ベーカリーがスゴい!設計事務所がつくったベーカリーに潜入【東京早稲田】

改修設計:軍司有佳里+小沢彩/らいおん建築事務所
所在地:東京都豊島区高田1-11−14
アクセス:都電荒川線 早稲田駅徒歩約3分
竣工:2017年(改修)
営業時間:11:00~18:00 
定休日:日曜、月曜
公式HP:http://www.kandagawabakery.com/

10.ル・パン・コティディアン 芝公園店(PQ Licensing S.A+丹青社)

ル・パン・コティディアン 芝公園店夜景

ル・パン・コティディアン芝公園店はベルギー発祥の人気ベーカリーレストランであるル・パン・コティディアンの日本1号店です。
本場ベルギーのル・パン・コティディアンのこだわりの材料や製法をそのまま再現したパンも絶品ですが、店内で使われる家具はすべてベルギーから輸入したものを使用していたり、本場海外の職人による内装仕上など建築的にもこだわり抜いた店舗になっています。

テラス席は海外の街角のセミパブリックスペースのようでもあり、日本の縁側空間のようでもあり、芝公園に溶け込みつつ都市空間にも寄与する練りこまれたデザインとなっています。
特にベーカリーとテラス席の利用は気軽にできますので、建築巡りの合間にちょっと休憩するのにピッタリのスポットにもなっています。

ル・パン・コティディアン 芝公園店内観

設計:PQ Licensing S.A+丹青社
所在地:東京都港区芝公園3-3-1
アクセス:浜松町駅より徒歩約7分
竣工:2011年

11.Cafe1008/SCC千駄ヶ谷コミュニティーセンター・原宿こども園

SCC千駄ヶ谷コミュニティーセンター・原宿こども園

SCC千駄ヶ谷コミュニティーセンター・原宿こども園は、地域コミュニティーと子育ての拠点としてつくられた会議室、ホール、認定こども園、カフェ等の複合施設です。
円形のモチーフを建物全体のデザインコードとすることで、周辺環境に開きつつ、外部からの光や風を最大限取り入れることができるようになっているのが特徴です。
円形のモチーフは、装飾からテーブルやサイン、外構に至るまで様々な場所でつかわれていて、楽しげで優しい雰囲気が建物全体から伝わってきます。
1階に設けられたCafe1008では施設内で焼いた焼きたてのパンを頂くことができ、建築巡りの合間の休憩にもピッタリのスポットとなっています。

SCC千駄ヶ谷コミュニティーセンター・原宿こども園
SCC千駄ヶ谷コミュニティーセンター・原宿こども園

設計:隈研吾建築都市設計事務所
所在地:東京都渋谷区神宮前1-1-10
アクセス:北参道駅より徒歩約6分
竣工:2024年
営業時間(カフェ):
 平日 11:00~20:00
 土曜・日曜 11:00~17:00
休館日:第2日曜
公式HP:https://sendagaya-cc.jp/portfolio/cafe1008/

12.OKA CAFE(隈研吾建築都市設計事務所)

オカカフェ

OKA CAFE(オカカフェ)は、2022年の12月に昭和記念公園の中にオープンしたベーカリーカフェです。
建築家の隈研吾氏がデザインを手掛けた建物は「緑豊かな環境に溶け込む大地のキャノピー」をイメージしたという大屋根が最大の特徴です。
隈研吾氏らしい木組みによって大きく張り出した屋根は、ダイナミックな躍動感を生み出しつ昭和記念公園の自然と建物内を緩やかに繋いでいます。

オカカフェ

今回頂いたクロワッサンは濃厚なバターの風味とふわっふわっの生地がとっても美味しい絶品クロワッサンでした。
公園の大地の連続であり、訪れた人をひとつ屋根の下に包み込むようなカフェは、隈研吾氏の建築のテーマが凝縮した作品となっています。

オカカフェのクロワッサン

設計:隈研吾建築都市設計事務所
所在地:東京都立川市緑町3173
アクセス:西立川駅より徒歩約12分
竣工:2022年
営業時間:
 3月~10月10:30~16:30
 11月10:30~16:00
 12月~2月11:00~15:30
定休日:火曜、年末年始

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関連記事
・建築本「一級建築士矩子の設計思考」がスゴい!話題の本格建築漫画をレポート

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2024年4月18日には「一級建築士矩子の設計思考」第3巻が発売になりました。

いかがでしたでしょうか。
これからもベーカリー名建築巡りは続けて、訪れた際はこちらの記事も随時更新していきたいと思いますので、お楽しみに!


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