自由が丘「バケットラビット」ミュージアムのようなベーカリーをレポート

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今日は東京都内の建築の素敵なベーカリー巡り第4弾として自由が丘にあるbaguette rabbit(バケットラビット)を訪れてきましたのでその模様をレポートします。
いったいどんなパン屋さんだったのか早速見ていきましょう!

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・バケットラビットを実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・バケットラビットの基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・バケットラビットの建築的な見どころや注目ポイント

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1.バケットラビットってどんなお店?

baguette rabbit(バケットラビット)自由が丘店は名古屋の有名ベーカリーの2号店で、パン屋激戦区の自由が丘においても訪れる人が絶えない人気店です。

「Baguette Museum」をコンセプトにした内装はシックで高級感が溢れるデザインとなっていて、自由が丘の他の店舗と一線を画したオリジナリティを与えています。
ショーウィンドウの向こうに動く石臼やショーアップされたパンをはじめ、店内のいたるところにシェフのこだわりやパン作りへのリスペクトが込められていて、パンと建築空間の両方を堪能できる建築パワースポットでもあります。

2.早速潜入!シンプルかつ洗練された内装が面白い!

自由が丘駅を出て、線路脇の女神通りから北へ6分ほど歩くとバケットラビットに到着です。
自由が丘の中では比較的に大きな通りをそのまま歩けば到着できるので、初めて訪れましたが迷うとこなく到着できました。

バケットラビット交差点に面した角地の建物の1階を改修してつくられたベーカリーで、オープンは2018年です。
シンプルな外装なので、パッと見は少しわかりずらいですが、道路を割ったお店に近づくとパンのいい香りがしてきます。

店内に入ると照明を落として間接照明を主体としたライティングで、とても落ち着いた内装がとても印象的な空間です。
中央の台には所狭しといろんな種類のパンが並んでいて、向かって左側はディスプレイも兼ねた棚、右側がパン工房となります。

店内のインテリアは小麦を挽く石臼をイメージしたという人造大理石や無駄な要素をそぎ落としたステンレスなど、普通の街パン屋さんとは一線を画した洗練されたデザインです。

今でもパン屋さんは家庭的で素朴なインテリアの店舗が多いですが、このバケットラビットは正直かなりお洒落です。
照明は間接照明をうまく使っていて、全体の照度が低い分、陳列されたパンがライトで浮かびあがってみえるものとても良いです。

照明が落とし気味なので、店内は真っ暗かというとそんなことはなく、入口のエントランスは全面ガラス張りで自然光もきっちり入ってきます。むしろ今までの店舗が明る過ぎたのではないかと思うくらいにしっくりきます。
この店舗は新築で建物を建てたわけではなく元からあった建物の改装なので、もともと建物の条件を活かしながら「Baguette Museum」をコンセプトに掲げることで今までのパン屋と間全く違った空間をつくり出しているのがとても興味深いです。

3.まるでミュージアム!パンへのリスペクトを感じる店内を堪能

このパン屋のコンセプトは「Baguette Museum」
まさにパンのミュージアムともいうべき内装にテンションがあがります。
日常の延長にありながら、ちょっと非日常さも感じる内装がとても素敵です。

テーブルや棚といったインテリアはとてもシンプルな矩形の形でデザインされていますが、これによって陳列されるいろいろな種類のパンがより映えます。
無機質でシンプルな内装と、形や素材が様々な有機物としてのパンが対比されるようなしかけは、斬新ですがよくよく考えてみるととても理にかなっています。

中でも店名の由来でもあるバケットは全部で4種類あって、どれもシェフのこだわりが詰まっています。
最初の時点ではただの植物でしかない小麦などの素材を組み合わせて、練り上げて、焼きあげて、パンが出来上がるのは、芸術作品をつくる過程ととても似ています。
パン屋でミュージアムというと最初はちょっと仰々し過ぎると思っていたのですが、パンについて深く考えれば考えるほど、ミュージアムに喩えたインテリアにパン作りや職人さんへのリスペクトや誇りを感じることができます。

ちなみにこちらのパン屋さんでは小麦も三重県産のこだわりの小麦を使用していて、店内のほとんどのパンは毎日自家製粉している引き立てのものを使っているそうです。
小麦を挽いている様子はガラスのディスプレイ越しに見ることもできて、自分たちがこれから食べる前の材料がどうやってできていっているかを垣間見ることができます。

パンを取るトレーが壁面ディスプレイの一番手前側に埋め込まれているのもスマートです。
続いてインテリアに続いてこだわりのパンをみていきたいと思います。

4.モチモチ触感のこだわりのパンを堪能

店内には最大80種類のバリエーションがあるという大量のパンが並んでいて、どれを選ぼうか悩んでしまいます。
パンの種類は同じ規模のパン屋さんと比べてもかなり多い印象です。

定番物のパンも一通りそろっていますが、他の店舗では見られない特徴的なパンがいくつもあります。
多くのパンは卵や牛乳、バターなどの材料を使わずに焼いていたり、高加水のモチモチのパンとなっていることも特徴です。

入り口向かって右での工房から直接つながったこちらでは焼き立てのブールが次々と出されてきます。
こちらのブールはこのお店の一番人気の商品でもあり、平均して300個近く、多い日には500個以上売れることもあるそうです。

この日は焼きカレーパンやウィンナーパン、4種のチーズパンなど5種類ほどをゲット!
イートインスペースはないので、近くの公園移動していただきました。

こちらはブールに次ぐ人気メニューの4種のチーズパン カトルフロマージュ。
ブールを使用した生地にそれぞれこだわりのチーズが入っていて、1つのパンの中で色々な味を楽しめます。
パンはもっちもっちのやわらかい生地となっていて、とろけたチーズとの相性が抜群でした。

個人的には焼きカレーパンが大ヒットで、外のカリカリの触感ともっちもちの生地の組み合わせが新感覚でハマってしまいました。
具も材も大きくて、パンの風味と合わせて食欲が刺激されるので、お昼に食べるのにピッタリのパンでした。

私の場合は、最初はインテリアに興味があって訪れたパン屋さんでしたが、パンのおいしさやこだわりも一級品の、とてもいいベーカリーを発見することが出来ました。
パンへのこだわりがバケットミュージアムのコンセプトとピッタリ一致していて、まさに唯一無二のオリジナリティを感じることができたバケットラビット。
皆さんも機会があれば是非一度訪れてみて下さいね。

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バケットラビット
設計:SPACE
所在地:東京都目黒区自由が丘1-16-14
アクセス:自由が丘駅より徒歩約約6分
竣工:2018年
営業時間:9:00~20:00
定休日:水曜
公式HP:https://baguetterabbit.allhearts.company/


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