羽田空港は建築がスゴい!話題の建築家による魅惑の空間をレポート

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今回は東京の空の玄関口である羽田空港を見学してきましたので、建築好きの視点からその魅力をレポートしたいと思います。
いったいどんな建築だったのか、早速紹介していきたいと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・羽田空港を実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・羽田空港の基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・羽田空港の建築的な見どころや注目ポイント

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1.羽田空港は建築がスゴい!第2ターミナルに特に注目!

京浜急行電鉄に揺られながら今回まず向かったのは羽田空港第2ターミナル。
大きく第1~第3まである羽田空港のうち、建築好きとして見逃せないのがこの第2ターミナルです。
2004年に松田平田設計・NTTファシリティーズ・シーザーペリ共同企業体によって「海」をテーマとしてデザインされたターミナルは、2009年に建築家中村拓志氏によって、2020年には建築家隈研吾氏による増築デザインがなされた隠れ建築好き必見のスポット。

羽田空港国内線 第2旅客ターミナル

正直なところ羽田空港がそんな建築スポットであるとは露知らず、今まで幾度となく利用してきましたが、今回改めてその建築を見学してみることにしました。
羽田空港第2ターミナル駅を降りて程なく進むと見えてくるのが、横長に広がる空港ロビーの中心に設けられたライトコーンと呼ばれる大きな吹抜けです。
光が降り注ぎ、上昇気流を感じるような吹き抜けに、改めてこの建築がタダモノではないという期待感が高まります。

羽田空港国内線 第2旅客ターミナル

軽やかな帆のようでもあり羽のようでもある軽やかな屋根から光が降り注ぐ様は、まさに圧巻です。
羽田空港は2009年に大きな増築工事が行われていて、ライトコーンを中心視した丸々半分のロビーが増築されました。

この巨大な増築計画のデザイン監修を手掛けたのは以前このブログでも取り上げた東急プラザ表参道原宿などを設計した建築家の中村拓志氏。
中村氏はこの大改修に際して事業企画から店舗構成といった上流から、内装の素材から家具などの細かな要素までの一連のデザインすべての監修を務めています。
増築が決まった段階で中村氏は30代半ばという若さで、まさに新進気鋭の建築家の大抜擢ともいえます。

関連記事
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羽田空港国内線 第2旅客ターミナル

2階の出発ホールで注目なのが、こちらの正方形のソファです。
シンプルな正方形のソファは一見なんてことのないソファに見えて、角にある小さな突起部分がデザイン上のポイントになっていて、荷物を置いたり背もたれにしたり、ちょっとしたテーブル代わりにしたりと様々な使い方ができるようにと考えられています。
旅の途中で一時的に出会った人が、同じ椅子に腰かけ、ひと時の連帯感と共に同じ時間を共有するように考えられたデザインはまさに空港ならではの風景を生み出しています。

羽田空港での中村氏のデザインはこのような椅子のデザインがキーになっていて、それは3階につくられたUPPER DECK TOKYOにもよく表れています。

2.UPPER DECK TOKYOが面白い!世界中の椅子が集う空間に注目

3階にあるUPPER DECK TOKYOは羽田空港の中でも中村氏のデザインが一番よく垣間見れる注目スポットです。

羽田空港国内線 第2旅客ターミナル

写真の右側が元からあった建物で、中央の円形の吹き抜けより左側が2009年に増築された部分です。
左右を比べてみると、左側のほうが店舗面積が小さく、その分下面の吹き抜けに面した通路部分が大きくなっていることがよく分かります。

羽田空港国内線 第2旅客ターミナルUPPER DECK TOKYO

第2のラウンジともいえる空間には、約250種類もの椅子が配置されていて、各店舗でテイクアウトした食べ物を各々が好きな席で食べられるように計画されています。

羽田空港国内線 第2旅客ターミナルUPPER DECK TOKYO
羽田空港国内線 第2旅客ターミナルUPPER DECK TOKYO

設計者の中村氏は、「無味乾燥に大量に並べられた椅子には、そこに滞在したという記憶が残りにくい。それぞれ異なった個性ある椅子を配置することでそこに自分が座ったという記憶と愛着を残す」というアイディアから、この様々な椅子が並べられた空間をデザインしたそうです。

羽田空港国内線 第2旅客ターミナル

また、一見無秩序に並べられた椅子でも、椅子のデザイン史的に見て影響を受けた椅子同士が緩やかにグループングされています。
これらの椅子の連なりから椅子のデザインの歴史の変遷や関連付けが浮かび上がってくるとはとても素敵ですね。

羽田空港国内線 第2旅客ターミナル

UPPER DECK TOKYOの反対側には、通常スタイルのレストラン街が広がっていますが、通路の使われ方を比較してみると、その差がハッキリ見てとれて面白いです。

羽田空港国内線 第2旅客ターミナルUPPER DECK TOKYO
羽田空港国内線 第2旅客ターミナルUPPER DECK TOKYO

折角なので、今回はUPPER DECK TOKYO内にある讃岐うどん般若林でランチを頂きました。
毎日店で自家製麺しているという麺はコシがあっておいしいです。
すぐ前の吹抜けからは空港を行きかう人々がライブで見えるのですが、まさに人間交差点といった感じでワクワクしますね。

羽田空港国内線 第2旅客ターミナル

上から眺めるロビーは、明るく躍動感があって思わず飛び上がりたくなるような非日常のドキドキ感が感じられます。
陸の玄関口である東京駅が重厚な煉瓦造りな建築であるのに対して、東京の空の玄関口は真逆ともいえる軽やかさを持っているのも面白いですね。

3.上階の商空間も見どころがいっぱい!

羽田空港国内線 第2旅客ターミナル

再び中央のライトコーンに戻ってさらに上階を目指します。
エスカレータに乗りながら巨大な光の筒の中を徐々に上昇していくのは、それだけで1つのアトラクションのようです。

羽田空港国内線 第2旅客ターミナル

マーケットプレイスと呼ばれる上階の小空間は間接照明が効いたちょっと暗めの空間。
波打つような天井付近のデザインは、海や浜辺をイメージしたものでしょうか。軽やかなカーブが印象的なデザインです。
こちらのゾーンは中央が暗い分、先ほどの吹き抜けや反対方向の窓際に出た時の開放感をより感じるようにもなっていて、この辺りにもデザインの巧みさを感じます。
また、天井の間接照明の光が床面に反射して波のような模様をつくり出していることも注目ポイントです。

羽田空港国内線 第2旅客ターミナル

ちなみに3階にある「東京発の旅」をコンセプトにしたTokyo’s Tokyoは、全面的に内装デザインを中村拓志氏が手掛けた店舗。
建築好きとしては必見の店舗ですが、アイテムセレクトには山田遊氏、選書には幅允孝氏を起用するなど話題のクリエイターとコラボレーションした店舗であることも注目です。

4.展望テラスがスゴい!細かい工夫に溢れた屋上空間に注目

羽田空港2ターミナルで見逃せないのが5階に設けられた無料の展望デッキです。

羽田空港国内線 第2旅客ターミナル

展望デッキはこちらの通路を抜けた両翼にそれぞれ設けられていています。
空から降り注ぐ自然光と、先に見える光で、期待感が高まりますね。

羽田空港国内線 第2旅客ターミナル_展望デッキ

空港から離陸する飛行機に、または到着する飛行機を少しでも間近で体感できるようにと、滑走路側のフェンスは極限までミニマムなデザインになっています。
また、昼間は分かりにくかったのですが、床には滑走路の誘導灯をモチーフにした約3000個のLEDの照明が仕込まれていて、夜になると仄かに光る幻想的な風景となります。

羽田空港国内線 第2旅客ターミナル_展望デッキ

こちらに設置された椅子はちょっと仰々しいものが多かったですが、デートで訪れた際にはせっかくなので座ってみてはいかがでしょうか 笑

羽田空港国内線 第2旅客ターミナル_展望デッキ

こちらは反対側の展望デッキ。フェンスなどのデザインが統一されていていい感じです。
間近で見る飛行機はやはり迫力があってテンションが上がります。

羽田空港国内線 第2旅客ターミナル_展望デッキ

飛行機を眺めていると、もし100年も時代が違ったら「こんな巨大なな鉄の塊が空を飛ぶなんて信じられない」「鉄の塊が空を飛ぶわけないだろう」なんて笑われただろうなと想像してしまいます。
飛び立とうとする飛行機を見ていると、そんな常識を取っ払って、轟音とともに加速して宙に浮かび上がる飛行機を作り上げた人たちの知性と情熱に感動してします。

羽田空港国内線 第2旅客ターミナル

ちなみに展望デッキは下階にも設けられています。
色々な高さや角度から飛行機を眺められるのは、飛行機好きでなくてもとても楽しいものでした。

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