関東の建築巡りにおススメの作品18選!日帰りで行ける必見建築総まとめ【関東】

今回は関東地方の建築見学におススメの作品を厳選して紹介したいと思います。
もともとこのサイトでは東京都内をはじめ様々な建築をレポートしてきましたが、この記事では県別に日帰り見学やプチ旅行にイチオシな建築をまとめています。
建築学生の見学会や、建築巡りが好きな人は是非とも参考にしていただければと思います。
では早速見ていきましょう!

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埼玉県のイチオシ建築

■1.埼玉県立近代美術館

まず初めに紹介する埼玉県立近代美術館は、埼玉大学が移転した跡地に建てられた美術館で設計は黒川紀章氏によるものです。
並木道を抜けると現れるコンクリートのグリッドが特徴的な建物なのですが、実はこの高さは前面の並木道に合わせた15mの高さとなっています。
調和というよりは異質感が際立ちますが、自然と同化するのではなく異なるものとして融合するイメージが挑戦的な建物です。
エントランスの波打つガラスのバッファーゾーンは内部と外部の中間領域でとなっていて、こちらも建築と自然が融合し、共生する建築を体現しています。
六本木の新国立美術館も黒川氏の設計ですが、新国立美術館の原型が約30年前のこの建物にも見てとれるのがとても興味深い建物で、新国立美術館と比較してみるのも面白いです。

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設計:黒川紀章
所在地:埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1
最寄り駅:北浦和駅徒歩7分
竣工:1982年

やま菜
やま菜

さいたま市ではこの他にも前川國男氏の設計した埼玉会館や埼玉県立歴史と民族の博物館もおススメですよ

■2.さいたま新都心駅・東西自由通路

さいたま新都心駅・東西自由通路は、さいたま新都心構想の一環としてさいたま新都心本体から一足先につくられた駅舎と東西を繋ぐ自由通路です。
設計を行ったのは渋谷の109の先にある宇田川交番を設計したことでも知られる鈴木エドワード氏です。
自由通路の大屋根は駅全体を包み込むダイナミックで開放的なデザインですが、そのふくらみはそのままホームの屋根へと連続していきます。
自由通路ではほとんど柱がない大空間の実現を、一見シンプルですが大胆な形と構造で解決していています。実際に見て体験したい建築ナンバーワンの駅舎です。

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設計:鈴木エドワード建築設計事務所+ジェイアール東日本建築設計事務所JV
所在地:さいたま市大宮区吉敷町4丁目261-1
最寄り駅:さいたま新都心駅
竣工:2000年

■3.笠原小学校

笠原小学校は東武伊勢崎線の東武動物公園駅から歩いて10分程の所にある小学校です。
まるで異世界に迷い込んだかのような校舎は、子供達の「生活の場」として丁寧に設計されています。実際に見学してみると奇をてらった派手さとは全く逆の、ずっと昔から慣れ親しんだ場所にいるような「居場所感」のような感覚を感じる優しい建築です。

建物はあるところでは大地と繋がり、あるところでは外部から遮断された隠れ家となっていたりと変化に富む空間は必見です。
光の使い方もすべてを画一的に照明するのではなくて、暗がりがあったり、暗がりの向こう側に光が射していて、谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」の世界観を感じます。陰りの中にある「見えない何かへの想像力」が働く名建築です。

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設計:象設計集団
所在地:埼玉県宮代町百間1105
最寄り駅:東武動物公園駅徒歩10分
竣工:1982年

やま菜
やま菜

駅から歩いてくる途中は同じ象設計集団の設計した「進修館」というコミュニケーションセンターがあります。訪れる際は合わせて見学してみることをおススメします。

群馬県県のイチオシ建築

■4.群馬音楽センター

群馬音楽センターは地元の名士である井上房一郎の依頼により創られた群馬を代表する音楽ホールです。
何といってもアコーディオンの蛇腹のように壁から屋根まで一体となって広がる鉄筋コンクリートの折板構造の壁が特徴的な建築です
折り紙のように、または屏風のように折りたたむことで全体を支える構造は、合理的且つ内外ともに唯一無二で独創的な建築をつくりだしています。
内部も柱がほとんどなく、前面のガラス張りのファサードと相まって非常に開放的ですがすがしい空間が体験できます。

設計:アントニン・レーモンド
所在地:群馬県高崎市高松町28-2
最寄り駅:高崎駅徒歩10分
竣工:1961年

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やま菜
やま菜

近くにある同じアントニン・レーモンド氏の設計の群馬シンフォニーホールや磯崎新氏の群馬県立近代美術館も合わせてみておきたい建築です。

■5.館林市市民センター

館林市市民センターは建築家菊竹清訓氏が設計した元館林市庁舎です。
この時代の名建築が相次いで解体される中、地元の方々の保存運動のによって解体されることなく現在は市民センターとして活用されていている珍しい建築です。
かつて建築界のスターたちが提案したメタボリズム運動の現存する建築として貴重な建築なのですが、菊竹氏が自邸である「スカイハウス」を更に発展させて、市庁舎としてその理論を体現した様が余すことなく見学できます。
竣工から半世紀以上の時が経ち、廃墟のようで近未来の建築のような独特な雰囲気は解体される前に是非とも味わってほしいです。

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設計:菊竹清訓
所在地:群馬県館林市仲町14-1
最寄り駅:館林駅徒歩15分
竣工:1963年

栃木県のイチオシ建築

■6.那珂川町馬頭広重美術館

那珂川町馬頭広重美術館は、栃木県生まれの故青木藤作氏が大正から昭和初期にかけて収集した歌川広重の肉筆画を中心としたコレクションを所蔵・展示する美術館です。
設計したのは今や日本を代表する建築家である隈研吾氏で、那珂川町の景観に溶け込むように平屋建てで大きな切妻屋根が特長の建築です。
木造ではありませんが、地元産の八溝杉を多用することで現代的でありながら伝統的で落ち着きのある雰囲気が醸し出されています。
シンプルな構成でありながらルーバーの間から差し込む光や、向こう側に見える風景が刻々と変化するので常に楽しめる建築です。

設計:隈研吾建築都市設計事務所
所在地:栃木県那須郡那珂川町馬頭116-9
最寄り駅:JR氏家駅、西那須野駅よりバス約60分
   JR烏山駅よりバス約40分
竣工:2000年

■7.JR宝積寺駅

宝積寺駅はJR宇都宮線の駅であり烏山線の起点駅である駅舎で、こちらも設計は隈研吾氏によるものです。
何といっても注目すべきは階段と自由通路の天井に設けられた菱形の木天井で、これが後に高輪ゲートウェイ駅にも繋がっていく試みの原型ともいえる実験的な駅となっています。
外観が黒くシンプルな矩形の駅舎に対して、この立体的でダイナミックな天井によって驚きと高揚感が一層高まる仕掛けになっています。
形はダイナミックですが、予算も限られる中で素材としては安価なものを使いながら、変化をつけにくい駅舎建築を今まで見たことないような演出で完成させた手腕はさすがです。
菱形のピースの間の隙間には照明が配置されていて、機能的にも優れ、夜の景観も美しい建築となっています。

設計:隈研吾建築都市設計事務所
所在地:栃木県塩谷郡高根沢町大字宝積寺2377
最寄り駅:宝積寺駅
竣工:2008年

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やま菜
やま菜

宝積寺の駅前には他にも隈氏の建築があったり、ちょっと足をのばすと石の美術館があります。時間に余裕があればそれらも合わせてみておきたいですね


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茨城県のイチオシ建築

■8.水戸芸術館

水戸芸術館は水戸駅から程なくのところにある美術館・コンサートホール・劇場などの複合文化施設です。
設計したのは日本を代表する建築家である磯崎新氏で、約100mあるシンボルタワーはテレビで見たことがある人も多いのではないでしょうか。
音楽・演劇・美術の3分野にはそれぞれ専門家が芸術関係が任命されていて、設計者との緻密な協議によってつくられた建築は正に芸術の殿堂ともいえる建築作品となりました。
また、高さ11mの吹き抜けホールはパイプオルガンが設置されていて、普段はエントランスホールや市民ギャラリーとして使われていますが、コンサートを行うことも出来ます。
3角形の組み合わせによってつくられた3重螺旋のDNAのような塔は実際に登ることも出来て、中の丸窓からは水戸の景色が一望できます。

設計:磯崎新アトリエ+三上建築事務所
所在地:茨城県水戸市五軒町1-6-8
最寄り駅:JR水戸駅よりバス10分
竣工:1990年

■9.日立シビックセンター

日立シビックセンターは日立駅前に建てられたホールや図書館、科学館、情報センターなどが一体となった市民施設です。
何といっても最初に目に入るのは空中に浮かぶナゾの球体ですが、この球体は天球劇場というプラネタリウムとなっています。
都市の交差点と位置づけられた中央のアトリウムからはそれぞれのセクションにアクセスできるようになっていて、建築の内外を歩き回りながら巡るのが楽しい建築です。
最初のうちは批判もありましたが、上部に浮かぶ円形劇場を含めたその姿は日立のランドマークとして唯一無二のものとなっていて日立の目玉建築の1つです。

設計:坂倉建築研究所
所在地:茨城県日立市幸町1-21-1
最寄り駅:日立駅徒歩3分
竣工:1991年

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やま菜
やま菜

日立市ではこの他にも白井晟一氏の茨城キリスト教学園 聖セバスチャン館・聖キアラ館や妹島和世/SANAAによる日立駅自由通路および橋上駅舎や最近完成した市庁舎など見どころ満載の建築が数多くあります。


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後半は千葉、神奈川、東京!


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