さいたま市の建築見学に「超」おススメの作品まとめ【埼玉県さいたま市】

まとめ記事

今回は僕が訪れた埼玉県さいたま市にあるおススメの建築をピックアップしてまとめました。
さいたま市は都内からでも30分程度の距離ですので、都内を移動するより気軽にいけますが、見るべき建築が沢山ある建築パワースポットです。
前川國男や黒川記章などのビックネームの建築家の代表作他貴重な建築がたくさんあります。
では早速見ていきましょう。

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①埼玉県農林会館(清家清)

建築界の重鎮清家清(せいけきよし)による農林会館で、表側のコンクリートのルーバー状の箱部分と裏側に見える煉瓦タイル張りの塔の部分のギャップが面白い建築です。
モダニズムの建築の影響と、清家清らしい日本らしさの融合で見どころの多い建築です。
コアの入る塔と執務空間の入る箱部分が明確に分離されていて耐用年数の違いによるフレキシビリティが考えられていたことは興味深いです。
耐震補強や煉瓦の張り替えが行われつつまだまだ現役で使われているのはうれしい限りです。

設計:清家清
所在地:さいたま市浦和区高砂3-12-9
最寄り駅:浦和駅徒歩5分
竣工:1962年

②埼玉会館(前川國男)

東西の大小2つのコンサートホールが広場を挟んで配置されています。
広場はホールの高さに合わせて段々と高くなっていて、建物と相互に関連しながら利用者の散策や憩いの場となっています。建物の半分以上はこの広場の地下に納められており、開放的な広場と落ち着いたホワイエの対比も楽しめます。
本棚建築!?紀伊國屋ビルディングは今見るべき建築【東京新宿】で紹介した紀伊國屋ビルで試された、あらかじめコンク リートの型枠にタイルを埋め込んでおく打ち込みタイル工法が採用されています。この時期の前川建築の特長が凝縮した建築です。

設計:前川國男建築設計事務所
所在地:埼玉県さいたま市浦和区高砂3-1-4
最寄り駅:浦和駅徒歩5分
竣工:1966年

③埼玉県立歴史と民族の博物館(前川國男建築設計事務所)

上記の埼玉会館の5年後、上野の東京文化会館の10年後につくられた埼玉の歴史と民俗に関する資料を収集・保管・展示する博物館です。
高低差を設けながら建物間に配された広場や、コンクリート打ちっ放しから日本の気候に合わせて進化させた打ち込みタイルなど前川國男が今までに実験してきた工夫が結実している建築です。
敷地内の緑との関係も気持ち良く、建築と環境が一体となった空間が体験できます。

設計:前川國男建築設計事務所
所在地:埼玉県さいたま市大宮区高鼻町4-219
最寄り駅:大宮公園駅徒歩5分
竣工:1971年

④埼玉県立近代美術館(黒川紀章)

埼玉大学が移転した跡地に整備された北浦和公園に建てられ、埼玉の近代美術を中心に収蔵される美術館です。
並木道を抜けると迫力のコンクリートのグリッドが現れますが、建物の高さは前面の並木道に合わせて15mの高さとなっているそうです。調和というよりは異質感が際立ちますが、自然と同化するのではなく、異なるものとして融合するイメージなのかもしれません。
エントランスの波打つガラスのバッファーゾーンは内部と外部の中間領域でとなっていて、こちらも建築と自然が融合し、共生する建築を目材しているそうです。六本木の新国立美術館の原型が既にここにあったことも興味深いです。

設計:黒川紀章
所在地:埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1
最寄り駅:北浦和駅徒歩7分
竣工:1982年

⑤芝浦工業大学斎藤記念館(相田武文設計研究所)

芝浦工業大学を退官した斎藤雄三教授の寄付によってつくられた記念館です。
南北軸に平行系の壁が何重にも配される構成で、1階が大教室と学生の為の作業や展示のスペース、2階はほとんど利用されていないようですが、教員用のスペースとなっています。
正面2階の正方形の部屋のガラスは反射してキャンパスの学生を映すスクリーンになっています。
沖種郎氏設計の大宮図書館(1971年)、藤井博巳氏設計の体育館(1986年)も合わせてみておきたい建築です。

設計:相田武文設計研究所
所在地:埼玉県さいたま市見沼区深作307
最寄り駅:東大宮駅徒歩20分
竣工:1991年

⑥ais大宮ビル(シーラカンス)

大宮駅東口のいわゆる南銀と呼ばれる飲み屋街に建てられたテナントビルです。
前面のコンクリートのファサードがカーブを描きながら湾曲して、地下へ続く吹抜の上に浮いています。
狭い居酒屋街にありながら空に広がるすかいラインを建物の中に引き込む力強さを感じます。
一目見てただ事ではないと思わせる存在感がありますが、様々な場所に続く小道や狭いながらも風が通ったり光の演出がなされていたりして面白い建築です。

設計:シーラカンス
所在地:埼玉県さいたま市大宮区仲町1-60
最寄り駅:大宮駅徒歩3分
竣工:1993年

⑦彩の国さいたま芸術劇場(香山壽夫アトリエ+環境造形研究所)

舞台芸術の先鋭的発信地として複数のホール群と稽古場をはじめとする充実した練習室群が整備された劇場です。
中央の広場と回廊やランドマークとして飛び得たつ塔など贅沢で豊かな建築となっています。
今ここまでの建築をつくることはなかなかできないと思いますので、貴重な文化遺産として見どころ満載の建築です。

設計:香山壽夫アトリエ+環境造形研究所
所在地:埼玉県さいたま市中央区上峰3-15-1
最寄り駅:与野本町駅徒歩7分
竣工:1994年

⑧さいたま新都心駅・東西自由通路(鈴木エドワード建築設計事務所+JV)

さいたま新都心構想の一環として、さいたま新都心から一足早くつくられた駅舎と東西を繋ぐ自由通路です。
設計はこちらの記事の渋谷の交番建築でも知られ、2019年9月に亡くなった鈴木エドワード氏です。
自由通路の大屋根は包み込まれながらもダイナミックで開放的で、そのふくらみはそのままホームの屋根へと連続していきます。
自由通路ではほとんど柱がない大空間の実現をシンプルに見えますが大胆な形と構造で解決しています。

日建設計のスーパーアリーナや合同庁舎、けやき広場も合わせてみたいですね。

設計:鈴木エドワード建築設計事務所+ジェイアール東日本建築設計事務所JV
所在地:さいたま市大宮区吉敷町4丁目261-1
最寄り駅:さいたま新都心駅
竣工:2000年

⑨OM TERRACE(藤村龍至)

大宮駅東口のロータリー横に建つトイレ・サイクルポート・広場が一体となった公共建築です。
設計は大学教授として大宮駅東口のまちづくりに関わってきた藤村龍至氏が行って、これから始まる大宮駅の再開発の第0弾となるようなはじめの1歩の建築です。
大宮駅東口の古き良き雑多な飲み屋街のすぐ近くに隣接し、表側から裏の細い路地に通り抜けたり、階段を上がると駅前を一望できるテラスにテラスに導かれたり、街の一部をちょっと引き込みクリーンナップするような建築です。
広場は解放されていて誰でも自由に入れるほか、イベント活用なども積極的に行われて活用されているようです。

設計:藤村龍至
所在地:さいたま市大宮区大門町1
最寄り駅:大宮駅徒歩1分
竣工:2017年

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埼玉県には数多くの建築作品がありますが、ここではさいたま市の建築のみを取り上げました。
今後埼玉の他の地域の建築も見ていきたいと思いますので楽しみにしていて下さい。


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