意外と身近!有名建築家が設計した都内の交番まとめ【東京】

まとめ記事
この記事では僕がこれまで訪れた建築の中から、有名建築家が設計した東京都内の交番(派出所)建築をまとめました。
【まとめ1704-3】渋谷警察署宇田川派出所
今や街のランドマークとなっている交番もあり、目にしたことのある交番もあると思います。
有名交番建築は駅の近くにあることも多いので、近くに訪れた際はちょっと気にしてみると今までと違った風景が見えてくるのではないでしょうか。
交番は最も小さな公共建築ともいえます。庁舎などの大規模なプロジェクトと比べて、建築家の個性と建築家が街に対して考えたことがダイレクトに伝わってくるのが交番建築の面白いところでもあります。
年代順に並べてみたので、年と共に交番建築の変遷を追っていくのも面白いと思います。では早速見ていきましょう!
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①数寄屋橋派出所(山下和正)


数寄屋橋派出所は有名建築家による派出所建築の走りとなった建築で、銀座数寄屋橋交差点のランドマークとなっています。
三角屋根が特徴的で、屋根の上にある円形のオブジェは計画中の模型のてっぺんに仮に刺したまち針がそのままつくられてしまったそうです。
このまち針のてっぺんまでの高さはかなり高く、遠くからでも視認できて目印として機能するように意識されたことが窺えます。

設計:山下和正
所在地:東京都中央区銀座4-1-2
最寄駅:有楽町駅徒歩3分
竣工:1982年

②境南派出所(石井和紘)

【まとめ1704-3】境南派出所
境南派出所は武蔵境駅の駅前に建てられた交番です。
やや郊外ということもあり、数寄屋橋派出所のように縦に広げるのではなく水平方向に広げることで街のランドマークとなるよう主張している点に注目です。
四角く切り取られた開口は他の石井和紘氏の建築にも見られるものですが、この交番では建物の手前と裏側で視線や空気の流れをつなぐ面白い効果を発揮しています。

設計:石井和紘
所在地:東京都武蔵野市境南町2-2-1
最寄駅:武蔵境駅徒歩1分
竣工:1984年

③渋谷警察署宇田川派出所(鈴木エドワード)

【まとめ1704-3】渋谷警察署宇田川派出所
恐らく東京で一番有名な交番といえばこの宇田川派出所ではないでしょうか。
顔のようにも斧のようにも見える不思議な形が魅了的です。交番が街のランドマークとなり待ち合わせや目印に使われるようになった最初期の交番といわれています。

設計:鈴木エドワード
所在地:東京都渋谷区宇田川町31-6
最寄駅:渋谷駅徒歩5分
竣工:1985年

④日比谷公園前派出所(横河健)


日比谷公園前派出所
はシンプルな図形の組み合わせでスマートに構成された交番です。
後ろに自然豊かで複雑な日比谷公園、すぐ近くに皇居がある立地の中で、建築自体は装飾を排して直線的でシンプルな形態にすることで主張をなくしたものになっています。複雑な自然の中にシンプルなものを置くことでスマートながらしっかり存在感を示しているところが秀逸です。
【まとめ1704-3】日比谷公園前派出所
設計:横河健
所在地:東京都千代田区日比谷公園1-1
最寄駅:日比谷駅徒歩1分
竣工:1986年

⑤上野警察署動物園前派出所(黒川哲郎)

【まとめ1704-3】上野動物園前派出所
動物園前派出所はその名の通り上野動物園の目の前に建つ交番です。杜を抽象化したような4本の柱兼屋根の様なものが建物を囲っているのが特徴です。
現在杜をイメージというと、分りやすく木のルーバーや木材を組み合わせたものになりそうですが、シルバーに輝く金属を使っているあたりが1990年という時代を感じさせていいですね。
名称:上野警察署動物園前派出所
設計:黒川哲郎
所在地:東京都台東区上野公園8-4
最寄駅:上野駅徒歩5分
竣工:1990年

⑥光の交番(横河健)


光の交番
は日比谷公園前派出所と同じ横河健氏の設計です。
こちらは道路の形状に合わせてR上の平面にステンレスの格子が特徴的な建築です。昔はライトアップされ夜には光が浮かび上がるような建築だったそうですが、僕が見学するときに光が付いていたことはありません。
いつか光っている瞬間を見てみたいものです。
【まとめ1704-3】光の交番
名称:光の交番(新橋駅前派出所)
設計:横河健
所在地:東京都港区新橋2-16
最寄駅:新橋駅徒歩1分
竣工:1990年

⑦晴海埠頭警備派出所(竹山実)

【まとめ1704-3】晴海ふ頭派出所
晴海埠頭にある晴海客船ターミナルの手前に建つ交番です。晴海客船ターミナルだけでなくこの交番も竹山実氏による設計です。
向かいの建物に呼応しつつ、海風を受けて浮かび上がりそうにも見える屋根が特徴的でかわいい建物です。
名称:晴海埠頭警備派出所
設計:竹山実
所在地:東京都中央区晴海5-6-20
最寄駅:勝どき駅、新豊洲駅徒歩15分
竣工:1991年

⑧池袋二又派出所(林賢次郎)

【まとめ1704-3】池袋二又派出所
池袋二又派出所は池袋駅西口を出て立教大学に向かう途中のY字路に建つ交番です。
枝分かれする道路に合わせた2つの大きなボリュームのシンプルな構成です。
この交番を見ると、どうしても近代建築の大巨匠ル・コルビュジェのロンシャンの教会を思い出してしまいます。

設計:林賢次郎
所在地:東京都豊島区西池袋5-1-11
最寄駅:池袋駅徒歩5分
竣工:1992年

⑨丸の内警察署桜田門警備派出所(日建設計)

【まとめ1704-3】桜田門警備派出所
丸の内警察署桜田門警備派出所は日比谷公園前派出所のすぐ近く、桜田門駅前に建つ交番です。
皇居の前ということで、ガラスとスチールによるシンプルな素材と形態で風景に溶け込む建築となっています。
アルミの可動式ルーバーが光や熱環境をコントロールしつつ、前面道路やお堀の水平ラインと呼応している点も注目ポイントです。

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設計:日建設計
所在地:東京都千代田区皇居外苑1-1
最寄駅:桜田門駅徒歩1分
竣工:1993年

⑩バラの交番(平倉直子)

【まとめ1704-3】バラの交番
バラの交番(尾久警察署荒川遊園前派出所)は都電荒川線沿いに建つ交番で、コの字に閉じられた部分とガラスとメッシュで開かれた部分とが合わさった形が特徴的な建築です。
アールのメッシュの壁面にはつるバラがつたい、風景の中に溶け込んでいます。
目の前を通る路面電車と公園の木々との高さのバランス感覚の絶妙さを現地で体感してもらいたいです。
ちなみに恵比寿ガーデンプレイスの向かいにある恵比寿4丁目交番(1996年)三田交番(1994年)も平倉直子さんの設計ですので、恵比寿ガーデンプレイスに行った際には合わせてみてみることをおススメします。

設計:平倉直子
所在地: 東京都荒川区西尾久8-1-1
最寄駅:荒川遊園前駅徒歩1分、尾久駅徒歩10分
竣工:1993年

いかがだったでしょうか。
今回僕が訪れた交番の中から写真が残っているもののみを記載したのですが、思った以上に1980年代~1990年代前半に偏っていたのが興味深かったです。
交番まとめに関しては、新しい交番を見に行った際は追記していきたいと思いますので楽しみにしていてください。

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