今日は2021年にオープンした東京都内の建築&スポットを紹介します。
2021年も有名建築家による注目プロジェクトから、大物アーティストによるパビリオンまで様々なスポットがオープンしましたが、この記事では実際に訪れてみて感じた感想や注目ポイントについて徹底レポートしたいと思います。
尚、2020年~2024年オープンの建築については以下の記事にまとめてありますので、興味のある方は合わせてご覧ください。
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では、早速見ていきましょう!
【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走
【この記事で分かること】
・2021年にオープンした著名な建築家がデザインした建築をまとめ
・2021年にオープンした注目建築を写真と文字でレポート
1.せせらぎ館(2021年1月OP)
まず初めに紹介するの田園調布せせらぎ館は、東急東横線・目黒線・多摩川線の多摩川駅前のせせらぎ公園内に建てられた複合施設です。
2021年の1月中旬にオープンしたこの施設は、建築デザインを日本を代表する建築家 隈研吾氏が手掛けたことでも大きな話題となりました。
「森の縁側」をコンセプトに公園の敷地境界線に沿って配置された建物は、建築好きであれば一目で隈研吾氏の建築であるとわかるほど隈研吾氏らしいデザインです。
建物の壁面ガラスに広場が映し出されて、建物の内部まで広場が広がっているように見えるデザインなど、木以外の素材の使い方も注目です。
随所で公園の緑を取り入れたデザインとなっていて、特に雑木林の木々が反射する部分は実際に見るととても美しい注目ビュースポットです。
詳細記事
・せせらぎ館がスゴい!隈研吾氏デザインの話題の施設を徹底レポート【東京多摩川】
設計:隈研吾建築都市設計事務所
所在地:東京都大田区田園調布1-53-12
アクセス:多摩川駅より徒歩約1分
竣工:2021年
営業時間:9:00~22:00
休館日:毎月第2木曜日(祝祭日の場合は翌日)
入館料:無料
公式HP:https://www.den-en-seseragi.jp/
2.Ff(2021年1月OP)
ピーク時は年間約300万人以上の人が訪れる都内有数の公園である葛西臨海公園の駅前にオープンしたFfは「パークアウトドア」をコンセプトにした新スポット。
内部は1階はコンビニとスターバックスコーヒー、5つの飲食店が集うフードホール、2階にはアウトドアブランドのノルディスクや宮古島発の人気ハンバーガー店、オープンスペースが入っています。
高架下にフィットするように建てられた建物が水平の建物が高架とマッチして、葛西臨海公園の新たな顔になりつつあります。
縁側のようなバルコニーや、高架を屋根のように見立て、その下に集う家族を表現したアイディアなど面白い見所が満載の建物です。
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・Ffがスゴい!葛西臨海公園駅の高架下にできた新施設をレポート【東京葛西】
所在地:東京都江戸川区臨海町6-3-4
アクセス:葛西臨海公園駅より徒歩約1分
開館時間:11:00~19:00(店舗・状況により異なる)
※ファミリーマート:24時間営業
※スターバックスコーヒー:7:00~23:00
公式HP:https://ffffff.sc/
3.イッタラ表参道 ストア&カフェ(2021年2月OP)
表参道の交差点からほどなく歩いたところにあるイッタラ表参道 ストア&カフェは、北欧デザインの食器や雑貨で有名なイッタラのカフェ併設の直営店です。
カフェと一体となったイッタラのお店は日本のみならず世界でも初めての試みで、内装のデザインは世界的にも著名な建築家である隈研吾氏が手掛けています。
シンプルながら細部に至るまで丁寧にデザインされた内装は、単なる北欧デザインの再現に留まらず、伝統と革新、木素材とコンクリート素材、北欧と日本といった一見相反する要素が融合するようにデザインされています。
什器や家具から、照明、食器、メニューに至るまでこだわりのアイテムとイッタラの世界観をたっぷり堪能できる最新のおすすめスポットです。
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・イッタラ表参道ストア&カフェが面白い!隈研吾氏による話題の建築をレポート【東京表参道】
設計:隈研吾建築都市設計事務所
所在地:東京都渋谷区神宮前5-46-7
アクセス:表参道駅より徒歩約5分
竣工:2021年
営業時間:11:00~20:00
席数:32席
公式HP:https://www.gems-aoyama-cross.com/shops/07/
4.市谷の杜 本と活字館(2021年2月OP)
市谷の杜 本と活字館は、大日本印刷の市谷地区の印刷工場兼営業所として1926年に建てられた建物を改修・復原してつくられた資料館・ギャラリーです。
元々の建物は2016年頃まで現役で利用されていましたが、2010年代の本社ビル・工場建替えプロジェクトの一環として整備が行われ、2021年に一般公開されました。
元の建物は約90年の歴史の中で増改築が繰り返されていましたが、綿密な調査と検討により当初の姿を残した建物として生まれ変わっています。
館内は精巧なレリーフや装飾、力強い鉄筋コンクリートの構造体など見どころが満載。
さらに館内の展示も充実していて、当時の機械や道具、普段は見ることのない印刷のしくみなどをたっぷりと堪能できます。
原設計:土居松市+宮内初太郎
改修・復原設計:久米設計
所在地:東京都新宿区市谷加賀町1-1-1
アクセス:市ヶ谷駅より徒歩約8分
竣工:1926年(2020年改修・復元)
5.ぱんとえすぷれっそと蒲田店(2021年3月OP)
2021年3月にオープンしたぱんとえすぷれっそと蒲田店は株式会社 日と々とが運営する人気のベーカリー「パンとエスプレッソと」の姉妹店です。
店内はまるで絵本の世界を巡っているかのようなデザインとなっていて、リズミカルにテーブルが並ぶ楽し気なデザインは、実際に訪れてみると想像以上に素敵なデザインでした。
コロナ渦に病院の中にオープンしたベーカリーということもあり、通常のトレーの代わりに「カードでパン」というシステムを採用しているのも大きな特徴。
この並んだパンをトレーに置いていく代わりに、欲しいパンの書かれたカードをレジに持って行ってパンを受け取るスタイルをとることによって、衛生的で気兼ねなくパンを選べて、動線もスッキリした楽し気な空間を演出しているのは注目です。
詳細記事
・ぱんとえすぷれっそとがスゴい!注目ベーカリーの新店舗をレポート【東京蒲田】
内装設計:木元洋佑建築設計室
建築設計:伊藤喜三郎建築研究所
所在地:東京都大田区西蒲田8-19-1
アクセス:蒲田駅より徒歩約5分
竣工:2021年
営業時間:9:00~19:00
定休日:なし
公式HP:http://www.bread-espresso.jp/
備考:2023年閉店
6.池上駅&エトモ池上(2021年4月OP)
池上駅&エトモ池上は1922年に開設して以来、実に99年ぶりに大リニューアルした東急池上線の駅舎&駅ビルです。
東急池上線では2016年ごろから「木になるリニューアル」と呼ばれる木素材を多用した駅のリニューアルが続いていましたが、駅ビルを含めての大々的な計画は池上駅が初めてです。
今回線路を跨ぐ巨大な「門」のような計画によって上空で駅の南北を繋げつつ、商業から図書館、クリニックなど生活に必要な機能を凝縮しています。
和の要素を取り入れた内装やサイン、本門寺の祭りで使用される万燈をイメージした柱など池上本門寺の玄関口として、街の新たなランドマークとなることが期待されています。
明暗を使い分けて利用者を誘う間接照明や、夕暮れ時は駅全体が行燈のように街を照らす照明計画にも注目の建築です。
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・エトモ池上が面白い!生まれ変わった池上駅&駅ビルをレポート【東京池上】
デザイン監修:E.A.S.T. 建築都市計画事務所
設計:東急電鉄+東急設計コンサルタント
所在地:東京都大田区池上6-3-10
アクセス:池上駅直通
竣工:2021年
エトモ池上公式HP:https://tokyu-etomo.jp/ikegami/
7.伊良コーラ(2021年4月OP)
伊良(いよし)コーラ渋谷店は、2018年に世界初のクラフトコーラ専門メーカーとして創業された伊良コーラの2号店です。
キャットストリートの最南端エリアにつくられた店舗は、1960年代に建てられたビルの1階を改装してつくられたもの。
「宇宙」をテーマにしたファンシーなデザインの店舗は、まるで太古につくられた宇宙船が突然動き出して若者を吸い上げているようにも見え、様々なスパイスが調合されてつくられるクラフトコーラのイメージと、キャットストリートのお洒落でフォトジェニックなイメージが融合して妙にしっくりきます。
元祖クラフトコーラはピリッとしたスパイスが効きつつ、とても爽やかな味わいでクセになります。
薬膳のような独特の深みがありますが、飲みにくさは全くなくて、機会があれば是非一度味わってほしいおススメの店舗となっています。
詳細記事
・伊良コーラがスゴい!渋谷にできたクラフトコーラ専門店をレポート【東京渋谷】
設計:ARIWRKS
所在地:東京都渋谷区神宮前5-29-12
アクセス:渋谷駅より徒歩約5分、原宿駅より徒歩約10分
竣工:2021年(改修)
営業時間:11:00~19:00
備考:支払いはキャッシュレス決済のみ可能
公式HP:http://iyoshicola.com/
8.北谷公園(2021年4月OP)
渋谷駅と代々木公園を繋ぐ渋谷公園通りを1本入ったところにある北谷公園は、元々北谷公園は駐輪場とバイク置場が多くを占める普通の公園でしたが、2021年に公募設置管理制度(Park-PFI)という制度を使って大規模なリニューアルが行われました。
元々の北谷公園にもあった約3mほどの高低差をうまく活用し、イベントなどにも使える野外劇場のような公園に生まれ変わっているのが面白い公園です。
また、収益施設として併設されたブルーボトルコーヒーは渋谷区初上陸。
白をを基調とした店内の中で珈琲を淹れるカウンター浮かび上がるようなしかけや、公園とシームレスに繋がる開口部のデザインなど、建築好きには是非訪れてもらいたいおススメコーヒーショップとなっています。
詳細記事
・北谷公園がスゴい!渋谷にできた注目公園を徹底レポート【東京渋谷】
設計:日建設計
カフェ内装設計:芦沢啓治/芦沢啓治建築設計事務所
所在地:東京都渋谷区神南1-7-3
アクセス:渋谷駅より徒歩約7分
竣工:2021年
公式HP:https://shibuya-kitaya-park.tokyo/
【見逃し厳禁!東京ホテル建築総まとめ】
東京で泊まりたい、建築が素敵なホテル・旅館についてのまとめも書いてます。
9.THE TOKYO TOILET(2021年5月~順次OP)
THE TOKYO TOILETは日本財団が渋谷区と連携して有名建築家やアーティストによる公衆トイレのデザインプロジェクト。
2020年から始まり、最終的には2022年春頃までに全17のトイレが完成する予定です。
詳しくは下記の記事でレポートしていますが、隈研吾氏や伊藤豊雄氏といった有名建築家や佐藤可士和氏などの話題のデザイナーまで個性あふれるトイレが体験できるのは貴重な体験。
詳細記事
・渋谷のTHE TOKYO TOILETを建築好きが巡る!全トイレを徹底レポート【東京渋谷】
例えば隈研吾氏がデザインした鍋島松濤公園公衆トイレは「森のコミチ」をコンセプトにした立体的な丘状トイレ。
元々ある傾斜に合わせて配置された5つの小屋は、ちょっとした山のようであり、公園の遊具のようでもあり、公園の自然と合わせて魅力的な風景をつくり出しています。
恵比寿駅西口のえびす像のすぐ隣に建つ恵比寿駅西口公衆トイレは、デザイナーの佐藤可士和氏によるもの。
4周ぐるりと設置された白のルーバーによって宙に浮いたようにデザインされたトイレは、周囲の風景を反射しつつ、うっすらと向こう側の風景を透過させていて、儚さの中に確かな存在感を感じるトイレです。
代々木八幡宮の鳥居の麓に建つのこちらの代々木八幡公衆トイレは、建築家 伊東豊雄氏によるデザイン。
地面から立ち上げる7色のタイルとその上に浮かぶ傘のような屋根は、まるで八幡宮の森から生えてきたキノコのようにも見える不思議なデザイン。
内部は丸い屋根から降り注ぐ自然光によって柔らかく照らされていて、季節や時間といった自然環境によってもその表情を変化させます。
■THE TOKYO TOILET(2021年オープン)
設計:NIGO®、隈研吾、佐藤可士和、伊東豊雄他
所在地:東京都渋谷区
竣工:2021年
公式HP:https://tokyotoilet.jp/
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「数寄です!」などの建築漫画で知られる漫画家さんが、水色のかわいい洋館に一目惚れ。
土地ごと売却され、再開発さそれうになった近代建築をなんとか残そうと奮闘するルポ漫画。
業者とのヒリヒリするやりとり、億単位のお金と多くの人を巻き込む責任など、建築保存のリアルな葛藤と闘いが生々しく描かれているイチオシ漫画です。
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10.パビリオン・トウキョウ2021(2021年7月OP)
最後に紹介するパビリオン・トウキョウ2021は東京オリンピック・パラリンピックに際して行われたTokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13の一環として行われてた期間限定プロジェクト。
東京都内の各所に有名アーティストや建築家の建物やオブジェが出現するというもので、残念ながら現在は見ることが出来ませんが、2021年の東京の風景の一部を形作ったプロジェクトっとして記憶に刻まれています。
例えば新国立競技場の目と鼻の先に建てられた茶室 五庵は建築史家・建築家の藤森照信氏による茶室。
小さなお城のような茶室は、基壇部分を本物の芝が覆っていて、渋谷の中に見たことのない風景をつくり出していました。
私が訪れた時は、遠目でこのパビリオンを見た親子が「あれは何だろう!」と駆け寄ったりしていて、驚きと親近感をもって渋谷の風景を書き換えていたのが印象的でした。
渋谷区役所の第二美竹分庁舎内につくられたオブリタレーションルームは草間彌生氏がデザインしたパビリオン。
床・壁・天井・家具などすべてが白一色の部屋に、来場者が水玉のシールを貼っていくことで変化していく作品は、オブリタレーション(消失)の名の通り、真っ白だったインテリアが会期中にどんどん水玉に侵食されていきました。
こちらは1927年に建てられた旧山口萬吉邸(現九段kudan house)の庭園につくられた木陰雲。
焼き杉の技術を使って表面を炭化させた柱と屋根が、庭園内の植栽や池、石畳とリンクしながら庭全体を覆っている様は、この世のものとは思えないほど幻想的でした。
忘れられないといえば、明治神宮外苑のいちょう並木入口に建てられた会田誠氏の東京城も衝撃的でした。
元々この場所にあった石塁の上に建てられたお城は、よく見るとダンボールとブルーシートでつくられたもの。
会田氏は「恒久性とは真逆の仮設性、頼りなさ、ヘナチョコさ ─しかしそれに頑張って耐えている健気な姿」を表現したそうですが、重厚さやスマートさを競い合うような建物が立ち並ぶ青山エリアに突如出現したパビリオンはから放たれるメッセージは強烈でした。
パビリオンは期間限定ですので現在は見ることが来ませんが、以下の記事で全作品のレポートを書いていますので、興味がある方は是非合わせてお読みください。
詳細記事
・パビリオン・トウキョウが面白い!都内に現れた注目アートを全作品レポート【東京】
■パビリオン・トウキョウ2021
開催期間:2021年7月1日~9月5日
参加アーティスト・建築家:会田誠、石上純也、草間彌生、妹島和世、平田晃久、藤本壮介、藤森照信、藤原徹平
会場:東京都内各所
公式HP:https://paviliontokyo.jp/
11.TOKYOBIKE TOKYO(2021年7月OP)
TOKYOBIKE TOKYOは1960年代に建てられた倉庫を改修して建てられた建物は、自転車ブランドTOKYOBIKE TOKYOの旗艦店とカフェ、プランツショップの複合施設です。
内装は元々の倉庫の鉄骨部材やモルタル床をそのまま活かしつつ、中央の大階段を中心に金属や木などの素材でつくられた新しい要素がうまく挿入されているのが特徴の建物です。
シンプルでスタイリッシュなデザインですが、綺麗過ぎない、秘密基地と工房を足したようなワクワク感を感じる清澄白河の新たな注目スポットです。
詳細記事
・TOKYOBIKE TOKYOが面白い!倉庫を改修した話題の自転車店をレポート【東京清澄白河】
設計:トラフ建築設計事務所
所在地:東京都江東区三好3-7-2
アクセス:清澄白河駅より徒歩約7分
竣工:2021年(改修)
営業時間:
TOKYOBIKE 平日:11:00~18:00、土日祝:10:00~18:00
The Plant Society Tokyo 平日:12:00~18:00、土日祝:10:00~18:00
ARiSE COFFEE PATTANA 8:00~15:30
定休日:
TOKYOBIKE・The Plant Society Tokyo:月曜・火曜
ARiSE COFFEE PATTANA:月曜
公式HP:https://tokyobike.com/
12.TOKYO TORCH 常盤橋タワー/TOKYO TORCH Terrace(2021年9月OP)
TOKYO TORCHは東京駅八重洲口の北側にある常盤橋エリアの再開発プロジェクトで、2027年度には高さ約390mのタワーが誕生します。
国家規模ともいえる一大プロジェクトの第1弾として2021年の7月に完成したのが、地上38階地下5階建て高さ約212mの常盤橋タワー。中でも注目の1~3階に入る飲食店街TOKYO TORCH Terraceは、先行整備された広場や日本橋川沿いの景観を取り込むテラス席と一体となるようデザインされていて、食・働・癒の新たな結節点にあることが目指されています。
私が訪れた時は年末の休日ということで少し閑散としていましたが、錦鯉のアート遊具をはじめとするパブリックアートが点在していたり、全国の名産品が体験できるTOKYO TORCH Marketが定期的に開催されていたりと様々な仕掛けやイベントも満載で、2020年代の東京を象徴するスポットに育っていくことが期待される注目建築です。
詳細記事
・大手町「TOKYO TORCH」建築好きがその魅力をレポート
設計:三菱地所設計
所在地:東京都千代田区大手町2-6-4
アクセス:東京駅より徒歩約3分
竣工:2021年
営業時間:
レストラン
平日・土曜 11:00~23:00
日曜・祝日 11:00~22:00
カフェ
平日・土曜 7:00~20:00
日曜・祝日 9:00~18:00
公式HP:https://tokyotorch.mec.co.jp/
13.GINZA innit(2021年9月OP)
GINZA innit(銀座イニット)は銀座のGINZA SIXのすぐお隣の建物の1・2階を改装してつくられた杉田エースの新店舗・カフェです。
杉田エースといえば建築金物・建築資材の大手メーカーですが、近年では長期保存食「IZAMESHI(イザメシ)」等の開発・販売でも知られています。
1階のレストラン「イザメシディッシュ(IZAMESHI Dish)」はこのイザメシをアレンジしたメニューを提供するカフェレストランとなっていて、木質の明るくお洒落な空間で、美味しい非常食を堪能することが出来ます。
木を全面に使用した店内は、シンプルながら棚や植物などの面、家具や什器の配置などによって小さなスポットが重なるように散りばめられているのが特徴の1つ。
まだ完成したばかりですが、季節毎の特集やイベントにもフレキシブルに対応できるようなデザインになっいるので、何度訪れても新しい発見がありそうなワクワク感を感じる店舗です。
設計:長坂常/スキーマ建築計画
所在地:東京都中央区銀座7-10-1 ストラータ銀座内
アクセス:新橋駅より徒歩約6分、銀座駅より徒歩約5分、有楽町駅より徒歩約8分
竣工:2021年
営業時間:11:00~23:00(1F)、11:00~20:00(2F)
定休日:年中無休
公式HP:https://ginzainnit.com/
14.早稲田大学国際文学館(2021年10月OP)
続いて紹介する早稲田大学国際文学館(通称 村上春樹ライブラリー)は、早稲田大学の敷地内に建つ文学館・国際交流施設です。
村上春樹ライブラリーはその名の通り小説家・翻訳家の村上春樹氏からの資料の寄贈を受けて、元々は大学の4号館校舎だった建物を改修してつくられました。
改修デザインは建築家の隈研吾氏率いる隈研吾建築都市設計事務所が行い、村上春樹氏の作品の中に度々登場するトンネルをモチーフにした吹き抜け等、見どころ満載の施設となっています。
また、建物の地下には村上氏が学生時代に経営していたジャズ喫茶にちなんで命名されたカフェレストラン橙子猫-Orange Cat-が入っていて、気軽にドリンクやランチを楽しめます。
詳細記事
・早稲田「早稲田大学国際文学館」村上春樹の魅力が体感できる建築をレポート
設計:隈研吾/隈研吾建築都市設計事務所
所在地:東京都新宿区西早稲田1-6
アクセス:早稲田駅より徒歩約6分
竣工:2021年
公式HP:https://www.waseda.jp/culture/wihl/
15.ブルーボトルコーヒー ポップアップカフェ渋谷(2021年12月OP)
ブルーボトルコーヒー ポップアップカフェ渋谷は、渋谷のスクランブルスクエアの3階に2021年12月1日~2022年2月15日の期間限定で設置された新型店舗です。
入口を入ってすぐの所にある端末で注文してロッカー型のスタンドを受け取るスタイルの非接触型の店舗は、これまで数々のブルーボトルの店舗の設計を手掛けた長坂常/スキーマ建築計画がデザインを行っています。
ロッカーの中は厨房になっていて、注文を受けたバリスタが中で珈琲を入れるのですが、中に人が入った大きな人力の自動販売機みたいな、どこか人の気配と繋がりを感じます 笑
ロッカーのデザインも木と乳白パネルの優しいデザインになっていて、コロナ禍においては対面型の店舗よりも温もりを感じるのが面白い建築でした。
内装設計:長坂常/スキーマ建築計画
所在地:東京都渋谷区渋谷2-24-12 スクランブルスクエア 3F
アクセス:渋谷駅直結
竣工:2021年
営業時間:10:00~21:00
備考:期間限定 2021年12月1日~2022年2月15日
ちなみにスクランブルスクエアでは1つ下の2階のフロアでも、同じく期間限定のポップアップストアが設けられていて、こだわりの珈琲豆や洗練したデザインのアイテムをゲットできます。
【見逃し厳禁!東京ホテル建築総まとめ】
東京で泊まりたい、建築が素敵なホテル・旅館についてのまとめも書いてます。
いかがでしたでしょうか。
こうして振り返ってみてみると2021年も面白い建築が盛りだくさんの1年でした。
2022年も可能な限り色々な建築を見に行って、私なりに感じたことや感想をお伝えしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
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