イッタラ表参道ストア&カフェが面白い!隈研吾氏による話題の建築をレポート

今日は東京表参道にオープンしたイッタラ表参道 ストア&カフェを訪れてきましたので、建築好きの視点からレポートしたいと思います。
建築家の隈研吾氏が内装デザインを手掛けたことでも大きな話題になったイッタラの旗艦店。いったいどんな建築だったのかたっぷりと紹介したいと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・イッタラ表参道ストア&カフェを実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・イッタラ表参道ストア&カフェの基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・イッタラ表参道ストア&カフェの建築的な見どころや注目ポイント

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1.表参道にオープンしたイッタラの旗艦店に注目

今日訪れたのは表参道駅から5分ほど歩いたところに2021年2月にオープンしたイッタラ表参道 ストア&カフェです。

イッタラ表参道ストア&カフェ
カフェ外観

イッタラは今から約140年前の1881年に、フィンランドのイッタラ村で創業したガラス工場にルーツを持つデザイン会社。
今でも北欧デザインの食器やインテリアといえばまず名前が挙がるほど有名な会社となったイッタラですが、建築好きとしては近代建築の巨匠アルヴァ・アアルトとアイノ夫妻の作品を数多く生み出した会社としてゆかり深い企業でもあります。


アルヴァ・アアルトがデザインしたことで有名なボウル(Amazonで見る)

そんなイッタラの旗艦店としてつくられた表参道 ストア&カフェは、内装のデザインを日本を代表する建築家隈研吾氏が手掛けたことでも大きな話題となりました。
店内は北欧の自然をモチーフに、伝統的なクラフトマンシップと最新の技術、北欧らしさと日本らしさが融合した独特の空間とデザインが随所に散りばめられています。

イッタラ表参道ストア&カフェ
カフェ入口

イッタラ表参道店が入るのは、カフェ・ストア共にGEMS青山クロスという建物の1階。
カフェ・ストアそれぞれ別の入口もありますが、お互いの空間は店内からも行き来できるように一体的に計画されているのも特徴です。

イッタラ表参道ストア&カフェ
ストア入口

ちなみに今回はまずカフェで一休みした後にストアを巡ってきました。

2.カフェに注目!北欧の森をイメージした明るい店内を堪能

まずは併設されたカフェにはいると、フィンランドの国樹である白樺の木を全面に使いつつ、道路際の大開口から自然光が降り注ぐ明るい空間が目に飛び込んできます。

イッタラ表参道ストア&カフェ

天井の格子はフィンランドの森をイメージしてデザインされたもの。
隈研吾氏の建築には格子状に組まれた木の天井が度々登場しますが、こちらのイッタラの天井はかなりシンプルで軽めな印象です。

イッタラ表参道ストア&カフェ

飲食店の天井は、天井高さを確保して開放感を出すか、逆に天井高を抑えて落ち着いた安心感を出すかが永遠の命題としてよく挙げられますが、適度な抜け感と包み込まれた安心感を両立させる木の格子天井はカフェの空間にピッタリマッチしています。

イッタラ表参道ストア&カフェ

壁面の木の棚は、実はリサイクル素材を使っているそう。
木の棚に並ぶ色とりどりの製品は、壁面一面に広がる木枝になる果実のようにも見えます。

壁面の棚や窓際の什器にはイッタラ製品がディスプレイされていて、壁際では間接照明が、窓際では自然光がガラスの製品を照らしています。
光とガラス製品の相性は抜群で、並べられた製品がイッタラの商品紹介とインテリアの両方の役割を果たしているのが面白かったです。

イッタラ表参道ストア&カフェ

3.こだわりのメニューとアイテムを堪能

イッタラ表参道ストア&カフェ

カフェではフィンランドらしさを感じるメニューが盛りだくさんで、ちょっとした休憩からランチまでいろんなシチュエーションで楽しめます。

イッタラ表参道ストア&カフェ

今回はカフェタイムということで、ケーキとドリンクのセットメニューを注文。
こちらはブルーベリータルト(770円)にカフェオレ(400円)を追加したセットメニュー。
たっぷりのったフレッシュブルーベリーがとても爽やかな味わいでした。

イッタラ表参道ストア&カフェ

もちろんお皿やグラスはすべてイッタラの製品が使われていて、テーブルの上には細部まで丁寧にデザインされた美しい世界が広がります。

イッタラ表参道ストア&カフェ

イッタラの食器はシンプルながら、機能的な合理性と感性的な美しさを持ち合わせていて、思わずウキウキしてしまいます。

イッタラ表参道ストア&カフェ
シナモンロール

ケーキの他にもフィンランドらしいカレリアパイやシナモンロールなどのメニューも楽しめます。

イッタラ表参道ストア&カフェ

店内は食器以外にも、メニュー板からカトラリーケースに至るまですべてのアイテムが細部までデザインされているのも注目ポイントでした。

4.店内を散策!北欧と日本らしさがミックスした建築に注目

イッタラ表参道ストア&カフェ

カフェのメニューを堪能した後は店内を散策しました。
改めて店内を見渡してみると、空間構成自体はとてもシンプルですが、天井の格子と統一された家具によって、神聖な森のようなイメージが空間としてデザインされていることに気づきます。

北欧デザインは自然を抽象化したデザインが特徴で、シンプルな構成や優しい色使いによって優しく飽きのこない普遍性を持っていますが、こちらのカフェの内装でもその精神が受け継がれているのが伝わってきます。

イッタラ表参道ストア&カフェ

フィンランドと日本は遠く離れていますが、その自然観や美意識にはどこか共通したものを感じます。
隈研吾氏は和の大家と呼ばれることもありますが、隈氏が得意な日本的な感性と北欧デザインの相性の良さが空間が現れているようでした。

5.ストアも注目!まるでミュージアムのような店内を堪能

カフェスペースからは、内部を通ってそのままストアに移動することができます。
ストアも明るい木素材を基調としたシンプルなデザインとなっていて、フィンランドのガラス職人によるこだわりの照明など旗艦店ならではの豪華なアイテムも盛りだくさんです。

ディスプレイや壁面には石膏や廃棄ガラス、パルプといった他ではあまり見ない素材が使われていているのも特徴です。

イッタラ表参道ストア&カフェ

隈研吾氏といえば新国立競技場や高輪ゲートウェイ駅などの大規模施設のイメージが強くありますが、実は廃材をつかった店舗の改修なども数多く手掛けている建築家でもあります。
以前このブログでもヤキトリてっちゃんやハモニカ横丁ミタカのレポートを書きましたが、他の誰も使っていない素材を使って新しい空間をつくる隈研吾氏の真骨頂が味わえます。

ヤキトリてっちゃん-talking-GORILLA
ヤキトリてっちゃん-talking-GORILLA(下北沢)
ハモニカ横丁ミタカ
ハモニカ横丁ミタカ(三鷹)

関連記事
・ヤキトリてっちゃんがスゴい!隈研吾氏デザインの下北駅上店舗をレポート【東京下北沢】
・ハモニカ横丁ミタカは隈研吾デザインの隠れ名建築だった【東京三鷹】

個人的には隈氏の建築は、大規模なプロジェクトよりこうした小さいながら新しい素材にチャレンジしているもののほうが好きです。

イッタラ表参道ストア&カフェ

店内は歴代のイッタラ製品の他、貴重な限定商品など表参道店ならではのアイテムが盛りだくさんです。
ショップでありながら、アートやクラフトマンシップも随所に感じることができて、まるでミュージアムのように楽しめました。
表参道にできた新名所、皆さんも機会があれば是非訪れてみて下さいね。

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イッタラ表参道ストア&カフェ
内装設計:隈研吾建築都市設計事務所
所在地:東京都渋谷区神宮前5-46-7
アクセス:表参道駅より徒歩約5分
竣工:2021年
営業時間:11:00~20:00
席数:32席
公式HP:https://www.gems-aoyama-cross.com/shops/07/

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