日本橋で建築巡り!おススメの名建築15選を紹介

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今日は東京の日本橋周辺で建築巡りをしてきましたので、そこで出会った名建築についてレポートしたいと思います。
日本橋は古くから交通の結節点として栄え、銀行や百貨店など時代に応じた数々の名建築が数多く建てられてきた日本有数の建築パワースポットでもあります。
いったいどんな建築と出会ったのか、早速見てきたいと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・日本橋エリアでの建築巡りを写真と文字でレポート
・日本橋エリアの著名な建築家がデザインした建築や歴史のある近代建築をまとめ
・日本橋エリアの建築の見どころや注目ポイントを解説

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1.日本信託銀行本店(坂倉建築研究所)

まずはじめに紹介する日本信託銀行本店は地上8階地下1階のオフィスビルで、1927年に竣工した旧川崎銀行本店の一部を保存した立面デザインが特徴の建物です。
ルネサンス様式の旧ファサードと対比するようなガラスとファサードが新旧のコントラストを際立たせている他、陰影深い開口部のデザインがシンプルながら美しい建築です。

ちなみに建物の一部は愛知県の明治村に移築されていて、当時使われていた金庫等のアイテムと共に保存・展示されています。

川崎銀行本店
明治村に移築された建物

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設計:坂倉建築研究所(元設計:矢部又吉)
所在地:東京都中央区日本橋3-1-8
アクセス:日本橋駅より徒歩約2分、新日本橋駅より徒歩約4分
竣工:1989年(元建築:1927年)
備考:1991年建築業協会賞

2.日本橋高島屋(高橋貞太郎+片岡安+前田健二郎/増築:村野藤吾)

日本橋高島屋は関東大震災の復興建築として、高橋貞太郎氏のコンペ1等案に基づいて建てられた百貨店です。
1933年に建てられて以降は、建築家村野藤吾氏によって度々増築がなされているのも特徴で、2009年には百貨店建築としてはじめて重要文化財にも登録されました。
正面の装飾から、内部の照明・階段といった細かい部分まで見応えは抜群で、どこを見てもつくり手の工夫と歴史がぎっしりと詰まった名建築です。

設計:高橋貞太郎+片岡安+前田健二郎(増築:村野藤吾)
所在地:東京都中央区日本橋2-4-1
アクセス:日本橋駅より徒歩約2分、新日本橋駅より徒歩約4分
竣工:1933年(1952年増築)
備考:重要文化財
公式HP:https://www.takashimaya.co.jp/nihombashi/

3.柳屋ビルディング(伊藤喜三郎建築研究所)

柳屋ビルディングは日本橋交差点に建つ地上9階地下3階建てのオフィスビルです。
交差点の流れを受け流すようにゆるやかにカーブする外観が特徴で、水平に延びる外装材と合わせて角地の景観を演出しています。
サッシによって細かく分節された開口部はガラスブロックによってさらに細かく分節されていて、まるで障子のようにも見えるのが面白い建築です。

設計:伊藤喜三郎建築研究所
所在地:東京都中央区日本橋2-1-10
アクセス:日本橋駅より徒歩約1分、新日本橋駅より徒歩約3分
竣工:1964年

4.日本橋一丁目三井ビルディング(コーン・ペダーセン・フォックス・アソシエイツ)

日本橋一丁目三井ビルディング(COREDO日本橋)は柳屋ビルディングの対角の交差点角地に建つ地上20階地下4階のオフィス、商業の複合施設です。
人々を引き込むように交差点側に大きく開いたガラスのファサード弓なりにカーブする外観デザインが特徴の建物です。
同じ曲面でも50年前に建てられた柳屋ビルディングは水平方向にカーブしていて、超高層の日本橋一丁目三井ビルディングは垂直方向にカーブしているのが対極的で比較してみると面白かったです。

デザインアーキテクト:コーン・ペダーセン・フォックス・アソシエイツ
設計:日本設計+東急設計コンサルタント
所在地:東京都中央区日本橋1-4-1
アクセス:日本橋駅より徒歩約1分、新日本橋駅より徒歩約3分
竣工:2004年
公式HP:https://mitsui-shopping-park.com/urban/nihonbashi/

5.日本橋御幸ビル(日建設計)※現存せず

日本橋御幸ビルは日本橋一丁目の三角型の角地に建つ地上10地下3階建てのオフィスビルです。
褐色のタイルと三角型の敷地形状を反映したシャープな外観が特徴の建物です。
北側には1913年に建てられた旧村井銀行の社屋(設計:吉武長一)の一部が残されていたのも見どころの1つでしたが、この記事を書いている最中に残念ながら解体されてしまいました。
今後は日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業としてこの敷地を含めた再開発が行われ、2025年に地上52階高さ約280mの超高層ビルが建てられるそうです。

設計:日建設計
所在地:東京都中央区日本橋1-7-17
アクセス:日本橋駅より徒歩約2分、新日本橋駅より徒歩約2分
竣工:1975年
備考:第17回BCS賞、現存せず

6.野村證券旧本社ビル(安井武雄)

日本橋御幸ビルの向かいに建つ野村證券旧本社ビルは、褐色のタイル張りと最上階に乗る白色の立面が印象的な建物です。
重厚感を感じさせつつ丸みや装飾によってどこか親しみやすさも感じる建物は、美しい正面のイメージが強いですが、現地でみると意外なほど奥行きが長い建物であることに驚きます。
以前この建物の足元から発着する日本橋クルージングに参加したときには、普段首都高で中々見えない側面のデザインを存分に楽しめました。

設計:安井武雄
所在地:東京都中央区日本橋1-9
アクセス:日本橋駅より徒歩約2分、新日本橋駅より徒歩約2分
竣工:1930年
備考:現存せず

6.日本橋(米元晋一+妻木頼黄)

日本橋は江戸時代より街道の中心として栄え、明治以降は日本の道路元標が設置されて日本の交通の起終点としても重要な役割を果たした場所に架かる橋です。
この橋が面白いのは、橋のデザインを近代日本を代表する建築家である妻木頼黄(つまきよりなか)が手掛けているところ。
妻木といえば、横浜の赤レンガ倉庫の設計者としても知られていますが、細かい装飾から橋全体のプロポーションまで見応え抜群で、惚れ惚れしてしまうようなデザインを堪能できます。

設計:米元晋一+妻木頼黄
所在地:東京都中央区日本橋1-9
アクセス:日本橋駅より徒歩約2分、新日本橋駅より徒歩約1分
竣工:1911年

8.駿河ビル(菊竹清訓)

日本橋を渡った先に見える駿河ビルは建築家 菊竹清訓氏がデザインした9階建てのオフィスビルです。
西洋の古典建築のデザインを引用した建築が建ち並ぶ日本橋において、漆黒の外観と整形の開口部が並ぶ外観デザインがとても印象的な建築となっています。
シンプルな構成ながら、装飾あふれる建築群に引けを取らない、静かで知的なデザインが魅力的な建築です。

設計:菊竹清訓
所在地:東京都中央区日本橋室町1-7-1
アクセス:日本橋駅より徒歩約3分、新日本橋駅より徒歩約1分
竣工:1967年

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