東京都内の建築家がデザインした集合住宅7選【東京】

まとめ記事

この記事では僕がこれまで訪れた建築の中から、驚くような見た目で、見ると思わずワクワクしてくる都内の集合住宅建築を紹介します。

今回紹介する建築は奇抜なものばかりですが、実はすべて有名建築家が設計したものばかりで、さらにどの物件も実際に住むことのできるものを集めました。
人が生活すること、何かに住まうことは太古の昔から重要なテーマでしたが、文化も建築技術が進んだ現代では驚く住まいがいつくも存在します。
建物は年代ごとにまとめたので、住まうことに対する社会と建築の関係を思い浮かべながら一緒にワクワクする集合住宅の世界にトリップしてみましょう。

①第3スカイビル(渡邊洋治)

まず初めに紹介する第3スカイビルは通称「軍艦マンション」と呼ばれ、Y字状の廊下に住居ユニットが取り付く14階建ての建物です。
植物をヒントにしたという幹に葉が取り付いているかのように角度をつけて配置された住戸ユニットにより採光が確保されています。
渡邊洋治はメタボリズム(新陳代謝)と呼ばれた建築運動を行った建築家ではありませんでしたが、新陳代謝や工業化といったこの時代に共通するキーワードが実現されているのとはとても興味深いです。

 

現在は改修されながらも一部はシェアハウスとなっています。私の友達もここのシェアハウスに住んでいたのですが、お邪魔する前に引越してしまったのが悔やまれます。

設計:渡邊洋治
所在地:東京都新宿区大久保1
最寄り駅:東新宿駅徒歩1分
竣工:1970年

②中銀カプセルタワービル(黒川紀章)

中銀カプセルタワービルこちらの記事でも紹介したメタボリズム(新陳代謝)運動の主要メンバーであった黒川紀章氏設計の集合住宅です。
人の移動する階段やエレベータ、エネルギーや給排水などの設備を基幹のシャフト部分に納め、その周りに住居機能をまとめた細胞のようなカプセル型の住居がが取り付けられています。


このカプセル型住居が更新されることをで新陳代謝することが目指された建築で、設計当初はこのカプセルを取り外して他の場所に持っていったり、古くなったら取り換えることが構想された正に未来の建築でした。(残念ながら一度も取り換えることはなく現在に至ります)
日本の建築界では重要な運動とされる「メタボリズム」運動の思想を最もよく体現した建築で建築業界では高く評価されている、迫力抜群の集合住宅です。

設計:黒川紀章
所在地:東京都中央区銀座8
最寄り駅:汐留駅徒歩5分、新橋駅徒歩5分
竣工:1972年

③斐禮祈:賢者の石(梵寿綱)

 

斐禮祈:賢者の石こちらの記事でも紹介した梵寿綱(ぼんじゅこう)氏設計の建築です。
1Fは居酒屋と酒屋の倉庫・事務所、上階が集合住宅となっていて現在も実際に住むことができます。
職人技術的な意匠が随所に散りばめられていて、工業化・標準化してどれも同じような住戸が並ぶ集合住宅への強烈なカウンターを感じます。
つくり手の情念やおどろおどろしい「俗なるもの」が存分に込められた建物は、池袋東口の巣鴨プリズン跡地に建てられたサンシャインの傍に建つのにピッタリです。
目の前にある南池袋公園について「南池袋公園は都市のリビング。休日はここでのんびりピクニック」で取り上げていますが、こちらの公園と建築も一見の価値ありです。
設計:梵寿綱
所在地:東京都豊島区南池袋2
最寄り駅:池袋駅東口徒歩10分、東池袋駅徒歩5分
竣工:1979年

④ドラード和世陀(梵寿綱)

こちらのドラード和世陀も梵寿綱氏設計の建築で1Fが床屋さん、上部が11戸からなる集合住宅です。
恐らく梵寿綱氏の建築の中で一番有名な代表作といってよいのではないでしょうか。
梵寿綱氏は「梵寿綱と仲間たち」というグループを結成して様々な技術を持つ職人と一緒にこの建築を創り上げましたが、早稲田の角地で強烈なインパクトを発しています。
奇抜な第一印象に対して、細部を見ていくととても丁寧につくりこまれていることが分かります。
実際に住んだ人が毎日見ても飽きないのではないかと思います。

設計:梵寿綱
所在地:東京都新宿区早稲田鶴巻
最寄り駅:早稲田駅徒歩3分
竣工:1983年

⑤○□△ハウス(石井和紘)

○□△ハウスはポストモダン全盛期に建てられた石井和紘氏の設計による集合住宅です。
角地に合わせてカーブする建物の上部にはその名の通り○□△の図形型になっていることが最大の特徴です。
世界文化遺産のシャンボール城から引用したというこの立体は、単なる装飾ではなく住居の一部となっていて部屋の内部の空間にも反映されています。
首都高や湾岸の公園から見られることも意識しているところも興味深いです。
設計:石井和紘
所在地:東京都江東区潮見1
最寄り駅:潮見駅徒歩5分
竣工:1987年

⑥東雲キャナルコートCODAN

東雲キャナルコートCODANは都市再生機構(UR)によって江東区の東雲(しののめ)の工場跡地に創られた2000戸からなる集合住宅です。
6街区からなる各棟を山本理顕氏、伊東豊雄氏、 隈研吾氏など日本を代表する建築家が設計しています。
それぞれの建築家が、集まって住まうこと、地域コミュニティ、住むことと働くことなど都市に集まって住まうことについての問題やあり方に対しての解答を試みています。

基本計画:都市基盤整備公団
設計:山本理顕(1街区)、伊東豊雄(2街区)、 隈研吾(3街区)、山設計工房(4街区)、設計組織ADH+WORKSTATION(5街区)、スタジオ建築計画+山本・堀アーキテクツ他
所在地:東京都江東区東雲1
最寄り駅:辰巳駅徒歩5分
竣工:2003年~2005年

⑦三鷹天命反転住宅(荒川修作+マドリン・ギンズ)

三鷹天命反転住宅こちらの記事でも紹介した荒川修作とマドリン・ギンズの設計した9戸からなる集合住宅です。
外部のインパクトも相当なものですが、内部には球体の部屋があったり、床が平行でなかったりしていて、建築を通じて身体感覚を呼び覚ますことで人間の生の可能性を広げることを試みています。
すべて入所者がいますが、4日間からのショートステーの申し込むもでき実際に住んでみることができます。

設計:荒川修作+マドリン・ギンズ
所在地:東京都三鷹市大沢2-2-8
最寄り駅:武蔵境駅からバス+徒歩で約20分
竣工:2005年

いかがだったでしょうか。
住宅は私たちが普段は当たり前に過ごしたり体験している一番身近な建築ですが、その形や機能は実は驚くほど多様なものが存在します。
また、これらの建築は実際に住むこともできるので、気に行った住まいがあれば実際に住んでみたり、遊びに行って日常の中で体感してみると更なる発見があると思いました。


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