三鷹「天命反転住宅」は死なない為の住宅!?不思議な建築の秘密とは

今日は三鷹市にある三鷹天命反転住宅を訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー

【この記事で分かること】
・三鷹天命反転住宅を実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・三鷹天命反転住宅の基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・三鷹天命反転住宅の建築的な見どころや注目ポイント

【三鷹】三鷹天命反転住宅4
強烈なインパクトの建築ですが、荒川修作とマドリン・ギンズの設計した9戸からなる集合住宅です。
荒川修作氏は1961年に渡米し、以降ニューヨークを拠点に活動した芸術家で、夫人であるマドリン・ギンズ氏と共にはじめた「天命反転プロジェクト」の1作目です。
【三鷹】三鷹天命反転住宅3
様々な色に塗り分けられた外内観は全部で14色が使われており、どこから見ても6色以上となるように計算されているとのことです。
外部のインパクトも相当なものですが、内部には球体の部屋があったり、床が平行でなかったり、家具がない代わりに天井にあるフックに懸けたものが間仕切りや収納になったりします。

 
この建築にはIn Memory of Helen Keller(ヘレン・ケラーのために)という副題が付いています。
目も見えず耳も聞こえないヘレン・ケラーが手に感じた水の感覚をもとに世界を広げ、生の可能性を見出したように、築を通じて身体感覚を呼び覚ますことで人間の生の可能性を広げることを試みています(ヘレン・ケラーと水のエピソードは戯曲内での創作ですが・・・)
【三鷹】三鷹天命反転住宅2

この建築の1つの見方として、この建築を単に芸術作品としてみないことがあります。
この建築が単にスケールの大きな芸術作品でなく、実際に人間が生活する空間であるということに大きな意味があります。

普段は意識せず疑いもしなかった世界、垂直水平な空間で予定調和な世界にいることは、荒川修作とマドリン・ギンズにしてみれば死んでいるも同然のことだったのでしょう。
確かに子供のころを思い出してみると、家の中でも走り回ったり棚の上に登ってみたり、階段を1段飛ばしで登ってみたりと様々に身体を動かしていました。
それはとてもエネルギッシュな行動で、日常がまさに「死」から最も遠い「生」の連続だったのかな、とも思います。

三鷹天命反転住宅には大人になる(死に近づく)につれて失われていった、生きるという感覚や生きることが生む可能性を再び思い出させ、自分の世界を広げるヒントが隠されているのではないでしょうか。

三鷹天命反転住宅では各種イベントの他、実際4日間からのショートステーもできるそうです。(三鷹天命反転住宅HP参照)
気になる方は実際にこの建築に泊ってみて、天命を反転する感覚にトリップしてみてはいかがでしょうか。

■まとめ
・三鷹天命反転住宅は身体性を通して「生(死)」と人間の可能性を再認識する住宅
・大きな芸術作品として見るだけでなく、我々が生活している住宅でも同じことが言えると考えてみてみよう

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三鷹天命反転住宅
設計:荒川修作+マドリン・ギンズ
所在地:東京都三鷹市大沢 2-2-8
アクセス:武蔵境駅からバス+徒歩で約20分
竣工:2005年


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