クウェート大使館は建築がスゴイ!丹下健三のデザインした立体都市に迫る【東京三田】

東京建築巡り
本日トリップする建築はこちら。

丹下健三氏の設計の駐日クウェート大使館です。
カッコイイですね。
クウェート大使館は丹下氏の建築の中ではあまり知られていませんが、私の中でトップ3にはいるくらい大好きな丹下建築です。
田町に用事がある時はちょっと早めに行って一目見たりしています。
では一体どんな建物なのか早速見ていきましょう!

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1.丹下健三建築の隠れた名作

田町駅もしくは三田駅から5分ほどあるくと、緩やかな坂の上に今回紹介するクウェート大使館が見えてきます。
この建築は大阪の万国博覧会のお祭り広場と同じ年の1970年できた建物で、その後数多くの大使館建築を設計する丹下氏の最初の大使館建築でもあります。

まるで積み木が重なったような不思議な形をしていますが、先日トリップした「静岡新聞・静岡放送東京支社ビル」と同じく、中にあるエレベーター等が入った2本のシャフトが、積み木の様なボリュームをつないでいると考えるとわかりやすい建築です。

この時代の建築家はメタボリズムという概念のもと、それぞれの建築家ごとにに新陳代謝する建築を考えだしました。
クウェート大使館も実際に建築自体を新陳代謝させるつもりがあったかはさておき、この時代特有の新たな建築理論や建築の未来像を色濃く反映させ、その系譜が体現されています。

2.大使館という1つの立体都市

地上7階地下2階のこの建築は上層部は大使の公邸、下層部は大使館の事務室ですが、2本の幹にこれらの部屋が枝葉として繋がり1つの立体都市のようになっています。
枝葉の部分には木が植えられ空中庭園のようになっていたり、階段や道で繋がれていたり、中庭の様な場所があったりと様々です。
限られた土地且つ「大使館」という外部からは切り離された特殊なボリューム群はもはや1つの都市が出来上がっているといえます。
まさに大使館建築の真骨頂といえると思います。

静岡新聞・静岡放送東京支社ビルも幹とそこから分かれる枝葉をモチーフにした樹木のような建築でした。
その木々が集まることで森のような都市ができることも想定されていましたが、静岡新聞・静岡放送東京支社ビルの3年後に竣工したこの建築は、「1つの建築」で完結するよいうよりも都市のイメージに近い、もしくはこの建築だけで都市を創り出してしまおうという意識が強く感じられます。

ホールがあり、執務スペースがあり、来賓の為のスペースがあり、トイレなどの水周りがあり、庭があり、それらすべての機能が積み木のように組み合わさって1つの建物が出来上がっていることに注目です。

3.大きいが圧迫感はない建物

強烈なインパクトとカッコよさで、まさに1つの街ともいえるクウェート大使館ですが、この建物、実は7階建てなのです。
実際に見てみるとよく分るのですが、一般的な7階建てのビルのような圧迫感はありません。
巨大なボリュームではあるのですが、建物のボリュームが適度に分解されて空中にあいた空間に木々が配置されている為、そこまでの圧迫感は感じません。

同じ土地に道路ギリギリに建つガラス張りの7階建てのビルとの違いを想像してみると違いがよく分ると思いますが、この建築を見学する際はこのことも是非頭に入れておくと楽しめます。

■まとめ
・クウェート大使館は2本の幹と枝葉のボリュームでつくられた建築
・建物全体が1つの立体都市としてつくられた小さな異都市

いかがでしたでしょうか。
丹下氏の隠れた名作。三田に立ち寄った際は外観だけでも是非この東京の中に創られた小さな異都市にトリップしてみてください。


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■建築情報
名称:クウェート大使館
設計:丹下健三
所在地:東京都港区三田4-13-12
最寄り駅:田町駅、三田駅徒歩5分
竣工:1970年


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