建築学生・建築関係者が主人公の「超」面白い漫画8選

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この記事では建築好きの私が読んだ漫画の中から、建築に少しでも興味があるなら絶対読んでおきたい「超」おススメの漫画を紹介したいと思います。

第1弾となる今回は、建築学生や建築関連の人が主人公の漫画の中から特におススメの漫画をピックアップしたいと思います。

今まで意識していなかったけど建築という目線で見てみると面白い発見がある漫画もあるので是非チェックしてみてくださいね。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・建築系の大学・大学院を修了し、現在は建築の設計事務所で働いています

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1.君の名は。(3巻完結)


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夢で見た少年と少女が経験する恋と奇跡の物語。山深い田舎町に暮らす女子高校生・宮水三葉が夢で見た、東京に暮らす男子高校生・立花瀧。出会うことのない二人の出逢い。少女と少年の奇跡の物語が、いま動き出す。

最初におススメするのはいわずも知れた大ヒット映画「君の名は。」のコミカライズ作品です。
映画を見て知っている方も多いと思いますが、主人公の瀧くんは建築の世界を目指す高校生。映画ではチラッとしか触れられていませんが、瀧君と親友2人も建築系志望。3人でカフェに行くシーンではカフェの内装のデザインが気になってカフェに行ってるのですよね。
そうした目線で見ると建築好き・建築家の卵らしい振る舞いや言動が数々描かれていて、それらが物語の進行にも重要な役割となっていることに気づきます。

また、瀧君が通う高校は京都駅などでも有名な建築家 原広司が設計した広島市立基町高校がモデルになっていて、建築好きとしては思わずニヤリとしてしまいます。
新海誠氏も実家が建築事務所で、そこからアニメーションの世界に入った監督でもあります。 映画「君の名は。」に加えて漫画も合わせて読んでみると、ますます主人公の瀧君は新海誠監督なのだと思えてきて面白いです。

2.魔法のリノベ(4巻完結)

リノベーションとは、住宅において間取りの変更など大規模な改築工事のことをいう。 それを請け負うまるふく工務店は男ばかりの家族経営。 父である社長の判断で大手工務店に勤務していた小梅が入社してきた。 女性に甘く弱気な長男・玄之介とコンビを組むが――――!? 和室を広いLDKにリノベしたい夫と改築したくない妻、若夫婦に立ちはだかる壊せない壁とつぶせない庭……など様々な難問がふりかかる!!

「魔法のリノベ」住宅のリノベーション(改修)を扱った漫画なのですが、これがめちゃめちゃ面白い!!
物語は主人公の小梅ちゃんが営業として工務店に入ってきたところから始まります。
単に説明的な漫画ではなく物語として面白いですし、リノベーションする側、される側の施主サイドの両方がきちんと描かれていてワクワクします。

第1話で施主のおばあちゃんが、自分の思いを組み入れてリノベーションされた建築をみて「すごい…魔法みたい」と呟くシーンは建築をつくることの醍醐味を言い表していると思います。
そんな建築の魅力の本質を突くようなシーンが満載のおススメ漫画です。

3.サラリーマン金太郎(30巻完結・他シリーズ多数)

サラリーマンになるため、漁師をやめて上京してきた一人の男…その名を“矢島金太郎”という。亡き妻の忘れ形見・竜太を背負い、目指すは一流企業「ヤマト建設」。しかしこの男、元は暴走族「八州連合」のヘッドという型破りな経歴の持ち主。ヤマト建設会長・大和守之助が釣り船で漂流しているところを助けたのがきっかけで、中途仮採用されたのだが、一日中鉛筆削りの毎日をしいられていた。

次に紹介するサラリーマン金太郎は読めば仕事に対する情熱が燃え上がってくること間違いなしの建築漫画です。ドラマのイメージも強いのでついつい忘れがちですが、主人公の矢島金太郎は正にヤマト建設というゼネコンマン
最初は総務部から入って、その後現場監督や(番外編では)営業部、そして自分のプロジェクトチームをつくって都市計画を立案するなど、ゼネコンマンとして周りを巻き込みながら成長する金太郎がとにかく魅力的です。

物語の中盤で金太郎が東京湾の向こうにつくろうとする都市は、丹下健三氏の東京計画1960への夢を思い起こさせてくれるなどアツい展開に注目の漫画です。

4.ハチミツとクローバー(10巻完結)

6畳+台所3畳フロなしというアパートで貧乏ながら結構楽しい生活を送る美大生、森田、真山、竹本の3人。そんな彼らが、花本はぐみと出会い……!? 大ヒットシリーズ第1巻!!

ハチミツとクローバー、いわゆる「ハチクロ」は美大を舞台にした学生たちの恋愛を描く青春漫画です。
ある大学のメンバーの群像劇なのですが、この中で真山くんという男の子が実は建築専攻の建築学生。私も学生の時に建築学生がでてる、というだけで友達に借りて全巻読んだ思い出があります 笑

読んでみるとそれほど建築学生的なところにスポットが当たるわけではないのですが、物語として目の離せない展開が続き、人間模様やそれぞれの葛藤、まさに青春の1ページというような内容に読む手が止まりませんでした。
建築学生がでてくる王道青春漫画としてはイチオシの作品です。

5.テルマエ・ロマエ(6巻完結)

世界で最も風呂を愛しているのは、日本人とローマ人だ!!風呂を媒介にして日本と古代ローマを行き来する男・ルシウス!!彼の活躍が熱い!!……風呂だけに。

テルマエ・ロマエは古代ローマ時代の浴場設計技師が、タイムスリップした現代日本のお風呂にカルチャーショックを覚え、自分の浴場設計に生かす、というコメディ漫画です。
違った文化の風呂をみて、素直に驚き、感動して、自分の設計に反映するという姿勢に笑いながらも共感できます。
古代ローマの浴場や風俗事情もよくわかり、実はとても勉強になる良作です。

6.マホロミ 時空建築幻視譚(4巻完結)

土神(にわ)は建築科の大学生1年生。ある日同級生の卯(あきら)と共に解体中の洋館に出かける。
そこで見つけたドアノブに触れた途端、目の前に幻の扉が現れる。
その夜、再び洋館を訪ねた土神は謎の少女から、それが建物の持つ「記憶」であると告げられるーーー
廃屋の中に佇み、同じ幻を見た彼女と出会い、土神の日常がざわめき始める…!!

続いて紹介するマホロミ 時空建築幻視譚は、有名建築家を祖父に持つ建築学科の1年生が主人公の漫画です。
ふとしたきっかけで古い建物の一部に触れると「その建物の過去の記憶、思い残したこと」が読み取れるようになってしまった主人公の土神(にわ)くん。微かな手掛かりを元に、その建物が何を訴えようとしたのか、その謎を解いていくのが大まかなストーリーです。

SF的な要素もありますが、主人公や問題解決までの流れはとてもリアルで、現実と地続きで読めるのがとても面白いです。
作者の建築への愛情も全編を通して感じる上に4巻完結というのもグッドです!
感じとしては「夏目友人帳」にとても近い感じなので、夏目友人帳が好きな人は間違いなくハマるはず!
建築学生、近代建築好き、夏目友人帳が好きな人にはめちゃめちゃオススメの漫画です。

7.いえめぐり(1巻完結)

不動産屋を訪れた主人公。探している物件は、部屋数多め・静か・駅から徒歩30分以内。ごく普通の部屋を探しているはずが、紹介される物件はなぜだか奇妙なものばかり。一軒一軒めぐるたびに、前居住者の住居に対する奇天烈な発想に目を奪われ、思わず他の物件も見たくなる主人公、エスカレートしていく物件探し。果たして理想の物件に巡り合うこ とができるのか。数々の物件を内覧した主人公が出した決断はいかに!
2015年第19回文化庁メディア芸術祭マンガ部門で同人誌「エソラゴト」が新人賞受賞。2017年第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門で同人誌「であいがしら」が審査員推薦作品選出。奇才ネルノダイスキ完全描きおろし長編漫画。

最後に紹介するいえめぐりは建築家が主人公というわけではないですが、誰しも一度は経験するであろう「物件探し」にフォーカスした「物件巡り漫画」です。
読み始めは単なる物件内覧ものだと思っていたら、最後は全く違ったところに連れていかれるファンタスティックな漫画です。

漫画を読み進めながら一癖も二癖もある不思議な物件を巡っていくのですが、ここだけでも建築的想像力を掻き立てられる建築好きには堪らない漫画です。そしてそこから後半は全く違った読み口になっていく不思議な漫画。詳しくはネタバレになってしまうので書けませんが、是非ご自身の目で読み進めてほしい作品です。

この漫画は2021年に発売されたばかりの新しい漫画で、著者である「ネルノダイスキ」さんの初の単行本だそうですが、今後の新作も楽しみな注目の漫画&漫画家さんです。

8.一級建築士矩子の設計思考(1巻~)

【上京女子の、東京亀戸設計ライフ! ! 】
古川矩子(こがわかなこ)は20歳で青森から上京。
建築とお酒が大好きな彼女は
7年間、設計事務所に勤めた後に独立。
東京亀戸に“立呑み”併設の個人事務所を設立した。
お金は無いけど、理想とお酒はある!
心(じょっぱり)に、火をつけろ!
知られざる『一級建築士』の実務が描かれる、
唯一無二のプロフェッショナル物語! !
『一級建築士』『1級建築施工管理技士』
資格を実際に有する著者、魂の会心作! ! !

一級建築士矩子の設計思考は実際に一級建築士の資格を持つ著者が描く、唯一無二の建築漫画です。
一級建築士として独立し、東京亀戸に立吞み屋併設の設計事務所を構えた主人公矩子(かなこ)の日々の奮闘が、かなりマニアックな建築ネタを織り交ぜながら描かれていて、建築関係者や建築好きなら思わずニヤリとしてしまうネタが満載です。

建築士を主人公にした漫画はこの記事でも紹介した通りですが、実際に一級建築士の資格も持ち、実務経験もある著者によるディテールの解説や手書きの図面は見ていて楽しくなってしまいます。

建築知識をただ漫画にしているのではなく、いかに分かりやすく、漫画としてのストーリーや展開で読者を楽しませるかが考え抜かれていて、成人向け漫画で長きに渡ってトップを走り続けてきた鬼ノ仁さんならではの漫画となっています。

テーマは話ごとに建築のデザインだけでなく、法規や構造、施工や不動産に渡って幅広く扱っていて、建築好きであれば毎回ワクワクしながら読み進めつつ、建築の知識も吸収できる超おススメ漫画です。

一級建築士矩子の設計思考についてはこちらの記事でもレビューしていますので、興味のある方は是非併せてご覧ください。
詳細記事
・建築本「一級建築士矩子の設計思考」がスゴい!話題の本格建築漫画をレポート

おまけ:最強伝説 黒沢(11巻完結)

2002年6月。サッカーのW杯をテレビで観戦し、誰よりも大騒ぎしていた黒沢だが、その心の底で気づいていた。
他人が何をしようとも、自分自身の出来事による感動、喜びが、己の人生に欠けていることを…。
ただ黙々と働き、家庭もなく、友人もなく、目標もなく、ただ漫然と生きてきただけだと猛省する黒沢であったが…!?

最後に紹介する最強伝説黒沢は「カイジ」で有名な福本伸行先生の、超シュールなギャグ(?)漫画です。
建築士や建築学生が主人公ではないですが、主人公の黒沢が建築現場の作業員ということで、最後にこの記事にエントリーしました。
黒沢ではカイジでお馴染みの巧みな心理描写や人間模様がありありと描かれているのですが、こんなにもギャグとシリアスさが両立した漫画は知りません。ものすごくハマるか、完全にNGかどちらかでしょう。
ちなみに作者の福本先生は「一番思い入れがある作品は?」と聞かれて、代表作の「カイジ」ではなくこの黒沢を挙げています。
デザインや設計とは最も遠いところにいる黒沢ですが、人の心をざわつかせる何かを持っているのだと思います。

いかがでしたでしょうか。
今回紹介したのは建築の知識がなくても読める作品ばかりなので、気になった作品があれば是非読んでみてくださいね。


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