有名建築家が設計した東京都内の図書館8選【東京】

建築巡りまとめ

今回は私がこれまで訪れた建築の中から、有名建築家が設計した図書館建築をまとめました。
都内には様々な種類の図書館があり、図書館建築も要求される条件や時代、その地域や土地に応じていろいろな試みがされています。
また、図書館建築は商業建築と比べて時代を超えて残っていることも多いのも特徴です。 また、大建築家が手掛けた建築も多くあるので、週末は近所の図書館から一歩飛び出してこれらの建築を巡ってみてはいかがでしょうか。

①国際こども図書館(改修:安藤忠雄+日建設計)

【まとめ1704-4】国際こども図書館
国際こども図書館1906年に建てられた旧帝国図書館を、安藤忠雄氏による改修を経て国際子ども図書館としてリニューアルしたものです。
100年前に建設された時も日露戦争による影響から未完成の部分がありましたが、安藤氏はここにガラスの箱を貫入させることで新たな建築として生まれ変わらせました。

壮大な空間に光が溢れ、はるか昔の建築の壁面が地層の様に表れ新旧がぶつかり合う空間は思わず息を呑んでしまいます。

名称:旧帝国図書館(国際こども図書館)
設計:久留正道+真水英夫(改修:安藤忠雄+日建設計)
所在地:東京都台東区上野公園12-49
最寄り駅:上野駅徒歩10分
竣工:1906年(2002年改修)

②旧都立日比谷図書館(東京都/高橋武士)

【まとめ1704-4】日比谷図書館
日比谷公園内に建てられた都立日比谷図書館です。
2009年に改修工事が行われ、現在は千代田区立日比谷図書文化館として再オープンしています。 正三角形のプランと、日比谷公園の木々に開けた開口部が特徴的です。
六角形の柱や階段、手摺のデザインなどの造形も見事で、半世紀以上の時を超えた上品で落ち着いた空間が体感できます。

名称:日比谷図書館
設計:東京都/高橋武士
所在地:東京都千代田区日比谷公園1-4
最寄り駅:日比谷駅、内幸駅、霞ヶ関駅徒歩5分
竣工:1957年

③ルーテル学院大学 図書館(村野藤吾)

戦後の日本建築の巨匠、村野藤吾によるルーテル学院大学付属図書館です。
ルーテル学院大学の建物は図書館の他にも礼拝堂をはじめ数々の建物が村野氏による設計です。まとまった村野氏の建築群を見れるのは関東でもルーテル学院大学が一番ではないでしょうか。

【まとめ1704-4】ルーテル学院大学 図書館1
【まとめ1704-4】ルーテル学院大学 図書館2

夕暮れ時の陰翳がとれも美しかったのが印象的でした。この図書館雨の日も似合うなあと思いながら見学していました。

名称:ルーテル学院大学 図書館
設計:村野藤吾
所在地:東京都三鷹市大沢3-10-20
最寄り駅:武蔵境駅からバス5分
竣工:1969年

④慶応義塾大学図書館・新館(槇文彦)

【まとめ1704-4】慶応義塾大学図書館・新館
慶応義塾大学図書館・新館は先日紹介した東京体育館やデンマーク大使館を設計した槇文彦氏による慶応義塾大学図書館の新館です。
矩形の造形がセットバックしたり、入れ子の様に配置され、前面の広場と連続しながら引き込まれるような感覚を感じます。

デンマーク大使館と同じく薄い暖色系の色が周囲に調和しつつ個性を出している点も注目です。 同じ敷地内に建つ慶応義塾大学の大学院棟も槇氏による設計なので訪れる際は必見です。

名称:慶応義塾大学図書館・新館
設計:槇文彦
所在地:東京都港区三田2-5-45
最寄り駅:三田駅、田町駅徒歩5分
竣工:1981年

⑤杉並区立中央図書館(黒川紀章)

【まとめ1704-4】杉並区立中央図書館
杉並区立中央図書館は建築界の伝説的な建物でもある中銀カプセルタワービルの設計者でもある黒川紀章氏が設計を行った図書館です。
黒川氏の建築の中ではあまり有名ではないので知らない方も多いかもしれませんが、黒川建築の隠れた名作です。
シルバーのフレームで囲った広場のエントランスやガラスのカーテンウォールは埼玉県立美術館や新国立美術館などの後の黒川氏の公共建築にも繋がります。

また、現在のどこまで残っているかわかりませんが、オープン当初の照明コンサルタントは東京タワーの照明等を手掛けた石井幹子氏だったりします。
黒川紀章氏の建築はこちらの「中銀カプセルタワービルは新陳代謝する!?取り外し可能!?不思議な建築に突撃」でも取り上げているので気になる方はぜひ読んでみて下さい。

名称:杉並区立中央図書館
設計:黒川紀章
所在地:東京都杉並区荻窪3-40-23
最寄り駅:荻窪駅、阿佐ヶ谷駅徒歩20分
竣工:1982年

⑥日本点字図書館(鈴木エドワード)

【まとめ1704-4】日本点字図書館
日本点字図書館鎖が垂れ下がるファサードのインパクトが強烈な図書館です。
点字図書館ということで点字図書をはじめ映像ライブラリや録音図書となど様々なサービスを行っております。
設計は鈴木エドワード氏で、鎖は川の流れを表現しており知が流れ伝わることをイメージしているそうです。
最初はちょっと怖めな印象を受けましたが、風に揺られることも音が鳴ることもないのですが、鎖から目に見えない強烈な迫力を感じます。

名称:日本点字図書館
設計:鈴木エドワード
所在地:東京都新宿区高田馬場1-23-4
最寄り駅:高田馬場駅徒歩5分
竣工:1996年

⑦多摩美術大学付属図書館(伊東豊雄)

【まとめ1704-4】多摩美術大学付属図書館
多摩美術大学付属図書館は日本建築界の大スター伊東豊雄氏による大学キャンパス内の付属図書です。
近代建築がつくりだしたグリッドによる均質な図書館を乗り越えることが試みられており、森の中、または洞窟の中で本を読んでいるような感覚になれます。
ガラスによる建物の境界は極限まで小さくなるよう工夫されており、建物の中にいるのか外にいるのか分からなくなる不思議な感覚を味わえます。
伊東豊雄氏の建築はこちらの「ミキモト銀座には柱も壁も窓もないけど、次代を切り開く建築だった」でも取り上げているので気になる方はぜひ読んでみて下さい。

名称:多摩美術大学付属図書館
設計:伊東豊雄
所在地:東京都八王子市鑓水2-1723
最寄り駅:橋本駅北口からバス8分
竣工:2007年

⑧武蔵野プレイス(川原田康子+比嘉武彦/kw+hgアーキテクツ)


武蔵野プレイスは武蔵境駅前に建てられた図書館を含めた青少年・生涯学習・市民活動支援の複合文化施設です。
建物の内部もアールがかかった滑らかな曲線で構成されていて、包み込まれるような空間が縦横に繋がっています。
機能ごとに区切られた部屋が廊下で繋がる旧来の施設と異なり、「ルーム」と呼ばれる各スペースが繋がり交り合うことが意図されています。

名称:武蔵野プレイス
設計:川原田康子+比嘉武彦/kw+hgアーキテクツ
所在地:武蔵野市境南町2-3-18
最寄り駅:武蔵境駅徒歩1分
竣工:2011年

いかがだったでしょうか。
図書館建築は実際にその建築を体感して心行くまで楽しめる建築でもあります。
気になった建築があれば是非訪れてみて、図書館建築の世界にトリップしてみてください。


↑今回は都内の図書館でしたが、世界の図書館建築を見るならこちらの書籍がおススメです。カラー写真をふんだんに使った世界の図書館が楽しめます。

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