東京都内の素敵な純喫茶24選!建築好きがおススメの喫茶店をレポート

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13.ラドリオ(神保町)

ラドリオは、古書店の街としても知られ、今も古き良き喫茶店が今も多数残る神保町にある喫茶店です。
ラドリオとはスペイン語でレンガという意味で、その名の通り木造の建物に煉瓦を積んだ内外装が特徴です。
店内では、創業時から歴史を積み重ねて鈍く光る柱やカウンターなどの木材、床や腰壁まで続くレンガの内装煌々と光るランプなど、どこをみてもワクワクします。
また、今や喫茶店の代名詞ともいえるウインナーコーヒーですが、ウインナーコーヒーはここラドリオが発祥とのこと。
ラドリオのクリームは想像以上に甘い味わいで、午後の贅沢なひと時を過ごすのにピッタリの味わいです。

詳細記事
・神保町「ラドリオ」で老舗喫茶の建築と味を堪能

所在地:東京都千代田区神田神保町1-3
アクセス:神保町駅より徒歩約3分
創業:1949年
営業時間:
 月曜日~金曜日 11:30~22:30
 土曜日、日曜日 12:00~19:00
定休日:祝日

14.ローヤル(有楽町)

喫茶ローヤル

有楽町の交通会館の地下街に入るローヤルも、交通会館ができた1965年当初から入る老舗の喫茶店。
交通会館はオリンピックの翌年に完成し、当時流行しつつあった屋上の回転レストラン(2020年に回転は停止)を取り入れたことでも有名な建物ですが、地下街には竣工当時から続く店舗が数多く残されています。

喫茶ローヤル

まさにROYALの名の通り、王室の内装を思わせる煌びやかなインテリアは圧巻で、まるで博物館のようなしつらえの家具や調度品がとっても魅力的な空間をつくっています。
内装は格式高さを感じつつ、お城のようにくり抜かれた大理石の腰壁など、どこか遊び心のようなものを感じるのも面白いところ。
奥のスペースにはステンドグラス風の照明壁が設置されていたりと、地下空間であることを忘れさせてくれる楽しいしかけがいっぱいあります。

喫茶ローヤルのパスタ

ランチメニューはパスタ、カレー、ご飯ものなど種類がかなり充実しているですが、基本的にはサラダ・ドリンクとセットで850円というリーズナブルな値段も嬉しいところ。
新メニューというこちらのフーフードパスタは、もちもちとした昔ながらのソフトな麺で、老舗店ならではの懐かしくも優しいお味でした。
詳細記事
・ローヤルがスゴい!有楽町駅前に残る至高の純喫茶をレポート【東京有楽町】

設計(建築全体):三菱地所設計+芦原義信
所在地:東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館 地下1階
アクセス:有楽町駅より徒歩約1分
竣工(創業):1965年
営業時間:
 平日 8:00~19:30
 土日 11:00~18:30
座席数:120席
公式HP:https://www.kotsukaikan.co.jp/food_shopping/food_tea/85/

15.ストーン(有楽町)

stone(ストーン)は有楽町駅前に建つ有楽町ビルヂングの1階に入る喫茶店です。
ストーンは、その名の通り石材を全面的に使った内装が特徴の喫茶店。石というと一般的には固くて冷たいイメージがありますが、ストーンではあえて曲線を多用したデザインとすることで、石の持っている硬さなどのイメージを感じさせない優雅でやさしい内装となっているのが注目ポイントです。
壁に使われている御影石は、荒々しさと力強さを演出しながら、洞窟の中にいるような安心感も感じます。
モノトーンに纏められた内装によって、古さを全く感じさせず、むしろ石による重厚さと、時代に左右されない普遍性を感じる喫茶店です。

詳細記事
・有楽町「ストーン有楽町ビル店」石に囲まれた素敵な老舗喫茶をレポート

設計:榎本純子/パシフィックハウス
所在地:東京都千代田区有楽町1-10-1 有楽町ビルヂング 1F
アクセス:有楽町駅より徒歩約1分
竣工:1966年
営業時間:
 月曜 8:00~19:00
 火曜~金曜 8:00~20:00
 土曜 11:30~18:00
 日曜・祝日 11:00~18:00
備考:2023年閉店(移転)

16.はまの屋パーラー(有楽町)

はまの屋パーラー 有楽町店

はまの屋パーラーは、有楽町駅前いぶし銀のような光を放つ新有楽町ビルの地下1階に入る喫茶店です。
実は、はまの屋パーラーは、店主の高齢化などの理由で2011年に一度閉店しているのですが、閉店を惜しむファンや関係者の努力あってその味と空間を引継ぐ形で2012年に再オープンとなりました。
店舗の雰囲気も、はまの屋パーラー創業時の雰囲気を受継ぐことが意識されていて、昭和の喫茶店の雰囲気溢れる素敵な装いとなっています。
昔懐かしのコインのおみくじや壁掛けの時計など、昔は決して珍しくなかったけれど、最近はほどんど見なくなったアイテムがさり気なく散りばめられている素敵喫茶です。

はまの屋パーラー 有楽町店のサンドイッチ

詳細記事
・有楽町「はまの屋パーラー」受け継がれる老舗喫茶をレポート

設計(建物):三菱地所
所在地:東京都千代田区有楽町1-12-1 新有楽町ビル B1F
アクセス:有楽町駅より徒歩約2分
創業:1966年(2012年再オープン)
竣工(建物):1967年
営業時間:
 月曜~土曜 10:00~18:00
 日曜 10:00~17:00
定休日:祝日、年末年始
公式HP:http://hamanoya-yurakucho.com/
備考:2023年建物解体予定

17.パーラーキムラヤ(新橋)

パーラーキムラヤは新橋駅東口のランドマークともいえる新橋駅前ビルの地下街に店を構える純喫茶です。
幾何学図形を組み合わせた内装は、60年代らしいレトロフューチャー感あふれるデザイン。
テーブルの一つとっても、一見シンプルな白のテーブルに見えますが、隅が直線で切り取られていたりと、よく見ると店内のいろいろなアイテムがよくデザインされた素敵空間が広がっています。
また、壁面のパネルにはミラーが仕込まれていて、さりげなく地下の閉鎖感を緩和しているのも中も好ポイントです。
装飾はとてもシンプルでスマートなのですが、今のデザインにはない独特の色使いやセンスを感じる素敵喫茶です。

詳細記事
・新橋「パーラーキムラヤ」新橋駅前地下の老舗喫茶店をレポート

設計(建築全体):佐藤武夫
所在地:東京都港区新橋2-20-15
アクセス:新橋駅より徒歩1分
創業:1967年
営業時間:7:30~22:00
定休日:日曜、祝日

18.フジ(新橋)

coffee fuji

60年代後半~70年代前半に建てられた駅前ビルの地下街に入る喫茶店としてもう1つ見逃せないのが、新橋駅前のニュー新橋ビルの地下1階に入るフジです。

レトロなエスカレータを降りた地下街を進んだ先に見えてくるのは、メタリックなデザインが特徴の店舗エントランス。
映画ブレードランナーに出てきそうな、古さと新しさが融合したレトロフューチャー感溢れるデザインは、テンションが上がること間違いなしです。

近未来的なエントランスから店内に1歩入ると、壁一面にあしらわれた富士山のパネルが目に飛び込んできます。

coffee fuji
coffee fuji

銭湯のような和風の壁面に宇宙船のような近未来的というギャップが何とも面白い喫茶店です。
フジはとにかく店内の雰囲気はとてもよく、新橋駅前という都心でありながら、時間の流れもゆっくり流れるような不思議な空間をたっぷりと堪能できます。
詳細記事
・喫茶フジが面白い!新橋の地下にある純喫茶をレポート【東京新橋】

所在地:東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル 地下1階
アクセス:新橋駅より徒歩約1分
竣工:1971年
営業時間:
 平日 9:00~22:00
 土曜 9:00~18:00
座席数:80席

19.cafe DALI(品川)

cafe DALIの外観

品川駅の東口を出てすぐのところにあるcafe DALIは、レトロ喫茶好きでも知る人ぞ知る隠れた名店です。
ワインレッドのソファーに白いシーツ、所々にあしらわれた木調の優しいインテリアなど、昭和の香りを随所に感じる店内ですが、そんな空間には店名の元になったスペイン出身の画家サルバトール・ダリの絵がいくつも飾られているのが大きな特徴。

cafe DALI

メニューは今回紹介する喫茶店の中でも一番と言っていいほど充実していて、トーストやスパゲッティから、ハヤシライスや雑炊といったフードメニュー、あんみつやケーキセットといったスイーツまでかなり幅広くあります。
テーブル席には数台、ゲームの筐体を使ったテーブル席が残されていて、運よく座れたらラッキー。
私が訪れた時には先客が何名かいたのですが、一般のお客さんは筐体席を避けて座る人も多いみたいでしたので、レトロ喫茶好きの人にはかなりうれしい穴場の喫茶店なのではないでしょうか。

cafe DALI

詳細記事
・cafe DALIがスゴい!品川駅すぐの素敵過ぎる喫茶点をレポート

所在地:東京都港区港南2-6-10 三矢ビル 地下1階
アクセス:品川駅より徒歩約1分
営業時間:
 平日7:00~22:00
 土曜11:00~19:00
定休日:日曜、祝日、年末年始
座席数:60席

20.珈琲ルアン(大森)

珈琲ルアン

珈琲ルアンは、京浜東北線の大森駅から歩いてすぐの所にある喫茶店です。
大森・蒲田エリアは戦前は松竹蒲田撮影所があったり、文豪や著名人の住まいがあったりしたエリアでもあり、最盛期は沢山の純喫茶がありましたが、今も当時のまま残る純喫茶はここルアンくらいになっています。
店内に入ると、陰影に富んだ照明と濃い木彫の内装が印象的な空間が広がります。ルアンのインテリアは、まさに調度品という言葉がピッタリです。
メニューも薔薇型の生クリームが入ったカップに熱々のミルクティーを注いでくれるベルサイユのばらや、色々な種類のケーキセットの他、お得なモーニングセットなど魅力的なメニューが満載のお店です。

珈琲ルアンのモーニング

詳細記事
・大森「珈琲ルアン」素敵な内装の老舗喫茶で優雅な時間を満喫

所在地:東京都大田区大森北1-36-2
アクセス:大森駅より徒歩約4分
竣工:1971年
創業:1971年
営業時間:
 平日・土曜 7:00~19:00
 日曜・祝日 7:30~18:00
定休日:木曜

21.トゥジュール デビュデ(五反田)

カフェ トゥジユール デビュテ

五反田駅の線路敷の目と鼻の先にあるトゥジュール デビュテは、まさに大人の隠れ家といった言葉がピッタリの喫茶店。
これまで紹介した地下階にある純喫茶は、地下を地下と思わせないような照明やステンドグラスが特徴的でしたが、こちらの喫茶店はバーのような抑えたライティングがとってもいい雰囲気をだしています。

カフェ トゥジユール デビュテ

メニューはドリンクの他はサンドイッチなどの軽食とケーキやプリンといったシンプルなラインナップ。
私が頂いたレアチーズケーキは、やわらかい口当たりに加えて酸味と甘味のバランスが絶妙な一品でとっても美味しかったです。
こちらも駅近ながら、外界とは隔絶された非日常的な空間をたっぷりと味わえるオススメの純喫茶です。

カフェ トゥジユール デビュテ

所在地:東京都品川区東五反田5-27-12 扇寿ビル 地下1階
アクセス:五反田駅より徒歩約1分
創業:1986年
営業時間:
 平日 12:00~22:00
 土曜・日曜・祝日12:00~18:00
座席数:20席

22.名曲喫茶ライオン(渋谷)

名曲喫茶ライオン

渋谷の純喫茶といえば外すわけにはいかないのが、道玄坂の路地裏に建つ名店喫茶ライオンです。
創業1926年と今回紹介する中でも一際歴史の古い喫茶店は、初代店主であった山寺氏自らがデザインしたもの。初代の店舗は空襲で焼失してしまいましたが、戦後の1950年に初代の建物を再現して建てられた建物が今も尚残っています。

名曲喫茶ライオン

名曲喫茶の名の通り、店内には吹抜けに設置された2階分はあろう巨大なスピーカーが正面に置かれていて、コンサートホールのような店内で迫力のクラシックを聴きながら優雅な一時を過ごせます。
音楽を愉しむ為に店内は写真撮影はもちろん、私語も禁止されているので訪れる際にはちょっと注意が必要です。

私は友人と3人で訪れたのですが、紙とペンを使って筆談しながらおしゃべりをしたり、店内にかかる曲を紙に書いてリクエストして流してもらったりと非日常ながら濃密な時間を過ごせました。

設計:山寺弥之助
所在地:東京都渋谷区道玄坂2-19-13
アクセス:渋谷駅より徒歩約6分、神泉駅より徒歩約5分
竣工:1950年(再建)
創業:1926年
営業時間:11:00~22:30
座席数:70席
公式HP:http://lion.main.jp/

23.くぐつ草(吉祥寺)

くぐつ草

COFFEE HALL くぐつ草(くぐつそう)は吉祥寺駅から歩いて約5分ほどの商店街に建つ喫茶店です。
店内はドーム状の空間が全体を包み込んでいて、一歩足を踏み入れると吉祥寺の街から一気にこの喫茶店の世界観に引き込まれます。
シンプルな空間ではありますが、凸凹とした壁面が複雑な陰影をつくり出していて、その陰影が空間に独特の深みを与えている素敵な内装の喫茶店です。
手彫の壁や椅子からメニューにいたるまで、店内のすべてのアイテムがこだわり抜いた至高の喫茶店となっているのも注目ポイントです。

くぐつ草

詳細記事
・吉祥寺「くぐつ草」若き建築家が手掛けた洞窟のような喫茶店を探訪

設計:鯨井勇/藍設計室
所在地:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-7-7 島田ビル B1F
アクセス:吉祥寺駅より徒歩約5分
竣工:1979年
公式HP:https://www.kugutsusou.info/

24.不純喫茶ドーブ(中野)

不純喫茶ドープ

最後に紹介する不純喫茶ドーブは「純」喫茶ならぬ「不純」喫茶をコンセプトにした喫茶店です。
元々この場所にはcoffeeじゅんじゅんという純喫茶がありましたが、その内装を受け継ぎながら、アルコールの入ったちょっとオトナのメニューや、夜になるとバーになる新しい要素が加わったのがこちらの店舗。
ドープは「不純物」といった意味もありますが、ヒップホップ用語で(いい意味で)ヤバいという意味もあります。単に正統でピュアなだけでない、ちょっと刺激的でイカした新たな喫茶店が不純喫茶ドープなのです。

不純喫茶ドープ

元々純喫茶という名称は、酒類も提供していた戦前の「カフェー」と区別することから生まれましたが、「不純」喫茶では、純喫茶のメニューにアルコールをプラスしたメニューがいくつも用意されています。
例えばこちらの不純なチョコレートパフェは、グラスに入ったウイスキーをかけて食べるオトナのメニュー。
下に入るコーヒーゼリーとウイスキー、バニラアイスとが絶妙にマッチする今までにない新鮮なメニューとなっています。

不純喫茶ドープのクリームソーダ

もちろん鮮やかな色のソーダ上に巨大なアイスとさくらんぼが乗る昔ながらのクリームソーダナポリタンといった定番メニューもしっかり楽しめるので、アルコールが苦手な人も安心して訪れることができます。
ちょっと変わった純喫茶を体験してみたい人は、是非一度訪れてみてほしいおススメの喫茶店です。
詳細記事
・「不純」喫茶が面白い!不純喫茶ドープの素敵過ぎるメニューと空間をレポート【東京中野】

所在地:東京都中野区新井1-9-3 グレースヒルTMY 2階
アクセス:中野駅より徒歩約5分
竣工:2020年(改修)
※建物は1998年竣工
営業時間:12:00~23:00
備考:支払いは電子マネー・カードのみ
公式HP:
 FB:https://www.facebook.com/kissadope/
 Twitter:https://twitter.com/kissadope
 Instagram:https://www.instagram.com/kissadope/


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