今日は東京中野にある不純喫茶ドープを訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。
不純喫茶ドープは「不純」というちょっとアヤシゲなワードや、古き良きレトロな内装、思わずSNSに投稿したくなる魅力的なメニューなどから俄に注目を集める喫茶店。いったいどんな喫茶店だったのか、早速紹介していきたいと思います。
【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走
【この記事で分かること】
・不純喫茶ドープを実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・不純喫茶ドープの基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・不純喫茶ドープの建築的な見どころや注目ポイント
1.中野ブロードウェイの裏に建つ話題のカフェに注目
今回訪れたのは中野駅から歩いて5分ほどのところに2020年7月にできた不純喫茶ドープです。
中野といえば、中野ブロードウェイをはじめサブカルチャーの街としても知られていますが、今回訪れたドープはその中野ブロードウェイの北側に通る早稲田通りのスグ向かいに建っています。
「純喫茶」といえば、以前このブログでも紹介したような四谷の珈琲ロンや、谷中のカヤバ珈琲など昭和の雰囲気と珈琲の香りを感じるレトロなイメージがありますが、ここドープは「不純」喫茶というのが何とも面白い店舗です。
今でこそカフェ=喫茶店ですが、戦前は「カフェー」はアルコールを提供し、ホステスさんによるサービスを伴う、今でいうスナックのような場所でもありました。
そんなカフェーと区別するように、純粋に珈琲を提供する「純喫茶」が昭和中期〜後期に流行したのが純喫茶でした。
関連記事
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元々この場所にはcoffeeじゅんじゅんという純喫茶がありましたが、その内装を受け継ぎながら、アルコールの入ったちょっとオトナのメニューや夜になるとバーになる新しい要素が加わったのが不純喫茶ドープなのです。
ちなみにドープは「不純物」といった意味もありますが、ヒップホップ用語で(いい意味で)ヤバいという意味もあります。
単に正統でピュアなだけでない、ちょっと刺激的でイカした新たな喫茶店が不純喫茶ドープなのです。
2.昭和レトロな雰囲気にプラスされたドープな要素に注目
中野ブロードウェイの北口から早稲田通りを渡ると、青い屋根で覆われたレトロな入口がお出向えしてくれます。
ここから階段を登った2階に店舗があるのですが、階段の足元には昔ながらの食品サンプルがあります。
ちょっとドキドキしながら階段を登った先が店舗の入口。
さくらんぼをモチーフにしたポップなデザインと、純喫茶時代のレトロな雰囲気のギャップがとっても素敵です。
店内にはいると、お支払いが現金不可であることの確認とアルコール消毒があり、無事入店。
ドープでは支払いはpaypayやSuicaなどの電子マネーかクレジットカードのみしか対応していないので注意が必要です。
店内は以前あった純喫茶時代の内装をほぼそのまま活用しているそうで、レンガの内装やテーブル、カウンター内の家具など年季の入ったレトロな雰囲気が空間全体に漂っています。
こうした内装は昭和の時代を知る上の世代の人にはノスタルジックに、今の若い世代には逆に新鮮で新しいデザインに映ることが意図されているそう。
店内のBGMもヒップホップがメインにかけられていて、ループするメロディが不思議な時間感覚をより一層際立ててくれます。
私が訪れたのは、土曜日の12:00の開店直後でしたが、既に中には3組ほどのお客様が。
4組目ということで窓際のテーブル席に案内してもらえましたが、週末はけっこう混雑するようです。
ちなみにお客さんは10代から20代の女性2人組が多く、その次にカップルや家族での来客と行った感じでした。
店内はレトロな雰囲気を存分に感じさせつつ、妖しく光るさくらんぼのネオンがプラスされていたりして、まさにドープなデザインが随所に見られました。
3.カラフルなクリームソーダ&不純なチョコレートパフェを堪能
ドープの看板メニューは、まずは何と言ってもこちらのクリームソーダ(640円)。
鮮やかな色のソーダと、上に乗る巨大なアイスとさくらんぼが古き良きレトロな喫茶店らしくて最高です。
青色のソーダの他に、グリーンのメロンや黄色のはちみつレモン、ピンクのイチゴなどどれも思わずTwitterやインスタにアップしたくなる素敵な見た目となっています。
ドリンクメニューはかなり充実していて、サーバから窒素ガスを合わせてからだすことでビールのような見た目のニトロコーヒーの他、アルコールをプラスしたメニューも多数用意されています。
今回は、クリームソーダの他に一押しメニューであるパフェも注文。
その名も不純なチョコレートパフェ(880円)
こちらはグラスに入ったウイスキーをかけて食べるオトナなメニュー。
下に入るコーヒーゼリーとウイスキーとバニラアイスとが絶妙にマッチする今までにない新鮮な味でした。
注ぎ終わったウイスキーのグラスに、さくらんぼのネオンの光が反射してちょっと妖しい雰囲気。
ウイスキーはきちんとと割られているようで、強いアルコールが苦手な人でも十分楽しめる印象でした。
ちなみに、アルコール入りなので若い人が注文した際にはきちんと年齢確認もしていて、不純というオトナな見せながら、そういうところはかなりチキンとしているのにも好感が持てます。
アルコールが苦手という人は普通のチョコレートパフェ(830円)もあるので、こちらを楽しむのもオススメです。
甘いパフェにはコーヒーがとってもよく合います。
訪れる前はちょっと妖しい珍スポットのようなイメージもありましたが、実際に訪れてみると昭和の魅力と新しい時代の刺激の両方の魅力に溢れる素敵な喫茶店でした。
不純喫茶ドープは1号店である中野店の他、上野店、原宿店の他、2021年には神田店もオープンしていますので、気になったことは是非訪れてみて下さいね。
不純喫茶ドープ
所在地:東京都中野区新井1-9-3 グレースヒルTMY 2F
アクセス:中野駅より徒歩約5分
竣工:2020年(改修)
※建物は1998年
営業時間:12:00~23:00
備考:支払いは電子マネー・カードのみ
公式HP:
FB:https://www.facebook.com/kissadope/
Twitter:https://twitter.com/kissadope
Instagram:https://www.instagram.com/kissadope/
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