池上「池上梅園」傾斜地につくられた立体的な梅園をレポート

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今回は東京池上にある池上梅園を訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。
都内有数の規模を誇る梅園でありながら、普通の梅園とはちょっと違った特色を持つ池上梅園。いったいどんな庭園だったのか、早速紹介してきたいと思います。

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1.超リーズナブル!都内有数の梅園に注目!

池上梅園は池上本門寺の山を越えた反対側の麓に建つ梅園です。

池上梅園

梅園と言えば平たんな地形をイメージしがちですが、この池上梅園は丘陵斜面を利用した立体的な梅園が最大の特徴。

この梅園があった敷地は元々は個人の邸宅が建つ私有地でしたが、土地の所有者である小倉氏の没後、庭園として残すことを条件に東京都に譲渡されました。
その後、1978年に大田区の管理へと移行して、区の花である梅を中心とした植林が行われて現在の梅園となりました。

池上梅園
池上梅園

園内には約30種類ほど、合計約370本もの梅の他、立体的に鑑賞できる樹木や、麓には茶室や水琴窟、庭園などもあり、小さい敷地ながら見どころが満載です。

池上梅園

早速入口の案内所でチケットを購入しますが、入園料は何と100円という超お手頃価格。
16歳未満は20円、65歳以上は無料というお得ぶりです。
チケットとパンフレットをゲットしたら早速中に入ります。

■施設情報
所在地:東京都大田区池上2-2-13
アクセス:池上駅より徒歩約15分
開園時間:9:00~16:30
入園料:大人100円、小人20円
休園日:2月・3月を除く月曜日、年末年始

2.立体梅園!?傾斜地を利用した巨大な梅園は見応え抜群

池上梅園

梅園内に足を踏み入れると、傾斜地につくられた立体的な梅園が目に飛び込んできます。
約10000㎡近い敷地には約370本の梅と500本のツツジをはじめ、数々の草木が植えられていて、間近で見ると想像以上の迫力です。

池上梅園

園内にはデッキ上の遊歩道が整備されていて、木々の間を分け入るように巡りながら様々な高さや角度から梅園を堪能できます。

池上梅園
池上梅園

頂上まで登ると池上の街を一望することができます。
天気によっては綺麗な富士山が見えることもあるという展望台は、もはやちょっとしたアトラクション。
段々状の地形に紅白の花がきれいに広がる風景はとても新鮮です。

池上梅園
池上梅園

私が訪れたのは3月の中旬でしたのでちょっと咲き終わりの感もありましたが、それでもかなりの数の花々を堪能できました。
梅の見どころは年にもよりますが、2月上旬から3月上旬が一番の見どころ。
園内には梅の他にもツツジを中心に様々な草木が植えられているので、梅のシーズン以外も楽しむことができます。

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3.日本庭園と3つの茶室にも注目!

池上梅園

梅園の南側は、立体的な兵陵ゾーンと対比するような平場の地形となっていて、日本庭園と3つの茶室が建つゾーンが広がっています。

池上梅園
池上梅園の庭園

こちらは兵陵ゾーンと比べると人も少なめで落ち着いた雰囲気です。
立体的な梅園で高低差を楽しんだ後ということもあり、水平に広がる日本庭園の凛とした静けさがより際立ちます。
図らずとも水平垂直、静と動のコントラストが感じられる2つのゾーンになっているのは、偶然とはいえなかなか面白いです。

池上梅園の建築

建築好きとして見逃せないのが、梅園の麓に移築された清月庵です。
元々は数寄屋建築を得意とする建築家として知られる川尻善治氏が設計した離れ家でしたが、マンション建設に際する取り壊し・保存運動を経てこの地に移築・再建されました。

池上梅園

現在は茶室として公開されていて、予約をすれば比較的低価格で利用することもできます。

池上梅園でこの他にも、3つ目の茶室である聴雨庵もあり、梅園だけでなく和室・庭園巡りも楽しめるとってもお得な庭園となっています。

いかがでしたでしょうか。
普段はガラスやコンクリートといった現代的な素材の建物を多く見ていますが、たまにはこういった自然の要素に触れるのもいいなと、改めて思わせてくれる池上梅園巡りでした。
皆さんも是非機会があれば立ち寄ってみて下さいね!

ちなみに池上周辺の建築巡りについては以下の記事で詳細にレポートしていますので、池上梅園を訪れる際には是非合わせて見てみて下さい。
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設計:川尻善治(清月庵)
所在地:東京都大田区池上2-2-13
アクセス:池上駅より徒歩約15分
竣工:大正時代(清月庵)
開園時間:9:00~16:30
入園料:大人100円、小人20円
休園日:2月・3月を除く月曜日、年末年始
大田区HP:https://www.city.ota.tokyo.jp/shisetsu/park/ikegamibaien.html


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