池上で建築巡り!建築好きがおススメする名建築10選

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こんにちは。建築好きのやま菜です。
今日は東京都大田区の池上周辺で建築巡りをしてきましたので、そこで出会った名建築について紹介したいと思います。
池上と言えば700年以上の歴史を持つ池上本門寺が有名ですが、実は2021年の池上駅の大リニューアルをはじめ、様々に変化しつつある注目まちづくりスポットでもあるのです。
今日はそんな池上の注目の建築について紹介していきたいと思いますので、建築巡り・街歩きの参考にしていただければと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・池上エリアでの建築巡りを写真と文字でレポート
・池上エリアの著名な建築家がデザインした建築や歴史のある近代建築をまとめ
・池上エリアの建築の見どころや注目ポイントを解説

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1.池上駅・エトモ池上

まず初めに紹介するのは2020年から2021年にかけて大規模なリニューアルが行われた池上駅です。
旧来の池上線の駅舎やホームは簡易なつくりのものが多かったのですが、近年戸越銀座駅や旗の台駅などで木をふんだんに使ったリニュアルプロジェクトが進行しています。

池上駅ではそれらの駅に続く3弾として駅ビルを含めた大規模なリミューアルが進行中で、改札内の踏切を廃止して新たな動線を整備したり、商業施設だけでなく図書館や保育所の機能を併設した駅ビルが一体的に計画されています。

ホームに降りると木材をふんだんに使った内装やベンチによって優しく温かい空間が広がります。
初めて訪れたときは少し過剰にも思えましたが、池上本門寺へ繋がる玄関口してデザインされた駅は一見の価値ありです。
また、照明も効果的に使われていて、光によって人を導いたり、夕暮れ時は行燈のように街を照らすなど、行きと帰りでは違った表情を見せてくれることにも注目です。
詳細記事
・エトモ池上が面白い!生まれ変わった池上駅&駅ビルをレポート【東京池上】

デザイン監修:E.A.S.T. 建築都市計画事務所
設計:東急電鉄+東急設計コンサルタント
所在地:東京都大田区池上6-3-10
アクセス:池上駅直通
竣工:2021年
公式HP:https://tokyu-etomo.jp/ikegami/

2.SANDO BY WEMON PROJECTS

池上駅を降りて池上本門寺に向かう本門寺通りの入り口に建つのはSANDO BY WEMON PROJECTSです。
SANDO BY WEMON PROJECTSは2019年から始まった大田区と東京急行電鉄による街づくりプロジェクト「池上エリアリノベーションプロジェクト」の拠点として建てられたスペースでカフェの他物販やイベントスペースにもなる多目的スペースとして注目されています。
街の一部が建物の中に入ってきたり、建物が街の一部となるようにデザインされていて、ハード・ソフト両面で今後の池上の街づくりの中心となりそうな場所です。
池上での建築巡りの際は、散策の計画を練る拠点としたり、散策帰りの休憩に立ち寄ってみるのもおススメです。

改修設計:敷浪一哉/L PACK.
所在地:東京都大田区池上4-31-16
アクセス:池上駅より徒歩約2分
竣工:2020年改修
公式HP:https://www.newsando.com/
備考:残念ながら2022年の1月に閉店してしまいました

3.in the LIBRARY

in the LIBRARY

in the LIBRARYは、池上に建つ古いマンションの1角にはいるブックカフェです。
通りに面した大開口で街とダイレクトに繋がったカフェ空間は、街の中のリビングのような場所となっているのが印象的です。 
限られたスペースの店内で、蔵書数も決して多くはないのですが、棚に並べられた本は貸し出し・持ち込みも歓迎というスタイルとなっていて、自分の家の延長のような親しみやすいライブラリーカフェとなっています。

in the LIBRARY

設計:コムレール一級建築士事務所
所在地:東京都大田区池上3-32-20
アクセス:池上駅より徒歩約4分
竣工:2024年(改修)
営業時間:10:00~19:00
定休日:火曜、水曜

4.萬屋酒店

池上本門寺に向かう参道を進んだ先に見えてくる萬屋酒店は、明治初期の1875年に建てられた建物です。
元々は参道の茶屋として参拝客をもてなしていたそうで、現在は自動販売機が主張をしてきますが江戸時代の面影を随所に見て取れる建築遺産です。
本門寺の入口のほんの手前にあるので、本門寺に気をとられて一見して見逃してしてしまいそうになりますが、実は都内に残る数少ない同時代の町屋建築です。

設計:加藤甚五郎
所在地:東京都大田区池上4-23-6
アクセス:池上駅より徒歩約6分
竣工:1875年
備考:国登録有形文化財

5.池上会館

池上会館は、池上本門寺の麓に建つ集会室や会議室、区民ホールなどの複合施設です。
本門寺の20mの高低差を活かして地上部分や本門寺などいろいろなレベルからアプローチできるように計画されているのが特徴です。
屋上庭園からは眼下に池上エリアを一望することもできるほか、周囲の環境に丁寧に建物が開かれていて、人の動きだけでなく光や風といった自然環境も存分に楽しむことが出来ます。

設計:松田平田設計
所在地:東京都大田区池上1-32-8
アクセス:池上駅より徒歩約9分
竣工:1996年

6.池上本門寺

続いて紹介する池上本門寺は700年以上の歴史をもつ日蓮宗の大本山です。
第2次世界大戦も終わりに近づく1945年4月の京浜地区空襲で伽藍の殆どを焼失するという悲劇に見舞われますが、戦後の復興と共に徐々に再建され、現在の姿となっています。
池上本門寺は江戸時代に建てられた歴史的建造物や有名建築家が設計した建物まで1つの敷地で幅広く見ることが出来るまさに建築パワースポットとなっています。

五重塔

まず初めに注目したいのは敷地右手に建つ五重塔です。この五重塔は1608年に建立され、池上本門寺でひと際美しく聳え建ちます。
元々は現在の鐘楼堂と対の位置に建てられていましたが、1614年の大地震で傾むいたために1701年に徳川5代将軍綱吉公の命で現在地へ移築・修復されたものです。
その高さは31.8mにも及び、国の重要文化財にも指定されています。

経蔵

敷地をまっすぐ進むと見えてくる経蔵は最初の経蔵の建設年は不明ですが、一度1710年に焼失後、1717年に再建されたものです。

戦後に建てられた建築家による作品として見逃せないのが1978年に建てられた大客殿と1979年に建てられた御廟所です。
建物の設計を手掛けたのは日本建築の大家である今里隆氏。今里隆氏は後に両国国技館の設計も行った建築家で、吉田五十八の弟子に当たる人物です。

大客殿

大客殿は戦後に再建された池上本門寺の最後期に建てられたもので、時代と共に徐々に建てられていった各建築を繋げ、まとめる役割をしている建築です。
既に再建されている大堂や本殿を際立たせるために地下3階に学僧や食堂を納め、2階建ての大屋根の下に客間が配置されています。
高さは低く見えるのですが中間のスリットから内部に光が入り内部も美しい建築です。

御廟所

御廟所は境内の一番奥にありますが、八角堂ともいわれ、中に柱のない建築となっています。
日蓮聖人の御灰骨を奉安する墓塔を廟堂内中央に祀っていますが、その美しいプロポーションは必見です。

多宝塔

最後に見逃せないのは1828年に建てられ、国の重要文化財にも指定されている多宝塔です。
石造の基壇の上に造られた木造の宝塔形式の塔婆は現存例も少なく、ここまで大型のものは極めて珍しく、貴重な歴史遺構です。
間近で見るとかなりの迫力なので本門寺を訪れた際には是非見ておきたい建築です。

この他にも春には小堀遠州による庭園「松涛園」が一般公開されていたりと、季節ごとに何度でも訪れたいおススメのスポットとなっています。

大客殿、御廟所設計:今里隆/杉山隆事務所
大堂、鐘楼設計:根崎建築設計事務所
所在地:東京都大田区池上1-1-1
最寄駅:東急池上線池上駅より徒歩10分
竣工:1608年~

後半も池上本門寺や池上梅園など見どころが沢山

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