池上で建築巡り!建築好きがおススメする名建築8選【東京池上】

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5.池上本門寺

続いて紹介する池上本門寺は700年以上の歴史をもつ日蓮宗の大本山です。
第2次世界大戦も終わりに近づく1945年4月の京浜地区空襲で伽藍の殆どを焼失するという悲劇に見舞われますが、戦後の復興と共に徐々に再建され、現在の姿となっています。
池上本門寺は江戸時代に建てられた歴史的建造物や有名建築家が設計した建物まで1つの敷地で幅広く見ることが出来るまさに建築パワースポットとなっています。

五重塔

まず初めに注目したいのは敷地右手に建つ五重塔です。この五重塔は1608年に建立され、池上本門寺でひと際美しく聳え建ちます。
元々は現在の鐘楼堂と対の位置に建てられていましたが、1614年の大地震で傾むいたために1701年に徳川5代将軍綱吉公の命で現在地へ移築・修復されたものです。
その高さは31.8mにも及び、国の重要文化財にも指定されています。

経蔵

敷地をまっすぐ進むと見えてくる経蔵は最初の経蔵の建設年は不明ですが、一度1710年に焼失後、1717年に再建されたものです。

戦後に建てられた建築家による作品として見逃せないのが1978年に建てられた大客殿と1979年に建てられた御廟所です。
建物の設計を手掛けたのは日本建築の大家である今里隆氏。今里隆氏は後に両国国技館の設計も行った建築家で、吉田五十八の弟子に当たる人物です。

大客殿

大客殿は戦後に再建された池上本門寺の最後期に建てられたもので、時代と共に徐々に建てられていった各建築を繋げ、まとめる役割をしている建築です。
既に再建されている大堂や本殿を際立たせるために地下3階に学僧や食堂を納め、2階建ての大屋根の下に客間が配置されています。
高さは低く見えるのですが中間のスリットから内部に光が入り内部も美しい建築です。

御廟所

御廟所は境内の一番奥にありますが、八角堂ともいわれ、中に柱のない建築となっています。
日蓮聖人の御灰骨を奉安する墓塔を廟堂内中央に祀っていますが、その美しいプロポーションは必見です。

多宝塔

最後に見逃せないのは1828年に建てられ、国の重要文化財にも指定されている多宝塔です。
石造の基壇の上に造られた木造の宝塔形式の塔婆は現存例も少なく、ここまで大型のものは極めて珍しく、貴重な歴史遺構です。
間近で見るとかなりの迫力なので本門寺を訪れた際には是非見ておきたい建築です。

この他にも春には小堀遠州による庭園「松涛園」が一般公開されていたりと、季節ごとに何度でも訪れたいおススメのスポットとなっています。

大客殿、御廟所設計:今里隆/杉山隆事務所
大堂、鐘楼設計:根崎建築設計事務所
所在地:東京都大田区池上1-1-1
最寄駅:東急池上線池上駅徒歩10分
竣工:1608年~

6.古民家カフェ蓮月

池上本門寺の足元に建つ蓮月(れんげつ)は昭和初期に建てられた2階建ての建物を改修してできた古民家カフェです。
元々は蕎麦屋さんの「蓮月庵」だったそうですが、2014年に閉店後2015年に改修が行われて再オープンとなりました。
昭和の空気がいっぱいに詰まった店内では、まるで建物の外時間の流れが違うかのように感じる素敵な空間が広がっています。
店内は趣を感じる家具や古材がそのまま活用されていて、光や風が抜けるようなつくりになっているので本当に気持ちがいいです。

映画のロケに使われたりもするそうで、お昼時には行列もできる地域の人気店となっています。
私はテイクアウトの弁当を購入しましたが、建築巡りの合間の休憩にも使えるので、歩き疲れたら店内で休憩するのもおススメです。

所在地:東京都大田区池上2-20-11
アクセス:池上駅徒歩約10分
竣工:1927年(2015年改修)
備考:大田区景観まちづくり賞 街並み景観部門 受賞
公式HP:https://rengetsu.net/

7.実相寺(實相寺)本堂・門

続いて蓮月から今回のゴールである池上梅園に向かう途中にある実相寺(實相寺)を見学。
実相寺は大正末期から昭和初期にかけて浅草から移転してきた寺院です。池上本門寺の近辺にはたくさんの寺院があるのですが、その中でも最も古い建築でもあり、近代の日蓮宗系の寺院建築の特徴をよく表したデザインとなっています。

所在地:東京都大田区池上2-10-17
アクセス:池上駅徒歩約14分
竣工:1928年
備考:登録有形文化財

8.池上梅園 清月庵(川尻善治)

最後に訪れた池上梅園は池上本門寺の山を越えた反対側の麓に建つ梅園です。
訪れるまでは平たんな公園をイメージしていたのですが、丘陵斜面等を利用した立体的な梅園は見応え抜群です。
約30種類ほどの梅の他、立体的に鑑賞できる樹木や、麓には茶室や水琴窟、庭園などもあり、小さい敷地ながら見どころが満載です。

建築としての見どころは梅園の麓に移築された清月庵です。元々は数寄屋建築の建築家として知られる川尻善治氏が設計した離れ家でしたが、マンション建設に際する取り壊し・保存運動を経てこの地に移築・再建されました。
現在は茶室として公開されていて、予約をすれば比較的低価格で利用することもできます。

また隣接する聴雨庵や和室・庭園も楽しめて、まさに池上建築巡りの最後にもってこいのスポットでした。


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設計:川尻善治(清月庵)
所在地:東京都大田区池上2-2-13
アクセス:池上駅徒歩約15分
竣工:大正時代(清月庵)
開園時間:9:00~16:30
入園料:大人100円
休園日:2月・3月を除く月曜、年末年始
大田区HP:https://www.city.ota.tokyo.jp/shisetsu/park/ikegamibaien.html

古くからの歴史的街並みと、新しい街づくりが交錯してアップグレードされていく様子が存分に楽しめた池上建築さんぽ。
皆さんも機会があれば是非訪れてみて下さいね。


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