池上「蓮月」昭和初期の建築を改修したカフェをレポート

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今日は東京池上にある古民家カフェ蓮月を訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・蓮月を実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・蓮月の基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・蓮月の建築的な見どころや注目ポイント

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1.歴史ある門前町に建つ人気の古民家カフェを訪問

東京都大田区の池上エリアといえば、古くから池上本本寺の門前町として栄え、今なお風情ある街並みや寺院が数多く残されたエリアです。

また、最近では「木になる駅」をコンセプトにした池上線の駅舎のリューアルや、公民連携による池上エリアリノベーションプロジェクトなどでも盛り上がりをみせる東京の隠れホットスポット。
このブログでもいくつかの建築について紹介してきましたが、今日はそんなオススメの建築の中でも特に注目のカフェ蓮月をレポートしていきたいと思います。
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蓮月は池上駅を出て10分ほど歩いた、池上本門寺のまさに足元に建てられています。
元々は、昭和初期に民家兼本門寺への参拝客の為の宿として建てられ、戦後は蕎麦屋「蓮月庵」として地元の人に親しまれてきました。
店主の高齢化などを理由に2014年に一度閉店してしまうのですが、関係者や近隣の人の努力によって2015年に現在のカフェとして再オープンしました。

昭和初期の雰囲気を色濃く残す建築は、歴史的な価値も高く、今で週末には行列が絶えないほどの人気のカフェとなっています。

2.昭和の空気をパッキングしたような素敵な空間を堪能

お店の外の風情ある外観も魅力的ですが、暖簾をくぐって中にはいると、昭和の空気がいっぱいに詰まった素敵な空間が広がります。
街中の住宅街にありながら、建物の内外で時間の流れが違うかのように感じるのは不思議です。

1階では趣を感じる家具や古材がそのまま利用されていて、光や風が抜けるようなつくりが本当に気持ちがいいです。

映画のロケに使われたりもするそうで、店内には映画のポスターなども展示されています。

座席は1階のテーブル席の他、2階の座敷席もあります。また、晴れた日には裏にある緑あふれる庭のガーデン席も利用でき、訪れた人で賑わっています。

まずは座席を確保してから1階のカウンターで注文を行います。
連月のメニューは、マフィンやケーキといったカフェメニューからプレートやランチメニューまで様々です。

以前訪れた時はランチのテイクアウトメニューを頂いたり、特製のマフィンをテイクアウトしたりしましたが、今日は店内で頂くということで、夏季限定のかき氷をチョイスしました。

3.絶品かき氷と、人気メニュー蓮月ソーダで癒やしのひと時を

2階は32畳の大きな座敷席になっていて、以前は宴会やイベントスペースとしても使われていたそう。

昔は参拝客の旅籠だったというだけあって、老舗の旅館に来たような安心感があります。

店内の客層は若いカップルから家族連れ、年配の女性グループまで幅広い印象。
店内は階の座敷席のみ靴を脱ぐのですが、座敷席の前にいろんな年代の靴が並べられている光景が何だかとっても懐かしいです。

店内はところどころ補修されているところもありますが、長い歴史の中で徐々に増えていったであろう様々なアイテムや、風合いを感じる柱や建具などの内装を存分に味わえます。

お会計のときに渡されたブザーが鳴ったら1階のカウンターに商品を取りに向かいます。

急な角度の階段も古民家を改修した建物ならではで味わい深いです。

昔ながらの家の工夫でとにかく風がよく通るので、初夏のこの日はとっても気持ちのいい風を感じることができました。

今日は店内で頂くということで、季節限定のかき氷を頂きました。

かき氷は苺やマンゴー、宇治抹茶、ヨーグルトなど様々な味があります。

今回は定番こおり苺(1090円)をチョイス。
蓮月ではかき氷のシロップが別添になっていて、最初に3/4をぐるぐる回しながらかけた後、氷が少なくなってきたら残りのシロップをかけて食べるのがオススメの食べ方とのこと。

シロップは苺の果肉がたっぷり入った手作りの濃厚シロップでとても美味しかったです。

ドリンクは、蓮月の看板メニューである蓮月ソーダ(690円)を頂きます。
フルーツの果肉入りシロップを使ったソーダで、青りんごとラズベリーの2種から選べます。

こちらは青りんごですが、濃厚エキスと爽やかな味わいがクセになるオススメドリンクです。

ドリンクはこの他にも珈琲、紅茶、フルーツジュースからアルコールまで豊富な種類があります。

ちなみに私が訪れたときは昭和レトロな食器や雑貨で有名なアデリアレトロとのコラボを行っていて、可愛くて素敵なグラスでドリンクを楽しめました。

最後に食べ終わった食器はお座敷の入口の返却棚に戻します。
素敵な空間とメニューをたっぷりと堪能して、この日の蓮月体験も大満足で終了。
とっても素敵なカフェなので、皆さんも機会があれば是非訪れてみてくださいね。

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蓮月
所在地:東京都大田区池上2-20-11
アクセス:池上駅徒歩約10分
竣工:1927年(2015年改修)
公式HP:https://rengetsu.net/
備考:大田区景観まちづくり賞 街並み景観部門 受賞


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