建築デザインが素敵な都内のおススメランチスポット50選

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37.ヤキトリてっちゃん talking GORILLA/シモキタエキウエ(下北沢)

ヤキトリてっちゃん talking GORILLAは、下北沢駅直結の商業施設シモキタエキウエの一角にできた飲食店です。
カラフルなアルファベットの文字が散りばめられた空間は、まるで昔からあったような雰囲気を醸し出していて様々なインスピレーションを喚起させてくれます。
隈研吾氏というと和の建築家のイメージも強いですが、実は廃材や古材を活かしたデザインも数多く手掛けている建築家でもあります。

ヤキトリてっちゃん-talking-GORILLA

名物料理のランチメニューポヨチキンランチ(600円)はローズマリーと鶏肉の香ばしい匂いに食欲が刺激される絶品メニュー。
ポムチキンはハーブで味付けした鶏を回転させながら焼いた料理。焼く際に余分な脂が落ちるので見た目以上にヘルシーな料理となっているのですが、味付けはかなりしっかりしているのでご飯がどんどん進みます。
ボリュームも結構あって、600円という価格も魅力的なので、下北沢駅を訪れたさには是非味わってもらいたい一品です。

ヤキトリてっちゃん talking GORILLAランチ
ポヨチキンランチ

詳細記事
・ヤキトリてっちゃんがスゴい!隈研吾氏デザインの下北駅上店舗をレポート【東京下北沢】

設計:隈研吾建築都市設計事務所
所在地:東京都世田谷区北沢2-24-2 シモキタエキウエ 2F
アクセス:下北沢駅より徒歩約1分
竣工:2019年

38.COFFEE HALL くぐつ草(吉祥寺)

COFFEE HALL くぐつ草

COFFEE HALL くぐつ草(くぐつそう)は、吉祥寺駅から歩いて約5分ほどのダイヤ街チェリーナードにある喫茶店です。
店内はドーム状の空間が全体を包み込んでいて、一歩足を踏み入れると吉祥寺の街から一気にくぐつ草の世界観に引き込まれます。
シンプルな空間ではありますが、凸凹とした壁面が複雑な陰影をつくり出していて、その陰影が空間に独特の深みを与えているのも素敵なポイント。
手彫の壁や椅子からメニューにいたるまで店内のすべてのアイテムがこだわり抜いた至高の喫茶店でトーストやカレーなどこだわりの逸品を頂けます。

COFFEE HALL くぐつ草
くぐつ草

詳細記事
・くぐつ草がスゴい!若き建築家が手掛けた洞窟のような喫茶店を探訪【東京吉祥寺】

設計:鯨井勇/藍設計室
所在地:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-7-7 島田ビル B1F
アクセス:吉祥寺駅より徒歩約5分
竣工:1979年
公式HP:https://www.kugutsusou.info/

39.デ・ラランデ邸(武蔵小金井)

デ・ラランデ邸

デ・ラランデ邸は、元々は明治時代築の木造平屋建の洋館を1910年頃にドイツ人建築家ゲオルグ・デ・ラランデが3階建てに増築した洋館建築です。
2013年に江戸東京たてもの園に移築復元され、下見板張りの外壁とマンサード屋根が愛くるしい姿はたてもの園の中でも一際目立つランドマークとなっています。
1956年から乳酸菌飲料カルピスの発明者として知られる三島海雲氏がこの住宅に住んでいたこともあり、カフェではカルピスやカルピスにちなんだメニューを頂くことができ、たてもの園での建築巡りの際の休憩にもピッタリのスポットです。

デ・ラランデ邸
デ・ラランデ邸

所在地:東京都小金井市桜町3-7-1
旧所在地:東京都新宿区信濃町
アクセス:武蔵小金井駅よりバスで約5分、下車後徒歩約8分
竣工:明治時代(1910年頃に増築)

40.ベルブ永山(多摩)

ベルブ永山

ベルブ永山は、永山駅の南側エリアに建つ地上6階地下1階建ての公民館、図書館、商業施設等の複合施設です。
広場や道を立体的に建築に組み込みながら生活に必要な施設が連なった建築は、建築的なスケールと街のスケールが溶け合いながら共存する永山駅前のランドマークとなっています。

通り過ぎたり、佇んだり、寄り道したりといった街での日常の行為をさりげなく演出してくれる工夫が随所に散りばめられた建築が面白いですが、中央のブリッジ部分はカフェ・レストランスペース兼休憩スペースになっていて、リーズナブルなお値段でランチやスイーツが頂ける市民の憩いの場にもなっています。

ベルブ永山

設計:坂倉建築研究所
所在地:東京都多摩市永山1-5
アクセス:京王永山駅・小田急永山駅より徒歩約2分
竣工:1997年

41.カフェ アンリ・ファーブル/座・高円寺(高円寺)

座・高円寺

座・高円寺は、高円寺駅の北側エリアに建つホール、けいこ場、作業場、資料室、カフェ等の複合文化施設です。
日本を代表する建築家の伊東豊雄氏が設計を手掛けた建物は、片側鋼板コンクリートと呼ばれる特殊な外壁を使ったテント小屋のようなデザインが特徴。
軽やかに立ち上がる外壁と屋根には250個以上もある丸窓があけられていて、薄暗い内部空間を幻想的な光で照らします。

2階にあるカフェ アンリ・ファーブルは、特徴的な屋根と開口による空間が存分に体験できるおススメスポットとなっていて、サンドウィッチなどの軽食からパスタやカレーなどのランチメニューまで様々なメニューが味わえます。

座・高円寺
カフェ アンリ・ファーブル

設計:伊東豊雄建築設計事務所
所在地:東京都杉並区高円寺北2-1-2
アクセス:高円寺駅より徒歩約5分
竣工:2005年
営業時間:11:30~19:00
備考:第52回BCS賞

42.橙子猫-Orange Cat-/村上春樹ライブラリー(早稲田)

村上春樹ライブラリー

続いて紹介する村上春樹ライブラリー(早稲田大学国際文学館)は、早稲田大学の敷地内に建つ文学館・レストランです。
小説家・翻訳家の村上春樹氏からの資料の寄贈を受けて、元々は4号館だった校舎を大胆に改修し、村上春樹氏の作品の中に度々登場するトンネルをモチーフにしたデザインが特徴です。
地下に入る橙子猫-Orange Cat-は、村上氏が学生時代に経営していたジャズ喫茶にちなんで命名されたカフェレストラン。
学生自身が運営を行い、看板メニューの一つである季節野菜のドライカレーの他、気軽に軽食やドリンクも楽しめる新たなおススメランチスポットです。

村上春樹ライブラリー
村上春樹ライブラリー

詳細記事
・早稲田「早稲田大学国際文学館」村上春樹の魅力が体感できる建築をレポート

設計:隈研吾/隈研吾建築都市設計事務所
所在地:東京都新宿区西早稲田1-6
アクセス:早稲田駅より徒歩約6分
竣工:2021年
公式HP:https://www.waseda.jp/culture/wihl/

ちなみに都内の文学館にはおススメの建築&ランチスポットとなっているものがいくつもあります。
■喫茶どんぐり/世田谷文学館(芦花公園)

世田谷文学館

京王線芦花公園駅から程なく歩いたところにある世田谷文学館は、1995年に東京23区では初めての地域総合文学館としてオープンした文学館です。
世田谷文学館のデザインを手掛けた建築家の杉村憲司氏は世界的建築家であるノーマン・フォスター氏に師事した後に独立して建築家となり、その後は弁理士に転身し、現在は国際的な弁理士としても活躍するという異色な経歴を持つ人物です。
ガラスや金属といった現代的な素材を組み合わせながら周辺の環境と融合するような建物は、ノーマン・フォスター氏の建築のエッセンスが世田谷の地で開花したような見事な建築となっています。

そんな世田谷文学館に入る喫茶どんぐりも、都心の建物とは思えない緑と光に挟まれたレストランです。
ランチメニューは、パスタとピラフの2種類があって、中庭の自然を感じながらゆったりとした午後のひと時を過ごせるおススメのランチスポットとなっています。

世田谷文学館の喫茶どんぐり

設計:杉村憲司
所在地:東京都世田谷区南烏山1-10-10
アクセス:芦花公園駅より徒歩約6分
竣工:1995年
開館時間:10:00~18:00
休館日:月曜、年末年始
入館料(コレクション展):
 一般:200円
 大学生・高校生:150円
 中学生・小学生:100円
 65歳以上・障がい者:100円
※喫茶どんぐりは入館料不要
公式HP:https://www.setabun.or.jp/

43.La kagu AKOMEYA食堂(神楽坂)

La kagu

la kagū(ラカグ)は、神楽坂駅を出てすぐのところに建つ商業施設です。
この建物は、元々は1969年に建てられた新潮社の倉庫でしたが、建築家の隈研吾氏の手によってリノベーションがなされ、街に開いた新たな商業施設として生まれ変わりました。
残念ながらla kagūは2019年に一度閉店してしまいましたが、隈研吾氏のデザインをそのままに食品・雑貨を扱う「AKOMEYA TOKYO」の旗艦店として再オープンがなされました。
広場に面するAKOMEYA食堂は、こだわりのお米とご飯によく合うおかずの組み合わせが素敵な食堂で、世界的な建築家の空間と美味しいご飯が存分に味わえるおススメのスポットです。

La kagu

設計:隈研吾/隈研吾建築都市設計事務所
所在地:東京都新宿区矢来町67
アクセス:神楽坂駅より徒歩約2分
竣工:2014年(改修)
備考:2015年度グッドデザイン賞
公式HP:https://www.akomeya.jp/store_info/store/sinlakagu/

44.迎賓館 赤坂離宮前休憩所(四谷・赤坂)

迎賓館 赤坂離宮前休憩所

続いて紹介する迎賓館 赤坂離宮前休憩所は、赤坂離宮前につくられた案内所、カフェ、休憩所などの複合施設です。
設計を手掛けたのは新国立劇場や東京都現代美術館などの設計で知られる柳澤孝彦+TAK建築研究所で、円形の吹き抜けと噴水を中心に観光案内所と食事の楽しめるカフェレストランカーブドッチ迎賓館などが配置されています。
地下にある建築は、周りの喧騒からは一歩距離が置かれ、吹き抜け自然光が溢れる気持ちのよい空間となっていて、赤坂離宮の見学訪れるのにピッタリのランチスポットとなっています。

設計:柳澤孝彦+TAK建築研究所
所在地:東京都新宿区四谷1-12-11
アクセス:赤坂見附駅より徒歩約12分、四ツ谷駅より徒歩約4分
竣工:2020年
営業時間:9:00~17:00
定休日:水曜
公式HP:https://www.geihinkan.go.jp/akasaka/visit/rest_area/

ちなみに迎賓館 赤坂離宮自体も、日にちは限られますが前庭にキッチンカーがでてランチやアフタヌーンティーを楽しむことができます。
■迎賓館 赤坂離宮

迎賓館赤坂離宮

迎賓館 赤坂離宮は、明治時代の終わりの1909年に東宮御所として建設されたネオ・バロック様式の宮殿建築で、東京23区内で唯一国宝にもなっている建築でもあります。
現在は、国の迎賓施設として使われていますが、定期的な公開日にはこちらの前庭や、建物内部を見ることができます。
豪華絢爛、当時の日本の建築・美術の粋を尽くした建築では、震えるような建築美を体感できます。

詳細記事
・赤坂「迎賓館 赤坂離宮」東京23区唯一の国宝!魅力溢れる近代建築をレポート

設計:片山東熊
改修設計:村野藤吾
所在地:東京都港区元赤坂2-1-1
アクセス:赤坂見附駅より徒歩約15分、四ツ谷駅より徒歩約7分
竣工:1909年(1974年改修)
備考:国宝
公式HP:https://www.geihinkan.go.jp/akasaka/

45.隣町珈琲(中延)

隣町珈琲

隣町珈琲は、文筆家であり実業家の平川克美氏が荏原中延駅北側エリアに2014年に創業した喫茶店です。
元々はライブバーだった地下のスペースを改修した店舗となっていて、喫茶店の他に本棚スペースやギャラリー、イベントスペースなど様々な用途をかけ合わせた複合施設になっているのが注目ポイント。
店内は新刊の販売スペース、ブックカフェスペース、ギャラリースペースなど珈琲店の中に様々なスペースが分散配置されていて、ランチやコーヒーを頂きながらカルチャーに触れることができます。

隣町珈琲のランチ

詳細記事
・中延「隣町珈琲」商店街の中に建つブックカフェ&ギャラリーをレポート

設計:光嶋裕介/光嶋裕介建築設計事務所
住所:東京都品川区中延3-8-7
アクセス:荏原中延駅、中延駅より徒歩約4分
竣工:2021年(改修)
公式HP:https://tonarimachicafe.jp/

46.五反田食堂/五反田JPビルディング(五反田)

五反田JPビルディング

五反田JPビルディングは、大崎広小路駅前に建つ地上20階地下3階建てのオフィス、ホール、ホテル、商業施設等の複合施設です。
地下部分は元々この地に建っていたゆうぽうとの躯体を活用しつつ、街に開いた低層部と、その上に乗る大ボリュームのオフィス・ホテルが合わさったダイナミックなデザインが特徴です。
上層部には総客室数188室のOMO5東京五反田 by 星野リゾートが入り、地上部には地域に開かれた食堂街 五反田食堂がはいっていて、パスタからおにぎり、中華まで様々なグルメを楽しむことができる五反田の新たな注目グルメスポットとなっています。

五反田JPビルディング

設計(建築全体):日本郵政+大林組
所在地:東京都品川区西五反田8-4-13
アクセス:大崎広小路駅より徒歩約1分
竣工:2024年

47.FOOD&TIME ISETAN アトレ品川 クイーンズ伊勢丹(品川)

FOOD&TIME ISETAN アトレ品川

FOOD&TIME ISETAN アトレ品川は、品川駅の港南口直結のアトレの3階につくられたマーケットとフードコートの複合施設です。
内装デザインは新進気鋭の設計集団であるSUPPOSE DESIGN OFFICE​が、全体のプロデューサーには渋谷ヒカリエのレストランフロアをはじめ数々の商業施設をプロデュースしてきた柴田陽子氏が起用されたことでも話題になった建築です。
フードコードエリアでは約110席の座席に個性的な店舗が軒を連ねていて、品川駅を利用する旅行者やビジネスマンも気軽に利用することができます。

フードコートで特に注目なのでは軽井沢に本店を置く老舗ベーカリー浅野屋の分店であるBOULANGERIE ASANOYA。
浅野屋と言えば1933年創業に創業し、軽井沢では行列が絶えない人気のベーカリーですが、まさか品川で楽しめるとは嬉しい限りです。
看板メニューの浅野屋カレーパンは外はカリッとしていますが、中はモチモチしている独特な味わいで、マイルドな味わいのカレーがクセになります。

詳細記事
・FOOD&TIME ISETANが面白い!話題の商業施設をレポート【東京品川】

設計:SUPPOSE DESIGN OFFICE
プロデュース:柴田陽子
所在地:東京都港区港南2丁目18-1 アトレ品川3階
アクセス:品川駅より徒歩約1分
竣工:2016年
営業時間:
 クイーンズ伊勢丹 10:00~22:00 
 フードコート 8:00~22:00(平日)、10:00~22:00(土日祝)
公式HP:https://www.atre.co.jp/store/shinagawa/shop/detail/401

48.T.Y.HARBOR(天王洲アイル)

T.Y.HARBOR

T.Y.HARBORは、ワインやアート、建築模型の保管・展示で有名な寺田倉庫が天王洲アイルの倉庫を改修してつくったレストランです。
2005年、2015年と2度の大改修を経て完成したレストランは、倉庫の高い天井高を活かしたホールのようなレストラン内部と水辺と一体化するようなテラス席が特徴。
倉庫らしさを感じる荒々しい仕上げや白い壁とのコントラストが鮮やかなフレームや架構材など、もともとの建築を活かしたデザインに囲まれた中で、クラフトビールを始めとする各種ドリンクやバーベキューリブが楽しめる天王洲アイルきっての人気スポットとなっています。

T.Y.HARBOR
T.Y.HARBOR

詳細記事
・天王洲アイル「T.Y.HARBOR」倉庫を改修した素敵なレストランでランチ

設計:KROW
所在地:東京都品川区東品川2-1-3
アクセス:天王洲アイル駅より徒歩約6分
竣工:2015年(改修)
公式HP:https://www.tysons.jp/tyharbor/

49.ベルポート大森(大森)

大森ベルポート

大森ベルポートは、かつて大森駅の東口にあったいすゞ自動車の本社・工場跡地の再開発プロジェクトで建てられたオフィスビルです。
1991年と1996年の2期に分かれて建設された建物は、いすゞ本社の他は賃貸オフィスとして貸し出されていて、中央のアトリウムを公開空地とすることで高度利用がなされています。
何といっても注目なのは、日本最大級ともいわれる高さ約45m、4000㎡を超える超巨大アトリウム。
現在でもイベントやロケなどで度々使用されているので見たことがあるという人もいるかもしれませんが、この建物が計画されたバブルの時代の空気をパッキングしたような巨大な空間は圧巻です。

大森ベルポート
大森ベルポートのアトリウム

中でもおススメなのが、アトリウムの片翼に面した66キッチンで、窓際の席からは大迫力のアトリウム空間を心行くまで堪能できます。
人気メニューである熟成ハヤシソースのふわとろオムライスは、じっくり煮込まれたハヤシライスにふわふわのオムライスがのっていて安定の美味しさとなっています。

詳細記事
・大森ベルポートがスゴい!バブルの雰囲気漂う超豪華建築をレポート【東京大森】

設計(建築全体):山下設計
所在地:東京都品川区南大井6-26
アクセス:大森駅より徒歩約5分
竣工:1991年、1996年
備考:1997年SDA賞
1991年日事連優秀賞建築作品表彰日事連会長賞

50.UPPER DECK TOKYO/羽田空港第2旅客ターミナル(羽田)

羽田空港国内線 第2旅客ターミナルUPPER DECK TOKYO

最後に紹介するUPPER DECK TOKYOは、羽田空港第2ターミナルの中につくられた飲食ゾーンで、2009年の羽田空港の大規模増築に際して建築家中村拓志氏によってデザインされたフードコートです。
第2のラウンジともいえるUPPER DECK TOKYOのフードコート空間には、中村拓志氏がセレクトした約250種類もの椅子が配置されていて、各店舗でテイクアウトした食べ物を各々が好きな席で食べられるように計画されています。

羽田空港国内線 第2旅客ターミナルUPPER DECK TOKYO

「無味乾燥に大量に並べられた椅子ではなく、それぞれ異なった個性ある椅子を配置することでそこに自分が座ったという記憶と愛着を残す」という中村氏のコンセプトから生まれた空間は、建築好き・デザイン好きであれば是非一度訪れてほしい空間。
また、UPPER DECK TOKYOではすぐ前の吹抜けからは空港を行きかう人々がライブで見え、まさに人間交差点といった感じでワクワクできるのもおススメのポイントです。

羽田空港国内線 第2旅客ターミナルUPPER DECK TOKYO

詳細記事
・羽田空港は建築がスゴい!話題の建築家による魅惑の空間をレポート【東京羽田】

設計(建築全体):松田平田設計・NTTファシリティーズ・シーザーペリ共同企業体
デザイン監修:中村拓志/NAP建築設計事務所(2009年増築時)、隈研吾/(2020年増築時)
所在地:東京都大田区羽田空港3-4-2
アクセス:羽田空港第2ターミナル駅より徒歩約3分
竣工:2004年、2009年(増築)、2020年(増築)

おまけ1:旧山田守邸/蔦珈琲店(表参道駅)

最後に現在は閉店してしまった建築を紹介します。

蔦珈琲店

南青山の青山学院大学の西側の敷地に建つ蔦珈琲店は、建築家の山田守の自邸の一部を改修してつくられた珈琲店です。
この建物は日本武道館や京都タワーの設計者としても知られる建築家の山田守の旧自邸で、1980年代に元々ピロティだったスペースを改修し、北側の庭に大きく開いた珈琲店として生まれ変わりました。
緑あふれる中庭に向けたガラスの大開口からの眺めはまさに絶景。都心の一等地とは思えない、豊かでゆったりとした時間を味わえます。
ランチメニューは、チーズにコショウのアクセントが効いたクロックムッシュセットや、大きな具材と濃厚なルーが特徴のカレーセットなどが人気な他、プリンやケーキも楽しめるおススメの昼食スポットとなっています。

蔦珈琲店のランチ
蔦珈琲店の珈琲

設計:山田守(旧自邸)
所在地:東京都港区南青山5-11-20
アクセス:表参道駅より徒歩約5分
竣工:1959年
蔦珈琲店オープン年:1988年
備考:2023年閉店
公式HP:http://tsutacoffee.html.xdomain.jp/index.html

おまけ2:学士会館(神保町)

学士会館

学士会館は、関東大震災の復興建築として元々は旧帝国系大学出身者(学士)の交流の為に建てられた会館、レストラン、ホテル等の複合建築です。
外観は明るい基壇部分に対して軽やか且つ表情豊かな褐色のスクラッチタイルの外壁が立ち上がっていて、格式高さと優雅さが両立しています。
上に行くに従って小さく形を変えていく開口部、独特の形の影を落とす上階の半円形の庇、内外の細かい装飾など、シンプルな中に可愛らしくて表情豊かな仕掛けが散りばめられているのも見どころのひとつです。

学士会館

交差点に面したセブンズハウスでは、牛肉トロトロの絶品カレーやスイーツが頂きながら陰影豊かな内装を堪能できます。
店内は半階高い位置にあるので、通りの喧騒からは少し距離を置きつつ、かすかに街の気配を感じることができてとても落ち着きます。
店内の天井まで伸びる大きな大開口からたっぷりの自然光が降り注いでいて、内装やテーブルの彫りの深い装飾が陰影豊かな表情を見せてくれるのもとても魅力的です。

学士会館

設計(本館):高橋貞太郎+佐野利器
設計(新館):藤村朗
所在地:東京都千代田区神田錦町3-28
アクセス:神保町駅より徒歩約3分
竣工:1928年(本館)、1937年(新館)
備考:国登録有形文化財
2025年1月休館
公式HP:https://www.gakushikaikan.co.jp/

※記載している営業時間や金額は記事執筆時点のものです。変更となっている場合もありますので、訪れる際は公式HP等をご確認ください。


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