丸の内周辺で建築巡り!おススメの名建築15選を紹介

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今日は東京の丸の内周辺で建築巡りをしてきましたので、そこで出会った名建築をレポートしたいと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・丸の内エリアでの建築巡りを写真と文字でレポート
・丸の内エリアの著名な建築家がデザインした建築や歴史のある近代建築をまとめ
・丸の内エリアの建築の見どころや注目ポイントを解説

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1.東京駅

東京駅

まずはじめに紹介するのは東京の玄関口 東京駅です。
東京駅は日本近代建築の父ともいわれる辰野金吾が設計を行い、1914年に竣工したこの建物は、まさに日本を代表する駅舎建築といえます。
実は当初は外国人設計者による瓦屋根の和洋折衷建築となる予定でしたが、西洋化を推し進める政府の方針で辰野金吾による煉瓦造りの洋風建築となった経緯があったりするのも面白いところ。当初は正面の入口は皇室専用でしたが、現在は3つの入り口すべてが利用できるようになっています。

また、2012年に行われた大改修で空襲で焼けて以来失われていたドームの復元再生が行われたり、老舗和菓子店TORAYA TOKYOがオープンするなど注目ポイントが満載です。
関連記事
・丸の内「TORAYA TOKYO」東京駅直結のカフェを建築好きがレポート

TORAYA TOKYO

設計:辰野金吾
改修設計(TORAYA TOKYO):内藤廣/内藤廣建築設計事務所
所在地:東京都千代田区丸の内1-9
竣工:1914年(2012年改修)
備考:第55回BCS賞

2.JPタワー

JPタワー

JPタワーは、東京駅前の東京中央郵便局を保存・修復・建替えをして建てられた超高層複合ビルです。
全体の設計は丸の内の建築設計に長けた三菱地所設計が行い、保存された中央郵便局の上部には高さ約200mのタワーが計画されています。
この低層部に入る商業施設「KITTE」では東京駅に面するファサードをはじめ、中央郵便局の一部を保存・修復したデザインとなっていて、内装の設計を隈研吾氏が手掛けたことでも大きな話題となりました。
旧来の柱を光の柱で再現した「メタルチェーン」や、中央郵便局の柱の跡を取り入れた足元のデザイン、新旧の素材の対比など古い建物を活かしつつ、魅力的な商業施設を演出する仕掛けも満載です。

KITTE

詳細記事
・丸の内「JPタワー」近代建築の名残からKITTEまで魅力の建築をレポート

設計:三菱地所設計
KITTE内装:隈研吾/隈研吾建築都市設計事務所
原設計:吉田鉄朗
所在地:東京都千代田区丸の内2-7-2
アクセス:東京駅より徒歩約1分
竣工:2012年(1931年)
備考:第56回BCS賞
第24回BELCA賞ベストリフォーム部門

3.丸の内ビルディング

丸の内ビルディング

丸の内ビルディングは、東京駅をでて正面左手に建つ地上37階地下4階建てのオフィス・商業等の複合施設です。
丸の内といえば明治中頃から日本初と言われるオフィス街の開発が三菱によって行なわれ、1923年には東洋一のオフィスビルと言われた丸ノ内ビルヂングが完成します。
1990年代には入ると丸の内ビルディングの建て替え構想が発表され、日本建築学会から保存要望書などがだされるなどの保存運動も行なわれましたが、結果として2002年に現在の新しい丸の内ビルディングが竣工するに至りました。
新しい丸の内ビルディングは、低層部を旧建物と同じ100尺(約31m)として昔の建物のシルエットを引き継ぎつつ、高さ約180mの超高層ビルへと生まれ変わりました。

丸の内ビルディング

低層部は地上の各通りを繋ぐ結節点としての巨大なアトリウムが計画されていたり、街と連続して連なるような商業施設が立体的に計画されていて、休日も賑わう商業施設群としての丸の内の再開発の先陣をきった建物となっています。

丸の内ビルディング

設計:三菱地所
所在地:東京都千代田区丸の内2-4
アクセス:東京駅より徒歩約1分
竣工:2002年
備考:第45回BCS賞
2003年グッドデザイン賞

4.新丸の内ビルディング

新丸の内ビルディング

新丸の内ビルディングは、丸の内ビルディングの向かいに建つ新丸の内ビルディングの地上38階地下4階建てのオフィス・商業等の複合施設です。
低層部を旧建物・向かいの丸ビルと同じ100尺(約31m)としつつ、丸の内ビルディングと対をなすようにデザインされています。
格式と華やかさを感じる丸の内ビルディングに対して、シックな色合いと彫りの深い外装が印象的な新丸の内ビルディングのは対比と調和のバランスが絶妙に取れていて、新たな丸の内駅前の景観をつくり出しています。

新丸の内ビルディング
新丸の内ビルディング

設計:三菱地所設計
所在地:東京都千代田区丸の内1-5-1
アクセス:東京駅より徒歩約1分
竣工:2007年
備考:第50回BCS賞
2007年グッドデザイン賞

5.丸ノ内ホテル・オアゾ商業施設棟

丸ノ内ホテル・オアゾ商業施設棟

丸ノ内ホテル・オアゾ商業施設棟は、丸の内北口の再開発によって建てられた地上29階地下4階建ての商業・ホテル等の複合施設です。
丸の内北口から大手町方面の動線にもなっているガレリアは圧巻で、オフィス以外の機能による賑いの街としての新生丸の内を象徴するような建築となっています。
東京に住む人であれば1階〜4階にはいる大型書店の丸善を利用したことのある人は多いと思いますが、訪れた際は店内でなく吹き抜けに面したダイナミックなエスカレーターが特にオススメです。

丸ノ内ホテル・オアゾ商業施設棟
丸ノ内ホテル・オアゾ商業施設棟

設計:三菱地所設計+日建設計
所在地:東京都千代田区丸の内1-6-3
アクセス:東京駅より徒歩約1分
竣工:2004年

6.日本工業倶楽部会館

日本工業倶楽部会館

日本工業倶楽部会館は、元々は大正時代に実業らにより結成された日本工業倶楽部の会館ビルとして建てられ、2003年にその一部を保存・再現しつつ地上30階地下4階建ての超高層ビルとして生まれ変わりました。
古典主義の重厚なデザインを基調としつつ、当時日本に持ち込まれつあったセセッション様式を取り入れた旧建物部分と、ガラスのスマートな外装が印象的な構造部分が対比されるようなデザインとなっているのも注目ポイントで、新旧の鮮やかなコントラストがとても印象的な建物となっています。

日本工業倶楽部会館
日本工業倶楽部会館

設計:横河工務店
改修設計:三菱地所
所在地:東京都千代田区丸の内1-4
アクセス:東京駅より徒歩約2分
竣工:1920年(2003年改修)

7.丸の内テラス

丸の内テラス

丸の内テラスは、丸の内の一角にあるみずほ銀行前本店ビル、銀行会館、東京銀行協会ビルが建っていた敷地の建替えプロジェクトです。
2020年11月にオープンした丸の内テラスは、丸の内で初となる大々的なループトップテラスや新形態の飲食店などが計画されていて、丸の内界隈の新たなスポットとして話題となっています。
中でも注目なのが9階・10階にあるルーフトップレストラン「THE UPPER」は「TOKYO NEW CLASSIC RESTAURANT」をコンセプトに有名シェフが料理監督を務める丸の内テラスの目玉の店舗です。
その他にも「昼から深夜まで使える大人の拠点、基地」をコンセプトにカラオケ、ダーツ、卓球などを楽しみながら食事を楽しめる「MARUNOUCHI BASE」や、マフィアの隠れ家のような高級理容室「ヒロ銀座BARBERSHOP丸の内店」といった個性的な店舗が軒を連ねています。

丸の内テラス
丸の内テラス

詳細記事
・丸の内テラスが面白い!丸の内の新名所を建築好きがレポート

設計:三菱地所設計+日本設計+久米設計
所在地:東京都千代田区丸の内1-3-4
アクセス:東京駅徒歩約5分、大手町駅徒歩約3分
竣工:2020年

8.丸の内中央ビル

丸の内中央ビル

丸の内中央ビルは、旧新幹線総合司令所の跡地であり、東京駅の北側の大手町・日本橋エリアの出入り口に建てられた地上14階地下3階建てのオフィスビルです。
低層部には駅の自由通路やコンコースが組み込まれ、その上にオフィス機能が積層されるダイナミックな構成となっているのが特徴です。
地上部はクリアなガラスの立面が立ち上がっていますが、斜めに傾斜したガラスの外装が街と駅との境界を融解させ繋ぐようにデザインされていて、後期の黒川建築らしい試みが随所に反映された丸の内の隠れた注目建築となっています。

丸の内中央ビル
丸の内中央ビル

設計:黒川紀章建築都市設計事務所
所在地:東京都千代田区丸の内1-9-1
アクセス:東京駅より徒歩約1分
竣工:2003年

9.Apple 丸の内

Apple 丸の内

Apple 丸の内は、丸の内駅前の三菱ビルの1階〜2階につくられたアップル社の旗艦店です。
デザインを手掛けたのは数々のアップル建築を手掛け、世界的な建築家組織としても知られるFoster+Partners。
アップルの製品が建築化したような建築は、細部に至るまでアップルらしいの美学が凝縮されています。
まさにアップル製品を思わせる外観に対して、内部は以外にも木材を多用した優しい雰囲気の空間となっているのも面白く、アップルのこだわりの美学と居心地の良さと空間全体で体感できます。

Apple 丸の内
Apple 丸の内

設計:Foster+Partners
所在地:東京都千代田区丸の内2-5-2
アクセス:東京駅より徒歩約2分
竣工:2019年(建物自体は1973年)
備考:第15回BCS賞(三菱ビルヂング)

10.岸本ビルヂング

岸本ビルヂング

岸本ビルヂングは、皇居外苑に面する日比谷通り沿いに建つ地上11階地下2階建てのオフィスビルです。
彫りの深い正形の開口部が規則正しく並び、陽の光によって微妙に表情を変えてゆく褐色の外装は、長く愛される飽きのこない美しさを纏っています。
褐色の外装は、向かいの皇居外苑のグリーンと適度なコントラストを生み出していて、日比谷通りの景観のひとつとして定着しています。

岸本ビルヂング
岸本ビルヂング

設計:三菱地所設計
所在地:東京都千代田区丸の内2-2-1
アクセス:東京駅より徒歩約3分
竣工:1980年

11.丸の内パークビルディング・三菱一号館美術館

丸の内パークビルディング・三菱一号館美術館

丸の内パークビルディング・三菱一号館美術館は、地上34階地下4階建ての超高層ビルと、1894年に竣工した三菱一号館を復元した三菱一号館美術館からなる複合施設です。
かつて丸の内は一丁倫敦(ロンドン)ともいわれ、三菱一号館はその代表的な建築でもありました。三菱一号館は重要文化財への指定も検討されていましたが三菱は1968年これを強行に解体した歴史があります。
2009年に完成する再開発に際しては、綿密な調査や材料・工法にもこだわりこれを美術館・商業施設として復元・再生し、さらに低層の三菱一号館部分の容積を高層ビル部分に上乗せする三菱らしい剛腕を遺憾なく発揮しています。

Cafe1894

内側の広場に面して柔らかな曲面を描きつつ、重厚さと格式高さを感じる高層ビル部分地上部の賑わい溢れる商業施設緻密に再現され気軽に訪れられる美術館として再生された三菱一号館美術館など魅力と親しみ溢れる施設群は平日・休日問わす多くの人々で賑わっています。
ちなみに三菱一号館美術館の外側には、銀行時代の内装を再現したCafe1894もあるので、訪れた際は是非立ち寄ってみることをオススメします。

Cafe1894

設計:三菱地所設計
所在地:東京都千代田区丸の内2-6-1
アクセス:東京駅より徒歩約3分
竣工:2009年
備考:第52回BCS賞
2011年日本建築学会作品選集

12.明治生命館

明治生命館

明治生命館は、皇居外苑に面して建てられた地上8階地下2階建てのオフィスビルです。
明治生命の本社屋として建てられた建物は、西洋の古典主義建築をとりいれた日本の近代建築の一つの到達点ともいえる建築です。
2004年には隣接して地上30階地下4階建ての明治安田生命ビルが竣工し、明治生命館との間にはガラスのパサージュによる新たな屋内空間がデザインされていて、日比谷通り沿いの屋外空間から、ガラスのアトリウムを通って屋内空間となった建物を存分に味わえます。

明治生命館
明治生命館

設計:岡田信一郎+岡田捷五郎
改修設計:竹中工務店+三菱地所設計
所在地:東京都千代田区丸の内2-1-1
アクセス:東京駅より徒歩約5分
竣工:1934年(2005年改修)
備考:重要文化財
第48回BCS賞 特別賞
2006年グッドデザイン賞

13.新永間市街高架橋

新永間市街高架橋

新永間市街高架橋は、1914年の東京駅の開業に先立って建設された東京駅から有楽町方面に延びる鉄道高架橋です。
建設に際してはドイツから招聘したF・バルツァー監修のもと様々な検討と紆余曲折の末、現在の高架橋がつくられました。
所々改修され、また所々は剥がれた煉瓦がその歴史を感じさせる高架橋下は現在も現役で使われていて、新旧様々な店舗が軒を連ねています。

新永間市街高架橋

設計:F・バルツァー
所在地:東京都千代田区丸の内他
アクセス:東京駅より徒歩約3分
竣工:1910年

14.パレスホテル東京

パレスホテル東京

パレスホテル東京は、2012年に1961年築の旧ホテルに変わって建て替えられた地上23階地下4階建てのホテルです。
皇居への視線を彫りの深い斜めの外装で避けつつ、外苑の緑を借景として取り込むつくりとなっているのが特徴で、多くカーブした壁面と合わせて優雅で気品ある雰囲気を醸し出しています。
容積を近隣地に移転することで高さを抑えたり、中低層部に設けたテラスで圧迫感を抑えつつ段階的なボリューム構成にしたりと皇居前のホテルとしての配慮と工夫が随所に散りばめられているのも素敵です。

パレスホテル東京

設計:三菱地所設計
所在地:東京都千代田区丸の内1-1-1
アクセス:大手町駅より徒歩約3分
竣工:2012年
備考:2014年日本建築学会作品選集

15.スターバックス皇居外苑 和田倉噴水公園店

スターバックス皇居外苑 和田倉噴水公園店

スターバックス皇居外苑 和田倉噴水公園店は、皇居外苑の公園内に建つスターバックスの店舗です。
元々の建物は世界的な建築家丹下健三氏がデザイン監修を行ったレストラン・休憩所・トイレの複合施設でしたが、2021年にレストランの改修が行われ、スターバックスとなりました。
それぞれの機能ごとに軽やかな曲線の屋根を描く建物は、外からは皇居前の景観に溶け込む控えめな姿に見えますが、中に入ると印象が一変。
ダイナミックな木の架構と、眼前の噴水・その先の皇居の自然に視線が向かう絶景カフェとなっています。

スターバックス皇居外苑 和田倉噴水公園店
スターバックス皇居外苑 和田倉噴水公園店

原建物デザイン監修:丹下健三/丹下健三・都市・建築設計研究所
所在地:東京都千代田区皇居外苑3-1
アクセス:東京駅より徒歩約6分
竣工:1995年(2021改修)

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