今回は東京両国にあるスーパー銭湯 両国湯屋 江戸遊を訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。
【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走
【この記事で分かること】
・両国湯屋 江戸遊を実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・両国湯屋 江戸遊の基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・両国湯屋 江戸遊の建築的な見どころや注目ポイント
1.両国にできたおしゃれなスーパー銭湯を訪問
今回訪れたのは両国駅から程なく程なく歩いたところにある両国湯屋 江戸遊です。
両国といえば古くは江戸時代の浮世絵師葛飾北斎がその名を当時このエリアが下総国葛飾領であったことからその名を名乗ったり、明治時代に入ってからは旧国技館が建てられ相撲の聖地となったり、近年では江戸東京博物館が賑わったりと、江戸時代から受け継がれる歴史の跡を色濃く残すエリアでもあります。
両国駅からほどなく歩いた北斎通りに沿いに2019年にリニューアルオープンしたのが今回訪れた温浴施設 江戸遊です。
建物の外観は、江戸をテーマにした「のれん」のようになびいたデザインが特徴で、江戸小紋柄の小さな穴の模様は北斎が好んだ柄でもあるそうです。
パンチングメタルの金属の外装は、人や道路を横切る車や風に合わせて動いているようなダイナミックさと軽やかさを感じます。
この江戸遊は、元々は正面向かって右側のビルのみの建物でしたが、リニューアルにあたって左側の建物を増築しています。
一見すると一つの建物に見えますが、4本の暖簾のうち右側2本が元からある既存棟、左側2本が新たに増築された新築棟となっています。
ちなみにそれぞれの棟は奥が左右それぞれL字に広がっているので、内部は通りから見るよりもずっと広々としたスペースが広がります。
建物の前を通り過ぎる人々は皆が思わず上を見上げていて、スーパー銭湯を訪れる以外の人にも注目されているのがとても印象的でした。
2.スタイリッシュだが落ち着く館内で癒やしのひと時を
右側のエントランスを入ってすぐのところが受付になっていて、まずは入口で靴を脱いで左手にあるロッカーに預けます。
受付は既存棟、靴のロッカーは新築棟にあって、注意深く観察すると先程説明した既存棟と新築棟に分かれているのがよく分ります。
靴を預けたら受付でコースの選択をして、レンタルタオルセットや館内着、腕につける電子キーを受け取ります。
ちなみにこの記事執筆時での利用料金は以下の通りで、時間無制限の通常コースの他に3時間や1時間のコースもあります。
【利用料金(別途深夜割増料金あり)】
・通常コース(時間無制限)
大人 2970円
中人 2270円
※休日割増料金 330円
・3時間コース
大人・中人 2400円
※休日割増料金 330円
・短時間コース(60分)
大人・中人 1500円
5階建ての建物は、1階が受付とスタッフスペース、2階が男性用浴室、3階が食事処や宴会場、4階が女性用浴室、5階が岩盤浴・エステゾーンとなっています。
また、それぞれの階に休憩スペースやコワーキングスペースがあるのも特徴で、温浴施設と併せて休んだり寛いだり食事を楽しんだりできます。
関内のデザインは、暖色系の照明に木調の素材と黒を基調としたシックなデザインでまとめられていて、スタイリッシュなデザインと落ち着いた雰囲気が両立しています。
各階には大小様々な休憩スペースが点在しているので、館内を散策しながら自分にあったスペースを見つけて休むことができます。
セミオープンなスペースがあったり、リクライニングチェアがあったり、畳のスペースがあったりして、休憩スペースは種類も数も充実しています。
また、照明を落とした寛ぎスペースもあれば、外の自然光がはいる明るいスペースもあって、長居してもまったく飽きません。
元々の既存棟に加えて新築棟が合わさったことで浴室もかなり広々していました。
深さが違うお風呂があったり、素材が変化したりとお風呂をランドスケープとしてデザインされていて興味深かったです。
大きさは大きくないですが、サウナスペースがあったり、屋外の露天スペースもありました。
特に露天スペースは吹付けによって縦方向の開放的があって、都心の真ん中にいることを忘れてしまうようでした。
3.食事処からコワーキングスペースまで充実の施設
温浴施設を楽しんだ後は食事処でお腹を満たすこともできます。
食事処は男女共用の休憩スペースがある3階にあります。
メニューは色をモチーフにした彩りセットをはじめ様々なものが楽しめます。
今回私は彩りセット「黄」のお蕎麦とカレーのセットをチョイスしました。
シンプルで素朴な味わいでしたが、温まった体に冷たいお蕎麦は格別ですね。
食事処の他にもこちらの宴会場も普段は開放されていて、自動販売機で購入したドリンクでひと休みすることができます。
また、江戸遊で面白いのはこちらのコワーキングスペースがあること。
富士山が書かれた寝そべれるスペースの他に机や電源があるワーキング席もあり、実際にここで仕事をしている人が何人もいました。
確かに時間無制限の通常コースであれば、スーパー銭湯に滞在したほうがコワーキングスペースより安上がりな場合もあるかもしれないと妙に納得しました。
きれいでスタイリッシュな建物で仕事をして合間にお風呂にも入り放題なのは、ちょっと贅沢で面白い働き方ですね。
精算は最後に1階の自動精算機で行います。
電子キーで館内で購入したものと入館料を生産して、ゲートを通って出館完了です。
素敵な空間と癒やしのお風呂をたっぷりと堪能して、この日の建築巡りも大満足のものとなりました。
皆さんも機会があれば是非訪れてみて下さいね。
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両国湯屋 江戸遊
設計:久保都島建築設計事務所
所在地:東京都墨田区亀沢1-5-8
アクセス:JR総武線両国駅より徒歩約7分、大江戸線両国駅より徒歩約2分
竣工:2019年
営業時間:10:00~8:30
公式HP:https://www.edoyu.com/ryougoku/
※記載している営業時間や金額は記事執筆時点のものです。変更となっている場合もありますので、訪れる際は公式HP等をご確認ください。
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