丸の内「TORAYA TOKYO」東京駅直結のカフェを建築好きがレポート

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今日は東京駅の南ドームに2012年につくられたTORAYA TOKYOを訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・TORAYA TOKYOを実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・TORAYA TOKYOの基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・TORAYA TOKYOの建築的な見どころや注目ポイント

ちなみに丸の内周辺の建築巡りについてはこちらの記事でレポートしていますので、興味のある方は是非併せてご覧ください。
関連記事
・丸の内周辺で建築巡り!おススメの名建築15選を紹介

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1.生まれ変わった東京駅のドームにはいるとっておきのカフェがスゴい

TORAYA TOKYOが入る東京駅といえば、言わずもがな知れた東京の玄関口。
1914年(大正3年)に建てられた駅舎は、竣工から100年以上が経つ歴史遺産でもあります。

東京駅の設計を手掛けた辰野金吾は、工部大学校(現在の東京大学工学部)の第一期生で、日本で最初の建築家のひとりともいわれます。
東京駅の他にも日本橋の日本銀行本店や、大阪中之島の大阪市中央公会堂などを手掛けていて、現存する代表作の多くは重要文化財にも指定されています。

東京ステーションギャラリー

東京駅の建築は、太平洋戦争による空襲で大きく損傷し、2年後の1947年に焼失したドームを八角形の屋根に架け変えるなどして修復がなされました。
その後半世紀以上経った2003年に、重要文化財に指定されたことをきっかけに保存・復原の機運が高まり、大規模な修復工事を経て2012年にリニューアルオープンしました。
この大規模工事によって戦火で焼失したままだったドーム部分も外観は創建当時のデザインに修復され、内部はホテルやギャラリーといった現代の用途に生まれ変わりました。

今回訪れた老舗和菓子屋「とらや」は、南ドームにつくられた東京ステーションホテルに隣接するカフェです。
内装設計を手掛けたのはとらや京都店や東京ミッドタウン店、赤坂店なども手掛ける建築家の内藤廣氏。

東京駅の丸の内口は何度も訪れていますが、上部に上がるのは初めてだったなで、少し緊張しながら入口に向かいます。

とらやは南ドームの2階部分に設けられているのですが、東京ステーションホテルと共通のエントランスとエレベーターなので、緊張しながらもちょっとラグジュアリーな気分を味わえます。

TORAYA TOKYO

エレベーターを降りると2階部分は円形状の回廊になっていて、TORAYA TOKYOも半弧を描いたように回廊沿いに納められています。はじめて見る2階からのドームにちょっとテンションが上がりながら入口に向かいます。
入口で名前を書いてしばらく外の椅子で待ちます。
ちなみに予約は平日の一部の時間帯のみ受け付けているそうなので、週末は記帳して待つスタイルのようです。

また、後から知ったのですが、TORAYA TOKYOは、結婚相談所やマッチングサービスのファーストデートスポットとしても有名だそう。
外の椅子では一見カップル風の男女がそこかしこではじめましての挨拶をしていて、とても不思議なところに来てしまった気分です 笑

2.新旧のコントラストが素敵な店内を堪能

TORAYA TOKYO

私が訪れたのは週末でしたが、20分ほど待って無事入店。
内部は凸凹したドーム外壁の形を反映して、細長い空間に通路部分、テーブル席、カウンター席がそれぞれ配置されています。

TORAYA TOKYO

内装は東京駅の赤レンガシンプルで現代的な要素の対比が印象的です。
この新旧の対比は、伝統と革新の両方の要素を追求するとらやらしくて、とても好感が持てます。

TORAYA TOKYO

つるっとした白い壁やテーブル、やさしく揺れるカーテンに対して、荒々しくバラつきのある煉瓦の壁のコントラストがとても鮮やかです。
よく考えるとこんなに近くで煉瓦壁に接する機会はそんなに多くないですが、100年以上の歴史を積み重ねたレンガの表情は実に豊かです。

TORAYA TOKYO

さりげなく床と天井は黒塗りになっているのも、より壁面の素材の対比を際立たせていて面白いです。

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関連記事
・建築本「一級建築士矩子の設計思考」がスゴい!話題の本格建築漫画をレポート

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2023年4月18日には「一級建築士矩子の設計思考」第2巻が発売になりました。

3.絶品スイーツを頂きながら至福のひと時を

メニューは定番スイーツの他に季節ごとに変わるメニューやカツサンドなどの軽食もあります。

TORAYA TOKYOのおしるこ

私が頂いたのは人気メニューの白小倉のお汁粉(1540円)。プラス770円でドリンクセットにできるので合わせて珈琲も注文。
お汁粉はお値段は高いのですが、今まで食べたおしるこの中でダントツで一番おいしい、極上のおしるこでした。

TORAYA TOKYOのお汁粉

セットのドリンクは珈琲と煎茶から選べますが、単品注文では他にもあずき茶やビールも注文できます。

スイーツはお汁粉の他にもアールグレイの生地で餡を包んだアールグレイ饅頭や、自家製キャラメルを使った羊羹などがあり、どれも一級品の味が楽しめます。

アールグレイ饅頭

過去から現在に続く建物の歴史を体感しながら、美味しいお菓子を頂くのはまさに至福のひと時。

一つ気になったのは、左の席も右の席も、後ろの席も、皆はじめましての自己紹介をしていること 笑
ホントにファーストデートの鉄板スポットになっているようです。考えてようによっては、2人のカップルが初めてあったのが東京駅を改修したTORAYA TOKYOというのは素敵な気もします。
思えば東京駅自体、100年以上に渡って、いくつもの出会いと別れの場として人々の記憶に残ってきたわけで、ある意味ではピッタリの場なのではとも思いました。

そんなことを考えながらも、この日の建築体験も大満足のうちに終了。
ちょっと贅沢な時間を過ごしたい時にピッタリで、東京駅直結とアクセスもしやすいので、気になった方は是非訪れてみてくださいね。

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TORAYA TOKYO
改修設計:内藤廣/内藤廣建築設計事務所
所在地:東京都千代田区丸の内1-9-1
アクセス:東京駅直結
竣工:2012年
営業時間:
 平日 10:00~19:00
 土曜、日曜、祝日 10:00~18:00
席数:48席
公式HP:https://www.tokyostationhotel.jp/restaurants/torayatokyo/

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※記載している営業時間や金額は記事執筆時点のものです。変更となっている場合もありますので、訪れる際は公式HP等をご確認ください。


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