今回は栃木県にある建築家 隈研吾氏が設計したおススメの建築を紹介したいと思います。
栃木県は実は、隈研吾氏の建築作品がひしめく建築パワースポットとなっていて、2000年以降に隈研吾氏が手掛けた代表作品が数多く存在します。
東京から日帰りで見に行ける範囲ですので、気になった作品があれば是非チェックしてみて下さい!
【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走
【この記事で分かること】
・栃木県の隈研吾氏がデザインした建築を写真と文字でレポート
・栃木県の隈研吾氏がデザインした建築をまとめ
・隈研吾氏の建築の見どころや注目ポイントを解説
1.那珂川町馬頭広重美術館
まず初めに紹介する那珂川町馬頭広重美術館は、栃木県生まれの故青木藤作氏が大正から昭和初期にかけて収集した歌川広重の肉筆画を中心としたコレクション約4500点を所蔵・展示した美術館です。
那珂川町の景観に溶け込むように平屋建てで大きな切妻屋根がかかっているのが特長の建築です。
実はこの建築、木造ではないのですが、地元産の八溝杉を多用することで現代的でありながら伝統的で落ち着きのある雰囲気が醸し出されています。
シンプルな構成でありながら、ルーバーの間から差し込む光や向こう側に見える風景が刻々と変化するので常に楽しめます。
90年代の隈研吾さんのような小難しい理論抜きの、単純に質の高い、完成された建築が味わえます。
設計:隈研吾/隈研吾建築都市設計事務所
所在地:栃木県那須郡那珂川町馬頭116-9
アクセス:JR氏家駅、西那須野駅よりバス約60分
JR烏山駅よりバス約40分
竣工:2000年
公式HP:http://www.hiroshige.bato.tochigi.jp/
2.石の美術館
続いて紹介する石の美術館は県内でも有数の石の産地である那須町の古い石蔵を生かした小さいな美術館です。
2000年以降は木のイメージが強かった隈研吾氏ですが、この美術館では石の可能性をとことん追求していて、隈氏が木の建築家に移り変わる最後期の作品ともいえます。
石の美術館というと堅くて冷たそうなイメージもありますが、現地で見ると開口の取り方、光の入れ方など様々な工夫に驚きの連続です。石に対して、水面を上手く使って堅さに対する柔らかさ、移ろいさすさのコントラストが見事に効いています。
石=冷たい、重い、といった従来のイメージが素材の使い方と光の演出で見事に転換されています。
とても小さい美術館ですが見どころは多く、ぐるぐると歩きまわりながら散策できる建築となっています。
大きな美術館だと中々全体像が変わりにくいですが、隅々まで見て歩くことができるのは建築巡りの美術館としては大きなポイントです。
設計:隈研吾/隈研吾建築都市設計事務所
所在地:栃木県那須郡那須町芦野仲町2717-5
アクセス:黒田原駅よりタクシー約10分
竣工:2000年
公式HP:http://www.stone-plaza.com/
3.那須歴史探訪館
那須歴史探訪館は2つ目に挙げた「石の美術館」から徒歩で数分のところにある那須町の歴史に関する資料を展示する資料館です。
石の美術館を見学する際にはぜひ合わせてみておきたい建築です。
馬頭広重美術館のようにシンプルな平屋建ての切り妻屋根ですが、外壁をガラスで覆い、その内側を覆う和紙や藁を固めたスクリーンが特徴的な建築です。
隈氏の素材に対する探求と、伝統的な日本の建築をいかに現代の建築として成立させるかという挑戦が見てとれます。
設計:隈研吾/隈研吾建築都市設計事務所
所在地:栃木県那須郡那須町大字芦野字根古屋2893
アクセス:JR黒田原駅よりタクシー約10分
竣工:2000年
4.ちょっ蔵広場
次に紹介するちょっ蔵広場は駅前広場の再構築プロジェクトで、既存の蔵を再利用しながら観光案内所やショップ・レストランが整備されています。
この後紹介するJR宝積寺駅も隈研吾氏が手掛けていますので、この宝積寺駅界隈では一緒に複数の隈健吾建築が堪能できる注目のスポット。
地元産の大谷石を再利用しているのですが、石の美術館で試した石の使い方がさらに洗練られていて、石なのに軽くて透明で風通しのいい建築はオープンな駅前広場を演出しています。
設計:隈研吾/隈研吾建築都市設計事務所
所在地:栃木県塩谷郡高根沢町大字宝積寺2374-1
アクセス:宝積寺駅より徒歩約1分
竣工:2006年
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5,JR宝積寺駅
ちょっ蔵広場に続いて紹介したいのがJR宇都宮線の駅であり烏山線の起点駅である宝積寺駅です。
何といっても注目すべきは階段と自由通路の天井に設けられた菱形の木天井です。
外観が黒くシンプルな駅舎に対して、立体的でダイナミックな天井に驚きと高揚感が一気に高まります。
予算も限られる中、形はダイナミックですが素材としては安価なものを使い、どうしても変化をつけにくい駅舎建築を今まで見たことない演出で完成させた手腕はさすがです。
菱形のピースの間の隙間には照明が配置されていて、機能的にも優れ、夜の景観的にも美しい建築となっています。
設計:隈研吾/隈研吾建築都市設計事務所
所在地:栃木県塩谷郡高根沢町大字宝積寺2377
竣工:2008年
6.宝積寺駅前グリーンシェルター
最後に紹介する宝積寺駅前グリーンシェルターは宝積寺の駅前の線路沿いにつくられた休憩所です。
ちょっ蔵広場、宝積寺駅に先だって建てられたもので、存在感はほぼないので見逃してしまいそうになります。( ちょっ蔵広場、宝積寺駅を見学した際に気になって見ていたのですが、しばらく経つまで隈氏の設計とは気づきませんでした)
ステンレスのメッシュが限りなく薄い存在感で空間を覆い、周囲の風景の中に溶け込んでいます。
地味ではありますが、実際にこの建物の中でどんな空間体験ができるのか、体験してみる価値はある建物。
グリーンシェルターで試みたようなメッシュを使った日本的な儚さの表現は、後に東京二子玉川の玉川高島屋S.C マロニエコート(2009年)や芝公園の住宅Mesh/Earth(2011年)などの隈研吾作品でも用いられることになりますが、それらの建築のルーツもと言える試みが、すでにここで行われていたことにも注目。宝積寺を訪れた際は逃さず体験したいスポットです。
設計:隈研吾/隈研吾建築都市設計事務所
所在地:栃木県塩谷郡高根沢町大字宝積寺
アクセス:宝積寺駅より徒歩約1分
竣工:2005年
7.宇都宮駅東口交流拠点施設 ライトキューブ宇都宮
宇都宮駅東口交流拠点施設(ライトキューブ宇都宮)は、宇都宮駅の東口に2022年にオープンしたホール、会議室、広場等の複合施設です。
隈研吾氏は一般には木を使った建築のイメージが強いですが、40年以上のキャリアの中で、コンクリートや大谷石を始めとする石材、ガラス、メッシュ、植物や水といった様々な素材の可能性を追求してきた建築家でもあります。
ライトキューブ宇都宮では、そんな隈研吾氏のキャリアを総括するように様々な素材が各所に埋め込まれていて、それぞれの空間を彩り、演出しています。
また、2000人のキャパを誇る大ホールをはじめとした屋内ホールに対比するように設けられた大階段も注目で、私が訪れたときも街の交流拠点らしい野外ステージとして活用されていました。
デザイン監修:隈研吾建築都市設計事務所
設計:アール・アイ・エー+AIS総合設計
所在地:栃木県宇都宮市宮みらい1-20
アクセス:宇都宮駅より徒歩約1分
竣工:2022年
公式HP:https://u-koryukyoten.jp/
おまけ:東京都内で見られる隈研吾氏の有名建築
最後に東京都内で見られる隈研吾氏のおススメ作品についても紹介したいと思います。
隈氏の建築はそれこそ都内には何十とありますが、その中でも今回紹介した栃木の隈建築群の影響の強いものをチョイスしましたので是非ご覧ください。
■高輪ゲートウェイ駅
高輪ゲートウェイ駅はJR山手線・京浜東北線の田町~品川駅間にできた新駅で、JR山手線の新駅としては1971年に出来た西日暮里駅以来49年ぶりとなりました。
日本の折り紙をデザインをモチーフにしていて、ジグザグに折れ曲がる白いフレームに薄い膜が張られているのが特徴的な建築です。宝積寺駅から続いてきた大屋根というテーマを結実させた隈研吾氏の最新作として必見の建物です。
関連記事
・高輪ゲートウェイ駅に突入!隈研吾による建築デザインの注目ポイントを解説【東京高輪】
■スターバックス リザーブ ロースタリー東京
スターバックス リザーブ ロースタリー東京はスターバックスの次世代店舗で、この東京中目黒店が世界で5店舗目となる珍しい店舗です。
建築の設計を一から行ったのはこのロースタリー東京が世界初となり、外観の設計を隈研吾氏が行っています。
水平の大庇が目黒川と呼応するデザインはこれまで隈氏が手掛けてきた建築手法の総決算といった様相で、中目黒という都心の真中にありながら自然と建築が対応する隈研吾氏のデザインが堪能できます。
関連記事
・世界で5店舗目のプレミアムスターバックスをその建築と共に徹底レポート【東京中目黒】
【スマホでさらにいい写真が撮りたい人必見】
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■高尾山口駅
年間の登山者数世界一を誇る高尾山ですが、この高尾山の最寄り駅となる高尾山口駅は2015年に隈研吾氏の手によってリニューアルがなされました。
高尾山口駅から外側に向かって開くように広がる屋根は、高尾山へ向かう人々の気持ちを高揚させつつワクワク感を演出していて、建築と大自然との間にあるようなスケールとなっています。
ホームから地中に入っていくような構内や利用者に寄り添った細かい配慮が随所に見られるトイレや家具など駅建築の見本例のような建築です。
関連記事
・高尾山口駅がスゴい!高尾山に上る際は要チェックの建築だった【東京】
■浅草文化観光センター
浅草文化観光センターは浅草・雷門の目の前に建つ地上8階地下1階の建物です。
300㎡ちょっとの小さな敷地に観光案内所や多目的ホール、会議室、展示室、展望テラスが積層され、7つの平屋の家屋が積み木のように積み重なったデザインが特徴的です。
内側から見ると街に視線が投げ出された感覚が強く、解放感と浅草という街への「近さ」を感じる仕掛けは必見です。
関連記事
・隈研吾が設計した浅草文化観光センターに初潜入してきた【東京浅草】
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いかがだったでしょうか。
こうして羅列してみると、この時期の隈建築は素材の違いはあれ、物質を通り越す透明感や風通しの良さ、明暗のコントラストや木漏れ日のような光の使い方などかなりの共通点がありますね。
これだけ隈建築が密集している栃木県。そして複数の隈建築が建築が固まって一度に見れる栃木県。皆さんも機会があれば是非訪れてその空間を体験してみて下さい。
ちなみに東京都内の隈研吾氏のおススメ建築については、以下の記事で紹介していますので、興味のある方は是非併せてご覧ください。
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・建築家 隈研吾がデザインした東京都内のおススメ作品30選【東京】
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