横須賀で建築巡り!おススメの名建築7選を紹介

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皆さんは猿島という島をご存知でしょうか。
猿島は神奈川県横須賀市にある無人島で、関東近辺であれば日帰りで行ける無人島としても超人気スポットのスポットです。
でも実はこの猿島のある横須賀市は他にも魅力的な建築が沢山あるのです。

今回はせっかく訪れるのであれば合わせて見ておきたい建築をまとめましたので猿島を訪れる際はぜひ一緒に回って横須賀の建築と歴史を満喫しましょう。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・横須賀エリアでの建築巡りを写真と文字でレポート
・横須賀エリアの著名な建築家がデザインした建築や歴史のある近代建築をまとめ
・横須賀エリアの建築の見どころや注目ポイントを解説

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1.横須賀市庁舎(松本陽一設計事務所)

はじめに紹介する横須賀市庁舎は横須賀出身の建築家松本陽一による横須賀市の庁舎です。
猿島への船の発着場に行く途中にありますので、是非この庁舎を通るルートで歩きたいところです。
彫刻のような白い外観が特徴的な建築です。横須賀の日差しが白い外壁に反射し、その外観に落ちるが影とのコントラストが美しいです。
ちなみに駅からは少し遠いですが、この建築の4年前に竣工した横須賀市総合体育会館メインアリーナ(1978年)も松本氏の作品です。

所在地:神奈川県横横須賀市小川町11
アクセス:横須賀中央駅より徒歩約7分
竣工:1982年

2.10000mプロムナード三笠アプローチ(仙田満+環境デザイン研究所)

10000mプロムナード三笠アプローチは、横須賀駅から観音崎までの約10kmの遊歩道の内、米軍基地の入口から三笠公園までのプロムナード(散策路)です。
横須賀市庁舎からすぐのところにあるので、庁舎を見た後はこちらのプロムナードに向かうのがおススメです。およそ480mの距離が幅約26mの水と緑の広場状の散策路となっていて、水の流れによって連続しています。
子供の為の施設やランドスケープを長年追求している仙田満の中期の作品が体験できますが、後述する猿島公園がこの計画の約30年後に実現することにもなるのも注目です。

所在地:神奈川県横横須賀市
アクセス:横須賀中央駅より徒歩約10分
竣工:1987年

3.ベイスクエアよこすか(丹下健三)

ベイスクエアよこすかは、世界の丹下とも呼ばれ、戦後の日本を代表する建築家である丹下建三氏による複合施設です。
よこすか芸術劇場と横浜プリンスホテルと住居棟の3つの施設と駅とがペデストリアンデッキと広場によって繋がれて一体となった複合施設です。

丹下氏といえばこちらの記事でも紹介した静岡新聞ビルをはじめ、代表作は枚挙に暇がないですが、こちらの建築は東京都庁舎の3年後に竣工しました。デッキからの見た時の写真は一瞬都庁かと思えますね。

所在地:神奈川県横須賀市本町3-27
アクセス:横須賀中央駅より徒歩約10分、汐入駅より徒歩約1分
竣工:1993年

4.ヴェルニー公園

ヴェルニー公園は、戦後間もなくから臨海公園として親しまれてきた公園がフランス式庭園と取り入れリニューアルオープンした公園です。
公園の名前はフランス人技術者であるレオンス・ヴェルニーにちなんでいますが、このレオンス・ヴェルニーは横須賀造兵廠や横須賀海軍施設ドックをはじめ数々の横須賀の近代施設の建設を指導し、横須賀製鉄所をつくりあげたフランス人技師です。

公園には約2000本のバラや噴水、海に面したボードウォークなどが整備されています。
敷地内に建てられたヴェルニー記念館は、ヴェルニーの出身であるフランスのブルターニュ地方の住宅洋式を模したもので、国指定重要文化財であるスチームハンマーの他、歴史遺産の映像学習や体験学習装置が展示されています。

また、公園内にある旧横須賀軍港逸見門の衛兵詰所は銅板ぶきドーム型の屋根を持つ約4mの建物で、当時としては珍しい鉄筋コンクリート造りで外壁はタイル張りの貴重な近代建築となっています。

所在地:神奈川県横須賀市逸見町1-1
アクセス:汐入駅・横須賀駅より徒歩約2分、横須賀中央駅より徒歩約10分
竣工:ヴェルニー公園/1946年(2001年リニューアルオープン)
   横須賀海軍 逸見波止場衛門/明治末期~大正初期ごろ

5.日本基督教団横須賀上町教会(横田末吉)

日本基督教団横須賀上町教会は、近江兄弟社の創始者としても知られるウィリアム・メレル・ヴォーリズの弟子である横田末吉氏による設計の教会で国の登録文化財にも指定されている建築です。
元々は平屋ででしたが、1950年に増築され現在の形に至ります。下見板張りのシンプルで簡素なつくりでありながら、ところどころにゴシック様式を思わせるアクセントのある外観は今となっては貴重な近代建築です。

所在地:神奈川県横須賀市上町2-43
アクセス:横須賀中央駅より徒歩約15分
竣工:1930年

6.横須賀駅

横須賀駅舎は、2020年で築80年になる1940年に竣工した駅舎です。
横須賀駅自体は明治22年に大船-横須賀間を走る横須賀線の終着駅として建てられ、大正3年に改築されました。現在の駅舎は3台目ですが、大正3年に建てられた2代目駅舎の面影を残してデザインされています。
駅のホームからそのまま改札、キップ売り場、エントランスとフラットに繋がっているのも特徴です。
横須賀の建築や猿島を見に行く際は、行きか帰りには是非こちらの横須賀駅を利用してみることをおススメします。

所在地:神奈川県横須賀市逸見町1-1
竣工:1940年

7.猿島公園(仙田満+環境デザイン研究所)

猿島公園の管理施設は横須賀新港からおよそ1.7km、東京湾最大の自然島である猿島に建てられた公園管理施設です。
山に寄り添うように建てられた木造による建物は、内外ともに猿島に馴染んでいます。
ギャラリー展示やツアーの待ち合わせ場所としても使われる建物内部と建物外部をつなぐバッファーゾーンの廊下は、木のぬくもりと光と風に溢れ、質素ながら居心地のいい空間となっています。

所在地:神奈川県横須賀市
アクセス:横須賀中央駅より徒歩約15分 その後船にて10分
竣工:2006年

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関連記事
・建築本「一級建築士矩子の設計思考」がスゴい!話題の本格建築漫画をレポート

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いかかだったでしょうか。
今回紹介したのは猿島と横須賀中央駅から歩いて行ける建築ですが、お時間があれば横須賀美術を訪れるのもおススメです。
横須賀美術館については「横須賀美術館は満足度ダントツナンバーワン建築!!繭に包まれた不思議な美術館」でも紹介していますので合わせてチェックしてみて下さい。

尚、猿島については以下の記事に詳しくレポートしているのでこちらも是非チェックしてみてください。
関連記事
・猿島観光の見どころを解説!実は建築巡りもできる無人島だった【神奈川横須賀】


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