渋谷「渋谷区ふれあい植物センター」リニューアルした話題の植物園をレポート

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今回は東京渋谷にある渋谷区ふれあい植物センターを訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・渋谷区ふれあい植物センターを実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・渋谷区ふれあい植物センターの基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・渋谷区ふれあい植物センターの建築的な見どころや注目ポイント

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1.渋谷にある小さな植物センターがリニューアル!

今日訪れたのは、渋谷駅から歩いて10分ほどのところにある渋谷区ふれあい植物センターです。

渋谷区ふれあい植物センターは、2005年に近くの渋谷清掃工場のエネルギーの還元施設として開園した植物園。
2021年に老朽化などの理由から一時閉園となっていましたが、2023年7月にリニューアルオープンとなりました。

渋谷清掃工場

東京都内の植物園といえば、以前このブログでも有明の夢の島熱帯植物館や、新宿御苑の温室をレポートしましたが、今回は久しぶりの植物園レポートとなります。
関連記事
・新木場「夢の島熱帯植物園」その知られざる名建築を徹底レポート
・新宿御苑の大温室がスゴイ!緻密に設計されたその魅力をレポート

渋谷駅の新南口を出て、渋谷ブリッジを南下していくと今回の目的地である渋谷区ふれあい植物センターが見えてきます。

リニューアル前の建物

リニューアル前の渋谷区ふれあい植物センターは、シルバーのシンプルな外装に温室のガラスの大空間が付随する建物でしたが、今回のリニューアルでは温室や構造のなど建物のコアとなる部分はそのまま残しつつのリニューアルとなっています。

建物のリニューアルデザインを手掛けたのは、新進気鋭の設計集団SUPPOSE DESIGN OFFICEです。
SUPPOSE DESIGN OFFICEは、新築物件だけでなく既存の建物を上手く利用した改修プロジェクトも数多く手掛けている設計事務所です。
参考記事
・サポーズデザインオフィスの東京都内のおススメ作品12選

建物は温室の左手にあるエントランスからはいります。
以前はメタリックな外装に植物が生い茂るエントランスでしたが、リニューアル後は土色の外装とガラス戸のスタイリッシュなデザインとなっています。

入ってすぐの場所が受付カウンター件ショップ空間になっているので、まずはこちらで入園料を支払います。
エントランスは自然光が差し込む明るい空間となっていて、これだけでも雰囲気がだいぶ変わった印象です。

土色の内装はまさに地中に入り込むようなトンネルのようでもありますが、それにしてはスタイリッシュです。

2.注目の建築家集団のデザインで生まれ変わった建築に注目

エントランスを入るとまず見えてくるのが、丸みを帯びた造形が印象的なシアターゾーンです。

このシアターゾーンでは、この植物園の概要の説明があったり、これからこの植物園が目指すビジョンが園長の口から語られています。

シアターゾーンの写真にも赤い光が当たっていますが、向かって左側のスペースは自然光と土の代わりにLEDと水耕栽培によって植物を育てる室内型菜園「Farm Labo」があり、土地や天候の影響を受けずに有機野菜を育てる実験場を見学することができます。
この水耕栽培でつくられた植物の一部は2階のカフェのメニューにも使われているそうです。

水耕栽培ゾーンからさらに進むと見えてくるのが、植物ゾーンです。
落ち着いた照明と低い天井高のゾーンから、光に導かれるように3層の吹き抜けの大空間が表れるデザインが秀逸です。

1階の植物ゾーンでは、みかん、柚子、レモン、パッションフルーツ、バナナなどのフルーツが中心に育てられていました。

以前訪れた時は、室内の温度も高くまさに温室、といった印象的でしたが、リニューアル後は温室感はだいぶ少なくなっています。
熱帯植物が減った分は、普段の私達の生活にとって身近な植物が多くなっていて、新しい展示はかなり楽しめました。

園内の温度が下がっている分園内には休憩スペースが設けられていて、訪れた人が休んだり会話を楽しんでいたのも印象的でした。
内部は外装ともカラースキームを合わせた土色のインテリアに統一されていて、緑の植物やガラスのカーテンウォールとピッタリ調和していました。

真ん中の中2階スペースは、はじめに見たシアターとしても利用されていますが、実は側面下にある2つの小さな入口から中にはいることもできます。

内部では植物の生体電位という電気信号から変換されたサウンドが流れています。
こちらのスペースは大人は見逃しがちなスペースですが、子供達は楽しそうに潜り込んだり駆け回っていたのも素敵でした。

2階への階段は一度中2階の踊り場スペースを挟んで上がります。
中2階も丸みを帯びたインテリアも、さりげないデザインの手摺も、以前の施設からは大きく変更されてリデザインされたものですが、まるで初めからそうであったかのように馴染んでいたのも印象的でした。

3.カフェスペースで絶品ピザを堪能。ギャラリーホールも素敵にリニューアル

2階に上がるとまず見えてくるのが、こちらのライブラリースペースです。

ライブラリースペースは、絵本から専門書まで様々な本が置かれていますが、時期によってはギャラリースペースとしても使われます。

さらに奥はカフェスペースとなっていて、ピザやサラダ、ドリンクなどが楽しめます。

カフェは1階のスペースと人繋がりになっていて、開放的でとても居心地がよかったです。

カフェの注文は、QRコードをスマホで読み込んで行います。
メインメニューのピザは有機ビーツとバター、有機ケールとセサミなど4種類から選べます。

今回チョイスしたのはこちらの麹と有機キャロットのピザ(660円)
煮詰めた人参のソースと麹でつくった甘酒をミックスしたピザは、焼き立てのカリっとした食感と独特の旨味が合わさってとっても美味しかったです。

実は私は人参がちょっと苦手でドキドキしながら頼んだのですが、いい意味で人参らしさを感じなくて、ペロリと完食してしまいました。

ドリンクはこちらのアイスラテを頂きました。
独自のブレンドのエスプレッソラテもとても美味しかったです。

カフェを堪能した後は、3階のギャラリーホールへ。
こちらはイベントなどでも使われる多目的スペースですが、イベントがない時は休憩スペースとしても利用できます。

窓際にも椅子が並べられていて、先程まで体験した空間と植物の余韻に浸ります。

久しぶりに訪れた渋谷区ふれあい植物センターでしたが、素敵な空間と絶品メニューを堪能しつつ、実はとても身近で大事な存在である植物について考えるきっかけにもなりました。
とってもオススメの建築ですので、皆さんも機会があれば是非訪れてみてくださいね。

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渋谷区ふれあい植物センター
改修設計:SUPPOSE DESIGN OFFICE
所在地:東京都渋谷区東2-25-37
アクセス:渋谷駅より徒歩約10分
竣工:2023年(改修)
開園時間:10:00~18:00
休園日:月曜(祝日の場合は翌平日)
入園料:100円
公式HP:https://sbgf.jp/


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