こんにちは。建築好きのやま菜です。
今日は新木場の夢の島公園に建つ夢の島熱帯植物園を見学してきましたので、建築好きの視点からその魅力やポイントをレポートしたいと思います。
【こんな人におすすめ!】
・デートや家族連れで訪れるのにぴったりの名建築を知りたい
・夢の島熱帯植物園の建築の見どころや、注目ポイントについて知りたい
・建築に興味があって、具体的に建築のどこに注目して見ると面白いのか知りたい
尚、夢の島周辺の建築巡りのレポートについても公開していますので、興味のある方は是非合わせてご覧ください。
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1.夢の島熱帯植物館って?
夢の島熱帯植物館は東京都の新木場駅を最寄り駅とする夢の島公園内にある植物園です。
夢の島公園は、ゴミの埋立処理場の跡地に整備された公園で、昭和53年(1977)にオープンしました。
夢の島熱帯植物館は夢の島公園に隣接して建てられた新江東清掃工場の廃熱を利用した植物園で、公園が開園して約10年後の1988年に竣工した30年以上の歴を持つ建物です。
ガラスの3つ子のようなドームが連なる外観が特徴的な建物は、熱帯と亜熱帯の植物が群生する温室のほか、ホールやギャラリーなどが配置されています。
また都立の施設ということで入園料が一般250円という価格なのがうれしい建物ですが、その値段に反して見どころは満載で、建築好きのみならず多くの人に訪れてもらいたいおススメのスポットです。
2.早速突入!まずは新木場駅から夢の島公園へ
新木場駅を降りて北方面に3分ほど歩くと、夢の島公園のエントランスが見えてきます。
夢の島公園は昭和53年にオープンして、430000㎡の広大な敷地には今回訪れる夢の島熱帯植物館の他、都立第五福竜丸展示館、BumB東京スポーツ文化館、夢の島マリーナ、陸上競技場、バーベキュー広場など様々な施設が整備されています。
建築好きには隣接する都立第五福竜丸展示館(設計:杉建築設計事務所)や旧東京都立夢の島総合体育館(板倉建築研究所)などの名建築も合わせてみることをおススメします。
ちなみに新木場駅の南口には日本建築家協会賞をはじめ数々の建築賞を受賞した木材会館もあり新木場はまさに建築パワースポットに生まれ変わりつつあります。
公園の入り口から7分ほど歩くと巨大なドーム状の建築が見えてきます。
途中にあるモザイクタイルの案内が可愛らしいです。
ほどなく歩くと巨大なガラスドームが見えてきて期待感がマックスに!
到着したらまずドームの足元ある円形のレンガ調の建物にある自動券売機でチケットを購入します。
東京都立の施設ということもあってチケットの安さ!
ほんとにこの夢の島植物園は学生さんから家族連れなど幅広い人に訪れてほしい隠れ名スポットです!
■夢の島熱帯植物館 施設情報
開園時間:9:30~17:00
入館料:一般/250円 65歳以上/120円 中学生/100円
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、12月29日~1月3日
では建物本体を見ていきましょう!
3.ガラスのドームと煉瓦・コンクリートのコントラストが面白い!
建物の敷地内に入って気付くことは、建物はガラスのドームだけでなく煉瓦やコンクリートが意外と使われているということです。
奥のドーム部分はガラスを基調としながらも、低層部と手前側はの部分はコンクリートやレンガによって堅実で落ち着いた装いです。
夢の島熱帯植物園では運河側にはガラスのドームで開いているのですが、手前側はコンクリートや煉瓦といった素材で閉じながらイベントホールや映像ホールといった機能が収められています。
先ほど通ったチケット売り場も煉瓦の円形の外装でしたが、この「開いた素材」と「閉じた素材」によって絶妙なコントラストが生み出されています。
また、このように素材ははっきり分かれているのですが、建物のデザインは円形を基調としたデザインに統一されているので、素材のコントラストは際立ちつつも全体としては統一感のある建物になっているのも面白いです。
中に入った後は奥のガラスのドームと手前のコンクリートの間にある通路を通って温室に向かいます。
このガラスとコンクリートの間の部分は光庭にもなっていて、通路の片側から降り注ぐ光がとても美しいです。
降り注ぐ光と微妙に見え隠れする温室を見ながら通路を進んでいくと、期待感が高まってワクワクします。このあたりの空間の作り方は本当に上手くて、一種の美術館のようにも感じました。
4.ドームの中はまさに異世界にトリップしたような空間!
内部に一歩足を踏み入れると、そこは熱帯・亜熱帯の植物が広がるまさに異世界。
ガラスのドームの開放感と、大自然、そしてそれを支える構造部材の美しいシルエットに感動すら覚えます。
内部は多種多様な植物が生い茂り、滝があったり、川が流れていたりとまさに別世界を楽しむように散策できます。
また、このドーム内はトンネルがあったり坂道があったりと立体的に構成されていて、散策するのがとても楽しいです。
建築をメインに見学しに行ったのですが、普通に植物園ってこんなに楽しいんだ!と思える体験ができました。
バナナやココナッツのようなよく知るものから、全く知らない謎の植物まで多種多様な自然を体験できるのもとても面白いです。
このドームでは異国の地の空間がこの新木場の地にワープしてきているような不思議な感覚を覚えます。
建築デザインとしてはドームが完全な半球ではなく、バッサリ側面が切られた1/4球になっていることもポイントのように思えます。
この切断された球の側面があることで、球の反対側に本来あるはずの自然が意識できるようになっていて、先ほど言ったように異国の地の空間がこの地に移転(ワープ?)してきたように感じられます。
このあたりのデザインは建築好きとしては要チェックの隠れた注目ポイントですね。
5.メインのドーム以外にも見どころが満載!
大満足でドームの温室の見学を終えましたが、夢の島熱帯植物園はメインのドームにも見どころが満載です。
例えば大ドームの横には食虫植物の温室があったり、私が訪れた秋の季節には屋外で「おばけカボチャ」の展示がされていたりと様々な見どころが用意されています。
おばけカボチャ展示はハロウィンにちなんで毎年行われているもので、茨城県常陸大宮市で作られた巨大なおばけカボチャが100個以上展示されていてます。
このカボチャは一見作り物のオブジェのようにも見えますがすべて本物で、自由に触ったり座ったりと大人にも子供にも大人気のスポットでした。
その他にも正面向かって左側のドームはイベントスペースになっていて、季節ごとに様々な企画がされています。
訪れる際には是非イベントもチェックしておくことをおススメします。
最後にカフェコーナーで一休みして今回の見学は終了!ここのカフェ空間もかなりおススメです。
このカフェではドームの中の水辺を間近で覗けるようにデザインされていて、ここで散策で疲れた足を休めながら飲む南国のジュースは最高でした。
訪れる前は正直期待値はそんなに高くなかった施設だったのですが、結果的には大満足の建築体験となりました!
安くて見どころ満載で、一人でもデートでも家族でも楽しめるこの建築は、数々の建築を渡り歩いてきた私の中でもかなり上位に入る名スポットとなりました。
本当におススメの建築ですので、皆さんも機会があればぜひ訪れてみてくださいね。
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夢の島熱帯植物園
設計:大宇根建築設計事務所
所在地:東京都江東区夢の島2-1-2
アクセス:新木場駅から徒歩約15分
竣工:1988年
開園時間:9:30~17:00
入館料:一般/250円 65歳以上/120円 中学生/100円
休館日:月曜(祝日の場合は翌日)、12月29日~1月3日
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