日比谷OKUROJIがスゴい!建築好きがその魅力とポイントをレポート

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今日は日比谷~新橋の高架下にオープンした話題の新スポット日比谷OKUROJIを見学してきましたので、建築好きの視点からその魅力やポイントをレポートしたいと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・日比谷OKUROJIを実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・日比谷OKUROJIの基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・日比谷OKUROJIの建築的な見どころや注目ポイント

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1.日比谷OKUROJI(オクロジ)とは?

日比谷OKUROJIは2020年9月に開業した、JR有楽町駅とJR新橋駅を繋ぐ線路の高架下約300mの区間の再開発プロジェクトです。
今回のプロジェクトの対象地を含む新橋から東京駅を繋ぐ東京市街線(新永間市街線高架橋)は、1910年に日本初の鉄道高架橋として建設され、100年以上の歴史を持つ近代遺構でもあります。

ドイツ人技師であるF・バルツァーのもと計画された煉瓦アーチ式の高架橋は、明治・大正期は近代日本の発展を象徴する懸け橋として、戦後は様々に形態を変えながら飲食店や屋台が立ち並ぶ飲食街として栄えました。
近年ではナンパの聖地と呼ばれることもある銀座コリドー街や、昭和レトロを感じる飲み屋街など、時代に合わせて様々な顔に変化してきました。

新橋側のコリドー街

高架下を活用した開発は以前このブログでも紹介した中目黒高架下や、秋葉原と御徒町を繋ぐ2k540 AKI-OKA ARTISANがあります。明治期からの煉瓦アーチが残る今回の敷地が一体どんな空間に生まれ変わったのか、早速見ていきたいと思います。
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2.早速見学!特別な空間にトリップするエントランスに注目!

日比谷OKUROJIは有楽町と新橋のどちらからでもアクセスできますが、今回の見学ではまずは有楽町側からアクセスしました。
日比谷OKUROJIは有楽町駅と新橋駅のちょうど中間地点にあって、どちらの駅からも歩いて6分ほどで到着します。

この高架下空間は実はすべてが煉瓦のアーチなわけではなく、煉瓦部分は山手線と京浜東北線が走る部分のみので、その横に東海道線、さらに奥には東海道新幹線と3本の路線が並行して走ります。
東海道線と東海道新幹線はそれぞれ鉄筋コンクリートの高架になっていて、入口を含めた通路部分は東海道線の高架とります。
ここがこの施設の面白いところで、3本の高架の下を通りながら、左右それぞれに煉瓦とコンクリートの高架下空間が体験できるのです。

有楽町側の入口は日比谷グルメゾンといってJR東海によるグルメゾーンから始まります。
「日比谷OKUROJI」は日比谷・銀座の「奥」にあることと、高架下通路の秘めたムードを「路地」という言葉に置き換えることで「オクロジ」を命名されました。
まさに違った世界にトリップするかのような妖しさとワクワク感のあるエントランスです。

ちなみに新橋側のエントランスは、遥か奥まで続くコンクリートの構造体がトンネルのようで、こちらもワクワクします。

日常と非日常の世界のどちらもが共存しつつ、「ちょっと特別な空間」に連れて行ってくれるトンネルのような外装デザインがとても面白かったです。

3.新旧が重なりあう空間を存分に体感

日比谷OKUROJIでは、日比谷側にある明治期から続く煉瓦アーチだけでなく、その後の時代につくられたコンクリートの高架にも注目です。

有楽町側の入口ではコンクリートの柱脚をそのままゲートのように演出したデザインとなっていますが、その他にも線路を支える巨大な構造体が、時には露出のまま、時には間接照明によって照らされてその美しさを際立たせています

明治⇔現代という2つの時代だけでなく、その間に流れてきた100年の歴史それぞれにスポットが当たっているのが面白いです。
この東海道線のコンクリートの高架を中心に、3本の高架により歴史の蓄積と、これから先の未来に向けたOKUROJI空間の両方を見ることができます。

この高架の間の空間は飲食店のテラススペースになっていたり、アウトドアショップのテントが張られたり様々に活用されています。

300mに渡る路地空間を巡りながら、タイムトリップするようにそれぞれのショップを巡るのは、とても不思議な体験でした。

途中日比谷の道路側には外部につながる出入口が何か所か設けられているのですが、施設の内外では流れる時間が違うようにも感じます。

このアーチがタイムトンネルのような役目をしているのも面白いです。

4.通路の両側に並ぶ飲食店やショップも面白い!

通路の両側に並ぶ飲食店やショップは開業した2020年9月の時点で約30店舗となります。今後オープン予定の店舗も含めると、最終的にはもう少し店舗数は増える予定。
日比谷OKUROJIのショップは銀座と新橋に挟まれた立地ということもあって、リーズナブル且つセンスの良いものが多いので、最近行った新スポットの中では一番親近感も沸いて楽しめました 笑

店舗は限られたスペースを有効に使っていて、縦長の配置をうまく生かした席配置をしていたり、アーチ状の天井をうまく利用していたりと見どころ満載でした。

アーチ型の天井は店舗側としてはデザインしづらい要素ではありますが、アーチ状に天井が高くなることで天井高のある開放的な空間に見えたり、逆に壁際の商品に目が行きやすくなるという効果もあります。
飲食店でもエントランスで高い天井い中央部の空間でお出迎えをして、席に着くと天井の低い落ち着いた空間になっていたりと、様々な工夫が垣間見れます。
また、日比谷の道路側はガラス張で街に開いた席なんかもあったりして楽しめます。
反対側の店舗は、窓が少ない分商品をディスプレイできる面積が大きいなど、それぞれの特色を生かした店舗づくりが面白いです。

また、道路と反対側は店舗だけでなくJRのバックヤードやトイレなどの設備も収められています。
特にトイレは車いすに対応したトイレが5ヶ所設けられていて、この施設がこれから将来にわたって多くの人に利用してもらうように計画されているのがよく分かりました。

いかがでしたでしょうか。
実際に訪れてみると様々な発見があって、歴史を受け継ぎながらも、これからの時代に向けて綿密なデザインが随所に見られました。とてもおススメのスポットですので、皆さんも機会があれば是非訪れてみて下さいね。

日比谷OKUROJI
設計:東鉄工業+交建設計
所在地:東京都千代田区内幸町1-7
アクセス:日比谷駅より徒歩約6分、新橋駅より徒歩約6分
竣工:2020年

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