渋谷で話題のデザイントイレを建築好きが巡る!全て訪れてみて徹底レポート【東京渋谷】

建築巡りまとめ

こんにちは。建築好きのやま菜です。
今日は日本財団が渋谷区と連携して進める実験的に実施している話題のプロジェクト「THE TOKYO TOILET」の公衆トイレを建築巡りしてきましたので、建築好きの目線からレポートしたいと思います。

THE TOKYO TOILETプロジェクトは有名建築家やデザイナーらを起用して清潔でデザイン性がよい次世代のトイレを生み出していくプロジェクトで、2020年には全7つのトイレが竣工しました。

最終的な2021年には伊藤豊雄氏や隈研吾氏デザインのトイレを含む17のトイレが完成する予定の注目プロジェクトですが、このブログではすべてのトイレについて実際に訪れてみて、その見所や感想をレポートしていきたいと思いますので、興味のある方は是非ご覧ください!
では早速見ていきましょう!

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1.恵比寿東公園公衆トイレ(槇文彦)

最初に紹介する恵比寿東公園公衆トイレは恵比寿駅を東に5分ほど歩いた所にあるトイレです。
このトイレを設計した槇文彦氏と言えば何といっても代官山のヒルサイドテラスの設計者としても有名な建築家です。
恵比寿東公園公衆トイレは小さく分節された各トイレの上に柔らかな金属屋根がかかっているのですが、実際に訪れてみると屋根の下がもうひとるの街のように感じられ、回遊性すら感じられます。
まさにヒルサイドテラスを設計した槇文彦氏らしいトイレでした。

ちなみにこの公園はタコ型の巨大滑り台が有名な公園でもありますが、このトイレはさながらイカにも見えますね 笑

設計:槇文彦
所在地:東京都渋谷区恵比寿1-2-16
アクセス:恵比寿駅徒歩5分
竣工:2020年


↑槇文彦氏のヒルサイドテラスについてはこちらの書籍が詳しいです
「Hillside Terrace 1969-2019」(Amazonで見る)

2.東三丁目公衆トイレ(田村奈穂)

東三丁目公衆トイレは恵比寿駅東口を出て北へほどなく歩いた三角の極狭敷地に建てられたトイレです。
鮮やかな赤の外装が特徴的で、シンプルながら見る角度によって印象が変わるのはまるで彫刻作品のようです。
道路に対して入口の方向をエッジのようにたてることで、最小限のスペースで公衆トイレの動線と視線のコントロールをしていることに注目してみると面白いです。
実際に入ってみると思った以上にコンパクトで、外とのつながりが強いトイレでした。

私が訪れたときはタクシーの運転手さんが目の前に車を止めて使用していたりして、目立っているなぁと感心しました 笑
ちなみにダイバーシティーを掲げる渋谷区のプロジェクトで、ほとんど女性の建築家やデザイナーが起用されていないのはけっこう違和感があったりしますが、現代の状況を象徴していますすね。

設計:田村奈穂
所在地:東京都渋谷区恵比寿東3-27-1
アクセス:恵比寿駅徒歩5分
竣工:2020年

3.恵比寿公園公衆トイレ(片山正通)

続いて訪れた恵比寿公園公衆トイレ15枚のコンクリートの壁から構成されているトイレです。
コンクリートによってつくられた壁は古木のようであり洞窟のようでもあります。
垂直の壁が強調されるデザインで、上方から差し込んでくる光がとても印象的です。
公衆トイレというと上からの光がほとんどないものばかりですが、こちらのトイレはそんな公衆トイレの常識をくつ返そうとした意図が感じられます。
この公園は何度も訪れたことがあったのですが、びっくりするほど違和感がなかったです。まるでずっと昔からそこにあったかのような古くて新しいデザインに注目です。

設計:片山正通
所在地:東京都渋谷区恵比寿西1-19-1
アクセス:恵比寿駅徒歩6分
竣工:2020年

4.はるのおがわコミュニティパーク公衆トイレ(坂茂)

続いて少し移動して代々木八幡駅からほどなく歩いたところにあるはるのおがわコミュニティパーク公衆トイレは建築家坂茂氏のデザインよるものです。
都の特徴は何といってもた鍵を締めると不透明になるガラスで作られた外壁で、今までの公衆トイレのイメージを覆す明るく清潔で美しい建築が目指されています。
最初はちょっと入るのに勇気がいりますが、これから公衆トイレのイメージが変わっていきそうな挑戦的なデザインに注目です。

設計:坂茂
所在地:東京都渋谷区代々木5-68-1
アクセス:代々木八幡駅徒歩8分、代々木公園駅徒歩8分
竣工:2020年

5.代々木深町小公園公衆トイレ(坂茂)

はるのおがわコミュニティパークのすぐ隣の深町小公園にある代々木深町小公園公衆トイレも坂茂氏のデザインしたトイレです。
はるのおがわコミュニティパークのトイレが青・緑系のガラス色だったのに対して、こちらのトイレは赤・黄色の暖色系です。これは公園内の遊具の色を意識したもので実際に訪れてみると実によくマッチしているのに感心します。
また、2つの公園のトイレを併せてみることで、公園の連続性も感じられて面白いです。

設計:坂茂
所在地:東京都渋谷区富ケ谷1-54-1
アクセス:代々木八幡駅徒歩5分、代々木公園駅徒歩3分
竣工:2020年


↑坂茂氏の建築はこちらで詳しく知れます
「坂 茂の建築 材料・構造・空間へ」(Amazonで見る)

尚、2021年にはすぐ近くに伊東豊雄氏によるトイレもオープン予定ですので、今から完成が楽しみです。

6.西原一丁目公園トイレ(坂倉竹之助)

続いて紹介するのは京王線の幡ヶ谷駅を降りてすぐのところにある西原一丁目公園トイレです。
設計を行ったのは近代日本を代表する建築家 坂倉準三氏の息子でもある建築家 坂倉竹之助氏です。
外観はグリーンを基調としたシンプルなデザインですが、中に入ると印象が一変、木々のシルエットが半透明のガラスに映し出される美しいトイレです。
夜はトイレ自体が「行燈」として公園を明るく照らす照明装置としても機能して、代々木八幡の坂茂氏のガラスのトイレとは一味違ったスマートな美しさが際立ちます。
男女の分けがなかったり、自動ドアや音声案内があったりと実は他ではなかなか見られない実験的なトイレであることも注目です!

設計:坂倉竹之助
所在地:東京都渋谷区西原 1-29-1
アクセス:幡ヶ谷駅徒歩約5分
竣工:2020年

7.神宮通公園トイレ(安藤忠雄)

7つ目に訪れた神宮通公園トイレは2020年に完成するTHE TOKYO TOILETプロジェクト最後のトイレで、設計を行ったのは世界的建築家 安藤忠雄氏です。
今まで見てきたトイレの中で唯一円形の形状を取り入れたトイレで、大きく庇がせり出してトイレの周りをルーバーが取り囲んでいる構成が特徴的なトイレです。
ルーバーの間には曇りガラスが挟まれていて、外の光を柔らかに取り込みながら風が通る気持ちのいい空間となっています。

微妙に傾いたルーバー壁の間を通るときには写真からでは感じることのできない気持ちよさと開放感があり、今まで見てきた7つのトイレの中で訪れる前と実際に訪れてみたときの印象に一番ギャップがあったのがこの安藤氏のトイレでした。
また、事前にトイレだけの写真を見たときには正直あまりデザインの良さは感じていなかったのですが、ちょっと引き気味に公園と一緒に見てみると、このトイレが一つの樹木のように見えてとても腑に落ちたのが印象的でした。

設計:安藤忠雄
所在地:東京都渋谷区神宮前 6-22-8
アクセス:渋谷駅徒歩約7分
竣工:2020年

いかがでしたでしょうか。
今回の記事では2020年に完成の全7トイレを見ていきました。
今後2021年も新しいトイレが完成しましたら訪れてみてレポートしたいと思いますので、楽しみにお待ちください^^



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