プラダ青山店が面白い!建築好きがその魅力を解説【東京表参道】

本日紹介するのはこの建築。
【表参道】プラダ青山ビル1

トップブランドが数多く存在する東京表参道においてひと際印象に残る「プラダブティック青山店」です。

設計者のヘルツォークド・ムーロンはスイス人の建築ユニットで、北京の「鳥の巣」スタジアムを設計した人といえば多くの人にも馴染みがあるのではないでしょうか。
この地域は青山といっても一般住宅も数多く存在し、広くはない道路に様々な建築が建てられている地域です。
斜線規制日影規制といった建物の外形を切り取り規定する法律と容積率の上限を最大まで使いきりながら建物をできるだけ高しようとした結果この外形が導かれたといわれています。
ヘルツォーク&ド・ムーロンはそうして切り取られた外形を菱形のガラス格子で覆うことで、まるでこの敷地によって宝石の原石が切り出されたかのような建築を生みだしました。

【表参道】プラダ青山ビル2

地上部分は斜めの格子と階段周りの柱のみで建築のすべてを支えており、無駄な遮蔽物のない内部からは外部の人々の流れが、外部からは店内の様子が凹凸のついたガラスから揺れ動くようにみえます。

湾曲したガラスを通して視線や光を通すことで街と建築が一体となりつつ、内部の特別な空間を演出する
もう1点面白い点は、この建物が交差点側に寄ってつくられている点です。
あえて交差点のある側に寄り、その反対側に空地をつくることで豊かな外部スペースを作りつつも、この建物が周囲から見て印象的に立ち上がって見えるように工夫されています。

【表参道】プラダ青山ビル3

もし通りかかったときは、スルーするのではなく興味深々に中を覗いてみてください。
建築の中の空間と自分が歩いている場所が繋がったような不思議な体験ができます。 外部との関係をきっぱり遮断するブランド建築が数多くある中で、この建築は外からでも建築の空間を味わえる不思議な建築です。
それは楽しい建築の世界にトリップする最初の一歩になってくれるかもしれません。

■まとめ
・斜線規制や日影規制、ボリュームといった街からの要求によって切り出された宝石のような建築
・一見不思議な建築は、街ゆく人の興味を引き印象に残るために考えられた高度なブランド建築。
例えるなら第一印象は派手でチャラいのだけれど、話してみるとおもしろいし、思いやりもあるイケてる人。怖がらずに接してみよう!


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■建築情報
名称:プラダブティック青山店
設計:ヘルツォーク&ド・ムーロン
所在地:東京都港区南青山5-2-6
最寄り駅:表参道駅徒歩5分
竣工:2003年

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