等々力渓谷で自然と建築を満喫!都心の真ん中の隠れスポットに潜入【東京等々力】

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こんにちは。建築好きのやま菜です。
本日は東京都世田谷区にある渓谷「等々力渓谷」に行ってきましたので、その見所や合わせてみたい名建築を紹介したいと思います。
等々力渓谷は自由が丘駅から3駅、東京世田谷区にある渓谷ですが、都心とは思えないほどの豊かな自然を満喫できる東京の隠れ注目スポットです。
今回はそんな等々力渓谷とその周辺を建築好きの観点で巡ってきましたので、その魅力や見どころをたっぷりレポートしたいと思います。

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1.等々力渓谷って?

まず初めに基本的なことから簡単に説明したいと思います。
私も訪れるまで全く知らなかったのですが、等々力渓谷は東急大井町線等々力駅から徒歩3分ほどの場所にある約1km程の渓谷です。
もともとこの地は武蔵野台地の南端に位置していますが、ここに流れる谷沢川が浸食することで渓谷が形成され、今では渓谷としてその自然を堪能することができるようになりました。

また、等々力渓谷の周囲には国立競技場をの設計をはじめ数々の国家的建築プロジェクトを手掛けた隈研吾氏のデザインした美術館や、東急プラザ表参道原宿などを手掛けた中村拓志氏のショールームなど建築好きにはたまらない建築パワースポットでもあります。

2.早速等々力渓谷へ!目印はゴルフ橋だが途中の建築にも注目!

等々力駅へのアクセスは東急大井町線の等々力駅が最寄り駅となります。
私は等々力駅は今回初めて降りたのですが、自由が駅から電車で10分、渋谷駅からも約20分とまさに都心の真ん中です。
不覚ながら今まで等々力渓谷の存在は全く知りませんでしたが、東京にお住いの人でも意外と知らない人が多いのではないでしょうか。

駅を降りるとまずは南口に降ります。写真のような線路を渡って3分ほど南下したところにあるゴルフ橋を目指します。

駅を降りると早速目に入ってくるのは旧鈴木家住宅。
なんと1875年に竣工した建物で世田谷区の指定有形文化財にも登録されている建築です。

23区内に現存する木造の穀倉としてはかなり貴重なもので、雨風から内部を守るためのの木の深さが印象的な建物です。
この旧鈴木家は駅から等々力渓谷に向かう途中に必ず通るので建築好きとしては見逃せないですね。

旧鈴木家の建つ道路を左折して2分ほど歩きます。
途中の案内にテンションが上がりますが迷うほどの遠さではありません。
2分ほど歩いて大きな保存樹木を右折すると等々力渓谷の入り口のあるゴルフ橋に到着です。

等々力渓谷の散策路はこのゴルフ橋の脇の階段下が起点となります。
なぜゴルフ橋というかというとこの近辺にはもともと8ヘクタールに及ぶ広大なゴルフ場があったから。ちなみにこの橋も1961年に建てられてものなので半世紀以上の歴史がある立派な近代遺構です。
階段を下りていくと美しいゴルフ橋の赤い架構とともに等々力渓谷が始まります。

3.渓谷に降りるとそこは別世界だった。

渓谷を降りるとまず目に入ってくるのはゴルフ橋の赤い構造体です。
等々力渓谷の散策路は1本道になっているので、このゴルフ橋が等々力渓谷の起点の「ゲート」の役割をしています。
階段を降りていくとそこは別世界。想像以上の自然に圧倒されます。

散策路は基本的には一本道になっているので、整備された舗装に沿って進んでいきます。
私が訪れた日は突然のにわか雨に降られて川の水がかなり濁っていますが、危険性はないのでそのまま進みます。

渓谷はケヤキ、シラカシ、コナラなどの樹木が茂っていて、都会の喧騒を忘れたひと時が楽しめます。
これが都心の真ん中というのは本当に信じられないです。

途中には川辺に近づけるデッキや渡橋もあり、雨が降っていなければもっと川に近づくこともできます。
ちなみに渡橋のすぐ近くには大きな別の橋がかけられているので、水かさが少し増している今回はそちらのルートを渡りました。

基本的に等々力渓谷は平たんな道で構成されているので、大きな昇り降りはほとんどありません。
気を付けることは歩きやすい靴でいくことくらいで気軽に散策できるのも魅力です。


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4.古墳時代の横穴古墳や不動の滝など短い中に見どころも満載

渓谷を半分ほど進んだところには古墳時代末期から奈良時代にかけてつくられた横穴墓も見られます。
その中でも昭和48年に発見された三号横穴はかなり状態が良いもので埋葬人骨や副埋葬品も良好な状態で発見させたそうです。

稚児大師堂不動の滝など短い渓谷の中にも見どころが満載です。
また、西側に階段を上ったところには昭和36年に建築された書院建物とや日本庭園もありますが、今回は見学せず。後から見ておけばよかったとちょっと後悔しました。

東に階段を上るとお休み処「雪月花」があります。
くずもちや抹茶などで一息つくこともできますし、簡単な物販コーナーもあります。
建築年などは不明ですが、鬱蒼と茂っている木々のせいで昼間なのに薄暗い場所に建っている建物はかなり雰囲気があり美しかったです。

5.階段をさらに上がって等々力不動尊でゴール!

雪月花横の階段をさらに上がっていくと等々力不動尊の入り口が現れます。
写真の入口は展望台なのですが、これが珍しく崖地に築かれた懸造となっています。

機能としては展望台なのですが、この展望台の構築物が神社へ入る山門の役割もしていて、山門代わりに展望台をくぐって不動尊へ入ります。
この展望台もかなりかっこよいので、等々力渓谷を訪れた際には必見ですね。

また、この等々力不動尊も本堂は江戸時代末期の建築です。
表に見える拝殿は1952年に、山門は1968年に満願寺より移築されたものです。

ちなみに満願寺は等々力駅の北口すぐのところにありますが、建築の設計は吉田五十八によるものです。吉田五十八といえば五島美術館やこのブログでも以前紹介した玉堂美術館の設計者でもあり、建築好きはこちらのお寺も必見です。

6.等々力渓谷周辺の必見建築も合わせて見学!

最後に等々力渓谷と合わせて建築した名建築を紹介します。
はじめに旧鈴木家住宅を紹介しましたが、等々力にはその他にも建築好き必見の名建築がいくつもあります。

□村井正誠記念美術館
1つ目に紹介するのはゴルフ橋から3分ほど歩いたところにある村井正誠記念美術館です。
建築の設計はなんと隈研吾氏によるもので、もともと建っていた木造の建物を改修した個人美術館です。
木のルーバーや水盤はまさに90年代後半からの隈研吾さんらしいテーマが見て取れて、等々力の静かな自然の中で美術品と対峙する豊かな空間がつくられています。

設計:隈研吾建築都市設計事務所
所在地:東京都世田谷区中町1-6-12
アクセス:等々力駅から徒歩約6分
竣工:2004年
入館料:一般800円
予約方法:要事前予約(HP参照)
HP:http://www.muraimasanari.com/

□グラーツ
もう1つ紹介するグラーツは等々力渓谷と環状8号線の交差部分から2分ほどのところにある自動車のショールーム兼住宅です。
設計者の中村拓志氏と言えば表参道の東急プラザをはじめ注目建築を次々と実現している建築家で、いま日本で一番勢いのある建築家と言っても過言ではありません。
六角形の蜂の巣のような構造で仕切られたショールームは機能性と新たな空間の可能性の両方から導きだされた形態で、こちらも建築好きなら是非とも体験しておきたい建築です。

設計:中村拓志/NAP建築設計事務所
所在地:東京都世田谷区等々力2丁目36-6
アクセス:等々力駅から徒歩約15分
竣工:2012年


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いかがでしたでしょうか。
自然も建築も存分に味わえる等々力渓谷は、まさに知られざる超穴場スポットといえる場所でした。
本当に都心から気軽にアクセスできるので、気になった方は是非一度訪れてみてください。



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