銀座「東急プラザ銀座」数寄屋橋交差点に建つ宝石のような建築をレポート

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みなさんは東急プラザ銀座をご存知でしょうか。
数寄屋橋交差点に面した敷地に建つ物このビルは、最近有楽町・銀座に行ったことがある方は観たことがあると思います。
私も何度も外観だけはみたことがあったのですが、この度はじめて内部にも潜入してきましたが想像以上に面白い建築で大興奮してしまいました。
今回はそんな東急プラザ銀座について建築的魅力と工夫を紹介したいと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・東急プラザ銀座を実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・東急プラザ銀座の基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・東急プラザ銀座の建築的な見どころや注目ポイント

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1.東急プラザ銀座って?

東急プラザ銀座は、有楽町駅を降りてすぐの数寄屋橋交差点に面した敷地に建つ物販店舗、飲食店舗からなる複合施設です。
「Creative Japan~世界は、ここから、おもしろくなる」という開発コンセプトの元、東急不動産が事業主体、設計は日本最大の設計事務所である日建設計が行いました。

日本の伝統工芸である「江戸切子」をモチーフにしたという外観や、建物内には約27mの吹抜けを持つ「KIRIKO LOUNGE」、地上約50mの屋上階には「KIRIKO TERRACE」というパブリックスペースを設けたことも大きな話題となりました。
延べ面約50,000㎡、地上11階、最高高さ約66mの建物には120を超える店舗やカフェが入り、銀座の新たなランドマークとなりつつあります。

ちなみに東急プラザ表参道原宿店についてもこちらの記事で紹介していますのでよろしければ合わせてお読みください。
関連記事
・東急プラザ表参道に潜入!その建築の魅力を徹底紹介

2.アクセスと営業時間

東急プラザ銀座は外堀通りと晴海通りが交わる数寄屋橋交差点の一角に建てっています。
JRで訪れる場合は、山手線・京浜東北線の有楽町駅の銀座口を出て徒歩約4分ほどの距離です。
地下鉄の場合は銀座線・丸ノ内線・日比谷線の銀座駅直結三田線の日比谷駅からも徒歩約2分ほどの距離です。

有楽町駅、日比谷駅から向かうと上の写真のような裏側の外装が目に入ります。

営業時間は以下のようになっていて、地下鉄の接続する地下2階とダイニング系は23:00までやっているのはうれしいですね。
□ショッピング・カフェ・サービス
1階~9階・屋上階テラス/11:00~21:00
□ショッピング・カフェ・サービス
1階~9階・屋上階テラス/11:00~21:00
□キリコラウンジ(6階)
平日・土曜日/11:00 – 23:00
日曜日・祝日/11:00 – 21:00

尚、定休日は1/1の元旦と年1回の不定期休となっています。
朝は少し遅めの開店なので注意が必要です。

3.早速見学!まずは外観をみる

外観をみてみると、まずはガラスカーテンウォールとアルミルーバーによる巨大な宝石のようなファサードが特徴的です。
光の器」というコンセプトの元、江戸切子をモチーフに、光を反射・透過するガラスを主体にしたデザインです。

遠くからでもその視認性は抜群で、見る角度によって違った表情を見せてくれます。
角度がついたガラスのファサードは時間帯によっても表情を変えるので、最初に訪れた時、日が沈むにつれて夕日がガラスに反射する姿が印象的でした。

建築に入った後と、出た後で建物の表情が変わるのがとても面白いので、夕方を狙っていくと面白い体験ができると思います。
夜には建物全体から光がまさに巨大な宝石な宝石のように漏れ出し街を照らす姿を見ることができます。

そもそも 昔から銀座にとって「夜」と「光」は重要なテーマでした。
明治時代に東京で初めてガス灯が設置されたもの銀座ですし、ガス灯や店舗から漏れる光は銀座の伝統であり象徴でもあります。
よくよく周りを見渡してみれば、ソニービルが解体されたことで、数寄屋橋交差点では「マジックランタン」と呼ばれるレンゾ・ピアノ設計のメゾン・エルメスが向かいにあり、もう一方では竹中工務店設計の有楽町マリオンがあります。(有楽町マリオンのマリオンはカーテンウォールの方立を意味する建築用語で、全面ガラスと縦に伸びるマリオンが特徴的な建築です)

ここに東急プラザ銀座が加わり、今や数寄屋橋交差点周辺は新旧のガラス建築が一同に集まる建築パワースポットになっています。
また、東急プラザ銀座では夜の光の演出だけでなく、昼間においても光が効果的に体験できる点が興味深いですね。

また地上部の壁が建物内側に傾いていたり、通り抜けできる通路や視線が抜ける場所がいくつもあり、街を建物の中に引き込むための工夫がされています。

ちなみに上層部は巨大なガラスの壁面ですが、地上部のパーツは細かく分節されて、ヒューマンスケールに近づけて違和感や圧迫感を軽減するような工夫も見てとれます。

4.内部に潜入!内観をみる

早速内部に潜入してみます。
注目はエントランスのエスカレータ!この交差点側のエスカレータは建物の中に切り込まれるように設置されています。
この街を建物内に引き込むようなエントランスは表参道の東急プラザとも共通しています。

エントランスのエスカレータに限らず、地上部分はミラーの仕上げが多用されていて、街を行く人々のアクティビティを映し出します。
ミラーによって万華鏡のように距離感が変化しながら街と人を映しだし、どこか現実から離れて、浮足立って商空間に入ることになります。
非日常の「ハレ」の場所が銀座だとすれば、まさに銀座らしい体験といえます。

外装のガラスに対して各店舗では、その内側にそれぞれの店ごとの造作がなされていて、これにより単調になることなくそれぞれの店が少しずつ違った雰囲気を味わえます。
ともすればこういった商業施設の内装はどこも同じものになりがちですが、方角や時間帯によって表情が変わるガラスのファサードとその内側の造作材の組み合わせで店ごとの個性が生まれている点に注目です。

また、各フロアは階ごとにテーマが異なっているので、エレベータでなくエスカレータで一層毎登っていくと面白いです。

高級なブランド店から、こういった天井も設備をあらわにした雑貨系のお店までフロアごとに幅広く観ていくことができます。
壁や天井だけでなく柱周りも階ごとのイメージが反映されているので注意してみると面白いです。

10階は銀座の煉瓦街をイメージした空間となっていて、大人の社交場といった趣があります。
この建物は6階と屋上に大きなパブリックスペースがありますが、各階ごとのソファスペースやエスカレータ周りの休憩スペースも充実していて、銀座の一等地でありながら上質で贅沢な空間を味わえます。

5.2つのパブリックスペースに注目

この建築には6階のKIRIKO LOUNGEと屋上階のKIRIKO TERRACEという2つの大きなパブリックスペーススペースが設けられていることも特徴です。
約27mの巨大吹抜けを持つ「KIRIKO LOUNGE」は圧巻で、メディアで取り上げられているのを見たことがある人も多いかもしれません。

ここは巨大な吹き抜けに目が行きがちですが、その手前におもしろい建築的ポイントがあります。
このKIRIKO LOUNGEは写真のように暗い床と天井に挟まれた空間を通った先にあり、この空間を通ることでその先にある明るく開放的な吹き抜けをより劇的に感じることができるしかけになっています。

一方で屋上のKIRIKO TERRACEは「グリーンサイド」「ウォーターサイド」の2つのゾーンで構成されています。
ここはイベントスペースとして様々な催しに使える他、銀座の一等地において貴重な憩いの場となっています。

私が訪れたのは平日のお昼時でしたが、ベビーカーを持ったママさんグループが子供を遊ばせていたり、就活中と思われる女子学生が一息ついていました。

そして建築好きといっては何と言ってもその眺め。銀座の街が一望できるだけでなく、ゾンエルメスやソニービル跡地を上から存分に味わえます。
こんな体験はここでしかできない!と大興奮できますので、この建築を存分に味わうためには是非屋上までくまなく見て周ることをおススメします。

出来ることなら帰りもエスカレータで降りましょう
東急プラザ銀座では自然と回遊できるようにエスカレータが配置されているので、銀座の街を散歩するように様々なお店を周りながら地上に降りることができ、見ごたえ抜群の体験が最後まで続きました。

ちなみに銀座のおススメ現代建築についてはこちらの記事にまとめていますので、銀座を訪れる際は是非参考にしてみて下さい。
関連記事
・銀座で建築巡り!おススメの現代建築30選を紹介

いかがでしたでしょうか。
「伝統」と「革新」が融合する銀座の最新建築。
銀座の過去から現在、そしてちょっと先の未来まで見通せる名建築に是非トリップしてみて下さい。

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東急プラザ銀座
設計:日建設計
商環境デザイン:インフィクス
所在地:東京都中央区銀座5-2-1
アクセス:銀座線・丸ノ内線・日比谷線銀座駅より徒歩約1分、JR有楽町駅より徒歩約4分、三田線日比谷駅より徒歩約2分
竣工:2016年


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