国技館だけじゃない!建築見学におススメのの両国の建築まとめ【東京両国】

建築巡りまとめ

みなさん「両国」と聞くとどんなイメージをお持ちでしょうか。
まずは相撲というイメージの方も多いと思いますが、今両国は建築見学に一押しの街になっているのはご存知でしょうか。

相撲のイメージの通り国技館や江戸東京博物館に加え、近年では妹島和世さんの建築が相次いでできたり、伊東忠太氏の隠れた最高傑作ともいわれる建築があったり、昭和初期の駅舎がリニューアルしたりと、実は東京でも類を見ない建築パワースポットになっているのです。
今回はそんな両国で建築巡りをしてきましたので、両国駅周辺の建築についてまとめて紹介していきたいと思います。

1.東京都慰霊堂(伊東忠太)

大正12年の関東大震災に際して、約3万以上もの命が奪われ、その慰霊堂として伊東忠太設計によってつくられた建築です。
設計者の伊東はインド風の意匠と和風の意匠が融合した築地本願寺の設計でも知られますが、こちらの東京都慰霊堂はバジリカ式のキリスト教会の和風の意匠が混合されていてとても不思議な建築です。

築地本願寺では外はインドで中は和風でしたが、こちらは外は和風で中はキリスト教というのも面白いです。
同じ敷地内にある東京都復興記念館も伊東氏の設計で現在は改修工事中ですので、改修が終われば合わせて見たい建築です。

設計:伊東忠太
所在地:東京都墨田区横網2-3-25
最寄駅:両国駅徒歩10分
竣工:1930年

2.江戸東京博物館(菊竹清訓)

設計は菊竹清訓氏で、江戸東京の文化の保存と継承、そして未来につながる文化の創造を目指した博物館です。
4本の巨大な大柱と2本の大梁のメガストラクチャーで建物を支え、その他のサブストラクチャーの部分は時代の変化に応じて可変できるようなフレキシブルな展示空間を目指した建築です。
高さは江戸城の天守閣と同じ約62m、建築当初は批判も多かったそうですが、今ではすっかり両国の顔といったかたちで堂々と鎮座している様が面白いです。
詳しい建築の解説はこちらの「江戸東京博物館は両国に鎮座する巨大生物!!」でも紹介しています。

設計:菊竹清訓
所在地:東京都墨田区横網1-4-1
最寄り駅:両国駅徒歩3分
竣工:1993年

3.両国国技館(鹿島建設+杉山隆建築設計事務所)

いわずと知れた相撲の殿堂国技館です。現在の国技館は3代目にあたります。
地下1階にある土俵を囲んで客席をすり鉢状に配置され、そこに大きな屋根がかかっています。
自動で吊り上がる吊り屋根や可動式で格納が可能な土俵なども導入され、伝統と技術の融合といった建物です。
相撲以外の興行にも使用可能なので、是非内部を見ておきたい建物です。

設計:鹿島建設+杉山隆建築設計事務所
所在地:東京都墨田区横網1-3-28
最寄駅:両国駅徒歩3分
竣工:1984年

4.すみだ北斎美術館(妹島和世)

両国駅からほどなくにある1250㎡程の小さな敷地に建てられた美術館です。
鏡面のアルミパネルの外装と、地上レベルにあけられたスリット状の通路が特徴的です。
全面の公園や三周の道路からアクセスでき、スリットの中に入っていくと外の鏡面パネルからは一転して、ガラス張りの通路空間が広がります。

まるで内臓の中に入ったかのように建物内部に引き込まれるギャップが面白かったです。
江戸東京博物館といい、強大な異物も受け入れて街の風景の一部としてしまうという点で、いかにも両国らしい大胆さと粋感をもつ建築です。

設計:妹島和世
所在地:東京都墨田区亀沢2-7-2
最寄駅:両国駅徒歩5分
竣工:2016年

5.ヨシダ印刷東京本社(妹島和世)

東京都墨田区の北斎通り沿いに建てられた印刷会社の本社ビルです。
建物をドレスのようなエキスパンドメタルで覆っているのが特徴ですが、こちらの記事でも取り上げたディオールのドレス感を想起させるのも面白いです。

金属という固くて冷たい素材を使いながら、建物の中と外を分断しながら光や視覚的には繋げています。
固いような柔らかいような、閉じているような開いているような建築ですが遠くから見たときと、近づいた時で印象がガラッと変わって見えました。

設計:妹島和世
所在地:東京都墨田区亀沢3-20-14
最寄駅:両国駅徒歩10分
竣工:2014年

6.JR両国駅

千葉方面のターミナル駅としてスタートし、1929年につくられた駅舎は何気に鉄筋コンクリート造の駅舎としては上野駅より前の竣工です。
今も残る丸時計が、当時時計というものが個人が持ち歩くものではなく公共的なものであったことを実感できます。

今は使われなくなった通路を改修したステーションギャラリーが2015年にオープン、2016年には一部を大幅改修して「江戸NOREN」としてグランドオープンしました。
見どころが満載なので単なる通過点でなく時間をとってじっくり見て周るのがおススメです。

設計:鉄道省建築課
所在地:東京都墨田区横網1-4-29
竣工:1929年

いかがでしたでしょうか。
昭和から平成までのあらゆる建築が集う両国が何気にすごい街だったと改めて実感できました。
今回国技館の隣にある両国公会堂だけが訪れられなかったのですが、次の機会に訪れた際は是非ご紹介したいと思いますのでよろしくお願いします。


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