メゾンエルメスは銀座で夜に観たい建築No.1【東京銀座】

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本日トリップする建築はこちら。

銀座の数寄屋橋交差点に建つ「メゾンエルメス」です。
設計はイタリアを代表する建築家のレンゾ・ピアノです。

レンゾピアノはフランスのポンピドゥーセンターをはじめ、数々の国家プロジェクトや名建築を生みだしてきた建築界の巨匠です。
日本では関西国際空港旅客ターミナルもレンゾ・ピアノの作品ですが、日本での実作は少なく関東でレンゾ・ピアノの作品が見れるのはこのメゾンエルメスだけです。
では早速この建築を見ていってみましょう。

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ミカタ1:銀座の建築に求められるもの

銀座という立地に求められる建築にはそれなりの特徴があります。
まずは地価の高さからなるべく多くの床面積を確保する為に塔状になること
また、建物全面の視認性が高く広告となり得ること、夜にも目立つこと、そしてそれが美しいこと
メゾン・エルメスはそれらのすべての条件をガラスブロックを積み重ねることで見事にクリアした建築です。

こちらが1階の道路沿いの部分です。
外壁がすべてガラスブロックでできているその外観は、よくよく見てみるとととても不思議です。
前面ガラスブロックに覆われていて、どうやって支えられているのか一見してもよく分りません。
実はこの不思議な構造を実現する為に、構造的には建物の自重を支える店舗内の柱と、自身力を担当するコア部分で明確な役割分担がされています。

間口がとても狭いので通常なら、ただの細長い商業ビルとなってしまうところが、 今までに見たことのない建築になっています。
重さがあるようで重さがなさそうな、透明であり、不透明でもあるような、じっとみていると何か特別な感覚を覚え、この世であってこの世でない不思議な存在に見えてきます。

ミカタ2:建築そのものがメディアになっている

昼は外の光が店内に導かれ明るく室内を照らしますが、夜はその表情が一変して「マジックランタン」といわれるようにビル全体が光ります。
外からみればビル全体が輝く宝石箱のようであり、内側から見れば銀座の街の明かりが抽象的な絵のように壁一面に描かれます

昼間は中から見るのがおススメですが、夜であれば外から美しい姿が見れるので、夜に見るのが特におススメです。まさに一見の価値があり、銀座一美しい建築になるといってもいいでしょう。

内側から外をみると表情が一変します。
建築の外壁そのものがフィルターとなって建物の内からみても外からみても向こう側の景色を取り込み映し出すメディアとなります。
視認性や広告性という点では、今までにない回答を建築自身で示しているといっていいでしょう。

ミカタ3:今しか見れない!?側面に注目

もう一度最初の写真に戻ります。

ここでポイントは隣にあったソニービルが今は解体されなくなってしまっていることです。
下が10年前の写真です。奥に見えるのが今は亡きソニービル。

ソニービルが無くなったことで、このメゾン・エルメスが建って初めて有楽町の駅側の外観の全面が見えるようになりました。
ソニービルの跡地は2018年より「ソニーパーク」としてリニューアルしています。ソニーパークは東京五輪が開催される2020年秋まで運営するとされていますが、その後は高層の「新ソニービル」が2022年に竣工予定となっています。
最初の写真のように壁一面が見れるのも、今だけかもしれません。

夜に観たい建築としてはNo.1といってもよいと思われるこの建築、知らないと何気なく通り過ぎてしまうかもしれません。
実は昼も夜も見どころ満載の建築ですので、機会があれば是非見てみて下さい。

設計:レンゾ・ピアノ
所在地:東京都中央区銀座5-4-19
最寄り駅:有楽町駅徒歩3分
竣工:2001年


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