東京にイタリア街!?デートにも観光にもおススメのスポットを徹底レポート【東京汐留】

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皆さんは汐留駅と浜松町の間に街全体がまるでイタリアの街並みのように計画された通称「イタリア街」があるのをご存知でしょうか?

今回はこのイタリア街に潜入してきましたので、この街の成り立ちや建築についてレポートしたいと思います。
イタリア街は小さな地域ながら街全体が1つのコンセプトでまとめられていて、デートや散策にはもってこいの街となっていますので、休日の街歩きなどに参考にしていただければと思います。

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1.イタリア街とは

イタリア街は東京都港区の汐留地区にある街区で、全部で5区ある汐留シオサイトの第5区の愛称です。
この街区は約31haの汐留シオサイトの内約5.5haの地域で、条例による建築デザインガイドラインによってイタリア文化をコンセプトにする街並みが実現しています。

ここイタリア街ではイタリア人建築家にも意見を聞きながら制定したデザインガイドラインによって建築デザインを誘導し、魅力に満ちた新しい異文化融合の都市を目指しています。
都内に住む人の中でも意外と知られていないイタリア街ですが、映画やドラマ、CMなどのロケ地として使われることもあり、特に汐留西公園を中心とした中央広場近辺では東京にいることを忘れてしまうような空間・都市体験ができます。

2.イタリア街の成り立ち

1992年から東京都港区の汐留地区で行われた約31haにも及ぶ大規模再開発の一環として始まりました。
汐留シオサイト5区は、日本テレビなどがあるシオサイト東街区に対して線路を挟んで反対側の位置にあります。
東京にお住まいの方からすると汐留シオサイトといえば、まずイメージするのは日本テレビの建つ東地区だと思います。

汐留東地区は旧汐留貨物ヤード跡地として権利調整の問題がない地区だったので、日本テレビや電通、汐留シティセンターといた大規模ビルが建設されました。
一方イタリア街のある西側地区は、中小様々な関係者がが居住している地区で東側のように更地に大きな建物を建てる、というわけにはいきませんでした。

そこで1994年に汐留地区対策協議会という住民組織が設立され、その話し合いの中でこの西側地区を東京全体で見たときにも他の街と差別化できるような都市、ヨーロッパの都市のように広場を設けてイタリアの街並みのデザインをとり入れるというイタリア街の構想が立ち上がりました。
その後、1998年に汐留地区が都内で初めてとなる「街並み誘導地区計画」が決まり、壁面積の後退により前面道路幅による容積率規制を無くし、斜線規制の適用も除外できるとこになったことも後押しして、イタリア街構想が決定されました。

2004年にこの住民組織は「特定非営利活動法人コムーネ汐留」となり、デザインガイドラインや具体的な運営方針について議論・協議して現在のイタリア街が形成されました。

3.早速突入!一歩入るとそこはイタリアだった

まずはイタリア街の中心にある中央広場(汐留西公園)を見ていきます。

中央広場(汐留西公園)近辺は道路も石畳で舗装されていて、三角形の広場に入った途端に東京の街並みとは全く異なる街並みを体感できます。

最初に目に入ってくるのはウインズ汐留(設計日本競馬施設+安井建築設計事務所)です。
そう、ここはJRA(日本中央競馬会)のビルです。1階のインフォメーションカフェや2階に入るカフェ「PRONTO」など低層階は街に開きつつ、3階以上の上階には場外馬券売り場やレース観戦のための施設が広がります。

浜松駅側に見えるのはコモディオ汐留(設計:大成建設)でこちらも淡い黄色の外壁をベースに、柱や縦の開口部などが古典をモチーフにしたデザインです。
ちなみに手前に見えるグレーのグラディート汐留も大成建設による設計です。

ウインズ汐留の反対側には汐留ファーストビルをはじめ、イタリアンモチーフの色とりどりのビルが立ち並びます。

イタリア街では街並み景観ガイドラインとして以下のような規定があります。
・道路境界線からの壁面後退により、街並みの連続性と豊かな公共的空間を確保する。
・ファサードは、低層部、中層部、頂部からなる3層構成とする。
・色彩はアースカラーを基調とする

これらの規定の他に広告や店舗のサインに関する規定もあります。

例えば先ほどの写真の一番右側にあるパラッツォジーラソーレ。
よくみてみると「CURRY HOUSE CoCo ICHIBANYA」の文字が。そう、ここはココ壱なのです。 ココ壱か!と思わずツッコミたくなりますが、このように街並みが統制され、イタリア街全体のデザインが出来上がっているのですね。


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4.イタリア街全体を巡る!有名設計事務所の作品も多数!

中央広場から4方を見ると、アイストップになる場所に特徴的な建物が見えます。

はずは何といっても芝消防署(設計内藤建築事務所)です。
イタリア街一鮮やかな黄色と、建物中央に見える大きなボイドが特徴的な建物ですが、これが消防署とは驚きです。
また、芝消防署の前の駐車場には富士ソフト汐留ビル(仮)が2020年に建てられる予定です。

こちらの空き地(今は駐車場)が敷地となります。こちらの建物の設計は竹中工務店が担当する予定ですので、今から完成が楽しみです。

ちなみに竹中工務店の設計の建築はイタリア街には既に複数棟建っていて、三井ガーデンホテル汐留もその一つです。

また、こちらのサンマリーノ汐留も竹中によるものです。
足元には交通誘導をしているおじさんがいますが、これは地区の中でお金を出し合って街を運営していく仕組みによるものです。

芝消防署と反対側に見えるのはモメント汐留(山下設計)
こちらは23階建の高級賃貸マンションで、イタリア街の中で一番高い建物です。

こちらはルーシスビル(NTTファシリティーズ)です。

最後に紹介するのは2019年の夏に竣工したばかりのCIRCLES汐留ビル(H&K建築事務所+コモン・リンク)も注目です。
こちらは一部共用部のみのデザイン監修ですが、谷尻誠+吉田愛率いるSUPPOSE DESIGN OFFICEがデザインを行っています。

谷尻誠+吉田愛率いるSUPPOSE DESIGN OFFICEはこちらの記事でも紹介した「BOOK AND BED TOKYO池袋」などの設計でも知られる今注目の建築事務所です。
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最後にイタリア街の先端にある日比谷神社。
ここまで来ると向こう側に日本テレビが見えて、ここが汐留シオサイトだったことを改めて思い出しました。
アクセス抜群の東京のイタリア街!気になった方は是非一度訪れてみて下さいね。


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