虎ノ門「金刀比羅宮」超高層オフィスの足元に建つ神社をレポート

当サイトは、アフィリエイト・アドセンス広告を利用しています

今日は東京虎ノ門の金刀比羅宮 虎ノ門を訪れてきましたのでその模様をレポートしたいと思います。
金刀比羅宮 虎ノ門は江戸時代に創建された歴史ある神社と、現代的な超高層ビルが一体的に計画された不思議なスポット。一体どんな建築だったのか、早速紹介していきたいと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・虎ノ門 金刀比羅宮を実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・虎ノ門 金刀比羅宮の基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・虎ノ門 金刀比羅宮の建築的な見どころや注目ポイント

尚、虎ノ門周辺の建築巡りのレポートもこちらの記事にまとめていますので、興味のある方は是非合わせてご覧ください。
関連記事
・虎ノ門で建築巡り!おススメの名建築15選を紹介

スポンサーリンク

1. 超高層ビルと一体になった神社に参拝

本日訪れたのは、虎ノ門駅からすぐのところにに建つ金刀比羅宮 虎ノ門です。
金刀比羅宮 虎ノ門は江戸時代初期の1660年に創建された歴史ある神社ですが、その特徴は何といっても高さ約115mの超高層ビルと一体となって計画されていること。

虎ノ門・金刀比羅宮

虎ノ門といえば、虎ノ門ヒルズをはじめ近年再開発による超高層ビルがいくつも建てられているエリア。
この金刀比羅宮の建つ土地も再開発による高度利用が計画されましたが、歴史ある神社を上手く残すことで、他のどこにもない新たな神社が完成しました。

虎ノ門・金刀比羅宮

虎ノ門駅をでると、26階建てのスタイリッシュなビルの足元に建てられた鳥居が見えてきます。
このビルのピロティが神社の参道になっているのですが、大きなピロティは一種の鳥居のようにも見えるのもとても面白いです。

虎ノ門・金刀比羅宮

虎ノ門琴平タワーは総合設計制度によって神社部分の容積をオフィス部分に上乗せしていて、それによって神社を保存しながら超高層ビルの計画が実現しました。
虎ノ門琴平タワーはスタイリッシュで現代的ではあるのですが、ミニマムなデザインを追求することで、繊細さや儚さといったどこか日本的なイメージを感じることろも面白いです。

虎ノ門・金刀比羅宮

ちなみにこちらは反対側の鳥居からみた境内です。
敷地の外からは社殿が見えないので、超高層タワーにお参りに来ているように見えるのが面白いですね。

虎ノ門・金刀比羅宮

このピロティを通ることで、まるでタイムトリップするかのように現代から古くから継承される神社の空間に気持ちが切り替わっていきます。

2.新旧のコントラストが面白い虎ノ門金刀比羅宮

虎ノ門・金刀比羅宮

こちらは東側から見た社殿とタワーです。
伝統的な神社と現代的なオフィスが対比するようにデザインされているのも注目ポイントで、新旧のコントラストがとてもよく効いています。

虎ノ門・金刀比羅宮

拝殿の前に建つ鳥居も注目ポイントで、今から200年前の1821年に建てられた銅製の鳥居の両脇には青龍、白虎、朱雀、玄武の四神の像があしらわれています。

虎ノ門・金刀比羅宮

鳥居に像があしらわれているのは、以前このブログでも品川神社の双龍鳥居を紹介しましたが、都内でもほとんど見られない珍しいつくりです。
関連記事
・鳥居に双龍!?見どころ満載の品川神社を建築好きがレポート【東京品川】

虎ノ門・金刀比羅宮
虎ノ門・金刀比羅宮

拝殿の設計校閲は日本建築史の創始者といわれる伊東忠太氏。
伊東氏が手掛けた旧社殿は残念ながら戦禍によって焼失してしまいましたが、戦後の1951年に再建されて今の形となっています。

元々建つ社殿は東側道路に沿った北東の向きに建てられているのですが、西側の桜田通りに水平に建てられた虎ノ門琴平タワーと重なり合うように建てられているのも面白いです。

虎ノ門・金刀比羅宮

奥に見える本殿は1983年に再建されたもの。
社殿に比べるとどうしても迫力に欠けるものがあるのが、少しだけ残念です。

3.神楽殿や社務所も面白い!境内に散らばる建築に注目

こちらの神楽殿は地下駐車場の車路の真上につくられているのが驚きです。
ガラスとコンクリートを上手く使うことで正に宙に浮いているかのような浮遊感を感じます。

虎ノ門・金刀比羅宮


神楽殿の壁が黒く塗られているのも、床と屋根の浮遊感をより際立たせています。
水盤は手前の手水舎から連続するようにデザインされていて、さり気なく境内の各所が水や風といった自然の要素で関連付けられているのを感じます。

虎ノ門・金刀比羅宮

社務所は虎ノ門琴平タワーの1階の一部として計画されていますが、こちらは無理に伝統建築風にしていないのがいいですね。
おみくじや御朱印はこちらの社務所でもらうことができます。

虎ノ門・金刀比羅宮

透明感のあるガラスと、木のフレームは障子などの日本的な建築のエッセンスも感じます。

虎ノ門・金刀比羅宮

奥に見えるのは参集殿。高層ビルの足元だけあってスケールの違いもより際立って可愛らしくすら見えます。

コンパクトな境内でしたが思った以上に見どころが満載で、とても興味深い神社体験ができました。
アクセスも抜群なので、みなさんも機会があれば是非訪れてその空間とデザインを堪能してみてくださいね。

【スマホでさらにいい写真が撮りたい人必見

スマホで街や建築を撮る時は、外付けのレンズがおススメです。
おススメはクリップ式タイプで、スマホのカメラレンズに合わせて挟むだけで、簡単に超広角撮影ができます。

色んな種類がありますが、イチオシはこちらのレンズ。
コンパクトで持ち運びしやすくて、クリップ式なので必要な時にサッと取り付けて、反射や映り込みを防止する加工も施されていて、コスパもいいイチオシ製品です。
Amazonから詳細をみる

+αでリモコンシャッターがあればさらに快適です。
こちらのドロップスタイルのシャッターはスタイリッシュで機能的。

カラビナもついてくるので、バッグやベルトに掛けられます。
約10mの距離からも動作するイチオシアイテムです。
Amazonから詳細をみる

虎ノ門 金刀比羅宮
設計:伊東忠太(金刀比羅宮/設計校閲)、日建設計(虎ノ門琴平タワー)
所在地:東京都港区虎ノ門1-2-7
アクセス:虎ノ門駅より徒歩約1分、虎ノ門ヒルズ駅より徒歩約3分
竣工:1951年(金刀比羅宮)、2004年(虎ノ門琴平タワー)
公式HP:http://www.kotohira.or.jp/

【おススメ建築推薦書】

名建築で過ごす時間はなぜ格別なのか?など様々な問いかけのヒントが満載!

観賞・設計・社会という三つのアプローチから建築を堪能できる格好の入門書です。
建築巡り・街歩きが好きな人に是非読んでみてほしい一冊です。
>>Amazonから詳細が見れます


建築学ランキング
にほんブログ村 美術ブログ 建築・建築物へにほんブログ村

↑建築系のブログランキング。よければクリックして応援してもらえると嬉しいです。
建築やデザイン好きな人は、他にも面白いブログや参考になるブログがいっぱいあるので是非見てみてください^^

■他にもこんな記事がおススメです
・夢の島熱帯植物園がスゴい!新木場の隠れた名建築を徹底レポート【東京新木場】
・熱海で建築巡り!建築・デザイン好きにおススメのスポット10選【静岡県熱海市】
・建築巡りで参考にしたいおススメ本12選!関東編【建築マップ】

タイトルとURLをコピーしました