鳥居に双龍!?「品川神社」見所満載の神社を建築好きがレポート

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今日は東京の新馬場駅近くにある品川神社を見学してきましたのでその模様をレポートしたいと思います。
今から約800年以上前に建てられ、見どころ満載の品川神社の世界に早速トリップしていきたいと思います!

尚、新馬場駅周辺の建築巡りについても別途でレポート記事を書きましたので、興味のある方は是非合わせてご覧ください。
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【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・品川神社を実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・品川神社の基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・品川神社の建築的な見どころや注目ポイント

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1.二体の龍が巻き付いた双龍鳥居に注目!

新馬場駅から品川神社を見る

今回訪れた品川神社は、京浜急行電鉄の新馬場駅の北口改札を出てすぐのところにある神社です。
北口改札前のエスカレータを降りると、第一京浜の反対側に品川神社の大きな樹木が見えてきます。

品川神社大鳥居

近づいてみるとまず見えてくるのが神社の入り口にある大鳥居と大黒天です。
品川神社の歴史は鎌倉時代が始まる1187年ごろまで遡ることが出来て、現在では東京十社東海七福神の1社にも選ばれている由緒ある神社なのです。入口には七福神の一柱である「大黒天」の石像が鎮座しています。

品川神社大鳥居

大黒天に気をとられてついつい見逃しがちですが、品川神社の最初の見どころはこちらの大鳥居(一の鳥居)です。
よく見るとこの鳥居は左右の鳥居の上部に龍の彫刻があしらわれている双龍鳥居

品川神社の双龍鳥居

大正時代の1925年に建てられたという鳥居には左側に昇り龍、右側に降り龍の見事な彫刻が彫られています。
この双龍鳥居は都内でもかなり珍しく、ここ品川神社の他には阿佐ヶ谷の黒橋稲荷神社と高円寺の稲荷神社の2社しかない貴重なもの。ちなみにこの鳥居を彫った石工の高橋安五郎は大森海岸駅近くにある磐井神社の狛犬などでも知られる名工です。
こちらの双龍鳥居の彫刻は、品川神社を訪れた際には必見です。

品川神社の階段

大鳥居を堪能した後は階段を上って早速境内へ。
品川神社は2016年に公開された映画「シン・ゴジラ」のロケ地としても使われていたので、映画を思い出しながらしばし感慨にふけります 笑

2.令和の大改修で生まれ変わった建築に注目!

階段を上ると正面に見えてくる拝殿は、鮮やかな朱色の見事な建築です。
現在の社殿は1964年に建て替えられた鉄筋コンクリート造ものですが、2020年に大規模な改修・修繕が行われました。
屋根の銅板も総葺き替えされていて、迫力のある社殿となっています。

品川神社の建築

吹替の様子は品川神社の公式Youtubeチャンネルでもムービーが公開されていますので、興味がある方は是非見てみて下さい。

品川神社の神楽殿

こちらの神楽殿は大正時代に建てられた建築ですが、こちらは2019年の大改修で屋根の総葺き替えや部材の補修・改修が行われています。

阿那稲荷神社
阿那稲荷神社

境内にある阿那稲荷神社は品川神社の中でも特に人気のパワースポット。
拝殿の右手の上社と、さらに横の階段を下ったところにある下社に分かれていて、特に下社の一粒萬倍(いちりゅうまんばい)の御神水は、ここでお金や判子を洗うと万倍になるということから参拝に訪れる人が絶えない隠れた名所だとか。

品川神社の祖霊社と忠魂碑

境内を散策していると祖霊社という建物と、砲弾の形をした忠魂碑もありました。
この忠魂碑はもともとは別の場所で1910年に日清・日露戦争の戦没者の慰霊の為に建てられたものでしたが、紆余曲折を経て1995年に品川神社に引き取られたものだそう。

その他にも板垣退助のお墓があったり、宝物殿には徳川家康に関連する当時の奉納物が納められていたりと小さい中でも数百年の歴史を体感できる神社となっています。

3.最後に都内最大の富士塚に上って品川の街を一望

最後に見逃せないのが、東京都内でも最大と言われる高さ約15mの富士塚です。
富士塚とは山岳信仰の対象として、その名の通り富士山に見立てて造られた人口の小山
こちらの富士塚は1869年(明治2年)~1872年(明治5年)にかけて造られたものです。

品川神社_富士塚

塚の麓にはカエルの彫刻が鎮座していて、交通や旅の安全祈願の御利益があるとのこと。
富士(無事)カエル(帰る)という語呂合わせなのが可愛いです。

品川神社_富士塚

富士塚へは最初の大階段の中腹から登ることが出来て、富士山の棟に途中途中に〇合目という目印もあります。
と言っても1分もあれば登り切れてしまうのですが 笑

品川神社_富士塚

頂上は思った以上に見晴らしがよくて、眼下の街を一望できます。
今でもかなりの見晴らしですが、富士塚が建てられた明治初期には高い建物が一切なかったでしょうから、今よりもさらに別格の眺めだったと想像するとワクワクしてしまいます。

私が訪れたのはGWのこどもの日近辺だったので、鯉のぼりが気持ちよさそうに泳いでいました。
駅近ということで気軽に寄った品川神社でしたが、見どころ満載で大満足の建築巡りとなりました。

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品川神社
設計/石工(大鳥居):高橋安五郎+清水文五郎
(資料によっては高橋安五郎+富川作次郎)
所在地:東京都品川区北品川3-7-15
アクセス:新馬場駅より徒歩約1分
竣工:大正時代(2019年改修/神楽殿)、1925年(大鳥居)、1964年(2020年改修/社殿)
備考:品川区指定文化財(大鳥居、水盤、品川富士)
公式HP:https://shinagawajinja.tokyo/


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