新馬場駅周辺で建築巡り!建築好きがおススメする名建築8選【東京新馬場】

今日は東京都の新馬場周辺で建築巡りをしてきましたので、そこで出会った名建築について紹介していきたいと思います。
新馬場というと聞きなれない方も多いかもしれませんが、目黒川をはさんで北品川・南品川に分かれる歴史あるエリアで、元々品川と言えばこちらのエリアのことでした。
いったいどんな建築があるのか、早速見ていきたいと思います。

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1.品川神社大鳥居(高橋安五郎+清水文五郎)

品川神社大鳥居

まず初めに訪れたのは新馬場駅を出た目の前にある品川神社です。
品川神社は、そのルーツを今から約800年以上前の平安時代にまで遡ることができる歴史ある神社。
最大の見どころは入り口にある大鳥居で、1925年に建てられた鳥居の上部には左側に昇り龍、右側に降り龍が彫りこまれる双龍鳥居となっています。
双龍鳥居は数多の神社がある東京都内でも数か所しかない貴重なもので、区の指定文化財にもなっています。

品川神社の双龍鳥居
品川神社_富士塚
富士塚

その他にも東京随一の高さを誇る富士塚である品川富士や、映画 シン・ゴジラのロケ地になっていたりと見どころが多い神社となっています。

設計:高橋安五郎+清水文五郎
所在地:東京都品川区北品川3-7-15
アクセス:新馬場駅徒歩約1分
竣工:1925年(大鳥居)
備考:品川区指定文化財(大鳥居、水盤、品川富士)

2.法禅寺

法禅寺_本堂

品川神社から第一京浜を渡った先にある法禅寺は1384年(※諸説あり。1390年と記載の書物もあるそうです)に創建された寺院です。
法禅寺は何といっても本堂をはじめとして、様々なところで使われている煉瓦です。
本堂の外壁をはじめ門や覆堂も煉瓦造り。本堂の創建は大正時代のちょうど関東大震災があったころなので、ひょっとしたら震災で多くの建物が焼失したことから煉瓦を多用したのかもしれません。もしくは煉瓦造りにしていたから震災の被害を免れたのか…。
いずれにしても長い歴史を経て当時の姿を今に伝える貴重な歴史遺産です。

法禅寺_本堂
法禅寺_納骨堂

所在地:東京都品川区北品川2-2-14
アクセス:新馬場駅徒歩約3分
竣工:大正時代(本堂)、1934年(納骨堂)

3.六行会総合ビル(鹿島建設)

六行会総合ビル

続いて訪れたのは新馬場駅の東口すぐのところに建つ複合施設 六行会総合ビルです。
六行会の歴史は江戸時代である1845年にまで遡ります。はじめは不作や自然災害の基金がきっかけで、しばらくしてその資金をもとにしてこのビルの建つ土地を購入、その後明治時代に入った1923年には使われなかった積立金を元に地域の集会や教育助成が行われたそうです。この時設立された荏川町倶楽部による本の貸し出しは東京都内で最初の図書館ともされていて、現在の六行会総合ビルの母体になっています。
地上8階地下2階の建物にはホール、図書館、店舗、貸事務所が配置され、品川区の文化の拠点といった建物です。

六行会総合ビル

不整形な敷地に対して、まずは最大限の収益を生むきれいな長方形の執務室を配置し、その直方体を包み込むようにその他の諸室が配置されているのが特徴で、贅沢でバブリーなデザインの中にしっかりとした経済性や知性を見て取れるのが面白いです。

設計:鹿島建設
所在地:東京都品川区北品川2-32-3
アクセス:新馬場駅徒歩約2分
竣工:1994年

4.海徳寺

海徳寺

続いて目黒川を渡ってすぐのところにある海徳寺は1522年に創建された寺院です。
江戸時代に建てられたとされる本堂の軒下にある龍の彫刻と、屋根を支える金剛力士は一見の価値ありです。
本堂前の釈迦生誕像は彫刻家の長谷川昴氏の作品であったり、元巨人軍の王貞治さんが通っていたことでも知られ、バットとボールを持つホームラン地蔵があるなど、何気に見どころが多い寺院です。

海徳寺

所在地:東京都品川区南品川1-2-10
アクセス:新馬場駅徒歩約3分
竣工:1751年(本堂)、1926年(庫裏)

5.旧品川橋南詰交番

旧品川橋南詰交番

海徳寺から東に数分歩いた角地に建つ旧品川橋南詰交番は、1929年(昭和4年)に建てられた交番跡です。
都内で最も古い交番建築は以前このブログで紹介した月島警察西仲通地域安全センター(1926年竣工)ですが、その3年後に竣工したこちらの交番は都内でも有数の古交番となります。
中を覗いてみると現在は交番としては使われておらず、今は物置のように使われているようですが、そのレトロな装いからテレビのロケなどに度々使われているようです。
外壁の塗装などは近年塗り直しがされていますが、その他は当時のままの姿を残す貴重な近代遺産です。

旧品川橋南詰交番

所在地:東京都品川区南品川1-3-4
アクセス:新馬場駅徒歩約6分
竣工:1929年

6.本光寺

本光寺の境内

新馬場駅から第一京浜を渡ったところにある本光寺は1382年に創建された寺院です。
江戸時代の初期には徳川家光が鷹狩りの際に訪れたこともあったとされていて、当時は境内に松の古木が多くあったという記載も残っているそうです。
決して大きな寺院ではありませんが境内は周りの喧騒からは隔絶されたかのような不思議な静けさを感じます。

本光寺の三重塔

本堂は戦後の1968年(本堂)に建造された鉄筋コンクリート造の建築ですが、1985年に建立されたとされる木造の三重塔が見応え抜群でした。

所在地:東京都品川区南品川4-2-8
アクセス:新馬場駅徒歩約2分
竣工:1968年(本堂)、1985年(三重塔、宝塔)

7.願行寺

願行寺_本堂

本光寺の向かいに建つのが1462年に創建した願行寺です。
こちらも本堂は江戸時代の建築。こうしてみると新馬場駅周辺に残る寺院建築の歴史の古さに改めて驚きます。
風格ある本堂も素敵なのですが、個人的には戦前の1937年に建てられた鉄筋コンクリート造の六角堂が可愛らしくも美しいプロポーションで気に入りました。

願行寺_法界堂

境内の地蔵堂には1652年につくられ、縄で縛ると地蔵が苦しみを代行してくれると伝わる「しばられ地蔵」と呼ばれる地蔵菩薩像が安置されています。現在は胴部分だけが縛られていますが、以前は全身がびっしりと白い縄で縛られていたそうで、宗教施設らしい緊張感を感じました。

願行寺_しばられ地蔵

所在地:東京都品川区南品川4-2-8
アクセス:新馬場駅徒歩約2分
竣工:1968年(本堂)、1985年(三重塔、宝塔)

8.保萬齢(スタジオ建築計画)

保萬齢

最後に願行寺から再び第一京浜を渡ってすぐのところに建つのが、総戸数19戸の集合住宅 保萬齢(ほまれ)です。
都市部の小さな敷地に対して住戸を3つのブロックに分け、メゾネット型の住戸を組み合わせることで眺望の確保や採光、視線の交差に配慮した都市型集合住宅を実現しています。
一見するとよくあるコンクリートのデザイナーズマンションですが、実は内部の構成や土地との関係を丁寧に読み取って計画されているいぶし銀のような建物でした。

保萬齢
保萬齢

設計:スタジオ建築計画
所在地:東京都品川区南品川4丁目19-13
アクセス:新馬場駅徒歩約5分
竣工:2000年

いかがでしたでしょうか。
この他に新馬場周辺ではここでは紹介しきれない古建築も数多くあり、建築巡りにピッタリの街でした。

皆さんも機会があれば是非新馬場の建築を巡ってみて下さいね。


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