今日は品川区にある古書店・ブックカフェKAIDO books&coffeeを訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。
【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走
【この記事で分かること】
・KAIDO books&coffeeを実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・KAIDO books&coffeeの基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・KAIDO books&coffeeの建築的な見どころや注目ポイント
1.歴史ある街道につくられた注目のブックカフェを体験
今日は、京急本線の北品川駅と新馬場駅の間にある北品川商店街に素敵な店舗&カフェがあると聞き、早速訪れてきました。
北品川は、品川駅の南側にあるということは、ちょっとだけ有名な話かもしれませんが、もともとこのエリアのほうが品川と呼ばれる場所でした。いわゆる東海道五十三次の品川宿(しながわしゅく)があった場所で、東海道五十三次の1つ目の宿である品川宿は街道の玄関口でもありました。
そんな街道の玄関口にあるKAIDO=街道をテーマにした古書店&ブックカフェが今日訪れたKAIDO books&coffee。
実は前回訪れた天王洲アイルからも徒歩圏内でいけるので、天王洲アイルから山手通を西に歩いて、旧東海道の入口から北上します。
旧東海道の商店街を程なく歩くと見えてくるのが、築40年を超える元金物屋さんのお店を改修してつくられたKAIDO books&coffee。
昭和の面影を残すタイル張りの建物にホワイトの暖簾がトレードマークのお店です。
店舗は2階建てとなっていて、1階手前部分がショップ&カフェ、1階奥から2階が古書店&ブックカフェとなっています。
ショップ・カフェ・古書店のそれぞれの機能は明確に壁などで区切られているわけではなく、什器の配置や1階中央の段差によって生まれる奥性によって緩やかに繋がっているのが特徴です。
よくあるブックカフェと違うのは、商店街から本当に自然とお客さんが入ってきていること。
道路際には「日本一のホットドッグ屋目指してます」や「生スコーン焼けました」の看板があってお客さんを引き込んでいます。
特に道路に面したショップ&カフェの部分がふらっと入れる気軽さでお出迎えしてくれているのはとてもいいですね。
街道をテーマにしているちょっとマニアックな古書店なのですが、珈琲やフードメニューへのこだわりはかなりもので、これらのフードメニューを求めて通うリピーターさんも多いそうです。
2.新旧のコントラストが素敵な店内を堪能
店内、は元々の建物がもつ年季の入った荒々しいコンクリートの躯体と、明るく現代的なイラストやアイテムのギャップがとっても素敵です。
また、荒々しい素材に対して、テーブルや椅子、本棚で全面的に使われている木材がよいコントラストを生み出しているのもポイントです。
あえてコントラストを生み出すことでそれぞれの良さを引きたたせるのは、改修プロジェクトでよく使われる手法ではありますが、ここKAIDO books&coffeeでは古き商店街の店舗の再生というコンセプトともうまくマッチしてとっても素敵な店舗が実現しています。
また、全面ガラスの開口部は店内に明るい光を導くと同時に、商店街の雰囲気が店内にも程よく伝わってきます。
店内には基本的に間仕切りがない広い空間になっているのもポイント。
家具やディスプレイ、一段上がった奥のスペースなど、壁ではなくて道で空間を仕切り繋げているのがとても面白いです。
店内を一巡したあとは、カウンターで注文を済ませて、ブックカフェスペースを楽しみます。
ちなみに並べられた本は古書として購入することもできます。
棚は大きくジャンルや地域に分かれているのですが、建築好きとしては思いもよらぬ面白そうな本があちらこちらにあってテンションがあがります。
普段よく読むど真ん中の建築本のナナメ上をいくような街や散歩、郷土の本はどれも興味深かったです。
【スマホでさらにいい写真が撮りたい人必見】
スマホで街や建築を撮る時は、外付けのレンズがおススメです。
おススメはクリップ式タイプで、スマホのカメラレンズに合わせて挟むだけで、簡単に超広角撮影ができます。
色んな種類がありますが、イチオシはこちらのレンズ。
コンパクトで持ち運びしやすくて、クリップ式なので必要な時にサッと取り付けて、反射や映り込みを防止する加工も施されていて、コスパもいいイチオシ製品です。
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+αでリモコンシャッターがあればさらに快適です。
こちらのドロップスタイルのシャッターはスタイリッシュで機能的。
カラビナもついてくるので、バッグやベルトに掛けられます。
約10mの距離からも動作するイチオシアイテムです。
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2.旅をするように本に出会う素敵な体験
建物奥の側面が本棚にもなっている階段を登ると、約1万冊の本が並ぶ2階の広いスペースに繋がります。
各地域ごとの本棚は、街道というテーマをキーにしながらも、郷土、旅行、食、カルチャーなど、様々なジャンルに派生していて、思いもよらない本と出会えます。
また、普通に売られている一般書以外にも、区史や博物館発行の資料や、教育委員会が発行する文化財のレポートなど、普段あまり見ることのない本も数多く取り揃えているのも特徴。
他にも写真集や絵本、珍しい海外の書籍などいろんな本があって、普段手にしないような本と出会うことができます。
また、壁一面の本棚のデザインは垂直材が木のカラー、水平の部材が白のカラーになっていて、垂直に並ぶ木の間に沢山の本が浮いているようにみえます。まさに本に囲まれた本の森のようなデザインは、本好きとしてはたまりませんでした。
3.懐かしさを感じる本に囲まれた空間で贅沢なひと時を
商店街の賑やかさを感じる1階に対して、2階は落ち着いて本が読める静かで居心地のよい空間が広がります。
無骨な躯体と木の本棚の組み合わせは、どこか昔体験した小学校のような懐かしさを感じます。
そんな懐かしさを感じる空間で一息つきながらドリンクを頂くひと時は、この上なく贅沢な時間に感じます。
私が訪れたときは週末のお昼過ぎでしたが、ラッキーなことにちょうど席が空いていて、席も選びたい放題でした。
看板メニューでもあるこちらの生スコーンは中はしっとりホクホク、外はサクサクの絶品のお味。
この他にもランチメニューや、日本一を目指しているというホットドッグなどとにかくフードメニューが充実しているので、次回訪れたときに頂いてみようと思います。
素敵な空間と本との出会いとたっぷりと堪能してこの日の建築巡りも大満足のものとなりました。
新旧の要素と様々な人々が交錯するとってもオススメのKAIDO books&coffee。
皆さんも機会があれば是非訪れてみてくださいね。
KAIDO books&coffee
設計:小室下司建築設計事務所
所在地:東京都品川区北品川2-3-7
アクセス:新馬場駅より徒歩約6分
竣工:2015年(改修)
営業時間:
月曜 10:30~18:00
水曜~金曜 10:30~18:00
土曜・日曜・祝日 10:30~18:00
定休日:火曜
【見逃し厳禁!東京ホテル建築総まとめ】
東京で泊まりたい、建築が素敵なホテル・旅館についてのまとめも書いてます。
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