高架下が面白い!東京都内の高架下を活用したおススメ建築をレポート

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今日は私が訪れた中から東京都内にあるおススメの高架下建築を紹介したいと思います。
高架下というと、少し前までは古びて暗い余剰空間といったイメージが強くありましたが、近年ではそうした高架下の特性をうまく利用した魅力的な高架下建築が数多くオープンしているのをご存じでしょうか。
今日はそんな魅力的な高架下建築の世界に、一緒にトリップしていきたいと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・東京都内の高架下建築の建築巡りを写真と文字でレポート
・著名な建築家がデザインした高架下建築や歴史のある高架下建築がわかる
・高架下建築の見どころや注目ポイントを解説

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1.マーチエキュート神田万世橋(JR東日本建築設計事務所+みかんぐみ)

まず初めに紹介するmAAch ecute(マーチエキュート)神田万世橋は、1912年(明治45年)に開業した旧万世橋駅の高架下をリノベーションした商業施設です。
約100年の歴史を持つアーチ状の躯体や古い構造体を生かした迫力の内部空間や、躯体の造形を活かした照明計画など、古い建物の特徴を生かしつつ見事に現代的な商業施設がデザインされているのが特徴です。
2013年の改修では、神田川側に開いたデッキ上の空間も増設されて、外部の環境をうまく取り込んだ気持ちのいい散策路が連なっています。

また、階段を上がったところにある2つの線路に挟まれたレストランも必見です。
このレストランは世界で一番電車に近いレストランともいわれていて、ガラス張りの開口を隔てて過ぎ去る迫力の電車を見ることが出来ます。
詳細記事
・マーチエキュート神田万世橋がスゴい!近代遺構を活用した商業空間を徹底レポート【東京秋葉原】

設計:JR東日本建築設計事務所+みかんぐみ
所在地:東京都千代田区神田須田町1-25-4
アクセス:秋葉原駅より徒歩約4分
竣工:2013年
営業時間:
 月~土 11:00~21:00(飲食店は23:00)
 日・祝 11:00~20:00(飲食店は21:00)
公式HP:https://www.ecute.jp/maach

2.2k540 AKI-OKA ARTISAN(交建設計)

続いて紹介するAKI-OKAは、東京の秋葉原~御徒町駅間の高架下を活用した複合施設です。
かつて御徒町近辺が伝統工芸職人の街だった歴史を踏まえ、これら職人の街としての御徒町を新たな形で受け継くごとをコンセプトに掲げていて、高架下の空間には「ものづくり」をテーマにしたお店を中心に約50ほどの店舗が軒を連ねています。
高架下に小さな店舗が集まる様子は、まるで高架が一つの大屋根になっているようにも見えて、その大きな屋根の下に皆が集っているようなイメージを掻き立てられます。
古き良き時代と現代との雰囲気が融合した、ちょっと不思議な空間は一見の価値ありです。

詳細記事
・新高架下AKI-OKAがスゴい!建築好きが見どころを徹底レポート【東京秋葉原】

設計:交建設計
所在地:東京都台東区上野5-9他
アクセス:秋葉原駅より徒歩約6分、御徒町駅より徒歩約4分
竣工:2010年~2019年
共有通路開放時間:10:00~20:30
定休日:水曜日
公式HP:https://www.jrtk.jp/2k540/

3.日比谷OKUROJI(東鉄工業+交建設計)

日比谷OKUROJI(オクロジ)JR有楽町駅とJR新橋駅を繋ぐ約300mの区間の高架下空間の再開発プロジェクトです。
プロジェクトの対象地となっている新橋から東京駅を繋ぐ東京市街線(新永間市街線高架橋)は、1910年に日本で初めての鉄道高架橋として建設されたことでも知られ、実に100年以上の歴史を持つ貴重な近代遺構でもあります。
違った世界にトリップするかのような内部空間は、まさに高架下建築ならではの妖しさとワクワク感を感じます。
日常の世界とと非日常の世界の狭間で「ちょっと特別な空間」に連れて行ってくれるトンネルのような建築は、ビル状の建築とはまた違った魅力に溢れています。

明治期につくられた煉瓦のアーチだけでなく、その後の時代につくられたコンクリートの高架も注目ポイントで、明治時代から現代にかけて続いてきた100年の歴史それぞれが演出されています。
高架の間の空間は、ある場所では飲食店のテラススペースになっていたり、他の場所ではアウトドアショップのテントが張られたりと様々に活用されていて、近代からの遺構を継承しつつ、新時代に向けた新たな商業空間の息吹を感じることができます。
詳細記事
・日比谷OKUROJIがスゴい!建築好きがその魅力とポイントをレポート【東京日比谷】

設計:東鉄工業+交建設計
所在地:東京都千代田区内幸町1-7
アクセス:日比谷駅より徒歩約6分、新橋駅より徒歩約6分
竣工:2020年
公式HP:https://www.jrtk.jp/hibiya-okuroji/

4.中目黒高架下(クライン ダイサム アーキテクツ+東急設計コンサルタント)

中目黒高架下は中目黒駅を起点として東急線の高架下にある約700mの空間の再開発プロジェクトです。
東急線の高架の一つ屋根の下の空間は、SHARE(シェア)をコンセプトに空間や時間をシェアする新しい街と商業の関係が試みられていて、夕暮れ時には多くの人々で賑わう人気のスポットになっています。
改札口を出てすぐのところにある蔦屋書店も、代官山の蔦屋書店と同じくクライン ダイサム・アーキテクツがデザインを手掛けていて、ハイソなショップが数多く存在する中目黒の中でもひと際話題になっています。

詳細記事
・中目黒高架下を見学!おススメの建築を徹底レポート【東京中目黒】

外装デザイン:クライン ダイサム アーキテクツ
設計:東急設計コンサルタント
所在地:東京都目黒区上目黒
竣工:2016年
備考:2017年度グッドデザイン賞受賞
公式HP:https://nakame-koukashita.tokyo/

【スマホでさらにいい写真が撮りたい人必見

スマホで街や建築を撮る時は、外付けのレンズがおススメです。
おススメはクリップ式タイプで、スマホのカメラレンズに合わせて挟むだけで、簡単に超広角撮影ができます。

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5.池上線五反田高架下(SUPPOSE DESIGN OFFICE+交建設計)

続いて訪れた池上線五反田高架下は東急池上線の大崎広小路駅から五反田駅の高架下の再開発プロジェクトです。
こちらの五反田高架下の特徴は、池上線の特に高い高架や大崎広小路駅付近の二股の高架を活かしたトップライトによる水平方向を意識したデザインで、他の高架下建築とは一味違った空間をつくり出していることにも注目です。
五反田高架下 のコンセプトは「URBAN EXPERIENSE」。都会の中で日常とはちょっと異なる体験ができる個性的な店舗が軒を連ねていて、五反田エリアの中でも今最も注目されるスポットとなっています。
また、シンプルな鉄とガラスのフレームと、力強いコンクリートの既存構造体の対比がとても美しくて、高架下建築の新たなチャレンジとしてみるととても興味深い建築でした。

池上線五反田高架下内観

詳細記事
・五反田駅の高架下が面白い!生まれ変わった高架下建築をレポート【東京五反田】

設計:SUPPOSE DESIGN OFFICE+交建設計
所在地:東京都品川区西五反田1-22-4他
アクセス:五反田駅より徒歩約5分
竣工:2018年

6.KOCA(@カマタ+馬淵建設+upsetters architects)

最後に紹介する高架下建築は、浜急行梅屋敷駅から大森町の間の約300mに渡ってつくられた梅森プラットフォームとその中核スペースKOCAです。
線路下の空間にはシェアオフィスや工房、イベントスペースやカフェなどの施設が集積していて、古くから町工場が数多くある大森・蒲田エリアにおいて、新たに集うクリエーター達の活動の拠点となることを目指されています。

KOCAの屋外スペース

コンテナ型の各ユニットを組み合わせることで、シンプルながらヒューマンスケールの空間をつくり出していて、高架下という余剰空間をうまく利用しながらフレキシブルな集いの場として機能しているのが面白い建築です。
KOCAの中ほどには地元で古くから親しまれつつ閉店してしまった老舗甘味処「福田屋」が移転・再オープンしていて、建築巡りの際には絶好の休憩スポットにもなっています。
詳細記事
・KOCAが面白い!梅屋敷~大森町高架下にできた注目建築をレポート【東京梅屋敷】

設計:@カマタ+馬淵建設+upsetters architects
所在地:東京都大田区大森西6-17-17
アクセス:大森駅より徒歩約25分、梅屋敷駅より徒歩約1分
竣工:2019年
備考:第3回大田区景観まちづくり賞

7.ミカン下北(DRAFT)

ミカン下北

最後に紹介するミカン下北は、京王電鉄の高架下空間に建てられた複合施設です。
「ミカン」の名の通り常に「未完」であり続けることをテーマにデザインされた建築は、スケルトンの躯体が印象的な街区や、コンテナ状のその他の街区など、現在から未来にかけて常に進化・更新されていくイメージが随所に表れています。

変わらないものとしての土木構築物と、変わるものとしての建築・マーケットの対比も鮮やかで、単なる都市施設でも建築でもない独特の空間にワクワクしてしまう注目のスポットです。

ミカン下北

設計:DRAFT
所在地:東京都世田谷区北沢2
アクセス:下北沢駅より徒歩約1分
竣工:2022年
公式HP:https://mikanshimokita.jp/

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