建築デザインが素敵な東京都内のおススメカフェ50選

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30.仙六屋/KOCA(大森)

続いて紹介するのは京急本線の梅屋敷駅と大森町駅の間の高架下につくられたKOCA(コーカ)内にある仙六屋です。
KOCAは古くから町工場が数多くある大森・蒲田エリアにおいて、新たに集うクリエーター達の活動の拠点となることを目指したシェアオフィス、工房、カフェ等の複合建築。

KOCAの中ほどに店を構える仙六屋は、地元で古くから親しまれつつ閉店してしまった老舗甘味処「福田屋」の味を引き継いだ人気のカフェです。
こちらのクリームソーダのアイスは福田屋直伝で、閉店に伴って不要となったアイス製造機器を町工場の技術で修理して使っています。今も多くの下町工場が残る大森・蒲田において、今まで紡がれてきた技術や思いの伝承が感じられる素敵なカフェです。

KOCAのドリンク

詳細記事
・KOCAが面白い!梅屋敷~大森町高架下にできた注目建築をレポート【東京梅屋敷】

設計:@カマタ+馬淵建設+upsetters architects
所在地:東京都大田区大森西6-17-17
アクセス:梅屋敷駅より徒歩約2分
竣工:2019年
営業時間(仙六屋):11:00~18:00
定休日:月曜日
備考:第3回大田区景観まちづくり賞
公式HP(仙六屋):http://senrokuya.jp/

31.古民家カフェ蓮月(池上)

蓮月外観

蒲田周辺エリアでもう1つおススメなのが、大田区の池上本門寺の足元に建つ蓮月(れんげつ)です。
蓮月は昭和初期に建てられた建物を改修してできた古民家カフェで、元々は2014年までは蕎麦屋さん「蓮月庵」として営業されていましたが、2015年に改修が行われてカフェとして再オープンとなりました。
昭和の空気がいっぱいに詰まった店内では、まるで建物の外時間の流れが違うかのように感じる空間が広がっています。
店内は趣を感じる家具や古材がそのまま活用され、光や風が抜けるようなつくりになっているので、店内は本当に心地よい古き良きカフェ空間が広がっています。

蓮月内観

映画のロケに使われたりもするそうで、お昼時には行列もできる地域の人気店となっています。
この時はテイクアウトの弁当を購入しましたが、建築巡りの合間の休憩にも使えるので、建築巡りで歩き疲れたら店内で休憩するのもおススメです。

蓮月

詳細記事
・池上「蓮月」昭和初期の建築を改修したカフェをレポート

所在地:東京都大田区池上2-20-11
アクセス:池上駅より徒歩約10分
竣工:1927年(2015年改修)
備考:大田区景観まちづくり賞 街並み景観部門 受賞
公式HP:https://rengetsu.net/

池上でもう一つ紹介したいのが池上本門寺の麓に建つ池上会館内に2023年にオープンしたカフェCafe thymonです。

■Cafe thymon/池上会館(池上)

Cafe thymon(池上会館)

池上会館は、本門寺の20mの高低差を活かして地上部分や本門寺など、いろいろなレベルからアプローチできるように計画されているのが特徴。屋上庭園からは眼下に池上エリアを一望することもできるほか、周囲の環境に丁寧に建物が開かれていて、人の動きだけでなく光や風といった自然環境も存分に楽しむことが出来ます。
Cafe thymonはそんな池上会館の1階につくられていて、開放的な店内ではオリジナルブレンドのコーヒーや、こだわりの素材を使ったカレーやスイーツを楽しむことができます。

Cafe thymon(池上会館)
Cafe thymon(池上会館)

建築設計:松田平田設計
所在地:東京都大田区池上1-32-8
アクセス:池上駅より徒歩約9分
竣工:1996年(2023年改修)
営業時間:10:00~18:00

32.KAIDO books&coffee(品川)

KAIDO books&coffeeは、北品川駅と新馬場駅の間にある北品川商店街沿いに建つブックカフェです。
東海道五十三次の1つ目の宿である品川宿ということで、KAIDO=街道をテーマにした古書が並ぶ店内で、絶品のスコーンやホットドックを頂けます。
元々の建物がもつ年季の入った荒々しいコンクリートの躯体と、明るく現代的なイラストや木質の本棚のコントラストが素敵な店内は、ついつい長居してしまう心地いいカフェとなっています。

詳細記事
・新馬場「KAIDO books&coffee」街道をテーマにした古書店&カフェに注目

設計:小室下司建築設計事務所
所在地:東京都品川区北品川2-3-7
アクセス:新馬場駅より徒歩約6分
竣工:2015年(改修)
営業時間:
 月曜 10:30~18:00
 水曜~金曜 10:30~18:00
 土曜・日曜・祝日 10:30~18:00
定休日:火曜

33.南品川 茶箱(品川)

茶箱

南品川茶箱は、旧東海道沿いに建つ昭和初期築の古民家を改修してつくられた喫茶店です。
元々は理容室だった店内はコンパクトな空間ではありますが、理容室時代の鏡がカウンター裏に残されていて鏡の効果で広々して見えるのも面白いところ。
懐かしくも新しい空間を体験しながらこだわりの日本茶とお菓子を堪能できるオススメの喫茶店となっています。
また、店内には古いたばこの自動販売機があるのですが、こちらはタバコならず「茶箱」というお茶の葉の箱となっているので、訪れた際は是非注目してみて下さい。

茶箱
茶箱

所在地:東京都品川区南品川2-11-5
アクセス:新馬場駅より徒歩約4分
竣工:昭和初期(2018年改修)
定休日:月曜~水曜

34.慶應義塾大学図書館旧館カフェ八角塔(三田)

カフェ八角塔

カフェ八角塔は、慶應義塾大学三田キャンパスの図書館旧館内に2021年にオープンした喫茶店です。
図書館旧館1906年に慶應義塾の創立50年を記念して計画がはじまり、1912年に竣工した建物で、赤煉瓦と花崗岩による鮮やかなネオ・ゴシック様式の外観は今見ても圧巻の一言。
八角形をモチーフにしたデザインがいたるところに散りばめられた店内では、トーストやパスタ、カレーなどのちょっとレトロなメニューを楽しめます。

カフェ八角塔

詳細記事
・三田「カフェ八角塔」慶應義塾大学の旧図書館にできたカフェをレポート

建築設計:曽禰中條建築事務所
所在地:東京都港区三田2-15-45
アクセス:アクセス:田町駅、三田駅より徒歩7分
竣工:1912年(カフェ八角塔オープン:2021年)
備考:重要文化財

35.ARiSE COFFEE PATTANA/TOKYOBIKE TOKYO(清澄白河)

TOKYOBIKE TOKYO

TOKYOBIKE TOKYOは1960年代に建てられた倉庫を改修した自転車ブランドの旗艦店とカフェ、プランツショップの複合施設ですが、こちらの1階に併設されているのが今回紹介するARiSE COFFEE PATTANAです。
ARiSE COFFEE PATTANAは深川・清澄白河エリアの人気コーヒーショップARiSE COFFEE ROASTERS(アライズ コーヒー ロースターズ)の姉妹店で、数々のコーヒーショップが立ち並ぶ清澄白河においても特に注目したいコーヒーショップの珈琲がそのまま味わえます。
さらにパンも清澄白河の人気店であるコトリパンのパンがいただけるので、清澄白河の人気店の味が一挙に楽しめるおススメのスポット。
内装は元々の倉庫の鉄骨部材やモルタル床をそのまま活かしたシンプル且つスタイリッシュなデザインとなっていて、秘密基地と工房を足したようなワクワク感を感じる清澄白河の新たな注目店です。

TOKYOBIKE TOKYO
TOKYOBIKE TOKYO

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・TOKYOBIKE TOKYOが面白い!倉庫を改修した話題の自転車店をレポート【東京清澄白河】

設計:トラフ建築設計事務所
所在地:東京都江東区三好3-7-2
アクセス:清澄白河駅より徒歩約7分
竣工:2021年(改修)
営業時間:
 TOKYOBIKE 平日:11:00~18:00、土日祝:10:00~18:00
 The Plant Society Tokyo 平日:12:00~18:00、土日祝:10:00~18:00
 ARiSE COFFEE PATTANA 8:00~15:30
定休日:
 TOKYOBIKE・The Plant Society Tokyo:月曜・火曜
 ARiSE COFFEE PATTANA:月曜
公式HP:https://tokyobike.com/

清澄白河には古い倉庫や事務所をリノベーションしたカフェがいくつも建てられています。
清澄白河でもう1つおススメしたいカフェが小名木川を渡ってすぐのところに建つiki ESPRESSOです。
■iki ESPRESSO

iki ESPRESSO

こちらの建物も元々は倉庫だった地上5階建ての建物を改装してつくられたカフェで、週末には行列が絶えない清澄白河の大人気カフェです。
店内は建物の躯体を活かした荒々しさと、現代的なカフェのスタイリッシュさの両方がうまく融合した魅力的な内装が特徴で、天気のいい日は建物の道路側と裏手の開口から気持ちのいい風が通ります。
名物メニューのリコッタチーズパンケーキは、ふわっふわできめ細かい生地に濃厚なバターの香りが効いていてとても美味しかったです。

iki ESPRESSO
iki ESPRESSO

私が訪れたのは土曜日でしたが、人気メニューのパンケーキは注文から提供まで約50分はかかるという人気ぶり。
RC造の倉庫のコンバージョンということもあってスタッフの動線はかなり交差していて大変そうでした 笑

設計:ブエナデザイン
所在地:東京都江東区常盤2-2-12
アクセス:清澄白河駅より徒歩約5分
竣工:2016年
営業時間:
 平日 8:00~17:00
 土曜、日曜 8:00~18:00
公式HP:https://www.iki-espresso.com/

36.亀有香取神社 ラ・ローズ・ジャポネ(亀有)

ラ・ローズ・ジャポネ

ラ・ローズ・ジャポネは、1276年創建の亀有香取神社の境内にあるパティスリーです。
亀有香取神社は2018年に亀有鎮座740年を記念した境内の大改修工事が完了し、社務所の建て替えやカフェ棟の新設、境内のバリアフリー工事などが行われました。
境内の広場を取り囲むような配置の建物は、元々神社が持っていたセミパブリックな広場性を取り戻すことが目指されていて、広場のような境内を望むカフェでは絶品のスイーツを味わうことができます。

ラ・ローズ・ジャポネ

新しい社殿はガラス張りのスタイリッシュなデザインとなっていて、水平方向へ視線が抜け開放感をもたらすガラスの外装と、天井を覆い建物をまとめあげるヒノキの屋根が効果的に配置されている注目の神社建築となっています。

設計:浅井アーキテクツ(亀有鎮座740年を記念事業 亀有香取神社計画)
所在地:東京都葛飾区亀有3-42-24
アクセス:亀有駅より徒歩約3分
竣工:2018年(社務所・カフェ棟)
営業時間:11:00~18:00
定休日:火曜(水曜 不定休)
備考:2020年度グッドデザイン賞
公式HP:https://www.kameari-katori.or.jp/

37.BUoY cafe/北千住BUoY(北千住)

北千住BUoY

北千住BUoYは、1964年に建てられた店舗併用団地の一部を改修してつくられたカフェ、ギャラリー、スタジオ、イベントスペース等の複合施設です。
元々ボウリング場だった2階部分はギャラリーとカフェに改修されていて、既存の躯体を活かした様々な人々や文化、歴史が交流する場がデザインされています。

変わらないものとしての無骨なコンクリートの躯体と対応するように、テンポラリーな木の造作や刻々と表情を変える植物があざやなかコントラストをつくり出していたのが印象的。
カフェはSNSなどでも大きな話題となっているようで、駅から距離はありますが若者を中心にとても賑わっていました。

北千住BUoY
北千住BUoY Cafe

設計:佐藤研吾/In-Field Studio
所在地:東京都足立区千住仲町49-11
アクセス:北千住駅より徒歩約6分
竣工:1964年(2017年改修)
営業時間:
 木曜・金曜 14:00~19:00
 土曜、日曜、祝日 13:00~18:00
定休日:月曜~水曜

38.花重谷中茶屋(谷中)

花重谷中茶屋

花重谷中茶屋は、谷中霊園沿いに1870年に創業された老舗の花屋 花重を改修してつくられた店舗兼カフェです。
元々この建物は登録有形文化財にも指定され、道路際に建つ明治棟と江戸長屋に続いて戦前に増築された戦前棟、更に奥には昭和中期に増築された住居棟や社員寮が建てられていました。
江戸長屋を改築したアプローチをくぐると、戦後に建てられた住居や倉庫を解体し、鉄骨のフレームと回遊性を持たせたテラスが建物内外を繋げる新たな空間が広がっています。

過去と現在が交錯し、積み重ねた時がレイヤのように折り重なった空間で、浅草の名店ペリカンの食パンをつかった絶品フレンチトーストや人気店とコラボした特別メニュー、こだわりのドリンクなどを堪能できるおススメのリノベーションカフェです。

花重谷中茶屋
花重谷中茶屋

設計:MARU。architecture
所在地:東京都台東区谷中7-5-27
アクセス:日暮里駅より徒歩約5分
竣工:2023年(改修)
営業時間:10:00~17:00
定休日:火曜、第4水曜
備考:登録有形文化財

39.カヤバ珈琲(谷中)

カヤバ珈琲_外観

日暮里駅から歩いて約10分ほど、上野の寛永寺や東京藝術大学のすぐ北側のエリアに建つカヤバ珈琲は、今から100年以上前の1916年に建てられた町屋建築を改装した喫茶店。
改修に当たっては建築家の永山祐子氏が設計を行い、これまで積み上げてきた建物の歴史を受け継ぎつつも新たな時代の珈琲店としてリ・デザインが行われました。

カヤバ珈琲_内観

風格を感じるごつごつした質感の煉瓦に対比するようにデザインされたスタイリッシュな壁や、明暗のコントラストによって建物本来の持つ風格や雰囲気を際立たせるデザインなど、元々建物が持っていた良さを生かしながら現代的な建築へと生まれ変わらせているのがとても素敵な建築です。

カヤバ珈琲のかき氷
珈琲屋さんの珈琲かき氷が絶品

こちらの夏限定で出される甘さ控えめの珈琲かき氷もおススメ。まさに珈琲店のかき氷といった味わいはカヤバ珈琲の人気メニューとなっています。
詳細記事
・カヤバ珈琲がスゴい!谷中のレトロ建築カフェをレポート【東京谷中】

改修設計:永山祐子/永山祐子建築設計
所在地:東京都台東区谷中6-1-29
アクセス:鶯谷駅より徒歩約8分、根津駅・日暮里駅より徒歩約10分
竣工:1916年(2008年改修)
営業時間:
 月曜~土曜 8:00~23:00
 日曜 8:00~18:00
席数:40席

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