16.国際こども図書館 カフェBell
続いて紹介する国際こども図書館は、1906年に建てられた旧帝国図書館を、建築家の安藤忠雄氏の手によって国際こども図書館にリニューアルした荘厳な建築。
国際こども図書館は明治時代に建てられたルネサンス様式の建物に、現代的なガラスの空間が貫通するデザインが特徴ですが、そんなガラスの貫入空間にはいるのがこちらのカフェBellです。
今から100年以上前に建てられた建物と、最新の現代建築の両方が体感できるカフェで、歴史や建築に想いを馳せながらとっておきの時間を過ごすことができます。
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設計:久留正道+真水英夫+岡田時太郎(改修:安藤忠雄+日建設計)
所在地:東京都台東区上野公園12-49 国際こども図書館 1F
アクセス:上野駅より徒歩約10分
竣工:1906年(1929年増築、2002年改修)※アーチ棟は2015年竣工
開館時間:9:30~17:00※カフェは16:00まで
休館日:月曜日、祝日、休日、第3水曜日
入館料:無料
公式HP:https://www.kodomo.go.jp/
備考:第45回BCS賞
ちなみに国際こども図書館のすぐ近くにもおススメのカフェ建築があります。
■黒田記念館(上島珈琲店 黒田記念館店)
こちらの黒田記念館は元々は洋画家・黒田清輝の遺産による美術館・美術研究所として建設されました。
建物の設計は当時の東京美術学校で教授を務めていた岡田信一郎が行いました。岡田は、吉田五十八、今和次郎、吉村順三ら数々の名建築家を育てたことでも知られる建築家ですが、黒田記念館はそんな岡田の代表作ともいえる建築です。
耐震補強とバリアフリー対応の為休館後、2013年にリニューアルオープンしていて、交差点側には上島珈琲店 黒田記念館店が入っています。座席は2階にもあるので建築巡りの合間の休憩にもピッタリのスポットとなっています。
設計:岡田信一郎
所在地:東京都台東区上野公園12
アクセス:上野駅より徒歩約10分
竣工:1928年(2013年改修)
営業時間:
黒田記念館 9:30~17:00
上島珈琲店 7:30~19:00
休館日(黒田記念館):月曜
公式HP:https://www.tobunken.go.jp/kuroda/
17.レボン快哉湯(ヤマムラ+デザインオフィスクリソウ)
レボン快哉湯は1928年に建てられた築100年近い銭湯を改修したカフェです。
銭湯自体は2016年に惜しまれつつも閉館してしまいましたが、この建築を残したいと願う様々な人達の努力が実って2020年にカフェとして生まれ変わりました。
入口で靴を脱いで中に入ると、昔の銭湯ならではの天井高のある格子天井の脱衣所がそのままカフェになっていて、ふと目線を移すと富士山の見事なペンキ絵が目に飛び込んできます。
「マリアージュ」をコンセプトにした珈琲とアイスのセットはまさに絶品。
古き良き伝統と、新しい時代に向けた革新性の両方を楽しめるおススメのスポットです。
詳細記事
・入谷「レボン快哉湯」昭和初期に建てられた銭湯を改修したカフェをレポート
設計:ヤマムラ+デザインオフィスクリソウ
所在地:東京都台東区下谷2-17-11
アクセス:入谷駅より徒歩約2分
竣工:1928年(2020年改修)
営業時間:10:00~18:00
座席数:16席
公式HP:https://www.rebon.jp/
18.珈琲ロン(池田勝也)
四ツ谷駅を出て約2分ほど歩いたところにある珈琲ロンは半世紀以上前に建てられ、まるでタイムスリップしたかのような懐かしい雰囲気が漂う喫茶店。
この建物は建築好きの間では知る人ぞ知る名建築で、外観はプレキャストコンクリートによる無骨な表情が特徴の建物です。
中に入るとイメージが一転、真っ赤なレザーのソファーと鈍く光る木質の内装、包み込むような暖色の照明による空間が広がります。
ここだけが時が止まっているかのような空間はまさに別世界。
竣工から半世紀以上経っているのですが、丁寧にメンテナンスしながら使い続けられていることがハッキリ伝わってくる素敵な建築です。
エメラルドグリーン色が美しいクリームソーダをはじめ、名物のたまごサンドや日替わりのケーキなど昔ながらの味が堪能できるおススメの喫茶建築です。
詳細記事
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設計:池田勝也
所在地:東京都新宿区四谷1-2
アクセス:四ツ谷駅より徒歩約2分
竣工:1969年
営業時間:11:00~18:00
定休日:土曜日、日曜日、祝日
19.珈琲 FARO/エチソウビル(FARO DESIGN)
珈琲 FARO(ファロ)は大正時代に建てられたエチソウビルという築約100年の建物の2階につくられたカフェです。
こちらのカフェは改修前は雀荘だったそうですが、この建物にオフィスを構えるFARO DESIGNによって2016年に生まれ変わりました。
元々の建物の持つ風格や素材感を活かした店内は、明るく広々としていてとても居心地のよい空間となっています。
ランチメニューの特製カレーは、まろやかで優しい味わいの中に、練り込まれた深みのある味わいでとっても美味しかったです。
ヘルシーで素材の味を活かしたメニューが多いカフェなのも魅力的な、本郷の隠れ家的なスポットです。
改修設計:FARO DESIGN
所在地:東京都文京区本郷2-39-7
アクセス:本郷3丁目駅より徒歩約3分
竣工:1924年(2016年改修)
営業時間:
月曜~土曜 11:00~22:00
日曜・祝日 11:00~18:00
座席数:20席
20.RESTAURANT PLATINUM FISH マーチエキュート神田万世橋店(JR東日本建築設計事務所+みかんぐみ)
マーチエキュート神田万世橋は東京秋葉原エリアに1912年(明治45年)に開業した旧万世橋駅の鉄道遺構をコンバージョンした商業空間です。
その中にある「2013プラットホーム」と呼ばれるプラットフォーム跡のスペースにつくられたRESTAURANT PLATINUM FISHは、世界で一番電車に近いレストラン・カフェといわれます。
2つの線路に挟まれたカフェスペースでは、間近で電車の通り過ぎるのを感じられる絶景スポットとなっていて、電車好きでなくとも興奮すること間違いなしのおススメのスポットです。
マーチエキュート神田万世橋自体も100年以上前の遺構をうまく活用した建築となっていて、休日デートにもってこいの建築です。
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設計:JR東日本建築設計事務所+みかんぐみ
所在地:東京都千代田区神田須田町1-25-4
アクセス:秋葉原駅より徒歩約4分
竣工:2013年
営業時間:
月~土 11:00~23:00
日・祝 11:00~21:00
定休日:無
席数:40席(店内24席、テラス16席)
HP:https://platinumfish.jp/
21.神田珈琲園(牧野恭久建築設計事務所)
神田珈琲園は神田駅の高架下空間に建てられた創業65年の老舗の喫茶店です。
高架橋の耐震補強工事に伴って建て替えられた店舗は、高架橋から縁を切った5m弱の空間という厳しい設計条件でしたが、幅100mmのシャープな鉄骨や吹抜けを上手く活用したデザインによって、極小空間ならではの居心地の良さとバラック的な親しみ感のあるカフェに生まれ変わっています。
シャープな鉄骨に対して、高架橋の太い柱をライティングによって際立たせて見せたり、建替え前に使っていた風合い溢れる家具が並んでいたりと、新旧のコントラストも楽しめる素敵なカフェとなっています。
設計:牧野恭久建築設計事務所
所在地:東京都千代田区鍛冶町2-13-12
アクセス:神田駅より徒歩約1分
竣工:2020年
22.山の上ホテル コーヒーパーラーヒルトップ
山の上ホテルは、元々は欧米の生活様式やマナーを啓蒙するための研修施設 佐藤新興生活館として1937年に建設され、戦後ホテルに改修されてからは川端康成や三島由起夫をはじめする様々な作家や文化人に愛されたことでも知られるホテルです。
当時流行していたアール・デコ様式を見事に取り入れたホテルは、坂を上がった先に現れる優雅にして堂々とした姿は、見るものを虜にする気品を纏っています。
山の上ホテルには和洋中と様々なレストランが入っていますが、中でもイチオシなのが地下1階の北側に入るコーヒーパーラーヒルトップです。
白鳥を形どったシュークリームがトレードマークのプリンアラモードや、長い時間をかけて抽出した水出しコーヒーゼリーのアイスクリーム添えなど、長い歴史の中で受け継がれた絶品メニューを味わえるおススメのカフェです。
詳細記事
・御茶ノ水「山の上ホテル」コーヒーパーラーヒルトップで至高のランチを
建物原設計:ウィリアム・メレル・ヴォーリズ
建物改修設計:アトリエアイ(1980年)、一粒社ヴォーリズ建築事務所(2019年)
所在地:東京都千代田区神田駿河台1-1
アクセス:御茶ノ水駅より徒歩約5分、神保町駅より徒歩約6分
竣工:1937年
備考:2024年の2月13日より建物の老朽化への対応のため長期休館
23.TOKYOBIKE TOKYO/ARiSE COFFEE PATTANA(トラフ建築設計事務所)
TOKYOBIKE TOKYOは1960年代に建てられた倉庫を改修した自転車ブランドの旗艦店とカフェ、プランツショップの複合施設ですが、こちらの1階に併設されているのが今回紹介するカフェARiSE COFFEE PATTANAです。
ARiSE COFFEE PATTANAは深川・清澄白河エリアの人気コーヒーショップARiSE COFFEE ROASTERS(アライズ コーヒー ロースターズ)の姉妹店で、数々のコーヒーショップが立ち並ぶ清澄白河においても特に注目したいコーヒーショップの珈琲がそのまま味わえます。
さらにパンも清澄白河の人気店であるコトリパンのパンがいただけるので、清澄白河の人気店の味が一挙に楽しめるおススメのスポット。
内装は元々の倉庫の鉄骨部材やモルタル床をそのまま活かしたシンプル且つスタイリッシュなデザインとなっていて、秘密基地と工房を足したようなワクワク感を感じる清澄白河の新たな注目店です。
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設計:トラフ建築設計事務所
所在地:東京都江東区三好3-7-2
アクセス:清澄白河駅より徒歩約7分
竣工:2021年(改修)
営業時間:
TOKYOBIKE 平日:11:00~18:00、土日祝:10:00~18:00
The Plant Society Tokyo 平日:12:00~18:00、土日祝:10:00~18:00
ARiSE COFFEE PATTANA 8:00~15:30
定休日:
TOKYOBIKE・The Plant Society Tokyo:月曜・火曜
ARiSE COFFEE PATTANA:月曜
公式HP:https://tokyobike.com/
清澄白河には古い倉庫や事務所をリノベーションしたカフェがいくつも建てられています。
清澄白河でもう1つおススメしたいカフェが小名木川を渡ってすぐのところに建つiki ESPRESSOです。
■iki ESPRESSO
こちらの建物も元々は倉庫だった地上5階建ての建物を改装してつくられたカフェで、週末には行列が絶えない清澄白河の大人気カフェです。
店内は建物の躯体を活かした荒々しさと、現代的なカフェのスタイリッシュさの両方がうまく融合した魅力的な内装が特徴で、天気のいい日は建物の道路側と裏手の開口から気持ちのいい風が通ります。
名物メニューのリコッタチーズパンケーキは、ふわっふわできめ細かい生地に濃厚なバターの香りが効いていてとても美味しかったです。
私が訪れたのは土曜日でしたが、人気メニューのパンケーキは注文から提供まで約50分はかかるという人気ぶり。
RC造の倉庫のコンバージョンということもあってスタッフの動線はかなり交差していて大変そうでした 笑
設計:ブエナデザイン
所在地:東京都江東区常盤2-2-12
アクセス:清澄白河駅より徒歩約5分
竣工:2016年
営業時間:
平日 8:00~17:00
土曜、日曜 8:00~18:00
公式HP:https://www.iki-espresso.com/
24.Cafe1894(ジョサイア・コンドル/三菱地所設計)
続いて紹介するCafe1984は、もともとは1894年に建てられ、老朽化等の理由から1968年に解体された三菱一号館美術館を2009年に復元・再築してつくられたカフェです。
店内に一歩足を踏み入れると、思わず息を呑んでしまうような迫力の2層吹き抜けの大空間が目の前に広がります。
明治期には銀行として使われていた建物は、荘厳にしてどこか懐かしい温もりも感じる内観となっていて、銀行建築時代そのままに復元された待合スペースや復元された窓口から、見たことがないはずの当時の風景が浮かんでくる気さえします。
まさに映画の中の世界に迷い込んだような至高の空間体験ができる、丸の内でイチオシのカフェです。
詳細記事
・Cafe1894がスゴい!明治の銀行建築を復元したカフェをレポート【東京丸の内】
設計:ジョサイア・コンドル(原設計)、三菱地所設計(復元)
所在地:東京都千代田区丸の内2-6-2
アクセス:東京駅より徒歩約5分
竣工:1894年竣工、1968年解体(2009年復元)
営業時間:11:00~22:00(変更となる場合あり)
定休日:元旦、不定休
席数:94席
公式HP:https://mimt.jp/cafe1894/
25.スターバックス皇居外苑 和田倉噴水公園店(丹下健三)
スターバックス皇居外苑 和田倉噴水公園店は、皇居外苑の公園内に建つスターバックスの店舗です。
元々の建物は世界的な建築家丹下健三氏がデザインしたレストラン・休憩所・トイレの複合施設でしたが、2021年にレストランの改修が行われ、スターバックスとなりました。
それぞれの機能ごとに軽やかな曲線の屋根を描く建物は、外からは皇居前の景観に溶け込む控えめな姿に見えますが、中に入ると印象が一変。
ダイナミックな木の架構と、眼前の噴水・その先の皇居の自然に視線が向かう絶景カフェとなっています。
元建物デザイン監修:丹下健三/丹下健三・都市・建築設計研究所
所在地:東京都千代田区皇居外苑3-1
アクセス:東京駅より徒歩約6分
竣工:1995年(2021改修)
営業時間:7:00~21:00
26.TORAYA TOKYO(内藤廣)
TORAYA TOKYOは2012年に復元・修復された東京駅の丸の内駅舎南ドームの2階部分に設けられた老舗和菓子屋「とらや」のカフェです。
内装設計を手掛けたのはとらや京都店や東京ミッドタウン店、最初に紹介した赤坂店なども手掛ける建築家の内藤廣氏で、東京駅の赤レンガとシンプルで現代的な要素の対比が印象的な内装は、伝統と革新の両方の要素を追求するとらやにふさわしいデザインとなっています。
私が頂いたのは人気メニューの白小倉のお汁粉ですが、今まで食べたおしるこの中で一番おいしい、極上のおしるこでした。
過去から現在に続く歴史を体感しながら至福のひと時を過ごせるカフェなので、ちょっと贅沢な時間を過ごしたい時に訪れてみるとこをおススメします。
詳細記事
・丸の内「TORAYA TOKYO」東京駅直結のカフェを建築好きがレポート
改修設計:内藤廣/内藤廣建築設計事務所
所在地:東京都千代田区丸の内1-9-1
アクセス:東京駅直結
竣工:2012年
営業時間:
平日 10:00~19:00
土曜、日曜、祝日 10:00~18:00
席数:48席
公式HP:https://www.tokyostationhotel.jp/restaurants/torayatokyo/
27.K5 SWITCH COFFEE(CLAESSON KOIVISTO RUNE+ADX)
金融の街茅場町に建つK5は1923年に銀行建築として建てられ、2020年にスウェーデンの建築家グループCLAESSON KOIVISTO RUNEによってリ・デザインされた建築です。
そんなK5の1階に入るSWITCH COFFEEは目黒や代々木八幡に店舗を構える人気のコーヒーショップの3店舗目。
99年の歴史を刻む無骨なコンクリートの建物と、店内に広がる植物と淹れたての珈琲の香りの対比を楽しい素敵なカフェとなっています。
建築設計:SPEAC+三菱地所設計
内装設計:CLAESSON KOIVISTO RUNE+ADX
所在地:東京都中央区日本橋兜町3-5
アクセス:茅場町駅より徒歩約7分
竣工:1923年(2020年改修)
営業時間:8:00-17:00
公式HP:http://www.switchcoffeetokyo.com/
28.教文館 Cafe きょうぶんかん(アントニン・レーモンド)
銀座のメイン通りである中央通りに建つ教文館は元々はキリスト教宣教師らによって1885年つくられた書店をルーツにする歴史ある建物です。
現在の教文館は1933年に建てられたものですが、この建物のデザインを手掛けたのは日本近代建築の父とも呼ばれるアントニン・レーモンド。
銀座の隠れ名建築として名高い建築の4階につくられたCafe きょうぶんかんは、銀座の街を見下ろしながらケーキやコーヒーが頂けるとっておきのカフェです。
クラシカルな雰囲気の中で、こだわりの素材や食器と共に優雅な時間を過ごせるおススメのカフェです。
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建築設計:アントニン・レーモンド
所在地:東京都中央区銀座4-5-1 4階
アクセス:銀座駅より徒歩約2分
竣工:1933年
公式HP:https://www.kyobunkwan.co.jp/
29.Esola池袋 梟書茶房(D&Nレストランサービス)
梟書茶房は、池袋駅西口の商業施設Esola池袋の4階に入るブックカフェです。
ドトールコーヒーの常務取締役菅野眞博氏と神楽坂の「かもめブックス」代表の柳下恭平氏の2人のマイスターがコラボレーションして生まれたカフェでは、本と珈琲の魅力が凝縮されています。
海外の王立図書館のような内装は、照明効果を上手く使いながら池袋の雑踏から離れたとっておきの居場所をつくり出していて、フレンチトーストやパンケーキなどのカフェメニューの他、ご飯系のメニューからアルコールまで幅広いメニューを楽しめます。
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建築設計:プランテック総合計画事務所
カフェ内装設計:D&Nレストランサービス
所在地:東京都豊島区西池袋1-12-1 Esola池袋 4F
アクセス:池袋駅直結
竣工:2009年
営業時間:10:30~22:00
公式HP:http://www.doutor.co.jp/fukuro/
備考:2010年度鉄道建築協会賞受賞
30.自由学園 明日館(フランク・ロイド・ライト+遠藤新)
最後に紹介するのは池袋駅からほどなく歩いたところに建つ自由学園明日館の喫茶室です。
正確にはカフェではない自由学園明日館ですが、喫茶付きの見学プランが超おススメなので今回最後に紹介させていただきました。
自由学園明日館は今から100年前の1921年に、近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトと弟子の遠藤新の手により建てられた学校。平成元年に大規模な補修工事がされた後は一般の見学者にも広く開放されている建築です。
周囲の環境を丁寧に読み解き、幾何学形態を多用しながらデザインされた建築は、自然に寄り添いながらも人間の持つ知性への信頼と期待をハッキリと感じ取ることができる名建築です。
喫茶付きの見学プランでは、建物中央にある旧食堂スペースでドリンクとちょっとしたお菓子を頂くことが出来ます。
重要文化財でもある建築の食堂で、至高の建築空間を堪能できる喫茶付きプランはまさに一生ものの体験。
ライトとその意志を継ぐ沢山の人たちの手によって残る至高の建築を、是非体験ください。
設計:フランク・ロイド・ライト+遠藤新(講堂は遠藤新)
所在地:東京都豊島区西池袋2-31-3
アクセス:池袋駅より徒歩約12分
竣工:1921年、1927年(講堂)
備考:国指定重要文化財
DOCOMOMO Japan選定
開館時間:通常10:00~16:00
休日見学日10:00~17:00(指定日)
休館日:月曜日、年末年始
見学料:見学のみ500円、喫茶付き見学800円
公式HP:https://jiyu.jp/
※記載している営業時間や金額は記事執筆時点のものです。変更となっている場合もありますので、訪れる際は公式HP等をご確認ください。
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